【はじめに】トクするサポートが難しい理由
ソフトバンクで「トクするサポート」
と名がつくものは、いくつかあります。
・「トクするサポート」
(2019年9月13日〜2021年1月20日)
・「トクするサポート+」
(2020年3月27日〜2021年9月23日)
上記2つの「トクするサポート」の共通点は次の通りです。
・携帯電話の支払いは48回払い
・24回分支払って、新機種に買い替え
・旧機種をソフトバンクに返却
→最大24回分の分割金が支払い不要
分割金の半額の支払いが免除されるサポート。これが主な特徴です。
両サポート共に新規受付終了しているサポートですが、24回払いに差し掛かっている、あるいは24回払いを終えた方も増えてきているでしょう。そして、ソフトバンクで機種購入・旧機種を返却して分割金の支払いを免除しようか、あるいはそのまま使い続けようか考えている方も多いと思われます。
一方、もう一つの「トクするサポート」である、
「新トクするサポート」は、以下の特徴を持ちます。
(2021年9月24日〜)
・携帯電話の支払いは48回払い
・24回分支払う
・旧機種をソフトバンクに返却するだけで
→最大24回分の分割金が支払い不要
そう、分割金支払い免除の条件に、ソフトバンクの新機種買い替えは入っていません。
このように「サポートの名称が似ている」しかし「条件が微妙に異なる」ため、各サポートを混同してしまう方も多いようです。
この記事では「3つのトクするサポート」について基礎から解説しました。
対象としている方は以下のように考えている方々です。
・トクするサポートの違いがわからない
・他社に乗り換えても引き継ぎされる?
・2年使えば支払いが免除されるのか?
・どのタイミングで返却すれば良いのか?
・半年でも返却して良いのか?
・傷があっても大丈夫か?
・返却のみでも大丈夫か?
・特典Bについて詳しく知りたい
・そもそも返却しなくても良いのか?
・購入→返却→購入と無限ループなのか?
・新トクするサポートは加入必須なのか?
・ソフトバンクの高い機種は買えない
・残債があっても、Appleで下取り可能か?
それでは解説していきます。
※この記事でトクするサポートと記載している場合、3つのトクするサポートに共通している事柄を表しています。個別のトクするサポートにのみ当てはまる場合は「新トクするサポート」のように「」をつけて、記載しています。
3つのトクするサポートの概要
トクするサポート | トクするサポート+ | 新トクするサポート | |
新規受付開始 | 2019年9月13日 ※2020年3月27日以前に 販売開始した機種が対象 | 2020年3月27日 | 2021年9月24日 |
新規受付終了 | 2021年1月20日 | 2021年9月23日 | 受付中 |
プログラム料 | 390円×24回 | ー | ー |
回線契約の有無 | 不問 | 不問 | 不問 |
分割回数 | 48回 | 48回 | 48回 |
対象機種の購入 | 必要 | 必要 ※PayPayポイント付与を選択した場合は不問 | 不問 |
残債免除条件 | ・25カ月目以降に対象機種を購入 ・対象機種の購入時に特典利用を申し込む ・機種購入の翌月末までに 旧機種の返却と査定を完了させる | ・25カ月目以降に対象機種を購入 ・対象機種の購入時に特典利用を申し込む ・機種購入の翌月末までに 旧機種の返却と査定を完了させる | ・25ヵ月目以降に特典利用する ・特典利用申込日が属する月の 翌月末までに旧機種の 返却と査定を完了させる |
故障時利用料 | 20,000円 ※あんしん保証パック加入時2,000円 | 22,000円 ※あんしん保証パック加入時 (ガラス筐体の破損以外) iPhone 12,980円 Android 5,000円 (ガラス筐体の破損) iPhone 3,740円 Android 5,000円 | 22,000円 ※あんしん保証パック加入時 (ガラス筐体の破損以外) iPhone 12,980円 Android 5,000円 (ガラス筐体の破損) iPhone 3,740円 Android 5,000円 |
備考 | 13ヵ月~48ヵ月以内に 特典利用せず機種購入をした際に 「プログラム利用料の返金を選択可能 | PayPayポイント付与 (対象機種を購入せず、返却のみの場合) ・13~49カ月目に特典利用を申し込む ・申し込み翌月末までに旧機種を返却 | 「1年くりあげオプション」を 利用すれば、13カ月目以降でも 旧機種の返却が可能 |
これから各章にて、各サポートについてよくある質問・答えについて解説していきますが、概要を説明すると上記の様になります。
3つのトクするサポート共通に言えることですが、「とにかく2年使えば、勝手に分割支払金は免除される」と思っている方もいるようですが、そうではありません。上記の表の条件を満たす必要があります。
そして、「トクするサポート」「トクするサポート+」の2つはソフトバンクの機種購入と同時に申し込みをしないと分割金支払い免除の権利が受けられません。新しい機種購入後に、「トクするサポート」「トクするサポート+」に申し込みをしても駄目なのです。
「自分が加入しているサポートがどれなのか?」
もし、そう思った方はMy SoftBankにて確認することをおすすめします。
My SoftBankの見方がご不明な方、よろしければ以下の記事もご参考にしてみてください。

上記3つ以外のサポートに加入していたら?
厳密に言ったら、「サポート」と名のつくものは、上記のもの以外にも「半額サポート」(2017年9月22日〜2019年9月12日) があります。iPhoneで言ったら、iPhone XS以前の機種が対象機種です。
しかし、①2019年9月に新規受付が終了している点②2023年5月時点では、最適な返却タイミングである25カ月目を過ぎている点③数ヶ月で48回分の支払いを終える方だけになる点か、この3点からこの記事では細かくは解説していません。
半額サポートに加入している方も、ソフトバンクの機種を新たに購入し、サポート申し込み、そして機種返却をすれば分割支払い金の支払いは免除されますが、支払い免除される金額は(2023年5月時点では)もはやあと僅かです。なので、返却するよりもそのまま手元に持っておいた方が良いでしょう。
では、ここからはトクするサポートに関して重要な点をピックアップして解説していきます。
解約、乗り換えしても引き継ぎされる?
ソフトバンク回線を解約、他社に乗り換えしても
トクするサポートはそのまま残る
よくある例としては、トクするサポート加入中、ソフトバンクと同じブランドであるY!mobileやLINEMOに乗り換えた、というものです。
この際、ソフトバンクの回線契約は解約されていますが、トクするサポートの契約は引き継ぎされています。
ですので、分割支払い金の支払い免除の「権利」は有している状態ですが、
・「トクするサポート」
・「トクするサポート+」
この2つは
「ソフトバンクにて新しい機種を購入」
この条件も満たさないと、分割支払い権は免除されません。
乗り換え先のY!mobile、あるいはApple Storeで新しい機種を購入し、旧機種を返却しても分割支払金は免除されませんので、注意してください。

最適な返却タイミング
トクするサポートに加入した月を
1カ月として、25カ月目
ちょうど、24回目の本体代金請求月に、サポート利用とソフトバンクの機種購入(「トクするサポート」・「トクするサポート+」)をし、旧機種の返却をするのが最適な返却タイミングとなります。
ソフトバンクの場合は課金開始日から2カ月目に第1回目の分割支払い金の請求が開始されます。
以下の図は、2021年4月に機種を購入した場合を想定したものです。
月 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | ・ | ・ | 1 | 2 | 3 | 4 |
支払い回数 | – | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | ・ | ・ | 45 | 46 | 47 | 48 |
年 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
分割支払金請求開始:2021年5月
機種返却:2023年4月(25カ月目)
支払い免除:2023年5月〜2024年4月
支払い回数:24回
支払い免除:24回
25カ月目以降は、機種購入から時期が経てば経つほど、免除される分割支払い金の額は減っていきます。
半額サポートの箇所でも少し触れましたが、残り支払い回数を考えれば、旧機種を返却せずそのまま手元に置いておいた方が良いでしょう。
早めに返却してもよいか?
1年くりあげオプションを利用すれば、
13カ月目以降に返却しても良い
「トクするサポート+」の「1年買い替えオプション」、「新トクするサポート」の「1年くりあげオプション」を利用すれば13カ月目~24カ月目に旧機種を返却することも可能です。「オプション」とは名前がついていますが、特にオプション料金はかかりません。
ただし、返却は可能ですが、24回目までの支払いは必要です。また、なかには「半年つかえば返却できる」と思っている方もいるようですが、最短でも13カ月の利用が必要です。
傷があっても、免除されるか?
「故障時利用料」(20,000円 or 22,000円)を
支払えば、免除される
トクするサポートでは画面割れ、本体の破損、あるいは電源が入らない、といった症状がある場合でも、「故障時利用料」を支払えば、サポートを利用することができます。
トクするサポート | トクするサポート+ | 新トクするサポート | |
電源が入らない | 20,000円 ※あんしん保証パック加入時 2,000円 | 22,000円 ※あんしん保証パック加入時 iPhone 12,980円 Android 5,000円 | 22,000円 ※あんしん保証パック加入時 iPhone 12,980円 Android 5,000円 |
初期化、 ロック解除が されていない (画面ロックなど) | |||
改造 | |||
変形、膨張 | |||
液晶表示不良 | |||
画面割れ、 筐体の破損 | 22,000円 ※あんしん保証パック加入時 iPhone 3,740円 Android 5,000円 | 22,000円 ※あんしん保証パック加入時 iPhone 3,740円 Android 5,000円 |
「トクするサポート+」には新しい機種を購入せず、13カ月目〜49カ月目に旧機種返却だけすれば、ソフトバンクが定める金額のPayPayポイントが付与される特典もありますが(特典B)、故障状態にある場合は、還元されるPayPayポイントも影響を受けます。
ソフトバンクの保証サービスである「(各種)あんしん保証パック」に加入していれば、幾分負担は軽減されますが、いずれにしても分割支払金の免除を受けるためには、別途費用がかかります。

返却のみの場合
「トクするサポート+」
PayPayポイントが付与される
(ただし、分割支払金免除は無し)
「新トクするサポート」
分割支払金が免除される
「新トクするサポート」のみ、旧機種返却だけでも分割支払金の免除を受けることができます。
つまり、「トクするサポート」「トクするサポート+」に加入している方で、分割支払金支払い免除を受けようとする方でも、あと1回だけソフトバンクで機種を購入し、旧機種を返却すれば良いので、ソフトバンク内での「購入→返却→購入の無限ループ」になるわけではありません。
「トクするサポート+」に関しても、前述の通り、13~49カ月目に機種返却をすれば受けられる特典B(PayPayポイントが付与される)が用意されていますが、こちらは分割支払金の支払いが免除されるわけではないので、注意が必要です。
特典Bについて、詳しくは次の項で解説します。
特典Bについて知りたい
「トクするサポート+」の特典
機種返却すれば、PayPayポイントが付与される
「トクするサポート+」特典Bの条件
機種購入から13カ月目~49カ月目に、特典利用を申し込み、翌月末までに旧機種を返却、査定が完了していること。
PayPayポイント還元額の一例
(2023年5月2日時点)
iPhone 12シリーズ
21,000円〜36,120円
iPhone 11シリーズ
13,440円〜26,040円
iPhone Xs Max 21,000、
iPhone Xs 13,440円
Google Pixelシリーズ
1,680円〜6,720円
Xperiaシリーズ
6,720円〜13,440円
ソフトバンク公式HP
トクするサポート+ PayPayポイント
PayPayポイント還元額の一例を見て頂くとお分かりの通り、各機種を購入した金額に比べると返ってくるPayPayポイントは少ないと言えます。分割支払金の支払い免除がされるわけでもありません(故障時だと還元額は約3分の1程度まで減額)。
「分割支払金が終わったから、返却してPayPayポイントをもらおう」ということもできません。特典利用期間は機種購入から13カ月〜49カ月間と決まっているからです。
ですので、筆者個人の意見となりますが、「トクするサポート+」の特典Bはあまり旨味がないと思っています。
返却しなくても良いのか?
返却は必須ではない
機種を返却せず、そのまま分割支払い金を支払い終えるまで使い続けても問題ありません。
また、なかには「48回の分割金の支払いが終わっても、トクするサポートに加入しているから機種は返却しなければいけないのでは?」と思う方もいるようですが、このケースでも機種は返却する必要はありません。

プログラム料は返ってくるのか?
「トクするサポート」で機種返却せずに、
ソフトバンクの機種を購入すれば、
PayPayポイントとして返ってくる
(13カ月〜49カ月以内)
この記事で扱っている3つのトクするサポートのうち「トクするサポート」のみプログラム料として、
390円×24回=9,360円かかります(2023年5月時点では全ての方が支払い済み)。
しかし、
・機種を返却しない
・ソフトバンクの機種購入
・期間は13カ月〜49カ月
この3つの条件を満たすと、支払い済みのプログラム料と同額、9,360円相当のPayPayポイントが返ってきます。
「トクするサポート」に加入していて、機種購入から13カ月〜49カ月以内の方、ソフトバンクの機種購入予定の方はこのサービスを利用しても良いでしょう。

「新トクするサポート」は加入必須なのか
48回の分割払い契約をしたら
自動的に加入される(無料)
これからソフトバンクの機種を購入する際、48回の分割払いを選択すれば、自動的に「新トクするサポート」には加入されます。ただし、「トクするサポート」と違って、プログラム料金はかかりません。
ちなみに、これからソフトバンクの機種を購入する際
・機種変更→回線契約ありで、本体を購入
・機種購入→回線契約なし、本体だけ購入
の2つの方法がありますが、どちらの方法でも48回分割払いにすれば「新トクするサポート」に加入されます。
・「トクするサポート」
「トクするサポート+」に加入している
・回線契約は他社になっている
・分割金支払い免除は受けたい
といった場合、本体だけ購入する「機種購入」を選択すれば回線契約は他社のままでも、分割支払金の免除を受けることができます。
上記で解説したとおり、「トクするサポート」「トクするサポート+」に加入しているが、回線契約は他社、という場合でも、ソフトバンクの機種の本体だけ購入、返却すれば分割支払金免除は受けることができます。
しかし、問題なのは、
「ソフトバンクで欲しい機種がない」
「ソフトバンクの機種が高い」
といった場合。
この場合は、Apple Storeなどソフトバンク以外で新しい機種を購入することになるかと思いますが、分割支払金免除は受けることができません。
費用負担を下げる他の方法としては、今使っている機種を(分割金支払い後に)買取り専門店に売ってお金に変えるか、(iPhoneであれば)Apple Storeの下取りを利用し、新機種購入の購入負担を下げる、といったものがあります。
残債があっても、Appleで下取り可能か?
残債があっても、下取り可能
新しいiPhoneをApple Storeで購入する際、下取りすれば機種代金を割引させることができます。
下取りに出す機種は分割支払い金が残っていても大丈夫です。ただし、トクするサポートを利用しているわけではないので、分割支払金が残る点には注意してい下さい。
まとめ ご不明点があったら店舗まで!
以上、この記事では3つのトクするサポートについて解説しました。
トクするサポートには3種類ある
トクするサポート
トクするサポート+
新トクするサポート
残債免除条件は?
トクするサポート・・・機種購入+返却
トクするサポート+・・機種購入+返却
新トクするサポート・・返却
ソフトバンクを解約しても継続されるか?
継続される
最適な返却タイミング
機種購入から25カ月目
傷があっても、免除されるか?
故障時利用料22,000円払えば可能
返却しなくても良いのか?
返却は必須ではない
残債があっても、Appleで下取り可能か?
可能、ただし残債が免除されるわけではない
「自分がどのサポートに入っているかわからない」そんな方は、フォンシェルジュ提携店舗までご相談下さい!
トクするサポート以外にも、携帯電話に関することであればご相談、承ります。
