本記事はソフトバンクが提供している買い替えプログラム「新トクするサポート」について解説します。
新トクするサポートの大きな特徴はスマートフォンを48回払いの分割契約をし、一定期間後に機種の返却を行い、査定をクリアすれば残りの分割金支払いが免除されるということ。
毎月の負担額を下げて機種を使うこともできますが、注意点やデメリットも存在することも事実です。
既に新トクするサポートに加入している方。そうではなくこれから新トクするサポートに加入して機種の購入を検討している方。それぞれの方に役立てる記事にしました。是非参考にしてみてください。
※2025年3月18日時点の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。


新トクするサポートとは?3種類ある
新トクするサポートとはスマートフォンを48回払いの分割契約をし、一定期間後に機種を返却すれば残りの分割金支払いが免除されるプログラムです。
ですが一括りに「新トクするサポート」と言っても、実は機種によってこのサービスは3つの種類に分かれています。自分からどのサービスに加入するかを選択できるというわけではありません。
以下は新トクするサポートの一覧です。
- スタンダード
- プレミアム
- バリュー
この3つは対象機種が違うという点もありますが、一番の違いは返却する時期が異なっているということです。

それではそれぞれの新トクするサポートの詳細についてご紹介していきます。ひとつずつチェックしていきましょう。
新トクするサポート(スタンダード)
新トクするサポート(スタンダード)は、2021年11月17日にサービス開始となった「新トクするサポート」が元になったもので、月額料金は無料です。
支払い回数は48回。機種購入から25ヵ月目の返却が一般的で、最大24回分の分割支払金が免除されます。ソフトバンクが提供する機種の中でも「中価格帯」のものが対象機種として指定される傾向にあるようです。
iPhone 16e、iPhone 16、
iPhone 15、iPhone 15 Plus、
iPhone 15 Pro Max、
iPhone SE(第3世代)、
Google Pixel 8a、Google Pixel 7a
13ヵ月目以降に「1年くりあげオプション」というオプション(無料)を使って機種を返却することもできます。ただし、分割支払い金自体の請求は24回分までくるので注意しましょう。
新トクするサポート(プレミアム)
新トクするサポート(プレミアム)は2024年4月18日からサービス開始となったサービスで、iPhone、Android共にハイスペック機種が対象機種として指定されているようです。
iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max、
iPhone 16 Plus、
Google Pixel 9、Google Pixel 9 Pro、
Google Pixel 9 Pro XL、
Google Pixel 9 Pro Fold、
Samsung Galaxy S25 Ultra、
Samsung Galaxy S25、
AQUOS R9、Xperia 1 VI
新トクするサポート(プレミアム)は、機種購入日が属する請求月を1ヵ月目として13ヵ月目に返却すると、最大36回分の分割支払金が免除される特徴を持ちます。
つまり2年待つ必要がないということです。
ただし新トクするサポート(プレミアム)は「あんしん保証パック」(月額最大1,980円(税込))に加入する必要があり、別途料金がかかってきます。
さらに13ヵ月目(13ヵ月〜24ヵ月目)に機種を返却して、残りの分割支払金を免除させるためには「早トクオプション利用料」の支払いが必要です。
以下の画像はiPhone 16 Pro Maxを他社から乗り換えで契約し、早トクオプション利用料を支払って13ヵ月目に機種を返却した場合です。画像にはありませんが、別途あんしん保証パック(あんしん保証パック W with AppleCare Services)として月額1,850円(税込)がかかっています。

このように追加で負担する料金がありますが、ハイスペック機種を1年間だけ利用したい方にとっては新トクするサポート(プレミアム)は合っているのかもしれません。
新トクするサポート(バリュー)
新トクするサポート(バリュー)は2023年12月27日からサービス開始となったサービスで機種購入から13ヵ月目に返却すると、最大36回分の分割支払金が免除される特徴を持ちます。
新トクするサポート(プレミアム)と違ってサービス自体に月額料金もかかりませんし、13ヵ月目に返却するための料金もかかりません。
この新トクするサポート(バリュー)のサービス開始当時はiPhone 14(128GB)、Google Pixel 8(128GB / 256GB)、Xiaomi 13T Pro、motorora razr 40sが対象機種でした。
しかし2025年3月18日時点ではこの新トクするサポートバリューの対象機種は存在しません。
「13ヵ月で返却」ということから新トクするサポート(プレミアム)と似ていますが、似て非なるものなので注意しましょう。
1年くりあげオプション
13ヵ月目に返却できる。ただし分割支払金は24回まで請求される。
早トクオプション
13ヵ月目に返却できる。13〜24回までの分割支払金は免除される。
新トクするサポート 返却について
ここからは新トクするサポートの返却方法や、返却時に多くの方が気になる点について解説していきます。
返却は25ヶ月目がベストタイミング
新トクするサポートの一般的な返却時期は25ヵ月目ですが、多くの方が疑問に思うことは「いつから数えて25ヵ月目なのか?」ということのようです。
ソフトバンクのホームページに書かれている「25ヵ月目」とは「新トクするサポートを使って機種を購入した月から数えて25ヵ月目」ということです。
以下の図は「2023年4月」に新トクするサポートを利用して機種を契約した場合の返却タイミングを表しており、その時期は「2025年4月」となります。
月 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | ・ | ・ | 1 | 2 | 3 | 4 |
支払い回数 | – | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | ・ | ・ | 45 | 46 | 47 | 48 |
年 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 |
分割支払金請求開始:2023年5月
機種返却:2025年4月(25カ月目)
支払い免除2025年5月〜2026年4月
支払い回数:24回
支払い免除:24回
機種を返却しソフトバンクの査定をクリアした場合、機種の査定完了日が属する請求月(2025年4月)の翌請求月(2025年5月)以降の24回分の分割支払い金が免除されます。
また、「機種返却後もソフトバンクで機種変更する際、2つの機種の分割支払金が二重で請求されるのでは?」と疑問に思う方も多いようです。
二重請求を避けるためには「同請求月内に機種変更・機種返却・査定を終わらす」必要があります。
仮に一般的な締め日である「月の末日」を締め日とした場合は、「2025年4月30日までに」に「機種変更・機種返却・査定」を終わらせるということです。
2025年4月に新機種に機種変更
→新機種の分割金請求は2025年5月から
2025年4月に返却・査定完了
→旧機種の分割金請求は2025年5月から免除
よって分割金請求は二重にならない。
返却方法は3つ
新トクするサポートの返却方法は3つあります。
1.ソフトバンクショップ
2.オンラインショップ
3.My SoftBank
1.ソフトバンクショップで返却
①店頭手続き
②郵送手続き(店頭で送付キット受け取り)
③郵送手続き(指定先住所で送付キット受け取り)
の3つの方法があります。
一番確実なのは①店頭手続き(近くのソフトバンクショップに来店)で機種を返却し、その場で査定をしてもらうことでしょう。無事査定が通れば翌月から分割金の支払いは免除されます。
その際、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード等)が必要である点、新トクするサポートの回収のみで残債免除をする場合や後日店頭査定を申し込む場合は「店頭下取りサービス」実施店舗のみである点には注意しましょう。
②郵送手続き(店頭で送付キット受け取り)、③郵送手続き(指定先住所で送付キット受け取り)はデータのバックアップが済んでいない場合などに便利です。
ただし、翌月末までにソフトバンクでの回収と査定が完了しないと残債免除は受けられませんので、早めに郵送の手配はとっておきましょう。
2.オンラインショップで手続き
オンラインで返却手続きをする場合は、機種の契約手続き時に新トクするサポートの利用申込みをすることを忘れないようにしましょう。
利用申込みをすると後日、旧機種を返却する際に使う送付キットが届きます(送付キット受け取りには本人確認書類が必要なので事前に準備しておきましょう)。
なお、オンラインショップで利用申込みをする際に届けられる送付キットは、オンラインショップで契約した商品配送先住所に限定されます。送付キットの配送先変更や他の住所へ転送、あるいは宅配ボックスでの受け取りはできません。
3.My SoftBank
機種変更を伴わずに機種の返却だけする場合はMy SoftBankから手続きができます。
返却の流れ
新トクするサポートを「店頭手続き以外」の方法で行う場合は送付キットを使うことになりますが、ある意味時間との勝負になります。
手続きの流れは以下の手順の通りです。
(申し込みから1週間前後)
送付キットを受け取る際は顔写真つきの本人確認書類が必要。
- データのバックアップ
- iPhoneを探すをオフ
- SIMカードを抜く
- 製造番号の記入
- 初期化
- 添え状に必要な事項(氏名など)を記入
- 添え状を入れる
特に「iPhoneを探す」がきちんとオフにしたかを確認しましょう。初期化がされていないと分割金支払いの免除が受けられません。
送付から査定完了まで約3週間ほど
送付キットが指定の場所に届くのは新トクするサポートの利用申し込みをしてから1週間前後。
そこから機種を梱包、発送をし査定を受ける必要がありますが、送付から査定完了の結果がわかるまでは約3週間ほどかかります。(査定完了が遅れると25回目の分割金の支払いが必要になる可能性もあります)
新トクするサポートの利用申し込みの翌月末までに査定が完了していないと、分割支払金の免除を受けることができません。なので申し込んだら発送までの流れをシミュレーションしておきましょう。期限には気をつけてください。
このように郵送で新トクするサポートを利用する際は、極力「月初」に利用申し込みを済ませることが重要。不安な方は1年くりあげオプションを利用して、25ヵ月目を待たずに返却申し込みをしても良いと思います。
新トクするサポートの利用申し込みはキャンセルすることはできません。
返却だけでも良いのか?
新トクするサポートで分割支払金の免除を受けるための条件は、機種を返却し査定をクリアする。ただこれだけです。
ソフトバンクでの機種変更は必要ありません。そのためスマホ本体はApple Store等で購入しても、旧機種を返却さえすれば分割金の支払いは免除されるというわけです。
回線解約後(乗り換え後)でも返却可能か?
新トクするサポートはソフトバンクから別のキャリアに乗り換えたり、ソフトバンクの回線を解約したりしても効力は残ります。
サポートの利用申込、返却+査定クリアさえすれば残債免除は受けられますのでご安心ください。
返却しなくても良いか?
新トクするサポートを使って機種を契約したとしても、必ずしも機種を返却しなければならないということはありません。継続して機種を使っても大丈夫です。
新トクするサポート メリット
新トクするサポートのメリットをまとめてみます。
・分割金の支払いは半分だけで良い
・2年間で機種変更しやすくなる
・特にオプション料金はかからない
(プレミアムは除く)
分割金の支払い総額は半額(以下)
2025年3月現在、スマホの価格は10万越え、20万越えも珍しくなくなりました。
4年かけて(48回払い)機種代金を全て支払って自分のものにするのも良いですが、新トクするサポートを利用すれば、機種代の支払い総額は半額、あるいは機種によっては半額以下(実質24円)で済みます。
返却をするので、機種は自分のものになりませんが支払いの負担をグッと抑えることができます。
2年間で機種変更しやすくなる
2年後に機種を返却すれば残りの機種代金の支払いは免除されるので、新たに分割契約をして機種変更することに対してのハードルは下がります。新しい機種に乗り換えることが簡単にできるサービスと言えるでしょう。
特にオプション料金はかからない
そして、新トクするサポートは特に料金がかかるものではありません(新トクするサポート(プレミアム)は除く)。
新トクするサポートに加入しているからといって、何かデメリットが発生するわけでないのです。
新トクするサポート デメリット
こんなメリットを持つ新トクするサポート新トクするサポートですが、逆にデメリットもあります。
4年間使う場合→お得ではない
例えばiPhone 16e(2025年2月28日に発売)の本体のみを購入する際、ソフトバンクなどの大手通信キャリアの本体価格とAppleの本体価格を比べてみると、大手通信キャリアの本体価格はAppleの本体価格よりも高く設定されています。
128GB | 256GB | 512GB | |
---|---|---|---|
Apple Store | 99,800円 | 114,800円 | 144,800円 |
ドコモ | 109,780円 | 139,920円 | 179,960円 |
au | 112,800円 | 129,800円 | 162,800円 |
UQモバイル | 112,800円 | 129,800円 | 162,800円 |
ソフトバンク | 110,016円 | 126,432円 | 158,444円 |
ワイモバイル | 110,016円 | 126,432円 | 158,444円 |
楽天モバイル | 104,800円 | 120,500円 | 153,800円 |
※価格は税込。
※キャリアの本体価格はオンラインショップ価格。
※2025年3月18日時点。
新トクするサポートが利用できる状態であったとしても、機種を返却せずに4年間使う場合はソフトバンク(キャリア)で契約することは損になってしまいます。
「本体だけ欲しい」「4年以上使いたい」という場合であれば、Appleで契約することをおすすめします。
返却するので手元には残らない
当然と言えば当然ですが、新トクするサポートは機種を返却することで、残りの分割金の支払いが免除されるサービス。なので契約した機種は手元には残りません。
新トクするサポートはあくまでも、2年間で機種変更したいと考えている方向けのサービスとなります。
故障したら負担金がかかる
機種返却の際はソフトバンクの査定を受け、何も問題がなければ査定完了月の翌月から分割金の支払いは免除されます。
しかし画面割れ(タッチパネルの不具合)や本体の破損、筐体の変形、カメラ、ボタンの損傷などソフトバンクの査定基準を満たさない場合、分割支払金の免除を受けるためには負担金として22,000円(不課税)の支払いが追加されます。
以下のケースでは返却すらできません。
・電源が入らない
・初期化されていない
・メーカー保証が対象外(改造)
・製造番号が確認できない
ソフトバンクの保証サービスである「(各種)あんしん保証パック」に加入していれば、幾分負担は軽減されますが、いずれにしても分割支払金の免除を受けるためには、別途費用がかかります。
まとめ ご不明点があったら店舗まで!
以上、この記事では新トクするサポートのサービス内容やメリット・デメリットについて解説しました。
新トクするサポートとは
一定期間機種を使用した後に、返却すると残りの分割支払金が免除されるサービス。
返却するだけで良いか?
→返却だけで良い。
返却タイミング
契約月を含めた25カ月目。
返却は必須か?
返却せず、使い続けても大丈夫。
他社に乗り換えても大丈夫か?
他社に乗り換えても効力は残る。
返却方法
①ソフトバンクショップ
②オンラインショップ
③My SoftBank
新トクするサポートのメリット
・分割金の支払いが半額で済む。
・2年間で機種変更しやすくなる。
・料金はかからない。
(プレミアムは除く)
新トクするサポートのデメリット
・本体だけ購入、返却しないと高い。
・機種は手元には残らない。
・故障したら別途料金がかかる。
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