最近よく「乗り換え」や「MNP」という言葉を耳にしませんか?
実際、乗り換えでこのスマートフォンが1円などといった看板がどのショップにもあります。
しかし、そもそも乗り換えとは何なのか、何となく今の携帯会社を利用しているだけなど、携帯の仕組みが全然わからないという方は多いのではないでしょうか。
この記事では、乗り換えとはまず何なのか、メリット・デメリットなどについて詳しくまとめました。
悩んでいる方がいれば、携帯料金を安くする一つの手段として、是非参考にして下さい。
MNPとは?
乗り換え(MNP)とは?
まず、「乗り換え」と「MNP」は同じ意味です。
ですので、呼び方が別なだけで、同じ言葉として認識して構いません。
MNPとは、Mobile Number Portability(モバイルナンバーポータビリティ)のそれぞれの英単語の頭文字をとったものです。
MNPの仕組みについて簡単に説明します。
乗り換え(MNP)とは、現在使用している電話番号を変更せず他社の携帯会社を利用することです。
では、元々利用していた携帯会社は、わざわざ解約しにいかないといけないのでしょうか?
いいえ、そうではありません。この後手順についても解説しますが、新しい携帯会社を契約した時点で、元々利用していた携帯会社は自動的に解約になります。
解約して契約するという2つの手順を同時に済ませることができます。
MNPとは何なのかは理解していただけたでしょうか?
では、電話番号を変更したい場合や機種だけ変えたい場合の契約って何なのか、気になった方がいるのではないでしょうか?
その場合も説明していきます。
携帯契約の種類について
携帯の契約の種類は、大きく分けて4種類あります。
- 新規契約
- 機種変更
- 番号移行
- 乗り換え
この4つが存在します。
①新規契約
新規契約とは、利用する携帯会社を選び、電話番号を新しく発行することです。
携帯を持っていない方が初めて契約することはもちろん、二台目の携帯を持つときも新規契約になります。
先ほど、電話番号は変更しないで携帯会社を変更することを乗り換えと説明しました。
では、携帯会社も変更して電話番号も変更したい方はどうなのでしょうか?
結論、乗り換えではありません。
この場合は、元々利用していた携帯会社を解約し、新しい携帯会社での新規契約になります。
②機種変更
機種変更とは、その名の通り、携帯本体の機種を変更することです。この時、電話番号も携帯会社も変わりません。
機種本体は、OSのシステムやバッテリーの持ちなどを考えて、大体2年くらいが買い替え時だといわれています。
携帯会社も新しいプランをどんどん出しているので、古いプランをご利用中の方は、このタイミングで料金の見直しや新しいプランへの移行をおすすめします。
③番号移行
番号移行とは、電話番号を変えずに、同じ携帯会社の中のグループ会社に移ることを指します。
他の携帯会社にするのなら乗り換えと同じなのではと思った方もいるのではないでしょうか?
その仕組みについても説明します。
まず、大手携帯会社と呼ばれるau、ソフトバンク、docomoには、その会社が運営するグループ会社があります。
キャリア | au | ソフトバンク | ドコモ |
---|---|---|---|
サブブランド | UQモバイル | ワイモバイル | ー |
オンラインプラン | povo | LINEMO | ahamo |
このように、番号移行とは、
- auの中であれば、au→UQ、au→povoに移ること
- Softbankであれば、Softbank→Ymobile、Softbank→LINEMOに移ること
- docomoであれば、docomo→ahamoに移ること
反対に、UQ→au、Ymobile→Softbank、ahamo→docomoも番号移行に含まれます。
④乗り換え
乗り換え(MNP)とは、現在使用している電話番号を変更せず他社の携帯会社を利用することです。
そして先ほど説明した乗り換えです。
これらの4つの違いを理解していくと、どういう契約をしているのかわかってくると思います。
どの方法が一番自分にとって合っているかを見極めることが大切になってきます。
MNPのメリット
電話番号の変更がない
乗り換えと聞いて、まず電話番号が変わってしまうのではないか?
という懸念が思い浮かんだ方は少なからずいると思います。
心配いりません、MNPでは電話番号は変わりません。
今の電話番号を気に入ってる方や覚えている方も多いのではないでしょうか?
携帯会社は変わりますが、中身は何も変わりません。
こう聞くと乗り換えって案外シンプルなものに思えてきますよね!
端末割引やキャッシュバックのキャンペーンが受けられる
そもそもなぜ乗り換えだと安くなるのでしょうか?
その答えは、他社のユーザーを自社に引き入れたいからです。
そのために、携帯会社は様々なキャンペーンを用意してユーザーを集めているのです。
プランを安くするだけでは番号移行で済んでしまうため、端末に値引きをかけたり、キャッシュバックを行ったりしています。
これは乗り換えする側にもメリットしかないので、Win-Winというわけです。
解約金がかからない
今までは違約金や解約金がかかっていました。
携帯を契約すると2年縛りといって2年単位での契約が一般的でした。
しかし、ご利用中のプランによりますが、今では解約金がかかりません。
ですから、余計なお金に悩む必要はありません。
ただ、今ご利用中のプランが2年後契約が必須となっているものもありますので、注意が必要です。
MNPのデメリット
長期優待を受けられなくなる
ずっと同じキャリアを家族で長期間、利用している方は多いのではないでしょうか?
au・Softbank・docomoは、そんな長期的に利用してくれている方に、ポイントの付与を行ったりなどで特典を設けています。
他社キャリアに乗り換えると、その特典は受け取れなくなります。
今までは利用年数に比例して付与ポイントも上がっていくという特典だったのですが、最近では誕生月のみの付与などに変わってきています。あまり気にしないという方にはデメリットではないかもしれませんね。
移転元のプラン料金が初月にかかる
乗り換えをすると、今まで使っていた移転元のプランの料金は、その月分満額で請求されます。
請求は翌月になるので、契約後の移転先のプラン料金と重なってしまいます。
料金の面で心配な方は、月末に契約をすると、満額に近い形で使用でき、日割り料金も安くなるのでおすすめです。
料金が重なることを加味して、お乗り換えの際には割引やキャッシュバックの特典が付いています!
MNPにかかる費用
契約事務手数料
MNPをすると初月に事務手数料として、2,200円もしくは3,300円がかかります。
これはMNPだけでなく、機種変更や新規契約にもかかります。
ですので、携帯の契約には初月だけ約3,000円ほどかかるものだと思っていただければ大丈夫です。
MNPをすることで、端末値引きやキャッシュバックができ、料金の面では補填できるため、普通に同じキャリアで契約するよりもお得です。
プランの料金
携帯を契約すると、その日から移転先のプランを利用することになります。そして、契約月の料金は翌月に請求されます。
例としてauで7,000円のプランを利用していたとします。そして4月にSoftbankにMNPするときの場合を考えます。
4月に契約すると4月の利用分は、5月に請求されます。
また、デメリットでも説明したように、移転元のプラン料金は満額請求がされます。そのため、5月のプランの請求額は、auの4月分7,000円とSoftbankで新しく利用するプランの日割りの両方がかかります。
日割りとは、1ヵ月でかかる料金のうち契約した日から締め日までの料金のことです。
日割りの計算の仕方は、1ヵ月のプラン料金÷月の日数×契約日から締め日までの日数で求められます。気になる方は計算してみてください!
端末の料金
乗り換えの際に端末の割引も入りやすいので、端末の購入もする方が非常に多いです。
一括の場合は、契約した日にかかりますし、分割の場合は、分割した1ヵ月分の料金がかかります。
予算と相談して、一括か分割にするか決めましょう。
各サービスの料金
その他にも、補償や月額サービスに加入するとその費用がかかります。端末保障やセキュリティサービスは、もしものための保険として利用しておくと安心でしょう。
また、それぞれの携帯会社には、キャリアメールというものが存在します。キャリアメールとはその携帯会社専用のメールアドレスのことで、@○○.ne.jpという表記のものです。
これらのサービスはご利用中の携帯会社だけのものなので、今までは引き継ぐことができませんでした。
しかし、他社に乗り換えをしても、有料でキャリアメールを引き継げるようになりました。
キャリアメールを頻繁にご利用中の方は、このサービスを利用することで乗り換えが可能なので、その点の心配はいりません。
データ移行をショップで行う際にも、料金が発生します。自分で行うのが心配な方は、有料でデータ移行を行った方がよいでしょう。
MNPの手順
MNP予約番号の発行
MNP予約番号とは、MNPの手続きのために必要な10桁の番号です。これを発行することで、MNPが可能になります。
- 「My au」「My Softbank」「My docomo」などから発行
- Webサイト上でIDを入力し、ログインして発行 ※アプリがインストールされていない場合
- 電話での発行
- キャリアショップでの発行
家族割を組んでいたり、他回線を持っている方は、①②のアプリやwebでの発行ができない場合があります。その場合は③④での発行になります。
MNP予約番号は、有効期限内であれば有効ですし、MNPが完了しなければ自動的にキャンセルされます。
間違えて発行しても心配いりません。また、有効期限が切れても再度番号を取得することができます。
SIMロックの解除
SIMロックとは、端末にかかっている利用可能な回線を限定している制限のことです。
この制限を解除しないと他のSIMを入れることができません。ですので、契約前に必ず確認と解除が必要です。
SIMロックの確認方法
「設定」を開き、「一般」を選択し、「情報」をタップします。下にスクロールしていくと「SIMロック」という項目があり、ここが「SIMロックなし」となっていれば、お使いの端末は解除されています。「SIMロックあり」の場合は、解除が必要です。
SIMロック解除方法
上記の確認で、SIMロックがかかっている場合、解除が必要になります。
- 2021年10月以降に発売した端末は全てSIMロックはかかっていません。
- 2021年9月以前に発売された端末は、10月以降に購入していてもSIMロックがかかっている場合があります。
- ①「My au」「My Softbank」「My docomo」などから行う(無料)
-
自分で解除する場合、My○○というアプリまたはWebサイトから解除ができます。
必要な情報として、IMEIと呼ばれる端末の識別番号が必要になります。自分のIMEIは、下記の方法で確認できます。iPhoneの場合
「設定」→「一般」→「情報」 IMEIという欄に15桁の数字が並んでいます。
Androidの場合
「設定」→「端末情報」→「端末の状態」 IMEIという欄に15桁の数字が並んでいます。
ダイヤル確認
電話をかけるキーパッドで「*#06#」と入力すると、デバイス情報が確認できます。
- ②キャリアショップで行う(有料)
-
キャリアショップに持っていくとSIMロックを解除してくれます。しかし、手数料として3,300円かかるので、お金をかけたくない方は自力で解除することをお勧めします。
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契約の手続き・登録
ここからは、MNPだけでなく他の契約と同様です。
お客様の情報を登録、新しく契約する端末やSIMの読み取り、キャンペーンの申し込み、同意書の記入などを行っていきます。
不明点や不安事がある場合は、この作業より前に解消しておきましょう。
店舗でMNPを行う場合はスタッフが行いますが、オンラインで契約する場合は自分で行うことになります。
登録時には必ず審査があります。人によって審査時間は変わってきますが、お時間がかかる場合もあります。
携帯料金を滞納していたり回線契約数が上限に達していると審査NGになる可能性が非常に高いです。
審査が通ると正式に契約となり、次の動作確認に移ります。
動作確認
審査が通れば、最後はSIMが正しく使えるかです。動作確認は以下の2点を行います。
- 電話が通じるか
※音声SIMの場合 - インターネット接続ができるか
基本的には問題なく済むのですが、稀に②のインターネット接続ができない場合があります。
その場合、APN設定が必要になります。
APNとはAccess Point Nameの略で、携帯をインターネットに接続するために経由するポイントです。
そのため、プロファイルをダウンロードしたり設定を入力しなおさなくてはいけません。
動作確認ができたら、もう終了です。そのまま携帯を使用することができます。
まとめ
この記事では、なぜMNPが勧められているのか、またそのメリット・デメリットや手順について解説してきました。携帯会社を乗り換えるということは、思っていたよりも複雑なことではないことがわかってもらえたのではないでしょうか。電話番号も中身も変わらず、より安くなると考えるととてもお得ですよね!
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