iPhoneで標準搭載されているマップアプリは、自宅までのルート検索や勤務先をピンで固定しておくと周辺情報確認に非常に便利です。
しかし、長期間利用していると「書類とデータ」が蓄積し、iPhoneのストレージ容量を圧迫する可能性があります。
マップアプリの「書類とデータ」とは一体何なのか、そしてどのように削除すれば良いのか、ポイントを詳しく解説していきます。
iPhoneで標準搭載しているマップアプリはあまり使う機会がないのにデータが増え続けて困っている、ストレージ容量が足りなくて困っている人はぜひ本記事を参考にしてください。
- iPhoneのマップアプリの書類とデータ削除方法
- マップアプリは削除したのにマップアプリのデータが増え続ける理由
最近、iPhoneでアプリの起動や読み込みが重たくなったと感じている人にもおすすめの内容です。
iPhoneのマップアプリ以外の、インターネット、動画、音楽、ゲーム、メールなどの「書類とデータ」を削除する方法に関しては下記の記事で詳しく解説しています。

マップアプリの「書類とデータ」とは?
iOS版のマップアプリに含まれる「書類とデータ」とは主に以下の情報が含まれています。
- キャッシュデータ
- 地図の表示に必要な一時的なデータや、過去に検索した場所の情報などが保存されています。
これにより、同じ場所を再度表示する際の読み込み時間を短縮する役割があります。
- 地図の表示に必要な一時的なデータや、過去に検索した場所の情報などが保存されています。
- 履歴データ
- 検索履歴や経路検索の履歴などが保存されています。
- オフラインマップデータ
- 一部の地域をオフラインで利用するためにダウンロードした地図データが含まれている場合があります。
- その他の一時ファイル
- アプリの動作に必要な一時的なファイルなどが含まれることがあります。
これらのデータは、アプリの利便性を高めるために保存されますが、長期間放置すると無視できない容量になることがあります。
特に、頻繁に地図を閲覧したり、多くの場所を検索したりするユーザーの場合、その傾向が強くなります。
iPhoneで標準搭載しているマップアプリを全然使っていない場合でも、バッググラウンドで情報を取得し続けている場合は容量はどんどん増えていきます。
ご自身のiPhoneで「書類とデータ」がどれだけ溜まっているのか正確に確認し、アプリを管理、整理していきましょう!
マップアプリの書類とデータを確認する方法
まずはiPhoneの設定アプリを開いてみましょう。
実際にマップアプリ内の「書類とデータ」がどのくらいの容量を占めているのか内容を確認することができます。



この画面で、「アプリのサイズ」と「書類とデータ」の容量を個別に確認することができます。
マップアプリの書類とデータを削除する方法
マップアプリ自体には、「書類とデータ」を個別に削除する機能は搭載されていません。
しかし、以下の方法で間接的に削除することができます。
アプリを削除して再インストールする
マップアプリをiPhoneから一旦削除し、App Storeから再度インストールすることで、「書類とデータ」をまとめて削除することができます。
一度、アプリを初期の状態にリセットするイメージです。
アプリを削除する方法はいくつかありますが、ホーム画面から削除する方法は以下の通りです。
- ホーム画面でマップアプリのアイコンを長押しします。
- 表示されたメニューから「アプリを削除」をタップします。
- 確認画面で「アプリを削除」をタップします。
- App Storeアプリを開き、「マップ」を検索して再インストールします。
- この方法では、マップアプリに関連するすべてのデータ(キャッシュ、履歴など)が削除されます。
- オフラインマップをダウンロードしている場合は、再インストール後に再度ダウンロードする必要があります。
- マップアプリ本体も削除と再インストールが行われるため、若干の手間と時間がかかります。
位置情報サービスの設定を見直す
マップアプリの位置情報サービスの設定によっては、バックグラウンドで常に位置情報を取得し、それがデータとして蓄積される可能性があります。
設定を見直すことで、データ蓄積を抑制することができます。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」をタップします。
- 「位置情報サービス」をタップします。
- アプリの一覧から「マップ」を探してタップします。
- 位置情報の利用許可設定を「このアプリの使用中」または「しない」に変更します。

「このアプリ/ウィジェットの使用中」に設定されている場合は、バッテリー消費も大きくなる可能性があるため、見直しをおすすめします。
オフラインマップを削除する
オフラインマップをダウンロードしている場合、そのデータが「書類とデータ」として大きな容量を占めている可能性があります。
不要なオフラインマップを削除することで、容量を解放できます。
- マップアプリを開きます。
- 画面右下の自分のアイコン(または写真)をタップします。
- 表示されたメニューから「オフラインマップ」をタップします。
- 削除したいオフラインマップをタップします。
- 「マップを削除」をタップします。
- 確認画面で再度「マップを削除」をタップします。
画像付きの手順は以下の通りです。





以上で、完了です。
頻繁に利用しないオフラインマップは削除することで、ストレージ容量の節約につながりますのでぜひお試しください。
削除したのに変化がない原因・対処法

「アプリを取り除く」を選択している
アプリを削除する際に、ホーム画面から長押しして削除する方法以外にiPhoneストレージの画面からもアプリを削除することが可能です。
iPhoneストレージの画面上で、「アプリを取り除く」と「アプリを削除」の2種類が表示されますが「アプリを取り除く」ではなく、「アプリを削除」を選択してください。
なぜなら、アプリが消去されるという意味では同じですが、「アプリを取り除く」と「アプリを削除」は機能の仕組みが全く異なるからです。
「アプリを取り除く」は、アプリの本体のみが削除され、データ自体は残る削除方法ですので「書類とデータ」のストレージ容量の大幅な削減にはつながりません。
マップアプリや使わないアプリを完全に削除する場合には必ず「アプリ削除」を選択してください。

iCoudにマップのデータが残っている
アプリを削除してもデータが残っている場合は、iCloudにデータが同期されている可能性があります。
もう使っていない、前の不要な地図データかもしれません。
iCloudの同期しているアプリの中に「マップ」アプリがありオンになっている場合は、オフに切り替えましょう。
- 設定を開きます
- 上部にある自分の名前をタップします
- iCloudをタップします
- iCloudに保存済みの項目の「すべて見る」をタップします
- アプリ一覧が表示されるので「マップ」アプリを探します
- オン(緑色マーク)になっていればオフ(グレーマーク)に切り替えます
オフに切り替えてからアプリをもう一度削除して、容量が減ったか確認してみてください。
また電源を一度切り、iPhone本体を再起動するのも一時的なエラーや不具合を改善するのに効果がありますので再起動も試してみましょう。
削除することのメリット・デメリット

マップアプリの「書類とデータ」を削除することには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
削除することのメリット
マップアプリの「書類とデータ」を削除することで、以下3点のメリットがあります。
ストレージの容量不足を解決できる以外にもメリットがありますので、確認してください。
- ストレージ容量が増える
- 不要になったキャッシュデータや履歴データを削除することで、iPhoneの空き容量を増やすことができます。
容量不足に悩んでいる場合に有効な手段です。
- 不要になったキャッシュデータや履歴データを削除することで、iPhoneの空き容量を増やすことができます。
- アプリの動作改善
- 古いキャッシュデータが蓄積すると、アプリの動作が遅くなったり、予期せぬエラーが発生したりする可能性があります。
削除することで、アプリの動作が改善されることがあります。
- 古いキャッシュデータが蓄積すると、アプリの動作が遅くなったり、予期せぬエラーが発生したりする可能性があります。
- プライバシー保護
- 検索履歴や訪れた場所の情報などを削除することで、プライバシー保護につながります。
削除することのデメリット
マップアプリの「書類とデータ」を削除することで、以下3点のデメリットもあります。
- 一時的に読み込み時間がかかる
- キャッシュデータを削除すると、再度同じ場所を表示する際にデータの読み込みが必要となり、表示に時間がかかる場合があります。
- 履歴が消えてしまう
- 検索履歴や経路検索の履歴が削除されるため、過去に検索した場所をすぐに呼び出すことができなくなります。
- オフラインマップの再ダウンロードが必要
- オフラインマップをダウンロードしている場合、削除すると再度ダウンロードが必要になります。
これらのデメリットはあくまで一時的なものです。
アプリを使用していくうちにキャッシュも増えていき徐々に改善されていきます。
これらのメリットとデメリットを考慮し、ご自身の利用状況に合わせて削除するかどうかを判断することが重要です。
まとめ:削除して再インストールが効果的!

マップアプリの「書類とデータ」は、アプリの利便性を高めるために重要な役割を果たしますが、長期間利用するとストレージ容量を圧迫する可能性があります。
アプリの削除と再インストール、スマホ本体のキャッシュクリア、位置情報サービスの設定見直し、オフラインマップの削除といった方法で、不要なデータを削除し、iPhoneのストレージ容量を解放することができます。
- マップアプリの書類とデータを削除するにはアプリ削除、再インストールが有効
- 「アプリを取り除く」機能ではデータは消えないので、「アプリの削除」にする
- オフラインマップはデータ容量が大きいので不要な場合は削除する
本記事で紹介した方法の他にも、Safariの履歴とWebサイトデータを消去するのも空き容量を増やす方法のひとつです。
これらも組み合わせて定期的に「ストレージ」を確認し、使っていないアプリや不要なデータは整理することをおすすめします。
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