筆者がNTTドコモが提供しているいつでもカエドキプログラムを使ってiPhone 14(発売は2022年9月16日)の128GBを契約したのは2023年4月。
この記事を執筆している2025年3月時点が「ドコモが指定する23ヵ月目」。今月iPhone 14を返却すれば24回目の支払い(残価)が免除される方式。これがいつでもカエドキプログラムのサービス内容です。
今回は実際にいつでもカエドキプログラムの返却を申し込み、郵送で機種を返却する一連の流れまでを記事にしてみました。レビューの要素も盛り込んであります。郵送で機種を返却しようと考えている方に向けて記事を書きました。
ちなみにいつでもカエドキプログラムを申し込んだ時に契約したドコモ回線は既に解約しています。なのでドコモを解約した方(他社に乗り換え(mnp)した方)にも参考になる記事だと思います。
返却時期が迫っている方は参考にしてみてください。
※筆者は機種の返却のみで、オンラインショップでの機種変更はしていません。
※筆者が加入したのは「いつでもカエドキプログラム」であって「いつでもカエドキプログラム+(プラス)」ではありません。
※記載の料金は税込表記です。
- オンラインでの返却方法
- 23ヶ月目を調べる方法
- 端末に傷があっても大丈夫か?
- 査定結果がわかるまでの日数
- ドコモショップで返却する方が良い?
※2025年3月26日現在の情報です。最新の情報は公式サイト(公式ページ)をご確認ください。
※以下、筆者が行なったことの時系列を示します。
返却手続きをした日 | 2025年3月10日 13時頃 |
---|---|
送付キットが届いた日 | 2025年3月18日 10時頃 |
ポストに投函した日 | 2025年3月19日 11時頃 |
査定結果が分かった日 | (2025年3月25日以前) |

いつでもカエドキプログラム 返却の手順
以下、オンラインでの返却の流れをご紹介します。返却の際には特に事務手数料などはかかりません。
My docomoにログイン、手続き
いつでもカエドキプログラムの返却手続きは「My docomo」から行います。





※いつでもカエドキプログラムではなく下取りプログラムを選択することもできます。下取りプログラムのdポイント付与額が支払が不要になる額よりも大きいのであれば、下取りを選択するのもありでしょう。
ただし下取りプログラムの場合は、機種の分割金の支払が免除されるわけではない点には注意してください。

※電話機の送付キット受取のための本人確認方法は「オンラインでの本人確認」(eKYC)を選択することをおすすめします。理由は本人限定受取郵便ではなく、普通郵便で受け取ることができるためです。
本人限定受取郵便だと郵便局から通知が届いた後にキットを受け取ることになり、二度手間になります。

電話機の送付キットの送付先住所は必ず確認してください。引越しで住所が変わった方で、「機種に紐づいたdアカウントの住所変更手続き」をしていない方は、送付キットが受け取れません。その場合受付不可となり、結果として違約金(支払い不要とされる金額と同額)が請求されてしまいます。



いつでもカエドキプログラムの利用手続きが済むと、いつでもカエドキプログラム自体は解約されます。解約はされますが、(端末返却などの条件を満たせば)分割支払金の免除はされますのでご安心ください。

以上でいつでもカエドキプログラムの申し込み手続きは完了です。
手続き内容は受付確認メールでも確認できますが、My docomoから「お手続き」→「お手続き履歴」からでも確認することができます。


キットが届く→梱包と発送
筆者がいつでもカエドキプログラムの利用申し込みを済ませたのは2025年3月10日(月)の13時頃。そして返却端末を郵送するレターパック入りの送付キットが入った封筒が届いたのは2025年3月18日(火)のお昼頃。1週間程度かかりました。

送付キットの受け取りにやることは以下の通りです。
- 申込書の記入
- 機種の初期化
- SIMカードを抜く
- 梱包と発送
申込書の記入
送付キットに同梱されている申込書に記入が必要なものは、記入例が書かれた手順書に書かれています。筆者が記入した箇所は「職業」と「署名欄」の二カ所のみ。他の箇所は既に印字されていました。

利用申込書に書かれている内容で特に注意すべき点は、
- 利用申し込み後のキャンセルは不可
- 利用申し込みの翌月末までには到着させる
- 到着が確認できなかったら違約金が発生する
- 受付不可品だと違約金が発生する
- 書類に不備があると受付されない
- SIMカードは抜いておく
といったところでしょうか。少し大変ですが、利用申込書の注意事項は一通りチェックしておきましょう。
機種の初期化
送付キットに機種を入れる前に「画面ロックの解除」「iPhoneを探す機能のオフ」(iPhoneのみ)そして、「機種の初期化」の操作が必要です。なお機種の初期化の前には新しい機種でのデータ移行は済ませておきましょう。
やり方は簡単で「お申込み手順書」に書かれているので参考にしましょう。


SIMカード(SD)を抜く
スマートフォンに物理的なSIMカード(eSIMの方は不要)やSDが入っている方は、SIMカード、SDも抜いておきましょう。処理が終わったら機種を緩衝袋に入れます。

梱包と発送
利用申込書の記入、機種の初期化、SIMカード・SDの取り外し、返却機種を緩衝袋に入れる。
これらが終わったら、あとは「利用申込書」と「機種」をレターパックに入れて郵便ポストに投函します。なおレターパックには「外装箱」や「ACアダプタ」などは入れる必要はありません。



申込→返却→査定までは約2週間だった
筆者がいつでもカエドキプログラムの返却手続きをし、査定結果が分かるまでの期間は約2週間ほどでした。
以下の表は筆者が行なったことを時系列で並べたものです。
返却手続きをした日 | 2025年3月10日 13時頃 |
---|---|
送付キットが届いた日 | 2025年3月18日 10時頃 |
ポストに投函した日 | 2025年3月19日 11時頃 |
査定結果が分かった日 | (2025年3月25日以前) |
筆者は既にドコモ回線を解約しているのでSMSなどで査定結果についての案内はありません。代わりにMy docomoにて確認したところ無事査定が完了していることがわかりました。
確認した日付は2025年3月25日でしたので、少なくともこの日以前には査定結果が出ていたことになります。

「3月という繁忙期にしては意外と早かったな」
といった印象を受けましたね。ただし時期によっては筆者と同じようにはならないこともありえるでしょう。
査定結果を調べる方法
いつでもカエドキプログラムに紐づいたドコモの回線契約が残っている方であれば、査定結果はドコモから届くSMSで確認することができます。
しかし筆者のようにドコモを既に解約している場合はどうすれば良いか?
その場合はMy docomoから確認することができます。



ベストな返却タイミング
いつでもカエドキプログラムに関するドコモの公式ホームページを見ると「23ヵ月目までにプログラムを利用した場合(端末を返却した場合)、24回目の支払いが不要」とあります。
ここではいつでもカエドキプログラムの利用を申し込み、端末を返却するタイミングについて具体例を使って解説します。
「23ヵ月目」の定義と調べ方
いつでもカエドキプログラムは24回払いの分割払い契約をし、23ヶ月目に機種を返却すると残り24回目の分割支払金(残価)が免除される仕組みです。
つまり2年ごとに新しい機種に機種変更をしたい方にはお得なサービスで、価格が高い機種でも購入の敷居を大きく下げることができます。
いつでもカエドキプログラムでの23ヵ月目とは「契約した(プログラムに加入した)翌月を1ヵ月目」とし、この月から数えて23ヵ月目ということになります。この月に返却すればお得度が最大になります。
以下の画像は筆者の契約書類ですが、
- 「お申込み月 2023年 4月」
- 「プログラム利用月 2025年 3月の場合」(23か月目)
と契約書類には書かれています。
上記の画像をカレンダーで示すと以下のようになります。
2023年4月に契約。契約月の翌月は2023年の5月です。この月に分割金の支払いが開始されました。
この5月から数えた場合の23ヵ月目は2025年3月となり、筆者のケースであればこの月に端末の返却手続きをするのが一番良いタイミングとなるわけです。
より細かくお伝えすると、いつでもカエドキプログラムをオンライン手続きをし、郵送で端末を返却する際、端末は申込み手続きをした翌月末までに指定の場所に到着させる必要があります。
それは期日までに返却しないと違約金が発生してしまうためです。
なので月の後半に返却手続きをするよりも月の前半までに手続きを完了させた方が、時間的にゆとりができるでしょう。
返却が24ヶ月目以降になってしまうと、再び分割払いがスタートし、分割支払金の一部を支払うことになります。時期によっては機種代金を一括精算して、返却せずにそのまま2年後も使い続けるのもアリでしょう。
23ヵ月目はMy docomoから確認できる
いつでもカエドキプログラムを使って機種を契約した月を覚えている方は多くはないでしょう。
そんな時はMy docomoを使いましょう。(以下のやり方以外の方法でも確認することは可能です)




あるいはMy docomoの「ご利用料金」→「ご利用利用金確認サイト」 →「利用内訳」(すべての項目を開く)からでも何ヵ月目であるか確認することもできます。

機種変更のタイミング
いつでもカエドキプログラムの分割金支払いの免除条件には機種変更は含まれていませんが、中には端末返却とドコモでの機種変更の両方を検討している方もいるでしょう。
そういった方は「端末返却」と「機種変更」それぞれのタイミングについて迷う方もいるようです。
一般的には機種変更手続きと返却手続きは同月に行い、その月に端末を郵送する、というやり方をするのが良いです。ただし返却のタイミングが遅れると、本体代金が二重に請求されてしまいます。
新端末が届いたら旧端末は返却申込みをした月の翌月末までに、ドコモのセンターに到着しているようにしましょう。でないと、違約金(支払い不要とされる金額と同額)が請求されてしまいます。
ドコモを解約していても大丈夫か?
いつでもカエドキプログラムを使って分割支払い金の免除を受けるためには、ドコモ回線は必須ではありません。
ahamo契約中の方の中にも分割金の支払い免除を受けられるかどうか心配している方もいるようですが、端末を返却すれば分割金の支払い免除は受けられます。もちろん分割金を全て支払ってプログラムを終了することもできます。
「実質1円」で使っていた人は要注意
タイミングとは少し話がずれるかもしれませんが、筆者のように「端末代金を実質1円/月」、あるいは極端に安い料金で端末を使っている方は要注意です。

筆者の場合は2023年4月に店舗での割引キャンペーンを利用し、iPhone 14をいつでもカエドキプログラムで買うことにしました。
契約内容としては23回目までの月々の分割支払金を1円に設定して負担額を下げ、23ヵ月目に端末を返却するというもの。残価 (24回目の支払い)は69,240円(税込)です。
2025年3月中に端末を返却、査定を問題なくクリアすれば残価 (24回目の支払い)は69,240円(税込)は免除されます。しかし3月中に手続きが完了しなかった場合、この残価は新たに24分割され毎月の分割金の支払いは2,885円(税込)にまで跳ね上がってしまいます。

いつもは気にしていなかった分割金が、ここから重くのしかかるというわけです。23回目までの分割金の支払い金額を安くしている方は、このような状況にならないように気をつけましょう。
端末の状態について
いつでもカエドキプログラムの申し込み後、レターパックに梱包する際に多くの方が気になるであろう点について2点まとめました。
多少の傷が合っても大丈夫か?

上記画像は筆者が2年間使ったiPhone 14ですが、一度落下させてしまった時に側面に傷をつけてしまいました。
いつでもカエドキプログラムでは端末が「機能不良品」として査定されてしまうと、分割支払金の免除はされても別途22,000円(税込)の故障時利用料(手数料)がかかってしまいます。
これがいつでもカエドキプログラムの「罠」とも言われています。

機種の返却時には月額料金がかかるケータイ補償サービス、smartあんしん補償などの補償サービスのオプションを解約しておく必要があります。
では筆者の場合はどうだったか?
なんとか故障時利用料が請求されることなく無事分割支払金の免除を受けることができました(筆者の場合はキャンペーンを使ってiPhone 14を契約したので半額以下で利用できました)。

イメージとしては日常生活において普通の使い方でできた傷の程度であれば、査定には問題がないといったところでしょう。
傷や破損がないiPhoneであれば、買取店にて売却した方がお得になるケースもあります。iPhoneは人気がある機種なので値下がりしにくいためです。
しかしGalaxyやAQUOSなどのAndroidだと発売から時期が経つにつれ買取価格が下がる傾向にあるので、その場合はいつでもカエドキプログラムを使って返却した方が特になる可能性が高いです。
外装箱やケーブルがなくても大丈夫か?
送付キットに入れるものは「利用申込書」と「返却する機種」の2点のみ。
付属品についてはよくある質問にも挙げられますが、購入時の外装箱やACアダプタおよび、ケーブルなどは返却する必要はありません。機種だけをそのまま緩衝材に入れて郵送すれば大丈夫です。ACアダプタやケーブルは他の機種で使うことをおすすめします。
郵送時の注意点
いつでもカエドキプログラムをオンライン手続きでする場合の注意点についてご説明します。
翌月末までに返却しないと違約金発生
いつでもカエドキプログラムをオンラインで申し込んだら「利用申込みの翌月末(郵送期限)」までに対象機種をドコモが指定する場所に「到着」させるようにしましょう。でないと支払い免除額と同額の違約金が発生してしまいます。
筆者の場合ですと2025年4月30日までに返却端末を到着させる必要があり、それができないと違約金として69,240円(税込)が一括で請求されてしまうというわけです。

引越した人は住所変更が必要
「いつでもカエドキプログラム 返却の手順」でも解説しましたが、引越しで住所が変わった方で、「機種に紐づいたdアカウントの住所変更手続き」をしていない方は、送付キットが受け取れません。
その場合受付不可となり、結果として違約金(支払い不要とされる金額と同額)が請求されてしまいます。
住所変更手続きはMy docomoからもできますが、ドコモ回線を既に解約している場合などはMy docomoからは住所変更ができないケースもあります。

なので確実なのはドコモ インフォメーションセンター(0120-800-000)に電話し、オペレーターの方に対応してもらって住所変更手続きをしてもらうことです。筆者の場合はこの方法で住所変更手続きをしてもらえました。

「契約者住所の変更」と「請求書送付先住所の変更」は違う!
筆者は2023年の4月にいつでもカエドキプログラムを使って契約。そして2024年の1月に引越しをしました。ちなみに引越しをした時点では既にドコモ回線を解約しています。
引越し後も、(端末の分割支払金が載っている)料金請求書は引越し後の住所に毎月届いていました。そのため契約者住所を変更したと思っていましたが、実は変更手続きをしていたのは「請求書送付先住所」だけでした。
なので、いざMy docomoにていつでもカエドキプログラムの手続きをしようとしても、送付キット送付先の住所は引越し前の住所しか表示されません。dアカウントでdアカウント会員情報の住所蘭を変更しても、いつでもかえどきプログラムの手続き上の画面には引越し前の住所しか表示されなかったのです。
ドコモインフォメーションセンターに電話をして事情を話したら、オペレーターの方に住所変更手続きをしてもらいことなきを得た、といったことを経験したのでした。

ドコモショップで返却した方が安全?
筆者はMy docomoでいつでもカエドキプログラムの返送手続きをし、郵送にて手続きを済ませました。
普段、在宅勤務をしているためか送付キットも問題なく受け取ることができ、処理自体はスムーズだったと思います。
しかしそれでも全てを完了させるまで2週間程度の時間はかかりました。
心配な方は郵送で機種を返却するのではなく、ドコモショップなどの店頭に足を運んで機種を返却。そして査定をその場で受けましょう。郵送での返送と違い、査定までのタイムラグが発生しないメリットがあり、上手くいく可能性が高くなります。
ドコモショップでの返却のデメリットとしては、混雑していると待ち時間が発生してしまうということでしょうか。なので可能であれば来店の予約をしておきましょう。
郵送で返却するのであれば余裕を持って
以上、今回はキャリアであるドコモのいつでもカエドキプログラムの返却方法、実際に筆者が機種を返却した際の手順やかかった日数などについて解説してきました。
郵送での返却・ドコモショップでの返却、やり方は二つありますがご自身のやり易い方を選ぶようにして頂ければと思います。
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