- キャリアの無制限プランで最安はどこ?
- テザリングも無制限で使いたい
- テザリング利用は別料金?
- どんなアプリでも無制限で使えるか?
- 4G端末のままでも無制限プランは可能?
- 無制限プランならWi-Fiいらない?
本記事は上記のことを考えている方向けに、2024年6月時点で新規受付されている大手通信キャリアの無制限プランの比較を解説しています。
無制限プラン選びの参考にしてみてください。
- ドコモ「eximo」
- 楽天モバイル「Rakuten 最強プラン」
- スマホでしかネットを利用しない人
※2024年9月24日時点の情報です。
大手キャリア無制限プラン比較一覧図
まずは各キャリアの無制限プランの詳細を解説する前に、特に気になる方が多い料金とテザリングについて表でまとめました。
無制限プラン比較表
(eximo) | ドコモ(使い放題MAX 5G/4G) | au(メリハリ無制限+) ソフトバンク | (Rakuten 最強プラン) 楽天モバイル | |
---|---|---|---|---|
基本料金 | 7,315円 | 7,238円 | 7,425円 | 3,278円 |
テザリング | 無制限 | 30GBまで | 50GB | 無制限 |
セット割引 (インターネット) | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 | |
セット割引 (家族) | -1,100円 | -1,100円 | -1,210円 | -110円 |
セット割引 (カード) | -187円 | -110円 | -187円 | |
最大割引 適用時の料金 | 4,928円 | 4,928円 | 4,928円 | 3,168円 |
※料金は税込
※セット割引(家族)は最大割引時
楽天モバイルが最安
ドコモ(eximo)、au(使い放題MAX 5G/4G)、ソフトバンク(メリハリ無制限+)、この3社の無制限プランの料金は月額7,300円程度。
それに対して楽天モバイルの無制限プランの料金は月額3,278円(税込)と、半額以下で大手キャリアの中では最安となっています。
通話に関しても「Rakuten Linkアプリ」という無料通話アプリを利用すれば国内通話料も0円。
つまり月額3,278円(税込)でデータ無制限とかけ放題が利用できるということです。
テザリングも無制限なのはドコモと楽天モバイル
スマホ本体でデータ通信をするだけでなく、スマホのテザリング機能を使ってパソコンやタブレットなどでもデータ無制限ができる。
au、ソフトバンクではテザリング利用できるデータ通信量には上限があり、auの「使い放題MAX 5G/4G)」では月に30GBまで、ソフトバンクの「メリハリ無制限+」では月に50GBまでと決まっています。
au、ソフトバンクには上記の表にあるプラン以外にも、それぞれいくつかの無制限プランが提供されていますが、どのプランでもテザリング利用時には利用データ量に上限があります。
テザリングも無制限で使いたい!
そう考えている方はドコモのeximoもしくは楽天モバイルのRakuten 最強プランが選択肢となるでしょう。
ドコモ 無制限プラン 「eximo」
基本料金 | 7,315円 ※利用データ量により、 料金が変動 〜1GB 4,565円 1GB〜3GB 5,665円 |
---|---|
テザリング | 無制限 |
ドコモ光セット割 | -1,100円 |
みんなドコモ割 | -1,100円 (3回線以上) -550円 (2回線) |
dカードお支払割 | -187円 |
割引適用後 (最安料金) | 4,928円 |
通話料 | 22円/30秒 |
通話オプション | 5分通話無料 オプション 880円 かけ放題 オプション 1,980円 |
※料金は税込
テザリングも無制限
ドコモの「eximo」は無制限でデータ利用ができるプランですが、利用データ量により料金が変わる一面もあります。
月のデータ量が1GBまでで月額4,565円(税込)、1GB〜3GBまでで月額5,665円(税込)、そして3GBを超えると月額7,315円(税込)となりますが、どれだけデータ量を使ってもこの料金しかかかりません。
テザリングに関しても特に制限なく、この料金で利用することができます。
4G端末のままでも契約できるか?
例えば、iPhone 11以前のモデルやiPhone SE(第2世代)といったような5Gに対応していない機種のままで、4G専用のプラン(ギガホプレミアなど)から5G対応のeximoにプラン変更できるのか?
こういった質問はYahoo!知恵袋にも多く挙げられていますが、4G端末のままでもeximoへのプラン変更は可能でデータ無制限が利用可能です。
ただし、4G端末のままでは5Gの通信を利用することはできない点だけ注意してください。
補足
4G端末のままでもeximoを契約できるか疑問に思うドコモユーザーの方が多いのは、eximo登場前の無制限プランである「5Gギガホプレミア」の契約条件には「5G対応機種の利用が必要」とドコモの公式ページにかかれているためと思われます。
懸念点は通信品質か?
テザリングも無制限で使えるドコモのeximoは、テザリングをよく使う方からすれば最強のプランと言えるかもしれません。
しかし、それは「きちんと繋がれば」の話です。
「ドコモ」と言えば「通信エリアが広い」「通信品質が良い」といったイメージを持っている方もいるでしょう。
しかし、2023年の初頭には「ドコモの電波が繋がりにくい」「速度が遅い」といった声がSNSなどで散見されるようになります。実際NTTドコモとしても「都市部を中心にトラフィック(ある地点・ある時点での通信回線のデータ量)が増大し、速度低下や繋がらない現象が起こった」と公式に発表しています。
2024年6月時点では一定の改善が見られるようですが、一部の地域では、依然として「ドコモの通信速度が遅い」といった声もあるとのことです。
ドコモの無制限プラン、eximoを使ってデータ無制限の利用を考えている方は、この点を頭に入れておいて下さい。
au 無制限プラン「使い放題MAX 5G/4G」
auの無制限プランは「使い放題MAX 5G/4G」で基本料金は7,238円(税込)。
ただし、使い放題MAX 5G/4Gの料金プランは、「テザリング時のデータ量」と「付帯されているエンタメサービス」によって6つに分かれています。
以下の表は基本料金、テザリングのデータ量、割引後料金を表したものです。
基本料金 | 割引後料金 | テザリング | |
---|---|---|---|
①使い放題MAX 5G/4G | 7,238円 | 4,928円 | 30GB |
②使い放題MAX 5G/4G with Amazonプライム | 8,107円 | 5,797円 | 60GB |
③使い放題MAX 5G/4G Netflixパック(P) | 8,437円 | 6,127円 | 60GB |
④使い放題MAX 5G/4G ドラマ・バラエティパック | 9,108円 | 6,798円 | 70GB |
⑤使い放題MAX 5G/4G DAZNパック | 10,208円 | 7,898円 | 60GB |
⑥使い放題MAX 5G/4G ALL STARパック2 | 11,187円 | 8,877円 | 80GB |
※料金は税込。
※割引後料金に適用されている割引
auスマートバリュー -1,100円
家族割プラス(3人) -550円
au PAY カードお支払い割 -110円
※利用データ量が3GB以下の場合1,650円割引
※通話料は30秒あたり22円
※通話定額ライト2(5分かけ放題) 880円
※通話定額2(かけ放題) 1,980円
付帯されているエンタメサービス
②Amazonプライム、TELASA。
③Amazonプライム、TELASA、Netflix(ベーシックプラン)。
④TELASA、FODプレミアム、U-NEXT。
⑤DAZN。
⑥Amazonプライム、TELASA、Netflix(ベーシックプラン)、YouTube Premium、Apple Music、DAZN、ピッコマWEB、GeForce NOW Powered by au。
本記事では細かくは解説しませんが、auの無制限プランは使い放題MAX 5G/4Gの他にも「auマネ活プラン」というものがあります。
auマネ活プランは家族割プラス、au PAY カードお支払い割が適用されない反面、au PAY残高還元特典が受けられるプランです。ご興味のある方は以下の記事をご覧ください。
ソフトバンク 無制限プラン 「メリハリ無制限+」
上記の表には載っていませんが、ソフトバンクの無制限プランは基本料金7,415円(税込)の「メリハリ無制限+」とは別に基本料金9,625円(税込)の「ペイトク無制限」というプランが提供されています。
メリハリ無制限+ | ペイトク無制限 | |
---|---|---|
基本料金 | 7,425円 2GB以下の利用で1,650円割引 | 9,625円 |
データ量とテザリングの 関係 | スマホでの利用データ量200GB →超過すると最大4.5Mbpsに低速化 テザリングのデータ量50GB →超過すると最大300kbpsに低速化 | スマホでの利用データ量と テザリングのデータ量の合計が200GB →超過すると最大4.5Mbpsに低速化 |
おうち割光セット | -1,100円 | -1,100円 |
新みんな家族割 | -1,210円 (3回線以上) -660円 (2回線) | -1,210円 (3回線以上) -660円 (2回線) |
PayPayカード割 | -187円 | -187円 |
割引適用後 (最安料金) | 4,928円 | 7,128円 |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
通話オプション | 準定額オプション+ (5分かけ放題) 880円 定額オプション+ (かけ放題) 1,980円 | 準定額オプション+ (5分かけ放題) 880円 定額オプション+ (かけ放題) 1,980円 |
※料金は税込
両プランともプラン名に「無制限」という名称はついていますが、正確に言ったらこの2つのプランは無制限プランではありません。
メリハリ無制限+は200GBのデータ量を使うと最大4.5Mbpsに低速化されます。
なお、テザリング分のデータ量はこの200GBには含まれておらず、「別途50GBまで」利用可能です(テザリングで50GBを超えると最大300kbpsに低速化)。
一方、ペイトク無制限は「テザリングを含めて」合計200GBのデータ量を使うと最大4.5Mbpsにまで低速化されます。
裏を返せば、ペイトク無制限のテザリングのデータ量は具体的に「〜GBまで」という制限は設定されていないという点。
そしてテザリングを含めて合計200GBのデータ量を超えたとしても、最大4.5Mbpsの通信速度で通信ができるという点。
この2点を考慮すればテザリングを重視する方にとってはお得なプランと言えるかもしれません。
最大速度4.5Mbpsは速い?遅い?
最大4.5Mbpsの通信速度は速いのか、遅いのか?
人によって体感速度は違ってくると思いますが、例えばYouTubeの視聴の場合。
5段階ある動画の解像度の真ん中の解像度であるHD 720pの推奨速度は2.5Mbpsです。
よって最大4.5Mbpsであれば、並の解像度の動画であればストレスなく視聴ができそうです。
なお、メリハリ無制限+、ペイトク無制限ともに余ったデータ量を翌月にくりこすことはできません。
ペイトク無制限はPayPayで決済した時のPayPay還元率がアップするという特徴も持ちますが、こちらに関しては以下の記事で詳しく解説していますので良かったら参考にしてみてください。
楽天モバイル 無制限プラン 「Rakuten 最強プラン」
基本料金 | 3,278円 ※利用データ量により、料金が変動 〜3GB 1,078円 3GB超過〜20GB 2,178円 |
---|---|
テザリング | 無制限 |
最強家族プログラム | -110円 |
通話料 | 無料 ※Rakuten Linkアプリ利用時 22円/30秒 標準通話アプリ利用時 |
通話オプション | 15分(標準)通話かけ放題 1,100円 |
※料金は税込
無制限プラン最安 通話料無料
大手キャリアの無制限プランは月額7,300円程度することはこれまで解説してきましたが、楽天モバイルの無制限プラン「Rakuten 最強プラン」の料金は月額3,278円(税込)。
業界最安であり、ドコモ、au、ソフトバンクの半額以下です。
さらに「Rakuten Linkアプリ」という無料通話アプリから発信すれば、通話料も一切かかりません。
ただしRakuten Linkアプリは「Rich Communication Services」というメッセージ規格を採用しているアプリで、スマホに標準搭載されている電話アプリとは方式が異なります。そのため通話品質に関しては賛否両論です。
データ無制限が安い料金で利用できる点、通話料も無料、といった特徴からは、まさに最強の称号を得ているプランかもしれません。気になるのは「きちんと(電波が)繋がるかどうか」ということでしょうか。
楽天モバイルは自社の基地局とauからローミングしている基地局からの電波が使われてサービス提供されており、現在は日本全国でデータ無制限が利用できるようになっています。今年の6月からは室内でも電波が入りやすいプラチナバンドの商用化を目指すという報道もありました。
楽天モバイルのサービスが開始された当初よりは電波が繋がりやすくなる環境は整ってきているはずです。
しかし、それでも「建物内などでは依然つながらない」といった声もSNSでは挙がっているようです。
きちんと繋がるかどうか心配
でも興味はある
そう思った方は、試しに楽天モバイルを契約してみるのもアリだと思います。
契約手続きの手間はあるかもしれませんが、楽天モバイルは契約事務手数料がかかりません。解約の際の契約解除料もかかりません。
気になる方は、一度楽天モバイルを契約してみるのはいかがでしょうか?
無制限プラン よくある質問
最後に、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル問わず、無制限プラン全般について、Yahoo!知恵袋にもよく挙げられている質問を載せておきます。
4G端末でも無制限プランは利用可能?
→利用可能です。
ただし、5Gは利用することができませんので注意してください。
テザリングは別途料金がかかる?
→料金はかかりません。
au、ソフトバンクの新規受付が終了した過去のプランにおいては、テザリングを利用するためには月額550円(税込)かかるものもありますが、本記事でとりあげたプランは全て無料でテザリングが利用できます。
アプリによっては無制限で使えない?
→どのアプリも無制限で使えます。
YouTubeやNetflixなどの動画アプリの画質を最高画質にした場合は、データ無制限が利用できなくなるのか?
こういった声もありますが、最高画質にした場合でもデータ無制限は利用可能です。
データ無制限プランを謳っているにも関わらず、無制限が利用できなくなのはあくまでもテザリングなどを利用した場合に限ります(ドコモ、楽天モバイルは除く)。
(無制限プラン利用者)どれぐらい使っている?
→数百GB程度はいきます
筆者自身の経験にはなりますが、以前ソフトバンクの「メリハリ無制限」を利用していた時は、月にだいたい200〜300GB程度のデータ量を使っていました。
それでも通信速度が遅くなったと感じたことはありません。
X(旧Twitter)を見てみても、楽天モバイルでの利用データ量が数百、あるいは1000GBを超えている方のポストも確認できますが、やはり1カ月の利用データ量は数百GB程度になる方が多いようです。
Wi-Fiは必要か?
→スマホでしかネットを使わないなら不要です
家でパソコンやタブレットを使ってインターネットをしないのであれば、家の固定回線やWi-Fiは不要です。
携帯電話料金の他にも、固定回線の料金として数千円払うのは避けたいところですね。
無制限プランだが、月10,000円超える。何故?
→端末代、通話料、スマホ決済などでは?
ドコモ、au、ソフトバンクの無制限プランは月額約7,300円程度です。
無制限プラン入っているのに月10,000円超える…
そんな方は毎月の携帯料金の中にスマホの端末代、通話料、オプションなどの料金が含まれていないかチェックしてみてください。
特に注意したいのがソフトバンクの「ソフトバンクまとめて支払い」などのように、ショッピングの購入代金やサービス利用料を、携帯料金の支払いと合算することができるスマホ決済。
手軽に利用できるのがウリなスマホ決済ですが、筆者自身も使い過ぎてしまう時もあります。筆者もそうですがこういったサービスの使い過ぎには注意しましょう。
まとめ 結局どれが良い?
大手キャリアの無制限プランについて解説してきました。
最後にどういった選び方があるか?簡単にまとめて終えたいと思います。
- 最安で無制限プランを使いたい
-
- 楽天モバイル
- テザリングも無制限で使いたい
-
- ドコモ
- 楽天モバイル
- 高速でなくても良いので、テザリング無制限で使いたい
-
- ソフトバンク(ペイトク無制限)
- Netflixなどエンタメ系サービスをよく使う
-
- au