データ無制限が3,278円(税込)、無料通話アプリ「Rakuten Link」を使えば国内通話無料。eSIMでのサブ回線運用も便利。SPU(楽天市場)の倍率が上がるので契約しておくと、楽天のサービスも使いやすくなる。乗り換えや新規で契約すると楽天ポイントがもらえる。
そんな特徴を持つ楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を申し込み利用している方もいますが、使う場所によっては未だに「電波が繋がりにくい」「電波が入りにくい」といったユーザーの方の声もあるようです。
そうなると契約して、すぐに解約することを考える方も出てくるかもしれません。そこで気になるのが「短期間で解約した場合、ペナルティ(違約金)が発生したり、ブラックリストに載ったりしてしまうのか?」ということ。
今回は楽天モバイルを短期で解約した場合、ペナルティは発生するのか?あるいはブラックリストに載ってしまうのか?について解説したいと思います。
※記事内で表記、記載されている料金・価格は税込です。
※2025年6月3日時点の情報です。最新の情報は公式サイトのご確認をお願いいたします。
筆者プロフィール
吉田裕紀
東京都を中心に店舗を構える「スマホ相談窓口『TOP1』」の運営会社、株式会社ディ・ポップス所属。11年間の現場経験から学んだことを記事作りに活かしている。格安SIM系の記事を得意としているライター。
東京都青梅市在住。
ITmedia Mobile 寄稿記事一覧
楽天モバイル 即解約のペナルティはある?
ここでは楽天モバイルの回線を即解約した場合のペナルティ、あるいは即解約でなくとも楽天モバイルの回線を解約した場合によくある質問についてまとめます。
1年以内の解約は解約事務手数料が発生
2025年4月1日より、楽天モバイルの回線を契約してから1年以内に解約する(あるいは契約解除される)と解約事務手数料が発生するようになりました(条件はなし)。なので「最低利用期間は1年である」「1年間の途中で解約すると違約金がかかる」という見方もできます。
請求される解約事務手数料はRakuten最強プランの最低月額料金の1ヶ月分で最大1,078円(税込)(3GBまで)。「最強家族プログラム」などの割引を適用させている場合は割引適用後の料金が解約事務手数料として請求されます。
現在、楽天モバイルの解約事務手数料について書かれている一部のネット記事には「利用意思が無い(利用実態が無い)場合のみ、最大1,078円(税込)の解約事務手数料が請求される」という説明がされています(2024年2月21日から)
しかし2025年4月1日より利用意思の有無関係なく、1年以内の解約には解約事務手数料がかかるようになりました。
つまり普通に利用していたとしても1年以内に解約すれば解約事務手数料がかかるというようになっています。
買い替え超トクプログラムはどうなる?
機種を48回払いで契約し、25カ月目以降に楽天モバイルに機種を返却すると最大24回分の分割支払金が免除される「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」。
2年ごとに機種変更をする利用者の方にとってはお得に利用できるのが魅力ですが、楽天モバイルの機種購入と共に回線を契約した方にとっては、「楽天モバイルの回線を即解約すると分割支払金免除の特典が受けられなくなるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし買い替え超トクプログラムの分割支払金免除は楽天モバイルの回線契約に紐づかれていないため、回線を解約(即解約)しても分割支払金免除の特典を受けることはできます。買い替え超トクプログラム自体は回線契約がなくても使えるので安心してください。

最強家族プログラムの影響
楽天モバイルの「最強家族プログラム」は家族でRakuten最強プランを契約すると、各回線に毎月110円(税込)の割引が適用されるプログラムです(エントリーが必要)。
即解約とはあまり関係のない事かもしれませんが、仮に最強家族プログラムの代表者回線が解約されると、その家族グループに含まれる回線は割引は終了となります。
再度最強家族プログラムの割引を各回線に適用させるためには、代表者回線を指定してから申し込みをしなおす必要があります。

「損害相当額」の支払い請求とは?
「楽天モバイル通信サービス契約約款」の「第15条(当社が行う契約の解除等)」には以下の項目があります。
契約者が、本サービス利用の意志が無いにも関わらず本契約を締結したことにより、当
社に損害が生じた場合、当社は、契約者に対して、別途当社が損害相当額として定める
金額の支払いを請求することができます。また、本項に該当すると当社が合理的に判断
した場合、当社は原則として本サービスの支払い手段として契約者が登録している支払
い手段により当該損害金の徴収を行うものとします。
(引用 楽天モバイル公式)
楽天モバイルの回線の利用意志が無いにも関わらず、ポイント還元や端末割引を受けるために楽天モバイルを契約し解約(即解約含む)した場合。あるいは不正をはたらいたりした場合、楽天モバイルが定めた金額の損害金、場合によっては高額な金額が請求される可能性があることを上記の条文は意味しています。
実際に損害相当額を請求されたという話は聞いたことはありません。ただキャンペーン目的で楽天モバイルを契約→即解約をするという人もいるかもしれませんが、こういったケースでは楽天モバイル自体の契約ができなくなる可能性がでてくるかもしれません。
即解約の定義・期間はどれくらい?
楽天モバイルを含む、ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手のキャリアを含む通信会社には「契約してからどのくらいの期間で解約すれば(いつ解約すれば)即解約に該当するか」という事に関しては明確な基準はありません。楽天モバイル公式のページにも詳細は載っていません。
しかし携帯電話会社のキャンペーン目的で楽天モバイルを契約。そして契約当日に他社に乗り換えるといったような悪質な使い方をする方もいますが、こういう場合は間違いなく即解約に該当するでしょう。契約当日でなくても契約月に解約するのも即解約にあてはまるかもしれません。
ちなみに筆者の場合、仕事がら色々な通信会社を契約しては解約(乗り換え)を繰り返していますが、半年間は契約してきちんと利用することを意識しています。
即解約 ブラックリストに載る?
先ほどもお伝えしましたが、ポイントの還元などのキャンペーン目的で楽天モバイルを契約し即解約をすると、次回楽天モバイルを契約することができなくなるリスクも発生します。
ただし楽天モバイルの場合は「契約しても使うエリアによっては電波が繋がらない。だからすぐ解約したい」ということもあるでしょう。
楽天モバイル側としてもそういった状況はある程度想定していると思われるため、即解約を一度やったぐらいではブラックリストに載るようなことはないかと考えられます。
ただし楽天モバイルの「契約」→「即解約」→「契約」→「即解約」といったように契約と即解約を1回、2回と繰り返すと楽天モバイルだけでなく他の携帯電話会社の契約もできなくなる可能性や問題もあります。なのでこういったやり方はおすすめできません。
筆者の場合、過去に半年間程契約してその後他社に乗り換えをするような使い方をしているとお伝えしましたが、このような使い方で携帯電話会社の審査に落ちたことは一度もありません。
即解約 楽天ポイントはもらえなくなる?
楽天モバイルでは番号そのままで他社から乗り換え(mnp)や新規契約をすると楽天ポイントがもらえるキャンペーンが高い人気を誇ります。「三木谷 キャンペーン」もしかり。
しかしこの楽天ポイント、楽天モバイルを契約した月にもらえるわけではありません。
キャンペーンにもよりますが付与されるのは楽天モバイルの契約の手続きが完了し、Rakuten最強プランの利用(またはRakuten Linkの利用)が確認された月の翌々月末日ごろから順次開始されます。
なので楽天モバイルを即解約したら楽天ポイントがもらえるか・もらえないかを気にしている方もいるかもしれませんが、即解約をしたら楽天ポイントの還元を受けることはできませんので注意してください。
iPhoneなどのスマートフォンの本体価格が割引されるキャンペーンは、契約時に割引が適用されます。
ただし「損害相当額の支払い請求とは?」でも少し触れましたが、あまりにも悪質な場合は今後、端末割引相当額の金額が請求されるようになるかもしれません。
例えば1円で購入できるモバイルWi-Fiルーターのキャンペーンなども即解約をしたら端末代金丸々請求される恐れがあるということです。
初期契約解除の方が良い?
電波が繋がらない、改善が見られないなどの理由で楽天モバイルの使用を止めたい場合、即解約ではなく「初期契約解除」という方法を検討してみても良いでしょう。
初期契約解除とは通信サービスの契約書面を受け取った日を起算日(契約書面が電子交付された場合はサービス提供が開始された日)として「8日間」であれば、書面により契約回線の解除を行うことができる仕組みのこと。Webではなく書面で申し込む必要があります。
初期契約解除であれば解約事務手数料もかかりませんし、携帯電話会社が管理している(と思われる)ブラックリストに載るようなこともないので安心です。
ただし楽天モバイルの初期契約解除には以下のような注意点があります。
- 契約を解除できるのはSIMのみ
(製品、アクセサリーは対象外) - 基本料金は請求される
- MNPの場合は別途手続きが必要
(MNP予約番号の発行など) - 初期契約解除の手続きは郵送のみ
- キャンペーンは適用されたことになる
上記「キャンペーンは適用されたことになる」とは例えば楽天モバイルに他社から乗り換える際など、1回線目だけに適用されるキャンペーンは初期契約解除の対象にならないということです。モバイルWi-Fiルーターが1円で購入できるキャンペーンも初期契約解除の対象になりえません。
初期契約解除後、再度楽天モバイルを契約する機会があったとしても、こういったキャンペーンを再度適用させることはできなくなります。
ただいずれにしても即解約と比較しても何かしらのペナルティを受ける訳ではありません。書面の郵送が面倒でなければこちらの方法を選択しても良いでしょう。
データSIMでもペナルティある?
Rakuten最強プランにはデータ通信専用の「Rakuten最強プラン(データタイプ)」も提供されています。
基本料金は通常の音声通話対応のプランと同じですが、契約時の本人確認書類の提出が不要という特徴を持ちます。
ただしデータタイプでも契約から1年以内に解約すると最大1,078円(税込)の解約事務手数料はかかる点は音声通話対応のプランと同じです。
楽天モバイル 解約方法
楽天モバイルの解約手続きは楽天モバイルショップや、my 楽天モバイルかサイトから行うことができます。以下はmy 楽天モバイルを使った解約方法をご紹介します。手順は下記の通りです。
以上で解約手続きは完了です。解約手続き自体は簡単です。
なお解約を月初にしても、月末にしても料金は日割りにならず、利用したデータ量分の料金が請求されます。また使わなくなったSIMカードは楽天モバイルに返却する必要はなく、廃棄してしまっても大丈夫です。
まとめ 楽天モバイルの即解約は解約手数料はかかる
以上、今回は楽天モバイルを即解約した場合、ペナルティがあるのか?ブラックリストに載ってしまうのかどうか?について解説してきました。
ペナルティに関して言えば、楽天モバイルの契約から1年以内に解約をすると最大1,078円(税込)の解約事務手数料がかかります。
ブラックリストに関して言えば、一度即解約をしたぐらいであればブラックリストに載るようなことはないと考えられますが、即解約を繰り返したり、キャンペーンの目的だけで回線の利用実態が全く無い場合は何かしらの理由でブラックリストに載ってしまうかもしれません。
「ブラックリストに絶対に載らないような対策」というようなものも存在しないということも頭に入れておいて頂ければと思います。
当サイトフォンシェルジュの提携店舗では以下の様なご相談を多くのお客様から承っており、情報を提供したりサポートしたりしています。
- 家族でまとめたい
- 安い携帯会社にしたい
- 携帯会社を解約しても大丈夫か?
- 機種変更のタイミング(状況)を知りたい
- 画面のサイズが大きいスマホが欲しい
- 割引やキャンペーンを知りたい
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