「お風呂で動画を見たい」「湯船につかりながらスマホを使いたい」そんな声に応えて、高性能な防水スマホが増えてきました。
しかし、防水スマホ=“必ずしもお風呂OK”ではありません。選び方を間違えると、水没や故障の原因になることも…。
この記事では、2025年6月時点の最新モデルの中から、お風呂でも安心して使える防水スマホを厳選して5つご紹介します。
さらに、防水スマホを選ぶときのポイントや注意点も解説しているので、「お風呂で安心してスマホを使いたい!」という方は必見です。
お風呂で使えないモデルも含まれますが、人気の防水スマホを比較したおすすめランキングはこちら!

※本記事の情報および機種代金は、2025年6月23日時点のものです。
お風呂場で使える防水スマホの選び方

湯船につかりながら動画を観たり、音楽を聴いたりと、お風呂でスマートフォンを使いたいという方も多いはず。
でも、水回りでの使用には注意点があります。ここでは「お風呂でも安心して使える防水スマホ」を選ぶ際のポイントを3つ解説します。
防水性能をチェック
まず確認すべきは、防水性能を示す「IPX等級」です。
IPXは、0~8までの9段階に分かれています。
お風呂での使用を考える場合、万が一の水没に耐えられるレベルの防水性がある防水スマホを選ぶのが安心です。
目安としては、IPX7以上、できればIPX8対応のモデルがおすすめです。
特にIPX8は「水中に長時間沈めても大丈夫」なことを示しており、水蒸気や湯気、飛沫の多い浴室環境でも比較的安心して使えるとされています。
- IPX1
- スマホに向かって垂直に滴下する水に対して保護
- IPX2
- スマホを15度傾けた状態での滴下水に対して保護
- IPX3
- スマホ上部から両側60度までの水噴霧に対して保護
- IPX4
- あらゆる角度からの水の飛まつに対して保護
- IPX5
- あらゆる角度からの噴流水(12.5L/分)に対して保護
- IPX6
- あらゆる角度からの暴噴水(100L/分)に対して保護
- IPX7
- 一時的な水没でも影響なし
※耐久できる水深や時間はメーカーにより異なる
- 一時的な水没でも影響なし
- IPX8
- 長時間・高水圧の水没に耐えられる(水中使用可)
※条件はメーカーにより異なる
- 長時間・高水圧の水没に耐えられる(水中使用可)
MIL規格に準拠しているかチェック
次に見るべきは、「MIL規格(ミル規格)」への準拠です。
つまり、「MIL規格準拠」と記載されたスマホは、単なる防水だけでなく、全体的にタフなスマホであることの証明にもなるのです。
高温多湿なお風呂場でも壊れにくいと考えられるため、安心して使いたい方にはひとつの目安になります。
注意点として、MIL規格にはたくさんの試験項目があり、すべてをクリアしているとは限りません。
製品ごとに「何項目に準拠しているか」が異なるため、メーカー公式サイトや取扱説明書で内容を確認しましょう!
メーカーが「お風呂使用OK」と明言しているかチェック
IPX8やMIL規格に対応していても、お風呂での使用が想定外とされている防水スマホもあります。
たとえ防水等級が高くても、高温多湿や水蒸気の多い浴室環境では、内部に結露が生じるなどして故障の原因になる場合もあります。
そのため、「お風呂でも使える」とメーカーが明確に使用を認めているかどうかを、公式サイトや製品パンフレットで必ず確認しましょう。
たとえば、本記事で紹介しているAQUOSシリーズやarrowsシリーズの防水スマホは、「お風呂対応」「泡ハンドソープで丸洗いOK」といった記載があり、浴室での利用も公式にサポートされています。

“防水=お風呂OK”ではないため、メーカーの記載をチェックするのが安心・安全な選び方です!
お風呂で使える防水スマホのおすすめ6選


それでは早速、お風呂で使える防水スマホのおすすめ機種を5つご紹介します。
防水性能だけでなく、各モデルのスペックも記載しているので、機種選びの参考にしてください。
AQUOS wish4


AQUOS wish4のスペック | |
---|---|
発売日 | 2024年7月4日 |
防水・防塵 | IPX5/IPX8|IP6X |
耐衝撃 | MIL規格に準拠 |
画面サイズ | 約6.6インチ |
本体サイズ | 幅:71mm 高さ:167mm 厚さ:8.8mm |
重さ | 約190g |
アウトカメラ | 約5,010万画素 |
インカメラ | 約800万画素 |
バッテリー | 5,000mAh |
RAM (メモリ) | 4GB |
ROM (ストレージ) | 64GB |
CPU | MediaTek Dimensity 700 |
生体認証 | 顔認証 指紋認証 |
AQUOS wish4は、IPX5/IPX8等級の防水性能に対応しているほか、米国国防総省の耐久試験「MIL規格(18項目)」にも準拠しています。
室温55℃での高温動作や、湿度43%~78%の変化にも耐えられる高耐久スマホであり、SHARPが公式に「お風呂での使用が可能」と明言しているため、お風呂でも安心して使用できます。
さらに、ハンドソープで丸洗いできるほか、アルコール除菌シートでのお手入れにも対応しているため、キッチンなど衛生面が気になる場所でも安心して使えます。


AQUOS sense9


AQUOS sense9のスペック | |
---|---|
発売日 | 2024年11月7日 |
防水・防塵 | IPX5/IPX8|IP6X |
耐衝撃 | MIL規格に準拠 |
画面サイズ | 約6.1インチ |
本体サイズ | 幅:73mm 高さ:149mm 厚さ:8.9mm |
重さ | 約166g |
アウトカメラ | 標準:約5,030万画素 広角:約5,030万画素 |
インカメラ | 約3,200万画素 |
バッテリー | 5,000mAh |
RAM (メモリ) | 6GB |
ROM (ストレージ) | 128GB |
CPU | Snapdragon 7s Gen2 |
生体認証 | 顔認証 指紋認証 |
次におすすめなのが、SHARPの「AQUOS sense9」です。
AQUOS sense9は、IPX5/IPX8等級の防水性能に加えて、米国国防総省の耐久テスト「MIL規格(16項目)」にも準拠しており、高い耐久性が魅力です。
室温55℃での高温動作や、湿度43%~78%の変化にも耐えられる仕様になっており、SHARPが公式に「お風呂での使用が可能」と明言しているため、お風呂でも安心して使用できます。
電池持ちやカメラ性能のバランスも優秀なので、日常使いからアウトドアまで幅広く活躍してくれる防水スマホといえるでしょう。


AQUOS R9


AQUOS R9のスペック | |
---|---|
発売日 | 2024年7月12日 |
防水・防塵 | IPX5/IPX8|IP6X |
耐衝撃 | MIL規格に準拠 |
画面サイズ | 約6.5インチ |
本体サイズ | 幅:75mm 高さ:156mm 厚さ:8.9mm |
重さ | 約195g |
アウトカメラ | 標準:約5,030万画素 広角:約5,030万画素 |
インカメラ | 約5,030万画素 |
バッテリー | 5,000mAh |
RAM (メモリ) | 12GB |
ROM (ストレージ) | 256GB |
CPU | Snapdragon 7 Gen 3 |
生体認証 | 顔認証 指紋認証 |
SHARPのハイエンドモデル「AQUOS R9」は、IPX5/IPX8等級の防水性能に加え、米国国防総省の耐久試験「MIL規格(16項目)」にも準拠しています。
室温55℃での高温動作や、湿度43%~78%の変化にも耐えられる高耐久設計で、SHARPが公式に「お風呂での使用が可能」と明言していることから、お風呂でも安心して使用できます。
カメラには、ドイツのカメラメーカー「ライカ」監修のレンズを搭載し、トリプルカメラはすべてのレンズが5,030万画素に対応。
写真撮影にこだわる方にもおすすめできる防水スマホです。


AQUOS R9 pro


AQUOS R9 proのスペック | |
---|---|
発売日 | 2024年12月5日 |
防水・防塵 | IPX5/IPX8|IP6X |
耐衝撃 | |
画面サイズ | 約6.7インチ |
本体サイズ | 幅:78mm 高さ:162mm 厚さ:9.3mm |
重さ | 約229g |
アウトカメラ | 標準:約5,030万画素 広角:約5,030万画素 望遠:約5,030万画素 |
インカメラ | 約5,030万画素 |
バッテリー | 5,000mAh |
RAM (メモリ) | 12GB |
ROM (ストレージ) | 512GB |
CPU | Snapdragon 8s Gen 3 |
生体認証 | 顔認証 指紋認証 |
SHARPのハイエンドモデル「AQUOS R9」は、IPX5/IPX8等級の防水性能を備えています。
MIL規格には準拠していないものの、メーカー公式サイトによれば、
- 浴室温度5〜40℃
- 湿度99%以下
- 使用時間は2時間以内
という条件付きで、お風呂場でも安心して使うことができます。
また、カメラの画質エンジンにはSHARP独自の「ProPix PRO」を採用。まるでデジタルカメラで撮影したかのような、高精細で美しい写真を楽しめます。
お風呂で使えて、とにかく高性能なスマホがほしいという方におすすめの防水スマホといえます!


arrows We2


arrows We2のスペック | |
---|---|
発売日 | 2024年8月16日 |
防水・防塵 | IPX5/IPX8|IP6X |
耐衝撃 | MIL規格に準拠 |
画面サイズ | 約6.1インチ |
本体サイズ | 幅:73mm 高さ:155mm 厚さ:8.9mm |
重さ | 約179g |
アウトカメラ | 広角:約5,010万画素 マクロ:約190万画素 |
インカメラ | 約800万画素 |
バッテリー | 4,500mAh |
RAM (メモリ) | 4GB |
ROM (ストレージ) | 64GB |
CPU | MediaTek Dimensity 7025 |
生体認証 | 顔認証 指紋認証 |
FCNTの「arrows We2」は、IPX5/IPX8等級の防水性能に加え、米国国防総省の耐久テスト「MIL規格(23項目)」にも準拠しており、耐久性の高さが魅力です。
メーカーが公表している条件に従えば、お風呂場でも安心して使うことができます。
- 温度:5~45℃
- ただし、温度36℃以上または湿度86%以上は一時的な使用に限る
- 湿度:45~99%
また、泡タイプのハンドソープでスマホを丸洗いしたり、アルコール除菌にも対応しているので、衛生面にも配慮されています。


arrows We2 Plus


arrows We2 Plusのスペック | |
---|---|
発売日 | 2024年8月9日 |
防水・防塵 | IPX5/IPX8|IP6X |
耐衝撃 | MIL規格に準拠 |
画面サイズ | 約6.6インチ |
本体サイズ | 幅:75mm 高さ:162mm 厚さ:8.5mm |
重さ | 約182g |
アウトカメラ | 広角:約5,010万画素 超広角:約800万画素 |
インカメラ | 約1,610万画素 |
バッテリー | 5,000mAh |
RAM (メモリ) | 8GB |
ROM (ストレージ) | 256GB |
CPU | MediaTek Dimensity 6100+ |
生体認証 | 顔認証 指紋認証 |
arrows We2 Plusは、IPX5/IPX8等級の防水性能に対応しているだけでなく、米国国防総省の耐久テスト「MIL規格(23項目)」にも準拠した高耐久スマホです。
本体には、独自のシーリング構造(特別な密閉技術)が採用されており、強い防水機能を実現しています。
メーカーが公表している条件に従えば、お風呂場でも安心して使うことができます。
- 温度:5~45℃
- ただし、温度36℃以上または湿度86%以上は一時的な使用に限る
- 湿度:45~99%
また、塩水への耐性や高温・低温環境への強さも備えているため、海やプール、雪山などの過酷なアウトドア環境でも安心して使うことができます。


防水スマホをお風呂で使うときの注意点


お風呂で使える防水スマホであっても、お風呂場での使用には注意すべき点がいくつかあります。
以下のポイントを守って、安全に利用しましょう!
SIMカードトレイが閉じているか確認する
防水スマホとはいえ、「完全密閉構造」というわけではありません。
そのため、SIMカードやSDカードのトレイがしっかり閉まっていないと、そこから水が侵入し、内部が濡れて故障するリスクがあります。
特に、お風呂のように高温多湿な環境では水蒸気が入り込みやすく、結露やショートの原因になる可能性もあります。
お風呂で使用する前には、トレイが奥まで確実に差し込まれているか、周囲にゴミやホコリが付着していないかを必ず確認しましょう。
湯船に浸けたり、かけたりしない
防水スマホであっても、湯船や温泉、入浴剤入りのお湯、石けん、洗剤などの液体にスマホを浸けたり、かけたりするのはNGです。
内部に水が入ったり、成分によって防水性能が損なわれ、故障の原因になります。
うっかり入浴剤のついた手でタッチ操作しないよう、浴室に乾いたタオルを持ち込むなどの対策をしておきましょう。
また、高温のお湯をかけることや、温まった本体に冷水をかけることも避けてください。急激な温度変化によって、パーツが破損するリスクがあります。
連続使用は2時間以内にする
多くのメーカーでは、浴室内での防水スマホの使用は
- 2時間以内
- 室温5〜40℃以下、湿度99%以下
を推奨しています。
「浴槽につかりながら映画を観たい…」という方もいるかもしれませんが、長時間の使用は故障や結露の原因になるため、お風呂での長風呂スマホ利用は避けるのがベターです。
お風呂場に持ち込む前に常温に戻す
寒い場所から急に温かい浴室へ防水スマホを持ち込むと、内部で結露が発生する可能性があります。
これが電子部品の故障につながることもあるため、本体は常温に戻してからお風呂場へ持ち込みましょう。
もし、カメラのレンズや画面内に結露が出た場合は、常温で自然乾燥させてください。
充電器やイヤホンは使わない
「お風呂場は音が響くからイヤホンで聴きたい」「モバイルバッテリーで充電しながら入りたい」という方もいるかもしれません。
しかし、お風呂場での充電や周辺機器の接続は絶対に避けましょう。
感電や発火の危険があるだけでなく、接続端子から水が侵入し、スマホが故障するリスクも高まります。
防水スマホをお風呂に落としたときの対処法
万が一、防水スマホを湯船に落としてしまったり、入浴剤や泡が付着した場合は、以下の手順で速やかに対処しましょう。
関連記事:iPhoneが水没してしまった!対処法(自然乾燥の時間、充電開始して良い時間)について解説
①入浴剤や泡などを水道水で洗い流す
入浴剤や石けんなど、水以外の成分が本体に付着した場合は、速やかに電源をオフにし、水道水で優しく洗い流しましょう。
そのまま放置すると、成分が内部に入り込み、故障の原因になる恐れがあります。
②ふき取り後にSIMカードを抜く
本体の水分を柔らかい布などで拭き取ったら、SIMトレイを開けてSIMカードを取り出しましょう。
防水性能は本体に限られ、SIMカードは金属部分が錆びるリスクがあるため、乾燥させる必要があります。
③水抜き・自然乾燥する
本体の水分をしっかり拭き取ったら、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。
基本的には自然乾燥が推奨されていますが、早く乾かしたい場合は扇風機の風を当てるのも有効です。
高温や高圧の風は内部に水を押し込む恐れがあり、かえって故障を招く原因になります。
まとめ:防水スマホでお風呂時間を楽しもう
防水スマホがあれば、お風呂タイムをもっと快適に楽しめます。
音楽を聴いたり、動画を見たり、電子書籍を読んだりと、リラックスタイムの幅が広がります。
しかし、すべての防水スマホがお風呂での使用に対応しているわけではありません。
「防水=お風呂OK」と思われがちですが、実際には高温多湿の環境に対応していないモデルも多く、故障や水没のリスクがあるのです。
たとえば、長時間の蒸気による内部結露や、シーリング構造の不備による浸水は、通常の防水テストでは想定されていないケースもあります。
お風呂で使うなら、メーカーが「浴室での使用が可能」と明言しているモデルを選ぶことが重要です。
本記事で紹介した機種を参考に、あなたにぴったりの防水スマホで、安心・快適なバスタイムを楽しみましょう!
\スマホの相談は「スマホ相談窓口TOP1」まで/