「つけておいた方が良い？」ドコモ smartあんしん補償 「バッテリー交換」「持ち込み」

2022年9月15日以降に発売された機種が対象となるドコモの補償サービス「smartあんしん補償」。

Yahoo!知恵袋を見てみると、このsmartあんしん補償に対しては様々な質問が出てきているようです。

といったように。

この記事では、smartあんしん補償に「加入している方」「これから加入しようとしている方」それぞれの方が抱える疑問について、解説していきます。

smartあんしん補償のサービス内容

4つの補償で構成

smartあんしん補償は、2022年9月15日以降に発売された機種が対象となっている補償サービスです。

サービス自体は4つの補償から構成されています。

smartあんしん補償の加入期限はドコモの機種購入日、または持込機種でのドコモ回線契約日を含めて14日以内です。

では、ここからは月額料金と4つの補償について細かく見ていきましょう。

月額料金 電話機交換費用

smartあんしん補償の月額料金は利用機種によって異なり、330円(税込)、550円(税込)、605円(税込)、825円(税込)、880円(税込)、990円(税込)、1,100円(税込)の7つからなります。

ちなみに2023年9月に発売されたiPhone 15シリーズであれば、iPhone 15とiPhone 15 Plusが月額880円(税込)のコース、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxが月額1,100円(税込)となっています。

電話機交換を利用するケースとしては、水漏れ、紛失、全損など「修理自体が難しい・不可能」といった場合が当てはまります。
交換できる回数は1年で2回まで。

交換費用は、5,500円(税込)、8,250円(税込)、12,100円の3パターンです。

以下の表は、smartあんしん補償の月額料金と電話機交換で利用者が負担する金額を表で表したものです。

月額料金と電話機交換時の利用者負担額

月額料金	利用者負担金額
330円	5,500円
550円	8,250円
605円	8,250円
825円	12,100円
880円	12,100円
990円	12,100円
1,100円	12,100円

※料金は税込

電話機交換で提供されている端末は「リフレッシュ品」であり、リフレッシュ品については以下のようにドコモの公式ホームページで説明されています。

お客さまより回収した電話機に外装の新品交換、品質の確認を行った上で、新品同様の状態に初期化した電話機です。

引用 ドコモ公式HP smartあんしん補償

一方、交換電話機には「リフレッシュ品(B品)」というものもあり、こちらは4,400円(税込)の負担で交換ができます。

ただし、初期化はされていますが外装カバー交換はされていないため端末上に微細な傷が確認できるケースもあります。

次に修理代金サポートについて解説します。

ドコモ公式HP 交換電話の提供

修理代金サポート(安い。しかし……)

全損までは至らないケースでは利用端末を修理に出し、修理のサポートを受けるという手もあります。

利用者負担額はiPhoneであれば上限額は5,500円(税込)、Androidであれば上限3,300円(税込)におさまります。
iPhoneであればAppleで手続きした時よりも料金が安くなります。
(AppleCare＋に加入している状態での画面・背面以外の損傷時の自己負担額は 12,900円(税込))

と思われた方もいるかもしれませんが、iPhoneで修理代金サポートを受けるためには「全国に154店舗しかないiPhone修理取次をしているドコモショップ」にiPhoneを持っていかねばなりません。(2023年9月14日時点)

AppleStoreやカメラのキタムラなどの正規サービスプロバイダで修理をしても修理代金サポートは受けられないのです。

iPhone修理受付の取次をしているドコモショップは全国でも154店舗程度。

なのでお住まいの地域によっては電話機交換を選ばざるを得ないケースもでてくるでしょう。

イエナカ機器補償(特典)

ここから解説する「イエナカ機器補償(特典)」「スマホ不正決済補償(特典)」「携行品補償mini(特典)」はスマホの損傷・紛失以外でサポートが受けられる補償です。

イエナカ機器補償(特典)はインターネットに接続できるデジタル機器に対して補償が受けられます。
補償が受けられる回数は1年に2回までで、補償の請求は事故発生から60日以内にする必要があります。またパソコンの場合は、別途データ復旧補償として上限50,000円(税込)までの補償を受けることも可能です。

例えばパソコンが壊れてしまった場合、まずは「smartあんしん補償センター」へ連絡をします。その後故障したパソコンは回収されて修理されます。

もし、修理費用が70,000円以下だった場合は補償上限金額内の修理なので、それ以上の費用が請求されることはありません。一方、修理費用が70,000円以上だった場合の超過分に関しては通信料と合算されて契約者に請求されます。

補償対象のタブレットにはiPadも含まれますが、「ドコモを含む携帯電話通信会社から販売されているiPad」はイエナカ機器補償の対象外です。

携帯電話通信会社以外でiPadを購入した場合、Appleの補償サービスであるAppleCare＋に加入することができます。

iPadのAppleCare＋の料金

	月払い	2年間
12.9インチ iPad Pro	1,100円	21,800円
11インチ iPad Pro	980円	19,400円
iPad Air (第5世代)	580円	11,800円
iPad, iPad mini	550円	10,800円

※料金は税込
※2023年9月14日時点

もし、AppleCare＋(月払い)に加入している方が、ドコモの携帯電話購入の際に、smartあんしん補償をつけた場合、AppleCare＋をつけたままにするか悩むところかもしれません。

しかし、AppleCare＋を外した場合のiPadの修理費用はiPad(第5世代〜第9世代)を除いて40,000円以上します。iPad Pro 12.9インチ(第6世代)Wi-Fiモデルだと、なんと128,000円(税込)。smartあんしん補償では完全に足がでてしまいます。

ドコモ公式HP イエナカ機器補償

スマホ不正決済補償(特典)

スマホ不正決済補償はドコモを含む各事業者のQRコード決済で不正決済の被害を受けた場合に補償される特典です。各決済事業者の補償金額を超過した分に対して、1年に1回、最大100万円まで補償されます。

補償対象となるケースとしては、クレジットカードまたは銀行口座の不正登録、決済アプリインストール済みの端末の盗難、不正ログイン、後払い式電子マネーの不正使用などです。

ドコモ公式HP スマホ不正結成補償

携行品補償(mini)特典

携行品補償(mini)は外出中に荷物を傷つけてしまったり、盗難にあったりした時に最大10,000円(税込)の補償を受けられる特典です。旅行中に持っていくカメラやスーツケースなどが携行品としてイメージしやすいのではないでしょうか？

「荷物」といっても多岐に渡りますが、以下では補償の対象外の例を挙げています。

携行品補償(mini)の補償対象外となるものについては、ドコモ公式ホームページ 携行品補償miniの補償の詳細についてをご確認下さい。

なお、携行品補償(mini)には以下のような注意点もあります。

• smartあんしん補償加入後に携行品補償(mini)への申込が必要
• 申込期限は14日以内
• 補償開始日時点で満18歳以上満70歳以下であること
• 個人名義のdアカウントを保有していること
• 補償開始日は携行品補償(mini)加入日の翌月1日から
• 補償期間は補償開始日の0時から満期日の16時までの1年間

ドコモ公式HP 携行品補償mini

以上、ここまではsmartあんしん補償のサービス概要についてまとめてきました。

次の章からはsmartあんしん補償に、

• 加入している方
• これから加入しようと考えている方

それぞれの方が疑問に思うことをQ&A方式でまとめていきます。

これから加入する方

どんな人におすすめ？

smartあんしん補償をおすすめできる方は以下に該当する方です。

高額の修理費は負担に感じる方

昨今、iPhone・Android問わず、スマホの修理費用は高騰しています。

例えばiPhone 14の画面割れをAppleで修理する際、Appleの補償サービスであるAppleCare＋に加入していないと、修理費用は42,800円(税込)になります。その他の修理だと修理費用はなんと87,800円(税込)。(2023年9月14日時点)

数万円単位の修理費用が負担に感じる方は何かしらの補償サービスに加入した方が良いでしょう。

しかし、保険料はほどほどにしたい方

しかし、補償サービスとは毎月料金を支払うものなので、なるべくなら料金(保険料)は安くしたいところです。

その点、ドコモのsmartあんしん補償は「モバイル保険」や「スマホケ」などの少額短期保険業者が提供している補償サービスよりは月額料金が高い傾向にありますが、AppleCare＋よりは月額料金が抑えられています。

iPhone 14 Pro Maxなど超ハイスペックの機種を希望する方

少額短期保険業者が提供している補償サービスはワンコイン(500円)以下の月額料金で最大10万円まで補償されるというものが目立ちます。(ただし、自己負担金として3,000円〜5,000円程度の支払いが必要になるケースもあり)

先ほど、「iPhone 14の画面割れ以外の修理費用は87,800円(税込)」とお伝えしましたが、少額短期保険業者の補償内容であれば、多くの機種の修理費用を賄うことも可能です。

しかし、iPhone 14シリーズの最上位機種であるiPhone 14 Pro Maxだと画面割れ以外の修理費用は114,800円(税込)となるため、少額短期保険業者の「補償最大10万円」では足が出てしまいます。(2023年9月14日時点)

一方、smartあんしん補償の自己負担額はどんなに高くても5,500円(税込)。

月額料金こそ990円(税込)とsmartあんしん補償の方が数百円高くなりますが、超ハイスペック機種の修理に関しては自己負担金を小さくすることができます。

(iPhone利用の方)
近くにiPhone修理取次ができるドコモショップがある方

しかし、そうは言っても「iPhone修理取次対応のドコモショップ」が近くにない方は、iPhoneの修理代金サポートを受けることはできません。

iPhoneが壊れた際、電話機交換を希望している方は大丈夫ですが、修理を考えている方は近くにiPhone修理取次対応のドコモショップがあるかどうか確認しておきましょう。

AppleCare＋との比較

iPhone 14シリーズにおけるsmartあんしん補償とAppleCare＋盗難・紛失プランを比較してみましょう。
(AppleCare＋盗難・紛失プランはドコモではなくAppleで申し込んだ場合)

smartあんしん補償は全損などの状態を除けば、あらゆる故障状況でも自己負担額は上限5,500円(税込)で修理を受けることができるので、安心と言えば安心です。(ただし、iPhone修理取次対応のドコモショップに修理手続きしにいくことが必要)

しかし、バッテリー交換には対応していません。

smartあんしんサポートのコールセンターに問い合わせたところ、「バッテリー交換単品というサービスは用意されていないため、その他の損傷が見つかった場合に交換対応としてリフレッシュ品を提供する」との回答が返ってきました。

ですので、バッテリー交換まで希望する方はAppleCare＋盗難・紛失プランの方を検討して見ても良いでしょう。

AppleStoreでiPhoneを購入した場合は？

ドコモなどの通信キャリアでiPhoneを購入するよりも、AppleStoreでiPhoneを購入した方が本体価格が安い傾向があります。

AppleStoreの直営店であれば、通信キャリアの料金プランに紐づいたiPhoneを購入することができるので、smartあんしん補償に加入することができます。ただし、購入日当日にsmartあんしん補償に加入する必要があります。

持込(中古端末)でも可能か?

ドコモで機種を購入せず、他で購入したり、譲渡されたりした機種、あるいは中古端末などの持込機種でもsmartあんしん補償に加入することが可能です。

しかし、3つ条件があります。

• 2022年9月15日以降に発売された機種。
• 新規・他社から乗り換えでドコモへの回線契約をする。
  smartあんしん補償は同時加入もしくは14日以内。
• ドコモショップにて外観破損、動作不良などの症状がないことの確認が必要。

・ドコモ公式HP 持込電話機smartあんしん補償対象一覧（ドコモ発売）
・ドコモ公式HP 持込電話機smartあんしん補償対象一覧（他社発売）

しかし、「既にドコモを契約していて、端末だけ別途用意してsmartあんしん補償に入る」

また補償内容についても持込機種特有の注意点があります。

ドコモ発売の持込機種の場合

	Android	iPhone
交換電話機の提供① (故障・水漏れ・全損・破損)
交換電話機の提供② (紛失・盗難)
修理代金サポート		iPad除く
ケータイデータ復旧サービス
ケータイお探しサービス
イエナカ機器補償（特典）
スマホ不正決済補償（特典）
携行品補償mini（特典）

他社発売の持込機種の場合

	Android	iPhone
交換電話機の提供① (故障・水漏れ・全損・破損)	ドコモ指定の同等品の提供
交換電話機の提供② (紛失・盗難)
修理代金サポート
ケータイデータ復旧サービス
ケータイお探しサービス
イエナカ機器補償（特典）
スマホ不正決済補償（特典）
携行品補償mini（特典）

持込機種でsmartあんしん補償に加入した場合、ドコモ回線を解約するとサービス継続させることができないので注意しましょう。

ahamoでも加入可能か？

ahamoでもsmartあんしん補償に加入することは可能です。

また、ドコモからahamoへ切り替える時も、smartあんしん補償のサービスを継続させることは可能です。

ahamo公式HP smartあんしん補償とは何ですか？

既に加入している方

バッテリー交換は可能か？

smartあんしん補償では、端末のバッテリー交換はサポート対象外です。

「何か端末にトラブルが生じ、交換電話機サービスを利用する」という形であれば実質的にバッテリー交換される、とも言えなくもないですが。

Appleでの修理にも対応？

smartあんしん補償の修理代金サポートはAppleでの修理には対応していません。

iPhone修理取次に対応しているドコモショップで修理の手続きをする必要があります。

まとめ(店舗でのご相談も大歓迎)

以上、この記事ではドコモのsmartあんしん補償についてまとめてきました。

当サイトフォンシェルジュ提携店舗でも、smartあんしん補償だけでなく、様々な通信キャリアに関するご相談も承っています。

携帯電話に関することで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。