格安SIMとして人気の楽天モバイル・ワイモバイル・UQモバイル。
3社とも料金は大手通信キャリアのメインブランドよりも安く設定されているにも関わらず、実店舗での契約手続きやアフターフォロー・サポートを受けることも可能。
このようにサポートが必要な方に人気の格安SIMです。もちろんオンラインで契約できる方にもおすすめです。
本記事は2025年8月7日時点の楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルの料金プランやサービス内容の違いについて解説し、それぞれの通信会社はどんな人に合っているか?についてもご紹介します。
通信費を安くしたい方は是非参考にしてみてください。
※記事内の各料金・価格は税込です。
※2025年8月7日時点の情報です。最新の情報や詳細は公式サイト、ページのご確認をお願いいたします。
筆者プロフィール
吉田裕紀
東京都を中心に店舗を構える「スマホ相談窓口『TOP1』」の運営会社、株式会社ディ・ポップス所属。11年間の元 現場経験から学んだことを記事作りに活かしている。格安SIM系の記事を得意としているライター。
東京都青梅市在住。
ITmedia Mobile 寄稿記事一覧
データ容量別の3社の料金比較表(最新版)
楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルのデータ量別のセット割引前の基本料金についてまとめました。家族割引などのセット割引の詳細については後ほど解説しています。
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
---|---|---|---|
3GB | 〜3GB 1,078円 (968円)※1 | 〜5GB 2,948円 (1,628円)※2 | ー |
4GB | 〜20GB 2,178円 (2,068円)※1 | 2,365円 (1,078円)※3 | |
5GB | |||
20GB | 〜30GB 4,048円 (2,728円)※2 | ー | |
30GB | 無制限 3,278円 (3,168円)※1 | 4,015円 (2,178円)※3 | |
35GB | 3,828円 | 5,115円 (3,278円)※3 | |
無制限 | ー |
※料金は税込。
※1 最強家族プログラム適用時。
※2 自宅セット割とau PAY カードお支払い割適用時。
※3 おうち割 光セットとPayPayカード割適用時。
※2025年8月7日時点。
3社とも格安SIMという位置付けではありますが、全国に展開されている実店舗において対面でたくさんのサービスを受けたり、受付を受けたりすることも可能。なので、わからないことがある方、サポートを受けたい方にはおすすめの格安SIM(格安スマホ)です。
それぞれ異なる特徴を持ちますが、会社のサービス内容を会社ごとに細かくみていきましょう。
楽天モバイルのプラン内容・特徴・欠点

料金プラン | Rakuten最強プラン |
---|---|
基本料金 | 〜3GB 1,078円 〜20GB 2,178円 無制限 3,278円 |
通話料 | Rakuten Linkアプリ利用時 無料 標準電話アプリ利用時 22円/30秒 |
通話オプション | 15分(標準)通話かけ放題 1,100円 |
家族割引 | 最強家族プログラム -110円 |
データくりこし | なし |
データ量追加 | なし |
回線 | 楽天モバイル、au |
※料金は税込。
※ 2025年8月7日時点。
一番コスパに優れている
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」はその月に使ったデータ容量に応じて請求される基本料金が変動する従量制の料金プラン。
利用データ量が3GBまでで月額1,078円(税込)、3GB超〜20GBまでで月額2,178円(税込)、そして20GBを超えると月額3,278円(税込)ですが、以降はどれだけデータ量を使っても請求される基本料金は3,278円(税込)のままです。上限はありません。
高速の通信がデータ無制限で、しかも安く使えるのは魅力的です。固定の回線やWi-Fiが無い環境にお住まいの方やデータ量の大きいものをダウンロードする方にもピッタリです。
ワイモバイル、UQモバイルと比べても一番コスパが優れている点が大きなメリットであると言っても良いでしょう。
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
---|---|---|---|
3GB | 〜3GB 1,078円 (968円)※1 | 〜5GB 2,948円 (1,628円)※2 | ー |
4GB | 〜20GB 2,178円 (2,068円)※1 | 2,365円 (1,078円)※3 | |
5GB | |||
20GB | 〜30GB 4,048円 (2,728円)※2 | ー | |
30GB | 無制限 3,278円 (3,168円)※1 | 4,015円 (2,178円)※3 | |
35GB | 3,828円 | 5,115円 (3,278円)※3 | |
無制限 | ー |
※料金は税込。
※1 最強家族プログラム適用時。
※2 自宅セット割とau PAY カードお支払い割適用時。
※3 おうち割 光セットとPayPayカード割適用時。
※2025年8月7日時点。
また「最強家族プログラム」を適用させれば家族全員の回線契約に110円(税込)の割引を適用させることも可能です。
Rakuten Linkで通話料無料
楽天モバイルは「Rakuten Link」という無料の通話アプリ(専用アプリ)を提供しており、Rakuten Linkから発信すれば国内通話は無料になります。

ただしRakuten Linkアプリは通常の音声通話とは仕様が異なっているためか、通話品質に関しては賛否両論です。2025年7月29日より、Rakuten Linkの通話品質改善を謳ってアプリの新バージョンがリリースされたため、今後に期待したいところです。
ちなみに筆者もたまにRakuten Linkを使って通話をする機会がありますが、通話品質に関してはいたって普通だと思っています。
通話品質が気になる方は有料にはなりますが、月額1,100円(税込)の「15分(標準)通話かけ放題」も選択することができます。
U-NEXTがセットになった料金も
2025年10月からにはなりますが、月額4,378円(税込)でデータ無制限と動画配信サービス「U-NEXT」が料金の中に含まれている「Rakuten最強U-NEXT」がサービス開始予定です。

U-NEXT単体の月額料金は2,189円(税込)。Rakuten最強プランをデータ無制限で使用した場合の月額料金は3,278円(税込)。合計料金は5,467円(税込)。
なのでU-NEXTを単体で申し込むよりも月額1,089円(税込)お得になります。
しかしRakuten最強U-NEXTの場合は通常、U-NEXTを契約すると毎月もらえる1,200ポイントが付与されないという注意点があります。
U-NEXTポイントとは?
U-NEXTの有料コンテンツの購入やレンタルに充当できるポイント。
U-NEXTを契約すると毎月、自動的に1,200ポイントが付与される。
つまり1,200ポイントを使い切る方だと、Rakuten最強U-NEXTを契約すると111円分実質的には損してしまうということになるわけです。
U-NEXTで配信されている見放題・読み放題のコンテンツのみ利用できれば良いと考える方であれば、Rakuten最強U-NEXTの契約でも良いでしょう。しかし有料コンテンツも利用したいという方であればU-NEXTは単体で申し込むことをおすすめします。
楽天モバイルにはU-NEXT以外にも充実したサービスが提供されています。他社から乗り換えをすればスマホの製品もかなりおトクに手に入れることも可能です。クーポンが提供されていることもありますし、モバイルWi-Fiルーターであれば1円で購入できるキャンペーンが実施されている、なんてことも。
キャンペーンには期間が定まっているものもありますので、「契約しよう」と思ったらお早めにされることをおすすめします。
楽天市場→最大7倍
楽天市場で買い物をすると、楽天会員であればどなたでも1%(100円(税抜)につき1ポイント)の楽天ポイント還元が受けられます。
ですが、
- 楽天会員
- 楽天モバイル契約
- 楽天カード(通常分)
- 楽天カード(特典分)
この4つの条件(SPU)が揃うと、ポイント還元率は7倍にまでアップします。

例えば「楽天モバイル公式 楽天市場店」にて本体価格97,200円(税込)のiPhone 14 128GBを購入すると、4,738ポイントの楽天ポイントが還元されることになります。

ちなみに貯まった楽天ポイントは楽天モバイルの携帯料金に充てることも可能です。
楽天市場以外にも楽天証券など、楽天の経済圏を利用している方にも楽天モバイルはオススメです。
最大のネック→電波が不安定なところ
コスパに優れる楽天モバイルですが、エリアによっては繋がりにくいという点が最大のデメリットとして挙げられます。
楽天モバイルは通信キャリアとしては後発であるためか、携帯電話の電波を発する基地局の数は十分とは言えません(カバーできていないエリアはau(パートナー)の電波を借りてサービスが提供されています)。
建物内でも電波が通りやすい周波数対と言われる「プラチナバンド」の商用サービスも開始されました。とはいえその商用サービスも2024年の6月にはじまったばかり。
そのためドコモ、au、ソフトバンクには水をあけられているのが現状です。
ワイモバイルのプラン内容・特徴・欠点

料金プラン概要
シンプル2 S | シンプル2 M | シンプル2 L | |
データ量 | 4GB | 30GB | 35GB |
基本料金 | 2,365円 | 4,015円 | 5,115円 |
おうち割 光セット(A) ※1 | -1,100円 | -1,650円 | -1,650円 |
家族割引 サービス※2 | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 |
PayPay カード割 | -187円 | -187円 | -187円 |
最大割引後 料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
※料金は税込。
※1 おうち割 光セット(A)と家族割引サービスは併用不可。
※2 家族割引サービスは2回線目から適用。
※3 データ量超過後、規定容量の半分(2GB/10GB/15GB)をさらに消費した場合。
※2025年8月7日時点。
その他概要
かけ放題 | シンプル2 S/M 10分 880円 かけ放題 1,980円 シンプル2 L 10分 無料 かけ放題 1,100円 |
---|---|
通話料 | 22円/30秒 |
データくりこし | 翌月末まで |
データ量追加 | 550円/0.5GB |
データ増量オプション (+550円) | シンプル2 S +2GB シンプル2 M/L +5GB |
低速時速度① | シンプル2 S 最大300kbps シンプル2 M/L 最大1Mbps |
低速時速度②※1 | 最大128kbps |
※料金は税込。
※1 データ量超過後、規定容量の半分(2GB/10GB/15GB)をさらに消費した場合。
※ 2025年8月7日時点。
セット割引がお得
ワイモバイルには以下の3つのセット割引が提供されています。
おうち割 光セット(A)
ソフトバンク光、SoftBank Airとの
セット割引。
家族割引サービス
家族で対象プランを契約した場合に受けられる割引。2回線目から適用される。
PayPayカード割
毎月の料金支払いをPayPayカードに設定した場合に受けられる割引。
※おうち割 光セット(A)と家族割引サービスは併用不可。

単純に基本料金だけでみたら割高な印象があるワイモバイル。ですが、「おうち割 光セット(A)」等のセット割引を適用させれば、一番コスパの良い楽天モバイルに匹敵するぐらいお得になります。
以下の表はおうち割 光セット(A)とPayPayカード割を適用させたワイモバイルの料金と楽天モバイルの料金を比較したものです。
楽天モバイル | ワイモバイル | |
---|---|---|
3GB | 〜3GB 1,078円 (968円)※1 | ー |
4GB | 〜20GB 2,178円 (2,068円)※1 | 1,078円 |
20GB | ー | |
30GB | 無制限 3,278円 (3,168円)※1 | 2,178円 |
35GB | 3,278円 |
※料金は税込。
※1最強家族プログラム適用時。
※2025年8月7日時点。
データ無制限のケースを除けば、セット割引適用時のワイモバイルの方がお得になります。
+550円のデータ増量がコスパ良し
ワイモバイルには月額550円(税込)の「データ増量オプション」が提供されており、これに加入すればデータ容量を以下の表のように増量させることができます。
シンプル2 S | シンプル2 M | シンプル2 L | |
基本 データ量 | 4GB | 30GB | 35GB |
増量 データ量 | +2GB | +5GB | +5GB |
合計 データ量 | 6GB | 35GB | 40GB |
基本料金 | 2,365円 | 4,015円 | 5,115円 |
データ増量 オプション | 550円 | 550円 | 550円 |
合計料金 | 2,915円 (1,628円)※1 | 4,565円 (2,728円)※1 | 5,665円 (3,828円)※1 |
※料金は税込。
※1 おうち割 光セット(A)とPayPayカード割適用時。
※2025年8月7日時点。
おうち割 光セット(A)やPayPayカード割を適用させれば、IIJmioなどの格安SIM(MVNO)に匹敵するほどコスパが良くなります。
余ったデータ容量をくりこせる

ワイモバイルは当月に余ったデータ量でも翌月末までくりこすことができます。
データ量の消費順は、
- 前月のくりこしデータ
- 当月の規定容量
- 追加購入分
となっています。
たとえデータ量が使いきれなかったとしても、データくりこし機能があれば無駄がありませんね。
電波はソフトバンクと同等品質

ワイモバイルは格安SIMではありますが、使われている電波はソフトバンク(SoftBank)と同等品質のもの。なので自社で基地局を持たない格安SIM(MVNO)と違って通信も安定しており、快適に使えるかと思います。
ただしソフトバンクの電波が弱い地域にお住まいの方は繋がりが悪い可能性もある点には注意してください。
5GB〜30GBのプランが提供されていない
ワイモバイルの料金プランはデータ容量が「4GB」「30GB」「35GB」の3つ。
どちらかと言ったら中容量〜大容量のデータ量を使う方向けのプラン設計となっており「5GB〜30GB」、例えば月間の平均で10GBや20GBといったあたりのデータ容量を使う方向けには設計されていません。
月の利用データ量が5GB〜20GB程度の方は、楽天モバイルを利用すれば月額2,178円(税込)で利用できますので、一度検討してみるのも良いかもしれません。
事務手数料はWebでもかかるようになる
新規契約時の事務手数料という括りで楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルを比較してみると以下のようになります。
Web | 店舗 | |
---|---|---|
楽天モバイル | 無料 | 無料 |
ワイモバイル | 3,850円※1 | 4,950円※1 |
UQモバイル | 3,850円 | 3,850円 |
※料金は税込。
※1 2025年8月20日より。
※2025年8月7日時点。
これまでワイモバイルを新規・乗り換えで契約する際、Web経由であれば無料。
しかし2025年8月20日より、たとえWeb経由で契約をしたとしても3,850円(税込)の事務手数料がかかるようになります。さらに店頭で契約した場合の新規契約事務手数料に関しては従来の3,850円(税込)から4,950円(税込)にまで値上げされる運びとなりました。
ソフトバンクプレスリリース「各種手数料などの改定について」2025年7月18日
(現在はまだ事務手数料はかかりませんが)Web契約の事務手数料有料化、そして店頭契約での事務手数料値上げは少なからず負担になりそうです。
UQモバイルのプラン内容・特徴・欠点

料金プラン概要
トクトクプラン2 | コミコミプラン バリュー | |
---|---|---|
基本料金 データ容量 | 〜5GB 2,948円 〜30GB 4,048円 | 35GB 3,828円 10分かけ放題つき |
自宅セット割 ※1 | -1,100円 | ー |
家族セット割※1 | -550円 | ー |
au PAY カード お支払い割 | -220円 | ー |
最大割引後 料金 | 〜5GB 1,628円 〜30GB 2,728円 | 3,828円 |
※料金は税込。
※1 自宅セット割と家族セット割は併用不可。
※2025年8月7日時点。
その他概要
通話オプション | トクトクプラン2 60分無料通話 660円 10分かけ放題 880円 かけ放題 1,980円 コミコミプランバリュー 10分かけ放題 無料 かけ放題 1,100円 |
---|---|
通話料 | 22円/30秒 |
データくりこし | 翌月末まで |
データ量追加 | 1,100円/1GB 3,300円/3GB 5,500円/5GB |
増量オプションⅡ (+550円) | +5GB |
低速時速度① | 最大1Mbps |
低速時速度②※1 | 最大128kbps |
※料金は税込。
※1 トクトクプラン2 40GB超過後、
コミコミプランバリュー 50GB超過後。
※ 2025年8月7日時点。
2025年6月3日以降、UQモバイルで新規申し込みができる料金プランは「トクトクプラン2」と「コミコミプランバリュー」の2つです。
トクトクプラン2は利用データ量によって月額料金が変動する従量段階制のプラン。利用データ量が5GBまでの場合、月額料金は2,948円(税込)、5GB超〜30GBまでだと月額料金は4,048円(税込)となります。
コミコミプランバリューはデータ容量35GBに10分以内の国内通話が無料になるかけ放題がついて月額3,828円(税込)といった内容になっています。
※ミニミニプラン、トクトクプラン、コミコミプラン、コミコミプラン+は新規受付が終了しています。関連の記事もご覧になってみてください。

セット割引がお得+敷居が低い
UQモバイルのトクトクプラン2には以下の3つの割引が提供されています(コミコミプランバリューは対象外)。
自宅セット割
auひかり、auでんき、WiMAX+5Gなどとの
セット割引。
家族セット割
家族で対象プランを契約した場合に受けられる割引。
au PAY カード お支払い割
毎月の料金支払いをau PAY カードに設定した場合に受けられる割引。
※自宅セット割と家族セット割は併用不可。
トクトクプラン2は基本料金だけで見たら正直割高な印象を受けますが、自宅セット割などのセット割引を適用させれば、一番コスパの良い楽天モバイルに匹敵するぐらいお得になります。
以下の表は自宅セット割とau PAY カード お支払い割を適用させたUQモバイルのトクトクプラン2と楽天モバイルの料金を比較した表です。
楽天モバイル | UQモバイル トクトクプラン2 | |
---|---|---|
3GB | 〜3GB 1,078円 (968円)※1 | 〜5GB 1,628円 |
5GB | 〜20GB 2,178円 (2,068円)※1 | |
20GB | 〜30GB 2,728円 | |
30GB | 無制限 3,278円 (3,168円)※1 |
※料金は税込。
※1最強家族プログラム適用時。
※2025年8月7日時点。
データ無制限のケースを除けば、セット割引適用時のUQモバイルの方がお得になります。
セット割の敷居が低い
一般的にスマホのセット割引とは「家族でまとめる」「インターネット(光回線など)とまとめる」形で適用されます。
しかし人によっては家族で回線をまとめたり、家のインターネットを変えることが難しいこともあるでしょう。そんな時でもUQモバイルの自宅セット割であれば、電力会社をauでんきに変えるだけで割引額が大きい自宅セット割が適用されます(コミコミプラン+を除く)。

筆者もこれまで3回ほど電力会社を切り替えたことがありますが、その手続きは至って簡単です。切り替え後も普通に電気は使えています。
既にオール電化を契約している場合はauでんきに切り替えができないなどのケースもありますが、電力会社を変えることに支障がない場合は、auでんきに切り替えてUQモバイルもセットで契約してみることをおすすめします。
35GB+10分かけ放題のコスパ良し
「35GB+10分かけ放題つき」のプランはUQモバイルだけでなく、ワイモバイルでもシンプル2 Lとして提供されています。ただしコスパの点では、ワイモバイルのセット割引を考慮しない状態だとUQモバイルに軍配が上がります。
UQモバイル (トクトクプラン2) | ワイモバイル (シンプル2 L) |
3,828円 | 5,115円 (3,278円)※1 |
※料金は税込。
※1 おうち割 光セットとPayPayカード割適用時。
※2025年8月7日時点。
上記の表にもある通り、同じ「35GB+10分かけ放題つき」でもUQモバイルの方が1,287円(税込)も月額料金が安いという結果になります。

+550円のデータ増量がコスパ良し
UQモバイルには月額550円(税込)の「増量オプションⅡ」が提供されており、これに加入すればトクトクプラン2、コミコミプランバリュー共にデータ容量を5GB増量させることができます。
余ったデータ容量をくりこせる
UQモバイルでは当月に余ったデータ量を翌月末までくりこすことができます。

データ量の消費順は
- 前月のくりこしデータ
- 当月の規定容量
- 追加購入分
となります。
データ通信の利用が少なくデータ量が使いきれなかったとしても、データ繰り越し機能があれば無駄がありませんね。
電波はauと同等品質

UQモバイルは格安SIMではありますが、使われている電波はauと同等品質のもの。なので自社で基地局を持たない格安SIM(MVNO)と違って通信も安定しています。
ただしauの電波が弱い地域にお住まいの方は繋がりが悪い可能性もある点には注意してください。
5GBを少しでも超えると思わぬ請求が…。
トクトクプラン2に言えることですが、トクトクプラン2はその月に使ったデータ量に応じて請求される料金が変わります。
利用データ量が5GBまでは2,948円(税込)ですが、5GBを1GBでも超えると請求される料金は4,040円(税込)まで上がります。
6GBで4,040円(税込)。
これは正直、格安SIMとしては高すぎるとしか言えません。もちろん残りの24GB(30-6)は翌月末までくりこすことができるので、使い方によっては無駄はありませんが、毎月にわたってデータ量が余る方にとっては勿体無いと言えるでしょう。
ワイモバイル同様、月の利用データ量が5GB〜20GB程度の方は、楽天モバイルを利用すれば月額2,178円(税込)で利用できますので、一度検討してみるのも良いかもしれません。
事務手数料はWebでも3,850円かかる
新規契約時の事務手数料という括りで楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルを比較してみると以下のようになります。
Web | 店舗 | |
---|---|---|
楽天モバイル | 無料 | 無料 |
ワイモバイル | 3,850円※1 | 4,950円※1 |
UQモバイル | 3,850円 | 3,850円 |
※料金は税込。
※1 2025年8月20日より。
※2025年8月7日時点。
UQモバイルはWeb契約でも、auショップなどの店頭契約でも新規契約事務手数料として3,850(税込)がかかります。
2025年8月20日より、ワイモバイルの契約事務手数料の値上げがプレスリリースでされましたが、UQモバイルに関しては特にそういった発表はされていません。
楽天モバイル・ワイモバイル・UQモバイル 通話料・かけ放題の比較
楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルの料金プランやサービス内容の特徴や欠点について解説してきました。
ここでは3社の通話料とかけ放題の比較に焦点を絞って比較してみたいと思います。
楽天モバイル | ワイモバイル | UQモバイル | |
60分無料通話 | ー | ー | 660円※3 |
10分かけ放題 | ー | 880円※2 | 880円※4 |
15分かけ放題 | 1,100円 | ー | ー |
かけ放題 | 無料※1 | 1,980円※2 | 1,980円※4 |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
※料金は税込。
※1 Rakuten Linkアプリ利用時。
※2 シンプル2 Lはそれぞれ無料、1,100円。
※3 コミコミプランバリューは加入不可。
※4 コミコミプランバリューはそれぞれ無料、1,100円。
楽天モバイルは無料通話アプリRakuten Linkから発信すれば国内通話料が無料になるという特徴があります。
なのでRakuten Linkの通話品質も考慮しなければなりませんが、ワイモバイル、UQモバイルを契約している方で長時間の電話をかける方は「通話専用で」楽天モバイルを契約するのも良いかもしれません。時間を気にせず通話ができる点は魅力です。
楽天モバイルの利用データ量を3GBまでであれば月額料金は1,078円(税込)。ワイモバイル、UQモバイルのかけ放題をつけるよりも月額の料金を抑えられるからです。
※0570からはじまる番号など、一部の電話番号はかけ放題の対象外です。
楽天モバイル・ワイモバイル・UQモバイル セット割引の比較
続いて楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルのセット割引について見ていきたいと思います。
表の割引の箇所は各社が定めている正式名ではなく、便宜上「光」「家族割」「カード」という表記にしています。
楽天モバイル | ワイモバイル | UQモバイル | |
光 | 1,000 ポイント還元 | シンプル2 S -1,100円 シンプル2 M/L -1,650円 | -1,100円 |
家族割 | -110円 | -1,100円 2回線目から | -550円 |
カード | なし | -187円 | -220円 |
※割引は税込。
※UQモバイルはトクトクプラン2のみ対象。
※ワイモバイル、UQモバイルでは「光」と「家族」のセット割引は併用不可。
※2025年8月7日時点。
上記表の「1,000ポイント還元」とは「楽天ひかり」、または据え置き型のホームルーター「Rakuten Turbo」とRakuten最強プランをセットで契約していると、1,000ポイント分(1,000円相当)の楽天ポイントが毎月付与されるという意味です。
楽天ポイントは楽天モバイルの携帯料金に充当することもできるので、利用データ量を3GBまでに留めれば実質0円で使えます。
「光」と「カード」の割引適用時
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
---|---|---|---|
3GB | 〜3GB 0円 | 〜5GB 1,628円 | ー |
4GB | 〜20GB 968円 | 1,078円 | |
5GB | |||
20GB | 〜30GB 2,728円 | ー | |
30GB | 2,068円 | 2,178円 | |
35GB | 3,828円 | 3,278円 | |
無制限 | ー |
※料金は税込。
※2025年8月7日時点。
「家族割」と「カード」の割引適用時
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
---|---|---|---|
3GB | 〜3GB 968円 | 〜5GB 2,178円 | ー |
4GB | 〜20GB 2,068円 | 1,078円 | |
5GB | |||
20GB | 〜30GB 3,278円 | ー | |
30GB | 3,168円 | 2,728円 | |
35GB | 3,828円 | 3,828円 | |
無制限 | ー |
※料金は税込。
※ワイモバイルは2回線目から割引適用。
※2025年8月7日時点。
各社、おすすめしたいのはこんな人
最後に、3社のそれぞれのサービス内容が合っていると思われる方についてまとめます。
楽天モバイル
- データ無制限を利用したい方
- コスパ良く使いたい方
- かけ放題を安く利用したい方
- 楽天市場でよく買い物をされる方
- 電波が不安定でも気にならない方
3社で比較した場合、楽天モバイルだけデータ無制限が利用可能です。なのでデータ無制限の利用を検討している方、重視している方、動画をデータ量を気にせず視聴したい方には楽天モバイルをおすすめしたいです。
地域によっては電波が不安定という懸念点もありますが、コスパ良く使いたい方、あるいはかけ放題を安くしたい方。こういった方々にも楽天モバイルは合っているかと思われます。
また楽天モバイルを契約、楽天カードで決済、この2つの条件を満たせば楽天市場で買い物すると7倍の楽天ポイントが返ってくるのも大きなポイント。
サブでも良いので楽天市場をよく使う方は、楽天モバイルを契約しておいても良いかもしれません。
ワイモバイル
- ソフトバンク光を契約している方
- 余ったデータ量をくりこしたい方
- 月の利用データ量が4GBの方
- 月の利用データ量が30GB〜35GBの方
ワイモバイルはソフトバンク光、あるいはSoftBank Airとのセット割引である「おうち割 光セット(A)」の割引額が大きい格安SIM。なので上記サービスを契約している方に特におすすめなキャリアです。余ったデータ量も翌月末までくりこすことができるのでおトクです。
ただし提供されているプランはデータ容量4GB、30GB、35GBの3つだけ。
5GB〜30GBまでのデータ容量をカバーしているプランはないため、合う・合わないがはっきりしている格安SIMと言えるでしょう。
UQモバイル
- auひかりを契約している方
- auでんきを契約している方
- 余ったデータ量をくりこしたい方
- 35GB+10分かけ放題を安く使いたい方
UQモバイルのセット割引である「自宅セット割」の対象サービスはauひかりなどのインターネットサービスだけではなく、auでんきも対象となっています。
切り替えがインターネットサービスより容易なauでんきがセット割引の対象サービスである点は大きな強みと言えます。
自宅セット割は適用されませんが、コミコミプランバリューも35GBのデータ容量と10分かけ法外が使えて月額3,828円(税込)ということを考えると、十分コスパが良いプランと言えるでしょう。
ただしトクトクプラン2を契約している場合、利用データ量が5GBを少しでも超えると、一気に月額料金が1,100円(税込)も高くなるので注意が必要です。
まとめ 一番コスパが良いのは楽天モバイルだが
以上、今回は格安SIMとして人気の楽天モバイル・ワイモバイル・UQモバイルの料金プランやサービス内容について解説してきました。
電波が問題なく繋がるという条件下では楽天モバイルのコスパが一番良いと言えるでしょう。データ無制限の金額も高くはありません。ただ、ワイモバイル、UQモバイルでも自宅のインターネットとのセット割引を加味すればお得に利用することができます。
ご自身にあった会社を選びましょう。
当サイトフォンシェルジュの提携店舗では以下の様なご相談、ご質問、ご要望を多くのお客様からいただくことがあり、情報を提供したりご自身に合った機種を探すお手伝い、トラブルの対処法などをお伝えしています。初めてご利用される方も多いです。
- お得なキャンペーンについて知りたい
- 携帯料金を節約する方法を知りたい
- 他社へ乗り換える(MNP)手順について知りたい
- メールの使い方を教えて欲しい
- 安いネットはどこ?
- 安いWiFiが欲しい
- eSIMって何?
- ネットとスマホ、合わせて見直したい
- 古いモデルのスマホが欲しい
- ARROWSの在庫はある?
- 解約金って発生する?
- 来店の予約をしたい
- iPhone 14シリーズの在庫はある?
- SMSの使い方を教えて
- キャッシュバックはある?
- 機種変更のタイミングを知りたい
- 音量を大きくする方法を知りたい
- プランを変更したい
- データ移行できる場所はどこ?
- 安いAndroidが欲しい
1回でもご利用頂ければと思います。店舗ではお買い得な機種も販売しております。是非ご活用ください。