最近「+」から始まる海外からの電話を使った詐欺が非常に流行っています。
その被害数は2022年と比較してなんと30倍以上!
とにかく「+」から始まる知らない番号から電話がかかってきても、その後絶対に折り返してはいけません。
理由は「海外からの電話に出てしまった際の対処法」にて詳しく解説いたします。
また、「+」から始まる海外からの電話に出てしまった方も慌てないでください。
電話に出ただけではまだ詐欺被害に遭わない可能性が高いです。
本記事を読んで、この後適切な行動をとっていただければと思います。
海外からの電話とは?
海外からの電話とは、日本以外の他国から日本にかかってくる電話のことです。
海外からの電話は日本からの電話と違い、
「+(国番号)-相手の電話番号(先頭の0を除く)」番号でかかってきます。
着信があった際に、このような形式の電話番号だった場合は注意しましょう。
ただなかには電話番号が表示されない通信会社もあるようで、その場合は「非通知」や「通知不可」と表示されることもあるようなので、こちらも注意が必要です。
非通知や知らない番号からの電話は簡単に出ないことをおすすめします。
ちなみに最近急増している「+」から始まる電話はほとんど日本から発信されているみたいです。
これは国際電話の番号に変えられるアプリを使って発信している為で、同じスマホからでもその都度違う電話番号で発信できるみたいです。
そのため電話の相手が日本人という可能性も大いにありますので「あ、日本人なんだ」と安心せず、注意しましょう。
+81からの電話でも注意!
+81から始まる電話番号は日本で登録された番号ですが、日本で登録してから、その番号を使って海外から電話を発信しているケースもあるようです…!
最近は大規模な個人情報の流出があり、以下のような内容で電話がかかってくるようです。
+81からNTTファイナンスを騙った電話がかかってきて、未納があるので法的措置に移行しますと言われました…
身に覚えのない電話番号からの着信は出ない方が安全です。
海外からの電話に出たら電話料金はかかる?
海外からの電話に出ても電話料金は一切かかりません。
ただし、海外からの電話に折り返し電話をしてしまうと通話料金がかかってしまうので注意しましょう。
通話料金の例は以下の通りです。
ドコモ・au・ソフトバンクの国際電話料金(発信)
国名 | ドコモ | au | ソフトバンク |
---|---|---|---|
アメリカ | 34円 | 22円 | 39円 |
中国 | 57円 | 55円 | 99円 |
韓国 | 57円 | 55円 | 99円 |
台湾 | 57円 | 55円 | 99円 |
香港 | 57円 | 55円. | 99円 |
ドイツ | 108円 | 65円 | 119円 |
カナダ | 34円 | 22円 | 49円 |
タイ | 68円 | 65円 | 99円 |
ベトナム | 68円 | 65円 | 99円 |
イギリス | 108円 | 65円 | 119円 |
※通話料金/30秒あたり
海外からの電話に出てしまった際の対処法
海外からの電話に出てしまった場合、まずは出てしまった後にどのような話をしたのかによって対処法が変わります。
ケース①自分の個人情報を話してしまった場合
最近の電話を使った詐欺では個人情報はあまり聞こえてきませんが、この場合は速やかに警察に相談しましょう。
クレジットカードの番号などを教えてしまった場合は、クレジットカードを停止する手続きを行いましょう。
クレジットカードの停止はクレジットカード会社に電話するとできます。
クレジットカードの裏面に問い合わせ先が記載されていることが多いので、電話してみましょう。
ケース②電話に出て相手の話を聞いただけの場合
この場合は相手の話を信用するのではなく、伝えられた電話番号などに電話しないようにしましょう。
よくある内容が、
還付金が返ってくる
お子さんが会社のカバンを無くしたので、損失補填が必要
あなたの口座が不正に使われている
など、不安を煽る内容がほとんどです。
心配になってしまい、対応してしまう方が多いのですが、こういった電話は通常かかってきません。
何を言われても全て無視してすぐに電話を切りましょう。
また電話の最中にサポートセンターの番号を伝えられることがあります。
このサポートセンターの番号は偽物で、詐欺グループに繋がる電話番号です。
もし、電話を切ったあとで、伝えられたサポートセンターの番号に電話しようとしている場合、
すぐに止めてください!!
ケース③ワン切りされた場合
もし海外からの怪しい電話に出てしまっても、その電話にかけ直さないようにしましょう。
海外からの通話を着信した場合は通話料金はかかりませんが、海外への発信は料金が発生してしまいます。
また、かけ直すことによって、
この人はリテラシーが低い人だ
などと判断され、何回も電話がかかってきたり、あなたの個人情報が詐欺グループに共有され、詐欺に巻き込まれてしまう可能性があります。
どうしても番号が気になる場合は、その電話番号をネット検索してみましょう。
同じ番号から電話がかかってきた人がネットに「この番号は危険」などと投稿しているケースがあります。
この方法は海外からの電話だけではなく、国内の迷惑電話に対しても有効です。
私も知らない番号から電話がかかってきたら、そのまま電話には出ないで、ネット検索してからかけ直すようにしています。
またかかってこないように着信拒否をしておこう!
この番号は迷惑電話だ。
と判断した場合、その番号から電話がかかってこないように着信拒否をしましょう!
Androidで着信拒否をする手順
特定の番号を着信拒否する設定手順
設定は以上です!
これで選択をした番号から電話は来ず、着信履歴にも残らなくなります!
※お使いのスマホの製造メーカーにより多少の手順の前後や語句の違いがございます。
電話帳登録外の不明な電話番号を着信拒否する設定手順
設定は以上です!
※スマホの製造メーカーにより多少の手順の前後や語句の違いがあります。
iPhoneで着信拒否をする手順
特定の番号を着信拒否する設定手順
設定は以上です!
不明な電話、電話帳登録外の電話番号を着信拒否する設定手順
設定は以上です!
また契約している通信キャリアでも着信拒否の設定ができる場合があります。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
契約している携帯ショップに相談するのは?
契約している携帯ショップに「海外からの電話に出てしまった」と相談するのも1つの手ですが、本記事書いてあるような対処法を教えてもらうだけで、解決には繋がらないことがほとんどです。
実際私も長年auショップなどの携帯ショップで勤務していましたが、案内できることは上記で解説した内容とほとんど同じで、何か対応できる訳ではありません。
そのためまずは本記事の対処法を試してみて、それでもまだ海外からの電話がかかってきてしまう場合は、電話番号変更等の手続きを携帯ショップで行いましょう。
海外からの詐欺電話の種類
海外からかかってくる詐欺電話にはいくつかの種類があります。
海外からの電話でかかってくることが多い詐欺電話の種類をまとめましたので、参考にしていただいて、実際電話に出てしまった場合でも「これは詐欺電話じゃないか?」と自分で判断できるようになりましょう。
バイト詐欺
カタコトの日本語で、
いいバイトがあるのでやりませんか?
と電話がかかってくることがあるようです。
どんなにいい条件のバイトでも最近流行りの「闇バイト」かもしれません。
普通の企業であれば電話でバイトの募集なんてしません。
聞く耳を持たずすぐに電話を切りましょう。
ワン切り詐欺
ワン切り詐欺は、一度電話をかけ、非常に電話にでる間もなく電話を切る手法です。
これは不明な番号からの着信に戸惑い、かけ直す人を狙った手法になります。
この手法の目的は、電話をかけ直させ、高額な通話料を請求することです。
なぜ通話料を請求することが詐欺になるの?
私も調べている内にこのような疑問を持ちました。
実は海外の通信キャリアが詐欺集団と繋がっていて、その通話料金の一部を収益として受け取っているとの噂があります。そのため、あなたがかけ直して請求された通話料金は、詐欺集団の活動費用になってしまうということです。
そのため、海外からの電話にはかけ直さないようにしましょう。
サポートセンターや公的機関を装った電話
信頼性のある企業やサービスを装い、個人情報や金銭を騙し取るために電話をかけてくる手法です。
先ほどチラッと触れましたが、最近は「NTTファイナンス」を装った電話が多いみたいです。
信頼性の高そうなサポートセンターや公的機関からの電話でも、信用しすぎずに、電話を一度切りましょう。
その後、名乗っていたサポートセンターや公的機関の問い合わせ先をネットで調べて、かけ直してみましょう。
すると大体は「そのような電話はしておりません」と回答されるでしょう。
ロマンス詐欺
最近流行っているマッチングアプリやSNSなどで知り合った異性から、かかってくる恋愛詐欺電話に注意しましょう。
知り合った異性から
あなたを信頼している。夫の遺産を寄付したいので受け取ってほしい。
お金を入れた荷物を送るのに輸送費がかかるので費用を私の口座に振り込んで欲しい。
などと話を進めてきて、最終的に現金190万円を振り込んでしまった!という事例もあります。
マッチングアプリやSNSですぐに距離を近づけてくる外国人には注意が必要です。
投資詐欺
子供がいる方は注意が必要です。
お子さんが投資に失敗した。今日中に返済しないと裁判になるので300万円必要だ。
このような内容で、電話がかかってきます。
こういった電話がかかってきたときは必ず子供に確認しましょう。
また、実際は確認する必要もなく無視してしまって大丈夫です。
その後何回も脅迫のように電話がかかってくる場合は脅迫罪などにあたるので警察に相談しましょう。
まとめ
この記事では、海外からの電話に出てしまった際の対処法について詳しく解説しました。
では本記事のまとめです。
- 海外からの電話に対してかけ直しをしてしまうと、高額な通話料がかかる可能性がある
- 海外からの電話に出てしまった場合、まずはすぐに電話を切る
- 海外からの電話に出て、相手の話を聞いた場合でも焦らず冷静になる必要がある
- 何回もかかってくる場合は着信拒否する
- 海外からかかってくる詐欺電話は様々な種類があるので、事前にどういった種類があるか知っておくことが詐欺被害を一番抑えられる
本記事を読んで、この後適切な行動をとっていただければと思います。
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