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 【体験レビュー】WiMAX 山間部だと繋がらない?テレワークだと遅い?

【体験レビュー】WiMAX 山間部だと繋がらない?テレワークだと遅い?
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山間部でもWiMAXって使えるの?

そう思っている方も多いのではないでしょうか?

私事で恐縮ですが筆者は先日、東京都世田谷区の井の頭沿線上、具体的に言ったら渋谷に近い地域から自然環境に恵まれた東京都青梅市に引越しをし、在宅勤務をしています。

世田谷区の自宅には光回線を引いておらず、インターネットはUQ WiMAXのモバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi 5G X12」を使用していました。

自宅、および勤務地である渋谷までの通勤中UQ WiMAXを使っていた際、時折繋がらなくなることはありましたが、概ね満足して使えたと記憶しています。

筆者の現在の自宅は奥多摩に近い山間部に位置していますが、果たしてこのエリアでもUQ WiMAXは問題なく使えるのでしょうか?

それを実証すべく、今回はUQ WiMAXのSpeed Wi-Fi 5G X12の繋がりやすさや通信速度についてのレビューを書いてみました。

山間部でWiMAXを使おうと検討している方は参考にしてみて下さい。

目次

WiMAX+5Gについて

今回の計測で使用した端末は2023年6月1日に発売されたモバイルWi-Fiルーター、Speed Wi-Fi 5G X12です。

Speed Wi-Fi 5G X12のスペック

スクロールできます
最大通信速度
(受信/送信)
3.9Gbps/183Mbps
通信規格WiMAX2+、4G LTE、5G(sub6/NR化)
Wi-Fi規格2.4GHz:IEEE802.11b/g/n/ax
5GHz:IEEE802.11a/n/ac/ax
同時接続可能台数Wi-Fi:最大16台
USB:1台
バッテリー容量4,000mAh
連続通信時間初期設定時:約 540分
連続待受時間初期設定時:約 420時間
充電時間TypeC共通ACアダプタ02:約230分
サイズ約W136 × H68 × D14.8mm
重量約174g
メーカーNECプラットフォームズ
発売日2023年6月1日

現在、新規受付されているWiMAXの規格はデータ無制限で使える「WiMAX+5G」。

従来のWiMAX2+と違いauの5G回線と4G LTE回線が使えるようになったため、より広範囲でWiMAXが利用できるようになりました。

また、通常のモードで利用する場合においては「3日間で◯◯GB使ったら低速化」といった制限も撤廃されました。

WiMAX+5GはWiMAXの本家であるUQ WiMAXだけでなく、家電量販店やネット契約専用の通信事業者でも提供されています。契約する通信事業者によって、WiMAXの基本料金、端末価格、キャッシュバックキャンペーンは異なってきますが、UQ WiMAXのサービス内容を挙げると以下の内容になっています。

  • 基本料金
    月額4,950円(税込)
    →13カ月間はWiMAX+5G割により月額4,268円(税込)
  • 端末価格(Speed Wi-Fi 5G X12)
    27,720円(税込)
    (36回払い時は770円/月)

オプション加入にもよりますが、月額のランニングコストとしては、5,000円程度。
この料金でデータ無制限が使えるということになります。

WiMAX+5Gを利用する際、通常は「スタンダードモード」と呼ばれる設定で利用することになります。

もし電波の繋がりが悪いと感じた時は端末上で「プラスエリアモード」と呼ばれる別のモードに切り替えれば、auのプラチナバンド(800MHz)も使えるようになるため電波が繋がりやすくなります。

実際、筆者も電波の繋がり具合の関係から端末上でプラスエリアモードに切り替えたことがありましたが、つながり具合は確かに良くなりました。

ただし、プラスエリアモードには月間利用データ量30GBまでの制限がある点と、別途1,100円(税込)のオプション料金がかかるという点がネックです。

(auとの「auスマートバリュー」や、UQ モバイルとの「自宅セット割」を適用すればオプション料金は無料)

WiMAX+5Gを契約する前には必ずエリア確認をすること

WiMAX+5Gを契約する前に、お住まいの地域がエリアに入っているかはUQ WiMAXの対応サービスエリアのページで必ず確認しましょう。

こちらは筆者が住んでいる東京都青梅市付近におけるUQ WiMAX(スタンダードモード)のエリアマップの画像です。

画像の左下部分には電波を示す「5G sub6」「5G NR化」「4G(WiMAX2+含む)」の3つの凡例が載っていますが、筆者は4G(WiMAX2+含む)の電波しか入らない山間部に住んでいます。

日本国内の山間部においては5Gの電波が入らない地域が多いのではないでしょうか?

山間部の4Gエリアでは繋がるのか?

どれくらい速度が出るのか?

筆者個人の体験談にはなりますが、次の章から詳しく見ていきたいと思います。

計測状況・周辺環境の説明

改めて、WiMAX+5Gを使っている筆者の状況や周辺環境について整理します。

筆者の状況

  • 東京都青梅市在住
  • 奥多摩に続く自然豊かな地域
  • 人口13万人、世帯数64,649世帯
    (2023年3月1日時点)
  • 単身者
  • 木造アパートの1階に住んでいる
  • 在宅勤務
  • UQ WiMAXを契約中
  • 4G(WiMAX2+)エリア
  • 端末はSpeed Wi-Fi 5G X12
  • 携帯電話はUQ モバイルを契約中

東京都青梅市におけるUQ WiMAX及び筆者が住んでいるエリア

引越しを機に在宅勤務になり外出する機会が減ったため、今後はUQ WiMAXの月額料金とほとんど変わらない光回線を自宅にひこうと考えていますが、しばらくはUQ WiMAXを使っていこうと考えています。

Speed Wi-Fi 5G X12の設定

  • スタンダードモード
  • ネットワークモード4G/3G
  • 5GHz(屋内)

筆者が住んでいるエリアは5Gエリアに入っていないため、「ネットワークモード」は5Gの電波を拾わない「4G/3G」に設定しています。

その方が通信が安定するからです。

また、周波数に関しては室内でSpeed Wi-Fi 5G X12を使う場合、他の電子機器の干渉を受けづらい「5GHz(屋内)」に設定して使っています。

実際の計測は2024年1月13日(土)に行いました。

計測状況

スクロールできます
計測端末Speed Wi-Fi 5G X12
接続端末(3台)iPhone 14、iMac Late 2015、
MacBook Air M2
(計測は iPhone 14とMacBook Air M2のみ)
計測アプリFast com
計測場所東京都青梅市にある自宅(1階)
端末を置いている場所窓際に置いてある机の上
計測日時2024年1月13日(土)
計測時間10時〜19時の間で1時間ごとに1回計測
通信モードスタンダードモード
ネットワークモード4G/3G
Wi-Fi周波数5GHz(屋内)

UQ WiMAX公式HP 製品情報

1/13(土)の計測結果・速度

iPhone 14での計測結果

2024年1月13日(土)下り
(ダウンロード)
上り
(アップロード)
10時28Mbps5.0Mbps
11時91Mbps9.5Mbps
12時5.0Mbps2.1Mbps
13時24Mbps5.4Mbps
14時(計測不能)(計測不能)
15時33Mbps2.9Mbps
16時63Mbps9.2Mbps
17時26Mbps12Mbps
18時17Mbps1.5Mbps
19時37Mbps8.3Mbps

MacBook Air M2での計測結果

2024年1月13日(土)下り
(ダウンロード)
上り
(アップロード)
10時39Mbps2.5Mbps
11時79Mbps8.0Mbps
12時20Mbps1.7Mbps
13時30Mbps1.4Mbps
14時(計測不能)(計測不能)
15時10Mbps63Kbps
16時48Mbps8.2Mbps
17時7.0Mbps98Kbps
18時22Mbps740Kbps
19時36Mbps2.1Mbps

10時から19時の間では、4K動画の視聴でも問題無いと言われる下り(ダウンロード)速度20Mbps以上を計測することがほとんどでした。

ただし、ネットワークモードは4G/3Gに固定、Wi-Fi周波数は5GHz(屋内)、端末は窓際に設置、といったように比較的繋がりやすい設定・状況でSpeed Wi-Fi 5G X12を使ったにもか関わらず、通信が途切れてしまう時間帯(14時台)もあったのも事実です。

実際、仕事中にSpotifyをストリーミング再生していましたが、途中で曲の再生が止まってしまったことも数回ありました。

職種上、ZOOMなどのWeb会議アプリを頻繁に使う方にとっては、「WiMAX+5Gの電波状況は少し心もとないインターネット回線」であると言わざるを得ません。

テレワーク時に使ったデータ量

在宅勤務日であった2024年1月13日は終日、家にいました。

以下の画像はUQ WiMAXの会員ページで確認することができるデータ通信量の合計を表しているものです。

在宅勤務日の利用データ量は約12GB。

使用したアプリは以下のようなものです。
(iPhone 14、iMac Late 2015、MacBook Air M2)

  • Google Chrome
  • Google ドキュメント
  • Google スプレッドシート
  • Google ドライブ
  • Gmail
  • Spotify(10時〜19時)

在宅勤務をしていなかった1月11日(木)、1月12日(金)、1月14日(日)の方が利用データ量が多くなっていることが画像から見てとれると思います。これについては、1月11日(木)、1月12日(金)は各日約1時間30分程ZOOM会議をしたり、外出中にずっとYouTubeを流していたりしていたことで利用データ量が増大したことが考えられます。

現在新規受付されているWiMAX+5Gは(スタンダードモードで使用する限りは)「3日間で〇〇GBまで」といった制限はありません。

よって筆者の様に「一日で何十GBのデータ量を使う」といった使い方も可能になってくるのです。

まとめ

以上、今回は山間部(東京都青梅市)に住んでいる筆者のWiMAX+5Gの速度計測・繋がりやすさについてご紹介しました。

この記事のまとめです。

  • 月額4,950円(税込)
    • 13カ月間はWiMAX+5G割により月額4,268円(税込)
  • 端末価格(Speed Wi-Fi 5G X12)
    • 27,720円(税込)
      (36回払い時は770円/月)
  • 山間部はほとんど4Gエリア(でないかと思われる)
  • 木造アパートの室内での使用では下り(ダウンロード)速度
    20Mbps以上はでる。(スタンダードモード、ネットワークモードは4G/3G、Wi-Fi周波数は5GHz(屋内))
  • ただし、通信が途切れることもあり。
  • 一日の利用データ量が数十GBいっても問題なし。

今後とも、皆様のお役にたてる記事を執筆してまいりますので、よろしくお願いいたします。

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