本記事では、大手通信キャリアのドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルと、au、ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイル、UQモバイルの家族割についてまとめています。
ドコモ、au、ソフトバンクの場合、家族割は「基本料金割引」と「家族間通話が無料になる割引」の2種類がありますが、今回は「基本料金割引」を中心に解説します。是非参考にしてみてください。
※2024年8月27日時点の情報です。
ドコモの家族割「みんなドコモ割」
1.割引額と料金シミュレーション
ドコモの家族割である「みんなドコモ割」は家族回線数に応じて以下のように割引が適用されます(対象プランは後述の「割引対象外プラン(ahamoなど)」にて解説します)。
1回線 | |
---|---|
2回線 | -550円 |
3回線以上 | -1,100円 |
※料金は税込
上記の表の割引は1回線ごとに適用されます。ドコモを使っている家族の方が3人いれば1回線ごとに毎月1,100円(税込)の割引が基本料金に適用されるというわけです。
みんなドコモ割の割引例
(無制限) eximo | (60GB) | ギガホプレミア(〜1GB) | ギガライト|
---|---|---|---|
基本料金 | 7,315円 | 7,205円 | 3,465円 |
みんなドコモ割 (3回線以上) | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 |
割引後料金 | 6,215円 | 6,105円 | 2,365円 |
※料金は税込
この記事では詳細は割愛させて頂きますが、ドコモ光とスマホのセット割引である「ドコモ光セット割」、毎月の携帯電話料金の支払いをdカードに設定することにより適用される「dカードお支払割」も、みんなドコモ割と併用可能です。
全てのセット割引を適用させた場合の例
(無制限) eximo | (60GB) | ギガホプレミア(〜1GB) | ギガライト|
---|---|---|---|
基本料金 | 7,315円 | 7,205円 | 3,465円 |
みんなドコモ割 (3回線以上) | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 |
ドコモ光セット割 | -1,100円 | -1,100円 | -550円 |
dカードお支払割 | -187円 | -187円 | -187円 |
割引後料金 | 4,928円 | 4,818円 | 2,178円 |
※料金は税込
2.条件
みんなドコモ割は同一のファミリー割引グループ内の回線で、対象のプランを契約している回線に適用されます。
ファミリー割引とは家族間の国内通話が無料になる割引サービスで、みんなドコモ割とは別物です。
ファミリー割引の対象回線となる条件は、
- 代表回線から三親等以内
(事実婚、同性パートナーを含む) - 離れて暮らす家族でも可
となっており、合計20回線までファミリー割引のグループを組むことが可能です。
3.割引対象外プラン(ahamoなど)
みんなドコモ割の割引対象プランは2019年6月1日からサービス開始となった「ギガホ」「ギガライト」などの「ギガプラン」と、2024年8月現在、新規受付されているeximo(eximo ポイ活含む)です。
eximo ポイ活、eximo、5Gギガホ プレミア、5Gギガホ、ギガホプレミア、ギガホ、5Gギガライト、ギガライト
逆を言ったら、2019年6月1日より前まで新規受付されていた「シェアパック」などの料金プランはみんなドコモ割の割引対象外プランとなります。サービス開始は2019年10月1日ですが、ケータイプランも割引対象外です。
また2019年6月1日以降にサービス開始となった料金プランであれば、全てみんなドコモ割の対象料金プランであるというわけではありません。
以下の料金プランはみんなドコモ割の対象外プランの一例です。
ahamo、irumo、はじめてスマホプラン、U15はじめてスマホプラン、ケータイプラン、キッズケータイプラン
みんなドコモ割の割引対象外プランでも、ドコモが提供しているほとんどの料金プランは、みんなドコモ割の回線カウント数にはなります(irumo0.5GBプラン、キッズケータイプランなどは除く)。
auの家族割「家族割プラス」
1.割引額と料金シミュレーション
auの家族割である「家族割プラス」は家族回線数に応じて以下のように割引が適用されます。割引額はプランによって5つに分かれており、割引は1回線ごとに適用されます。
①新規受付中の料金プランのケース
無制限プラン (使い放題MAX 5Gなど) | 従量段階制プラン (スマホミニプラン5Gなど) | |
---|---|---|
1回線 | ||
2回線 | -550円 | -220円 |
3回線以上 | -1,100円 | -550円 |
※料金は税込
②新規受付が終了した料金プランのケース
無制限プラン (データMAX 5Gなど) | 無制限・その他プラン (auデータMAXプランなど) 従量段階制プラン (ピタットプラン 5Gなど) | auデータMAXプラン Netflixパック | |
---|---|---|---|
1回線 | |||
2回線 | -550円 | -550円 | -1,100円 |
3回線 | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 |
4回線以上 | -2,222円 | -1,100円 | -1,100円 |
※料金は税込
この記事では詳細は割愛させて頂きますが、auひかりとスマホのセット割引である「auスマートバリュー」、毎月の携帯電話料金の支払いをau PAY カードに設定することにより適用される「au PAY カードお支払い割」も、家族割プラスと併用可能です。
全てのセット割引を適用させた場合の例
使い放題MAX 5G | auデータMAXプラン | スマホミニプラン5G | |
---|---|---|---|
基本料金 | 7,238円 | 9,878円※1 | 3,465円 |
家族割プラス (3回線以上) | -1,100円 | -1,100円 | -550円 |
auスマートバリュー | -1,100円 | -1,100円 | -550円 |
au PAY カード お支払い割 | -110円 | ー | -187円 |
割引後料金 | 4,928円 | 7,678円 | 2,178円 |
※料金は税込。
※1 2年契約N加入時。
2.条件
家族割プラスの条件は以下の条件を全て満たす必要があります。
- 同一の住所に住んでいる家族
- 割引対象の料金プランに加入
- 対象の料金プランを契約
ただし「1.同一の住所に住んでいる家族」についてですが、住所が異なっていてもauスマートバリューに加入の場合、かつ50歳以上の場合、あるいはauショップ、au Styleなどの店頭で家族割プラスの手続きをした場合は、家族割プラスに加入することが可能です。
家族割プラスは10回線まで加入することができます。
3.割引対象外プラン
家族割プラスの対象プランは使い放題MAX 5Gなどのデータ無制限・大容量プランや、スマホミニプラン 5Gなど多岐に渡ります。
また家族割プラスの対象外プランについてですが、auの場合、提供されている料金プラン自体の数が多く、対象外プラン全てをここで記載するのは現実的ではありません。
よって、家族割プラスの対象・対象外プランについては以下のau公式ページよりご確認ください。
なお、auのオンライン専用プランpovo(1.0、2.0)、サブブランドのUQモバイルは家族割プラス自体、対象外となっています。
ソフトバンクの家族割「新みんな家族割」
1.割引額と料金シミュレーション
ソフトバンクの家族割である「新みんな家族割」は回線数に応じて以下のように割引が適用されます。
割引額はプランによって4つに分かれており、割引は1回線ごとに適用されます。
なおドコモ、auの家族割と違ってデータ小容量向けのプランに対しては割引は適用されません。
①新規受付中の料金プランのケース
メリハリ無制限+ ペイトク無制限 ペイトク50 ペイトク30 | 1回線 0円 2回線 -660円 3回線以上 -1,210円 |
---|
②新規受付が終了した料金プランのケース
メリハリ無制限 | 1回線 0円 2回線 -660円 3回線以上 -1,210円 |
---|---|
データプランメリハリ (メリハリプラン) データプラン50GB+ (ウルトラギガモンスター+ forデータ) データ定額 50GBプラス (ウルトラギガモンスター+) | 1回線 0円 2回線 -550円 3回線 -1,650円 4回線以上 -2,200円 |
データ定額 50GB (ウルトラギガモンスター) | 1回線 0円 2回線 -1,650円 3回線 -1,980円 4回線以上 -2,200円 |
※料金は税込。
新みんな家族割の割引例
メリハリ無制限+ | ペイトク無制限 | ペイトク50 | |
---|---|---|---|
基本料金 | 7,425円 | 9,625円 | 8,525円 |
新みんな家族割 (3回線以上) | -1,210円 | -1,210円 | -1,210円 |
割引後料金 | 6,215円 | 8,415円 | 7,315円 |
※料金は税込。
この記事では詳細は割愛させて頂きますが、ソフトバンク光とスマホのセット割引である「おうち割光セット」、毎月の携帯電話料金の支払いをPayPayカードに設定することにより適用される「PayPayカード割」も、新みんな家族割と併用可能です。
全てのセット割引を適用させた場合の例
メリハリ無制限+ | ペイトク無制限 | ペイトク50 | |
---|---|---|---|
基本料金 | 7,425円 | 9,625円 | 8,525円 |
新みんな家族割 (3回線以上) | -1,210円 | -1,210円 | -1,210円 |
おうち割光セット | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 |
PayPayカード割 | -187円 | -187円 | -187円 |
割引後料金 | 4,928円 | 7,128円 | 6,028円 |
※料金は税込。
2.条件
新みんな家族割は同一の家族割引グループ内の回線で、対象のプランを契約している回線に適用されます。
家族割引とは家族間の国内通話と国内SMSが無料になる割引サービスで、新みんな家族割とは別物です。
家族割引の対象回線となる条件は、
- 同一住所であること(別姓も可)
- 血縁/婚姻関係であれば別住所でも可
となっており、合計10回線まで家族割引のグループを組むことが可能です。
同一住所であれば、婚姻関係の有無は問われません。よって恋人同士やシェアハウスの方とも家族割引を組むことができます。
3.割引対象外プラン
新みんな家族割の割引対象プランは、2017年9月よりサービス開始となった「データ定額 50GB」から2024年8月現在までに提供されているデータ無制限や大容量プランです。
ペイトク無制限、ペイトク50、ペイトク30、メリハリ無制限+、メリハリ無制限、メリハリプラン、データプラン50GB+、データ定額 50GBプラス、データ定額 50GB
ドコモ、auと違い、ソフトバンクの場合、データ小容量向けで家族割の割引対象になる料金プランはありません。ただしデータ小容量プランでも新みんな家族割の回線数にはカウントされます。
データプランミニフィット+、データプランミニフィット、データプラン20GB(スマホ)、データプラン4GB(スマホ)
上記の割引対象外プランの内、データプラン20GB(スマホ)、データプラン4GB(スマホ)はそれぞれ「スマホデビュープラン+ベーシック」「スマホデビュープラン+ライト」が該当します。
スマホデビューの方が契約することの多い両プランは、新みんな家族割の割引対象外プランであるので注意しましょう。
なお、ソフトバンクのオンライン専用プランLINEMO(ミニプラン、スマホプラン、ベストプラン、ベストプランV)、サブブランドのワイモバイルは家族割プラス自体、対象外となっています。
楽天モバイルの家族割「最強家族プログラム」
1.割引額と料金シミュレーション
楽天モバイルの家族割である「最強家族プログラム」の割引はいたってシンプル。
Rakuten最強プランの各データ量で請求される基本料金から110円(税込)割引されるといったものです。
〜3GB | 3GB〜20GB | 20GB〜 | |
---|---|---|---|
基本料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
最強家族プログラム | -110円 | -110円 | -110円 |
割引後料金 | 968円 | 2,068円 | 3,168円 |
※料金は税込。
2.条件
最強家族プログラムの条件はRakuten最強プラン(データタイプ含む)の契約をし、同じ家族グループに属していること、グループに参加している電話番号が上限の20回線に達していないこと。たったこれだけです。
最強家族プログラムサービス開始当初は家族グループの代表者と同一名字であることが条件にありましたが、2024年4月10日よりその条件は撤廃されています。住所が違っても問題ありません。
また、同性パートナーや事実婚の方同士でも最強家族プログラムに加入することもできるようになっています。
ワイモバイル・UQモバイルの家族割
ワイモバイルの「家族割引サービス」、UQモバイルの「家族セット割」。
これらの家族割は、それぞれソフトバンク、auの家族割と異なり、グループ内の回線数が増えても割引額は一定です。
1.ワイモバイルの「家族割引サービス」
ワイモバイルの家族割である「家族割引サービス」は料金プランによって、以下の金額が割引されます。
ただし、割引が適用されるのは「2回線目」からとなる点には注意してください。
シンプル2 S/M/L | -1,100円 |
---|---|
シンプルS/M/L | -1,188円 |
スマホベーシックプラン Pocket WiFiプラン2(ベーシック) データベーシックプランL | -550円 |
※料金は税込。
ソフトバンクの家族割は、ソフトバンク光とスマホとのセット割引であるおうち割光セットと併用することができます。
しかしワイモバイルの場合、スマホとのセット割引(おうち割光セット(A))は併用することができません。
家族割引サービスと併用することができる割引は毎月の携帯電話料金の支払いをPayPayカードに設定することにより適用される「PayPayカード割」のみです。
家族割引サービスとPayPayカード割を
併用させた場合の例
シンプル2 S | シンプル2 M | シンプル2 L | |
---|---|---|---|
基本料金 | 2,365円 | 4,015円 | 5,115円 |
家族割引サービス | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 |
PayPayカード割 | -187円 | -187円 | -187円 |
割引後料金 | 1,078円 | 2,728円 | 3,828円 |
※料金は税込。
※家族割引サービスの割引は2回線目から適用。
条件
家族割引サービスの条件は血縁・婚姻関係にある家族であること。
ただし上記の関係ではなかったり、名字が別であったりしても、住所が同じであることが確認できる契約者同士であれば、家族割引を組むことができます。
2.UQモバイルの「家族セット割」
UQモバイルの家族割である「家族セット割」が適用される料金プランは、2023年6月1日にサービス開始となった「ミニミニプラン」と「トクトクプラン」。この2つだけです。
割引額は共に月額550円(税込)。
ただしUQモバイルにも、auひかりとのセット割引である「自宅セット割」という割引が提供されていますが、家族セット割と自宅セット割は併用させることができません。
家族セット割と併用することができる割引は、毎月の携帯電話料金の支払いをau PAY カードに設定することにより適用される「au PAY カードお支払い割」のみです。
家族セット割とau PAY カードお支払い割を
併用させた場合の例
ミニミニプラン | トクトクプラン | |
---|---|---|
基本料金 | 2,365円 | 〜1GB 2,277円 1GB〜15GB 3,465円 |
家族セット割 | -550円 | -550円 |
au PAY カード お支払い割 | -187円 | -187円 |
割引後料金 | 1,628円 | 〜1GB 1,540円 1GB〜15GB 2,728円 |
※料金は税込。
他の料金プランを契約している場合は?
例えば夫婦でUQモバイルを契約しているとします。
一人はミニミニプラン、別の一人は家族セット割の割引対象外プランである「コミコミプラン」を契約していたとしましょう。
この場合、コミコミプランを契約している方は割引対象にはなりませんが、家族セット割を構成している回線数は合計2回線です。
よってミニミニプランの回線には550円(税込)の割引を適用させることができます。
割引は適用されないが、
家族回線のカウント対象となる料金プラン
コミコミプラン、くりこしプラン +5G(S/M/L)
条件
家族セット割の条件は同一住所に住んでいる家族の方で対象の料金プランを契約することです。
ただし、キャンペーンにより別住所に住んでいる場合でも家族セット割を組むことができます(UQスポットなどの店頭での手続きが必要)。
家族割を活用してお得になろう!
以上、今回はドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルの家族割について解説してきました。
契約する料金プラン、契約する家族の人数によって、各社様々な家族割を提供しています。
データ無制限、小容量などのニーズは人それぞれだと思いますが、自分にあった料金プラン、割引を選んでいって頂ければと思います。