光回線を契約したけど、速度が遅い?
Wi-Fiで動画を見ていると、動画が止まる!
それ、もしかしたら光回線の速度が遅いことが原因かもしれません。
本記事では
- 光回線を契約したときの平均通信速度
- 自宅の光回線速度の調べ方
- 光回線が遅い原因
- 光回線の速度を速くする方法
こちらの4つについて詳しく解説しています。
自宅の光回線が遅いと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
通信速度の単位「Mbps」について
まず、本記事で扱う通信速度の単位について簡単に解説します。
通信速度で使う単位は「Mbps(エムビーピーエス)」といい、データの転送速度を表す単位です。
Mbpsは「Mega Bit Per Second」の頭文字を取ったもので、1秒間に転送できるデータ量を表します。
例えば「1Mbps」であれば1秒間に1Mbit(1メガビット)のデータを、また「30Mbps」であれば1秒間に30Mbit(30メガビット)のデータを転送できることを表します。
簡単に言ってしまえば、数字が大きければ大きくなるほど、通信速度が速いというわけです。
GbpsやKbpsとの違い
通信速度を表す単位には「Mbps」の他に「Gbps」や「Kbps」もよく使われます。
通信速度も、長さを表す単位である「cm(センチメートル)」のように、通信速度ごとに単位が決められています。
cmの場合、1cmの100倍が1mになりますが、bpsの場合、1Mbpsの1,000倍が1Gbpsです。
- 1Kbps:1Mbpsの1/1,000
- 1Gbps:1Mbpsの1,000倍
【使用用途別】快適に使うために必要な光回線速度
次に、光回線速度の目安として、利用用途別に快適に使うために必要な光回線速度を解説いたします。
利用用途 | 必要な光回線速度 |
---|---|
メールやSNSの メッセージ受信 | 128Kbps〜1Mbps |
インターネットサーフィン (検索など) | 1Mbps〜10Mbps |
YouTubeなどの動画視聴 | 3Mbps〜25Mbps |
オンラインゲーム | 30Mbps~100Mbps |
こちらの表を見ていただくと分かる通り、100Mbpsの光回線速度があれば、利用用途問わず、ストレスなく利用できるでしょう。
この後、光回線はどのくらいの速度が普通なのか?解説いたしますが、利用用途によっては平均の速度以下でも充分満足できる可能性もあります。
自分の利用用途に必要な光回線速度を覚えておきましょう!
光回線の速度はどのくらいが普通?
光回線の通信速度は平均して下り100~300Mbpsが一般的とされています。
しかし、光回線を利用する住まいが戸建てなのか?マンションや集合住宅なのか?によって、平均の速度が変わります。
結論からいうと、戸建ての方が速度が速く、マンション・集合住宅の方が遅いです。
理由は、光回線の設備にあります。
戸建ての場合は、光回線の通信設備を、ほかの世帯と共有しないため、通信速度が速く安定しています。
逆に、マンションや集合住宅の場合、光回線を分配していることが多いため、分ければ分けるほど、通信速度が遅くなってしまいます。
例えば、マンションで1Gbpsの光回線を契約したとしましょう。
マンションに届く光回線は最大32回線まで分岐可能で、単純計算で1Gbpsを32戸で割ると、1戸あたりの最大通信速度は約31Mbpsとなります。
これはあくまでも全員が平均的に使った場合で、もしも利用者の中にヘビーユーザーがいると、通信速度はもっと遅くなってしまいます。
そのため、マンション・集合住宅の場合の平均速度は30Mbps~100Mbpsと考えるのがよいでしょう。
実際に筆者の自宅の光回線速度を測ってみた
実際に筆者の自宅の光回線速度を測定してみました。
筆者の自宅は戸建てで、契約している光回線は「auひかり」のホーム1ギガプランです。
今回は「Fast.com」を使って、光回線速度を測定していきます。
まずはLANケーブルを使って、有線接続したデスクトップパソコンの通信速度を測定してみましょう。
昼12時頃の測定結果
実際にいつも使っているデスクトップパソコンで測定してみたのですが、通信速度はかなり速いです。
- YouTubeやNetflixを最高画質で見ても途中で止まることはありません。
- オンラインゲームをしている際も「ラグさ」を感じたことはありません。
では続いて、スマホの通信速度を測定してみましょう。
スマホに関しては有線接続できないので、Wi-Fiルーターに無線接続した場合の通信速度を測っていきます。
LANケーブルによる有線接続と比較すると、通信速度は約1/10程度になりましたが、この通信速度があれば充分です。
- YouTubeやNetflixも止まることなく再生できます。
- ただし、Wi-Fiルーターが置いてあるリビング以外の場所に行くと、通信自体が届かないということがあります。
筆者の自宅のWi-Fiルーターは1階に設置されているのですが、2階には届きません。
厳密には届いているのですが、電波が弱すぎて安定しないといった感じです。
このように、通信速度は安定していても、Wi-Fiルーターから離れてしまうと、通信速度が遅くなってしまったり、電波自体が届かないということもあります。
光回線速度の測定方法
あなたの自宅の光回線も速度を測定してみましょう!
アクセスするだけで簡単に通信速度が測定できます。
測定した結果、「通信速度が平均よりも遅かった!」という方は、次の項目から、通信速度が遅い原因と対処法について解説しているので、よかったら参考にしてみてください。
光回線の速度が遅い原因
光回線の速度が遅いのにはいくつかの原因があります。
マンション・集合住宅は遅くなりやすい
マンションや集合住宅は、1つの光回線を分配して接続しているため、通信速度が遅くなりやすいです。
例えば、マンションの中で同じ光回線を分配している場合、利用している人が多ければ多いほど、通信速度も遅くなります。
また、利用している人の中に、大量のデータをダウンロードしている人などがいると、さらに通信速度が遅くなってしまいます。
時間帯によっては通信が混雑するため、遅くなりやすい
光回線は通信が混雑すると、通信速度が遅くなります。
多いのが、昼間は問題なく使えるけど、夜は遅くなってしまうというパターンです。
最近は帰宅後に家でYouTubeやNetflixなどを楽しむ方が多く、昔よりも通信が混雑しやすくなっています。
パソコンやスマホが古い
通信速度は、使っているパソコンやスマホによっても変わります。
例えばパソコンの場合だと、パソコンを動かすOSバージョンが古いと、最新の接続方式に最適化されてなかったり、対応していないため、通信速度が遅くなってしまうことがあります。
また、パソコン自体のスペック不足で、読み込みに時間がかかってしまい、ホントは通信速度が速いのに「通信速度が遅い!!」と勘違いしてしまうケースもあります。
スマホの場合も同様です。
古いスマホを使っていると、スマホ自体の処理が遅いので、インターネットの読み込みにも時間がかかってしまいます。
Wi-FiルーターやLANケーブルが古い
インターネットを無線で使えるようにする「Wi-Fiルーター」が古いと、本来の通信速度を発揮できません。
Wi-Fiには規格があり、年が進むにつれ、どんどん新しいWi-Fi規格が登場しています。
Wi-Fiの規格 | 最大通信速度 |
---|---|
Wi-Fi 6 | 9.6Gbps |
Wi-Fi 5 | 6.9Gbps |
Wi-Fi 4 | 300Mbps |
例えば、最大通信速度が1Gbpsの光回線を契約しているのに、Wi-FiルーターがWi-Fi 4にしか対応していないと、本来出せる最大通信速度の約1/3程度の速度しか出せません。
F1レーサーに軽自動車を運転させているようなものです。
契約している光回線のWi-Fi規格に合わせたWi-Fiルーターを使いましょう。
Wi-Fiルーターの設置場所が悪い
Wi-Fiルーターの設置場所が悪いと、Wi-Fiルーター本来の力が発揮できず、通信速度が遅くなってしまいます。
Wi-Fiルーターの通信速度が遅くなりやすい設置場所の例は以下の通りです。
- 金属やコンクリート製の棚に囲まれた場所
- 家電製品の近く
- キッチンや洗面所、水槽など水場の近く
Wi-Fiルーターの設置場所を見て、上記の近くに置いている場合は、置き場所を変えてみましょう。
光回線の速度を速くする方法
ここからは光回線の速度を速くする方法について解説していきます。
必ず速くなる!というよりは、速くなる可能性がある方法なのでご了承ください。
では1つずつ詳しく解説していきます!
ルーターを再起動する
まず簡単に試せる対処法として、Wi-Fiルーターの再起動があります。
Wi-Fiルーターに不具合が起こっている場合は、Wi-Fiルーターを再起動することによって通信速度が改善するケースがあります。
Wi-Fiルーターの再起動方法は以下の通りです。
接続するWi-Fiルーターの周波数を変えてみる
Wi-Fiには主に2つの周波数があり、接続する周波数を変えることによって通信速度が改善する場合があります。
Wi-Fiの周波数には「2.4GHz」と「5GHz」があり、それぞれの周波数の特徴は以下の通りです。
- 2.4GHz:電波が遠くまで届き、壁や床などの障害物にも比較的強い。
一方で電子レンジやテレビなど、ほかにも同じ周波数を使用する機器があるため、電波が干渉しやすい。 - 5GHz:Wi-Fiでしか利用できない周波数帯なので電波干渉の心配が少なく、通信速度も2.4GHzより速い。
しかし、距離が長かったり、障害物があったりすると不安定になりやすい。
個人的にはWi-Fiルーターが、接続する機器と同じ部屋にあるなら「5GHz」、別の部屋にある場合は「2.4GHz」がおすすめです。
Wi-FiルーターやLANケーブルを変えてみる
使っているWi-Fiルーターや、LANケーブルが古い場合は、新しいものに変えると、通信速度が速くなる可能性があります。
Wi-Fiには規格があり、年が進むにつれ、どんどん新しいWi-Fi規格が登場しています。
Wi-Fiの規格 | 最大通信速度 |
---|---|
Wi-Fi 6 | 9.6Gbps |
Wi-Fi 5 | 6.9Gbps |
Wi-Fi 4 | 300Mbps |
例えば、最大通信速度が1Gbpsの光回線を契約しているのに、Wi-FiルーターがWi-Fi 4にしか対応していないと、本来出せる最大通信速度の約1/3程度の速度しか出せません。
現在使っているWi-FiルーターがWi-Fi 4やWi-Fi 5にしか対応していないという場合は、Wi-Fi 6対応のWi-Fiルーターに変えると、通信速度が速くなる可能性があります。
LANケーブルにも同じような規格があり、利用しているLANケーブルのカテゴリによって、最大通信速度が変わります。
LANケーブルのカテゴリ | 最大通信速度 |
---|---|
カテゴリ5 | 100Mbps |
カテゴリ5e | 1Gbps |
カテゴリ6 | 1Gbps |
カテゴリ6A | 10Gbps |
カテゴリ7 | 10Gbps |
カテゴリ7A | 10Gbps |
カテゴリ8 | 40Gbps |
LANケーブルのカテゴリが下がるごとに、LANケーブル自体の価格も安くなりますが、その分性能が悪くなってしまいます。
光回線が最大1Gbpsのプランの場合、最低でも「カテゴリ5e」以上のLANケーブルを使いたいですね。
光回線・プロバイダを変える
通信速度が遅い場合、光回線やプロバイダ自体を変えるのも1つの手です。
また、現在契約している光回線のプランを確認して、最大通信速度が速いプランがあれば、プラン変更してみるのも良いでしょう。
そのため、別の光回線や、プロバイダに乗り換えることで、混雑を回避でき、通信速度が速くなる可能性があります。
契約している光回線がプロバイダを選べる場合は、まずプロバイダを変えてみましょう。
プロバイダの変更は、使っているPCメールアドレスが変更になってしまったり、Wi-Fiルーターの設定が必要になりますが、工事などは必要ないため手軽です。
プロバイダを変えても通信速度が速くならなかったという場合は、光回線の変更を検討しましょう。
フォンシェルジュ提携店舗TOP1に相談する
光回線の通信速度でお悩みの方はフォンシェルジュ提携店舗のTOP1に相談してみましょう。
普段どのようにインターネットを使っているのか?どんな時に速度が遅いと感じるのか?ヒアリングさせていただき、あなたにぴったりな光回線をご提案させていただきます。
また、複数社の光回線を取り扱っているため、サービスの比較や、月額料金の比較、キャンペーンの比較も1店舗で完結します!
取り扱っている光回線は以下の通りです。
フォンシェルジュ提携店舗TOP1の店舗一覧はこちら
来店予約も必要ありませんので、是非お気軽にご相談ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は光回線の平均速度と、光回線の速度が遅い原因と対処法について解説させていただきました!
では、本記事のまとめです。
- インターネットやオンラインゲームなど、全ての機能を快適に使うために必要な光回線速度は100Mbps程度が目安
- 光回線の速度は100Mbps~300Mbpsが平均的
- マンションや集合住宅の場合は通信が混雑しやすく、通信速度が遅くなりやすい
- 「2.4GHz」は障害物に強い代わりに速度が少し遅い。
- 「5GHz」は速度が速い代わりに、障害物に弱い
- Wi-FiルーターやLANケーブルを契約している光回線のWi-Fi規格や、最大通信速度に合ったものに変えると、通信速度が速くなる可能性がある
- 光回線・プロバイダを変えると通信速度が速くなる可能性が高い
- どこの光回線を選んでいいか分からない場合は、フォンシェルジュ提携店舗TOP1に相談する
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