スマホ決済が普及して、財布の中に現金をあまり入れなくなったという方も多いのではないでしょうか?
現金をあまり使わなくなった背景もあり、子供のお小遣いもキャッシュレスを検討している家庭が増えています。
2022年以降に初めてスマートフォンを持った子がいる親1000人に対して行なった意識調査では、約45.4%の親が「お小遣いをキャッシュレスにしたい」という結果になりました。(MMD研究所「2023年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親への意識調査」の結果)
そこで今回は、お子様へのお小遣いをスマホ決済にするメリットと、おすすめのスマホ決済について解説していきたいと思います!
スマホ決済の種類
まずはスマホ決済の種類からご紹介させていただきます。
スマホ決済の種類は大きく分けて2種類あります。
- 非接触型IC決済
- QRコード決済
の2種類です。
非接触型IC決済
非接触型IC決済は名前の通り、接触なしで決済が出来る方法です。
SuicaやPASMOの交通系ICカードをイメージしていただければと思います。
ICカードリーダーにスマホをかざすだけで決済が出来ます。
キャッシュレス決済が普及して、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードやnanacoなどの電子マネーカードをスマホに登録しておけば、カードを出す必要なく、決済ができるようになりました。
QRコード決済
QRコード決済は、スマホの画面にQRコードを表示させ、決済時にそのQRコードを読み取ってもらうことで、支払いができるキャッシュレス決済です。
QRコード決済は、非接触型IC決済と違い、還元が高かったり、送金などが簡単に出来るという特徴を持っています。
スマホ決済の支払い方法
スマホ決済の支払いタイミングは3種類あります。
支払いのタイミングというのは、スマホ決済で利用した金額がいつ引き落としされるのかということです。
前払い(プリペイド型)
前払いは事前に利用するスマホ決済用のアプリに金額をチャージしておいて、利用した金額が、チャージした金額から引き落とされる方法です。
主なチャージ方法は、登録した銀行口座やクレジットカード、またコンビニのATMで現金を使ってチャージすることも可能です。
クレジットカードと違い、チャージした分しか利用できないので、お子様が使いすぎてしまうという心配もありません。
即時払い(リアルタイムペイ)
即時払いは、スマホ決済をしたタイミングで、登録した口座から利用金額が引き落とされます。
そのため、登録した口座の残高以上の金額は利用できません。
こちらも前払い同様に口座の残高分しか利用ができないので、お子様のお小遣い分だけ口座に入金しておけば、使いすぎる心配がないので安心です。
後払い(ポストペイ型)
後払いはクレジットカードや、スマホの携帯料金と合算で請求されるキャリア決済などがあります。
中学生や高校生の場合はクレジットカードが持てないので、この方法はお小遣いをスマホ決済で渡す場合には適していないかもしれません。
また、子供のスマホ決済に親のクレジットカードをスマホ決済に登録してしまうと、子供が使いすぎてしまうトラブルも多くあるのでおすすめできません。
お小遣いをスマホ決済にするメリット
お小遣いを現金からスマホ決済にすることでどのようなメリットがあるのでしょうか?
私が感じたお小遣いをスマホ決済にするメリットを紹介します。
お小遣い用に現金を用意せずに済む
親である皆さんもキャッシュレス決済を利用していて、財布の中に現金を入れていないという方も多いのではないでしょうか?
そんな時に子供のお小遣いだけ現金で用意するのは少し面倒ですよね。
子供のお小遣いもスマホ決済にしてしまえば、自分が利用しているスマホ決済から送金することもできるので、現金を用意する面倒さもなくなります。
何に使ったか確認できる
現金でお小遣いを渡している場合だと、子供が何にお金を使っているか把握しづらいですよね!
スマホ決済の場合は、どこのお店で、何円利用したかを確認することができます。
この機能を使って、子供が「お小遣いが足りないんだけど・・」といったときに、お金の使い方を見直して、子供に「こういう使い方はよくないよ」などアドバイスしてあげることができます。
スマホを紛失してもアカウントがあれば取り戻せる
お小遣いを現金で渡す場合だと、万が一財布を落としてしまった場合、財布が返ってくる可能性は残念ながら少ないです。
スマホ決済でお小遣いを渡している場合、万が一スマホを紛失してしまっても、スマホ決済のアカウントがあれば、残高を新しいスマホでも引継ぎできます。
スマホのロックが解除されてしまうと、スマホ決済の残高も利用されてしまう恐れがあるので、スマホ決済自体にロックをかけておくことをおすすめします。
万が一不正利用などの被害にあってしまった場合でも、被害に対しての補償対応をしてくれる会社も多いので、その点も安心ですね!
お金の使い方を勉強できる
子供のうちからキャッシュレス決済に慣れておくことで、これからのキャッシュレスの時代に対応できるようになります。
また、スマホ決済は会社によってクーポンや、還元率が様々です。
自分でお得な使い方を見つけられるようになり、お金をどう使った方がメリットが大きいかを理解できるようになります。
学生におすすめなスマホ決済
ここまではスマホ決済についてと、お小遣いをスマホ決済にするメリットをご紹介してきました。
ここからは実際に利用するのにおすすめなスマホ決済を紹介します!
SuicaやPASMOなど交通系電子マネー
支払い方法 | 前払い |
チャージ方法 | 現金(券売機やコンビニATM) クレジットカード |
送金 | × |
パスコード設定 | 〇 |
利用履歴の確認 | 〇 |
1つ目はSuicaやPASMOなどの交通系電子マネーです。
交通系電子マネーは子供の内から使っている方も多いのではないでしょうか?
使い慣れているので、新しく使い方を覚える必要がない点がおすすめです。
また、紛失しても再発行ができ、紛失時のチャージ残額が保証されます。
普段渡している定期券にお小遣いとしてチャージしている家庭も多いみたいです。
交通系の電子マネーはスマホに登録しておくことで、スマホ決済として利用することが可能です。
実際のSuicaやPASMOを発行して、そのカードをスマホに登録しておけば、残高が連携するという仕組みです。
交通系電子マネーは駅の券売機でしかチャージできないと思っている方も多いのではないでしょうか?
実はコンビニのATMなどでもチャージ出来るようになったので、チャージの度に駅まで行く必要もありません。
クレジットカードでもチャージができますが、子供が操作して勝手にチャージしてしまうという恐れもありますので、必ずルールを決めておきましょう。
また、勝手にチャージされていないか、クレジットカードの使用履歴もチェックすることをおすすめします。
現金でチャージした場合は、チャージした分しか利用できないので、使いすぎることがない点も安心です。
LINE Pay
支払い方法 | 前払い |
チャージ方法 | 銀行口座現金 (セブン銀行ATM・ファミリーマートマルチコピー機) LINE Payカード |
送金 | 〇 |
パスコード設定 | 〇 |
利用履歴の確認 | 〇 |
2つ目はLINE Payです!
スマホを持っている方のほとんどが利用しているLINEアプリ。
このLINEアプリがスマホに入っていれば利用できるスマホ決済サービスがLINE Payです。
新たに新しいアプリをインストールしなくてもいいのは嬉しいですね!
LINE Payは子供のLINEアカウントを知っていれば、簡単に送金することが可能です。
また、LINE利用者同士なら送金手数料が掛からないためおすすめです!
さらにLINE PayはApple PayやGoogle Payに登録することができます。
登録しておくと、LINE Payが使用できる店舗の他、iDやVisaのタッチ決済に対応している加盟店でも決済ができるので、使えるお店も多いです。
PayPay
支払い方法 | 前払い|後払い |
チャージ方法 | 銀行口座 PayPayカード ソフトバンク/ワイモバイルまとめて支払い 現金 (セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMのみ) ヤフオク!/PayPayフリマの売上金 |
送金 | 〇 |
パスコード設定 | 〇 |
利用履歴の確認 | 〇 |
PayPayは日本で一番有名なQRコード決済サービスです。
QRコード決済の中でも使えるお店が多く、すでに利用している方も多いのではないでしょうか?
PayPayで送金する場合も非常に簡単に送金ができます。
- 相手のQRコードを読み取る
- 相手の電話番号宛てに送る
- リンクを作成してSMSで送る
の3種類から選べます。
送金する金額も1円単位で選ぶことが可能です。
ソフトバンクとワイモバイルを使っている方は、月々の携帯料金と合算してチャージができる「ソフトバンクまとめて支払い」に対応しています。
これを使えば、銀行口座の登録など、面倒な手順を踏まなくてもいいので、ソフトバンク・ワイモバイルを使っている方にもおすすめです!
さらにヤフオク!・PayPayフリマの売上金もチャージすることができるので、よくこのサービスを利用して、商品を出品している方にもおすすめです。
また、請求機能も搭載しており、子供からお小遣いのおねだりを受け取ることも可能です。
自分がキャッシュレス決済を利用していると、財布の中に現金が入っていないということも結構ありますよね・・!
そういった場合でも、銀行からPayPay残高にチャージして、子供に送金することが可能です!
メルペイ
支払い方法 | 前払い |
チャージ方法 | ・銀行口座現金 (セブン銀行ATMのみ) ・メルカリの売上金 |
送金 | 〇 |
パスコード設定 | 〇 |
利用履歴の確認 | 〇 |
メルペイはメルカリを普段からよく利用している方におすすめのスマホ決済です。
LINE PayやPayPayとの大きな違いは「メルカリの売上金をチャージできる」という点です。
LINE Pay、PayPayと比較した際のメリットは「メルカリの売上金をチャージできる」という点くらいなので、よくメルカリで商品を出品している方は検討してもいいかもしれません。
メルペイはQRコード決済だけでなく、iDにも対応しています。
メルペイとしてのQRコード決済に対応していないお店でも、iDに対応しているお店であれば決済することが可能です。
15歳以上なら専用の銀行口座とデビットカードもおすすめ
15歳以上なら、専用の銀行口座とデビットカードを発行して、スマホに登録してもいいかもしれません。
これまで紹介したスマホ決済よりも、口座の発行など、手間は増えますが、おすすめしたい決済方法です。
銀行口座を開設することで、お年玉などを貯金しておくことも出来ますし、デビットカードで、銀行口座に入金されている分しか決済ができません。
ですが、お年玉などでいつものお小遣いよりも大きな金額が、銀行口座に入っている場合は、子供がどんどん使ってしまう可能性もあるので、注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は学生のお小遣いにおすすめなスマホ決済について解説させていただきました。
では今回のまとめです。
各スマホ決済のおすすめポイント
- SuicaやPASMOの交通系電子マネーは定期券や持っているSuicaやPASMOをそのまま利用できるのでおすすめ!
- LINE PayはLINEを使っている人は、新しいアプリをインストールしなくてもいいので、普段からLINEを使っている人におすすめ!
- PayPayはチャージ方法が豊富で、ソフトバンク・ワイモバイルを使っている人やヤフオク!・PayPayフリマに出品している方におすすめ!
- メルカリで商品を出品している人は、メルペイがおすすめ!
- 15歳以上の場合は銀行口座を解説して、デビットカードをスマホ決済として利用するのもおすすめ!
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