2024年6月と10月の2回、ソフトバンクのオンライン専用プランであるLINEMOで料金プラン改定の発表がなされました。
SoftBankプレスリリース(2024年6月6日)
SoftBankプレスリリース(2024年10月25日)
料金プラン改定のプレスリリースが短期間で2回。なのでLINEMOの料金プランの違いが分からない、という方も一定数いるかもしれません。
そこで今回は2024年11月時点でLINEMOから提供されている料金プランを整理して解説しました。
「プラン変更すべきか?」「LINEMOに乗り換えようか?」そう考えている方は、記事を参考にして頂ければと思います。
※2024年11月7日時点の情報です。
筆者プロフィール
吉田裕紀
東京都を中心に店舗を構える「スマホ相談窓口『TOP1』」の運営会社、株式会社ディ・ポップス所属。11年間の現場経験から学んだことを記事作りに活かしている。格安SIM系の記事を得意としているライター。
東京都青梅市在住。
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LINEMO 新旧プラン比較
2024年11月7日現在、LIMEMOは新規受付が終了したプランも含めて、以下の様に合計4つ提供されています。
「旧プラン」(新規受付終了)
・LINEMOミニプラン
・LINEMOスマホプラン
「新プラン」
・LINEMOベストプラン
・LINEMOベストプランV
比較表
プラン名 | ミニプラン (旧プラン) | スマホプラン (旧プラン) | ベストプラン (新プラン) | ベストプランV (新プラン) |
---|---|---|---|---|
データ量 基本料金 | 3GB 990円 | 20GB 2,728円 | 〜3GB 990円 3GB超〜10GB 2,090円 | 30GB 2,970円 |
低速時 速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | 最大300kbps ※1 | 最大1Mbps ※2 |
かけ放題 | 5分 550円 24時間 1,650円 | 5分 550円 24時間 1,650円 | 5分 550円 24時間 1,650円 | 5分 無料 24時間 1,100円 |
※料金は税込。
※1 低速後の利用で15GBを超えると最大128kbps。
※2 低速後の利用で45GBを超えると最大128kbps。
各プラン共通事項
・30秒あたりの通話料22円(税込)
・データ量1GB追加550円(税込)
・データくりこし不可
・eSIM対応
・事務手数料無料
新プランの特徴としては従量段階性のプランができたこと、そしてデータ容量が増えたことです。
またLINEMOベストプランVでは5分以内の国内通話が何度でもかけられる「通話準定額」がプランの中に含まれるようになりました。
逆に4つのプランの共通点としては上記で挙げたもの以外にも「LINEギガフリー」や「LINE MUSIC for SoftBank」のサービスが利用できるという点が挙げられます。
LINEギガフリー
LINEの対象サービス利用時(テキスト・音声メッセージ・スタンプ・画像・動画・ファイル送受信などのトーク)などのデータ消費量がゼロになるサービス。
LINE MUSIC for SoftBank
LINE MUSICの「一般」「学生」プランの月額料金がそれぞれ480円(税込)、980円(税込)で利用できるサービス。
旧プランのままの方が良いケース
旧プランであるLINEMOミニプラン、LINEMOスマホプランを利用している方がプラン変更する場合、それぞれLINEMOベストプラン、LINEMOベストプランVに変更というケースが多いでしょう。
ただし、LINEMOミニプラン、LINEMOスマホプランは既に新規受付が終了しています。
なのでこれらのプランから他のプランに変更すると、二度と元のプランに変更することができないので注意してください。
ここでは新プランに変更しない方が良いケースについてお伝えします。
旧プランのままの方が良いケース
LINEMOミニプラン
利用データ量が3GBを超えて料金が高くなることを避けたい場合。
LINEMOスマホプラン
①5分かけ放題がいらない場合。
②LINEスタンプ プレミアム for LINEMOを使っている場合。
LINEMOミニプラン
LINEMOミニプランは月間データ量3GBのプラン。利用データ量が3GBを超えると、自動的に通信速度は最大300kbpsに低速化されます。
しかしLINEMOベストプランは月間データ量が〜3GBと3GB超〜10GBとで基本料金が異なりますが、3GBを超えると自動的に3GB超の料金である2,090円(税込)がその月の基本料金となってしまいます。
仮に月間利用データ量が3.5GBぐらいだったとしてもです。3.5GBしか利用していなくて2,090円(税込)も請求されるのは正直もったいないですね。
LINEMOスマホプラン
LINEMOスマホプランとLINEMOベストプランの基本料金の差は242円(税込)。
LINEMOベストプランVの方がデータ量が10GB増え、5分かけ放題もついていることを考えれば242円(税込)の差は小さいかもしれません。
しかしデータ量が20GBで十分だったり、5分かけ放題が不要であったりするのであれば無理にLINEMOベストプランVに変える必要はないでしょう。
また「LINEスタンプ プレミアム for LINEMO」を利用している方もLINEMOスマホプランから変更しない方が良いでしょう。
LINEスタンプ プレミアム for LINEMOとはLINEスタンプ プレミアムが無料で利用できるサービス。LINEスタンプ プレミアムに加入していれば1,500万種類以上の対象のスタンプや絵文字をLINEで使うことができます。
ただしLINEスタンプ プレミアム for LINEMOの対象プランは4つあるLINEMOのプランの内、LINEMOスマホプランだけ。
プラン変更後もLINEスタンプ プレミアムを使うためには、月額240円(税込)または月額480円(税込)がかかるようになってしまいます。
なのでLINEスタンプ プレミアムを日常的によく使っている方は、LINEMOベストプランVに変更しない方が良いでしょう。
新プランに変えた方が良いケース
今度は逆に旧プランから新プランに変えた方が良いケースとしては「データ量が3GB(あるいは20GB)では足りない」「LINEMOスマホプランを契約していて、5分かけ放題をつけている」といったものがあります。
もちろんLINEMOスマホプランの場合であれば、LINEスタンプ プレミアムを利用していないということが条件です。
LINEMOのキャンペーン
2024年11月7日現在で、LINEMOで実施されている主なキャンペーンをご紹介します。
ベストプランのキャンペーン
1.6カ月分基本料金全額分PayPay還元
「LINEMOベストプラン 最大6カ月分基本料全額戻ってくるキャンペーン」は「他社から乗り換え」または「新規契約」でLINEMOベストプランを契約した場合、月額基本料金分のPayPayポイントが契約翌月から6カ月間にわたって全額分返ってくるキャンペーンです。
ただし「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEモバイル」からの乗り換えは対象外なので注意しましょう。
2.紹介キャンペーン
「LINEMOベストプラン紹介キャンペーン」は
①「LINEMOベストプランを紹介した方」に一人あたり2,500円相当、上限4回線までの最大10,000円相当のPayPayポイントが還元。
②「LINEMOベストプランを紹介され契約した方」に5,940円相当のPayPayポイントが還元。
といったキャンペーンです。
凄いのは①「LINEMOベストプランを紹介した方」はLINEMO自体を契約していなくとも、(紹介して被紹介者の方がLINEMOベストプランを契約すれば)PayPayポイントが還元されるということ。
ただし「紹介された方」は「他社からの乗り換え」でLINEMOベストプランを契約する必要があり、新規契約や「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEモバイル」からの乗り換えは対象外なので注意しましょう
ベストプランVのキャンペーン
2.6カ月分基本料金全額分PayPay還元
「LINEMOベストプランV 最大6カ月分基本料全額戻ってくるキャンペーン」は「他社から乗り換え」または「新規契約」でLINEMOベストプランを契約した場合、月額基本料金分のPayPayポイントが契約翌月から6カ月間にわたって全額分返ってくるキャンペーンです。
ただし「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEモバイル」からの乗り換えは対象外なので注意しましょう。
2.紹介キャンペーン
「LINEMOベストプラン紹介キャンペーン」は
①「LINEMOベストプランVを紹介した方」に一人あたり2,500円相当、上限4回線までの最大10,000円相当のPayPayポイントが還元。
②「LINEMOベストプランVを紹介され契約した方」に15,000円相当のPayPayポイントが還元。
といったキャンペーンです。
凄いのは①「LINEMOベストプランVを紹介した方」はLINEMO自体を契約していなくとも、(紹介して被紹介者の方がLINEMOベストプランVを契約すれば)PayPayポイントが還元されるということ。
ただし「紹介された方」は「他社からの乗り換え」でLINEMOベストプランVを契約する必要があり、新規契約や「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEモバイル」からの乗り換えは対象外なので注意しましょう。
かけ放題のキャンペーン
かけ放題のキャンペーンである「通話オプション割引キャンペーン2」は通話準定額、通話定額(通話定額 for LINEMOベストプランV)の通話オプションがLINEMO契約月を1カ月目として7カ月目まで割引されるキャンペーンです。
割引内容はLINEMOベストプランとLINEMOベストプランVで異なります。
LINEMOベストプランの場合
通話準定額(5分かけ放題)
550円(税込)/月→無料
通話定額(24時間かけ放題)
1,650円(税込)/月→1,100円(税込)/月
LINEMOベストプランVの場合
通話定額 for LINEMOベストプランV
(24時間かけ放題)
1,100円(税込)/月→550円(税込)/月
さいごに(LINEMOと比較される格安SIM)
以上、今回はLINEMOの新旧プランを比較し、プラン変更すべきかどうかという点とLINEMOで実施されている主なキャンペーンについてまとめてきました。参考にして頂けたでしょうか?
記事冒頭で「LINEMOの料金プラン改定のプレスリリースは短期間で行われた」とお伝えしました。
これは2024年9月にLINEMOと比較される格安SIM(ahamo、UQ mobileなど)の料金プラン改定の発表がされたために、LINEMOも料金プラン改定をしなければならなかったということも予想できます。
なので記事の趣旨とは少し外れますが、他社のプランの比較表と関連記事も載せておきます。こちらも良かったら参考にしてみてください。
基本料金 | かけ放題 | データくりこし | 回線 | |
ahamo | 2,970円 | 5分かけ放題 無料 かけ放題 1,100円 | 非対応 | ドコモ |
LINEMO (ベストプランV) | 2,970円 | 5分かけ放題 無料 かけ放題 1,100円 | 非対応 | SoftBank |
UQ mobile (コミコミプラン+) | 3,278円 | 10分かけ放題 無料 かけ放題 1,100円 | 翌月末まで | au |
楽天モバイル | 3,278円 (無制限) | かけ放題 無料 (Rakuten LInk) 15分かけ放題 1,100円 | 非対応 | 楽天モバイル au |
ワイモバイル (シンプル2 M +データ増量オプション) | 4,565円 最大割引後 2,728円 | 10分かけ放題 880円 かけ放題 1,980円 | 翌月末まで | SoftBank |
povo2.0 (データ追加360GB (365日間)) | 2,200円 | 5分かけ放題 550円 かけ放題 1,650円 | 365日間有効 | au |
※料金は税込
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