急速充電をするために必要なPD(Power Delivery)対応充電器について徹底解説!!
近年、スマホやタブレットの大型化やバッテリー容量増加、5G通信での動画・音楽視聴に伴い、「急速充電」対応の機器が増えています。
この記事ではスマホをいち早く充電するために重要な「PD対応充電器」について解説致します。
PD対応とは?

「PD」とは「USB Power Deliveryの略で、 USB Type-Cコネクタに対応した最大100Wまでの電力供給が可能な給電規格です。
- USB Type-Cコネクタ対応
- 最大100W対応
USB PD対応と非対応の違い
比較項目 | PD対応 | PD非対応 |
---|---|---|
給電 | 最大100W USB PD 3.1の場合最大240W | 最大7.5W |
急速充電対応 | 〇 | ✕ |
大型機器への急速充電 パソコン/液晶モニター等 | 〇 | ✕ |
USB PD対応メリット

上記で、USB PD対応と非対応の違いについて表記しましたが、具体的に「USB PD対応」の充電器を使うメリットについて説明します。
スマホ以外の様々な機器にも給電可能
PD対応USBは、USB Type-C端子から5V・9V・15V・20Vの4つの電圧に対応した電力を供給でき、充電器側で最適な急速充電の電力が選択される為、多数の機器(デバイス)を共通で利用することができます。
- パソコン
- ゲーム機(Nintendo Swith等)
- 液晶モニター
ケーブルを繋いでいる双方向に電力供給可能
電力を供給する側と受給する側を、自動で切り替えることができるため、双方向に電力を供給することができます。
USB PD対応充電器の選び方4選
供給できる電力量/ワット数(W)を確認

接続する機器により、急速充電に必要なワット数が異なります。
ワット数(W)は、ボルト数(V)✕アンペア数(A)で算出されます。
ボルト数(電圧)✕アンペア数(電流)=ワット数(消費電力)
接続機器 | 目安 |
---|---|
スマホ/タブレット | 約30W |
パソコン | 60W以上 |
USB PD対応充電器を利用するためには、機器(デバイス)自体がUSB PDに対応している必要があります。
使用したい機器/確認事項
- PD対応である事
- 必要な最低W数(もしくはV✕A)
対応していない場合は、充電はできても急速充電にはなりません。
また、「〇〇W以上必要」である旨が記載されていることもありますので、合わせて確認しましょう。
スマホの場合は、各スマホの性能に「PD対応」可否が記載されていますので、確認しましょう!
ワット数(W)が低いとどうなるの?
- 急速充電ができない
- 使用する電力に充電(給電)スピードが追い付かない
※充電しているのに充電が溜まらない - 充電に時間がかかる
持っている充電ケーブルが対応しているか確認

充電ケーブルにも性能があります。供給する電力に合ったケーブルを準備しましょう。
接続するケーブルも「USB Power Delivery」対応のケーブルである必要があります。
USB Type-Cのケーブルだからといって、USB Power Delivery対応のケーブルであるとは限りません。
既に持っているケーブルの場合、基本的にケーブル自体には性能の記載がありませんので、購入したメーカーや商品を確認するか、 PD対応充電器と一緒に購入するのがオススメです。
USBケーブルと機器の組み合わせ

USB PD対応充電器と機器(デバイス)の組み合わせにより、供給可能なワット数(W)も異なります。
充電速度は充電器とデバイスの組み合わせで決まります。
USB PD対応充電器 |
||||||
20W | 40W | 60W | 80W | 100W | ||
機器 | 20W | 20W | 20W | 20W | 20W | 20W |
40W | 20W | 40W | 40W | 40W | 100W | |
60W | 20W | 40W | 60W | 60W | 60W | |
80W | 20W | 40W | 60W | 80W | 80W | |
100W | 20W | 40W | 60W | 80W | 100W |
上記の通り、どちらかが高いワット数に対応していても、もう片方が対応していなければ、低い方に合わせた
安全機能を確認

USB PD対応充電器を購入する際には、安全機能についても確認しておきましょう!
安全性能例
- 過電圧/過電流防止
- 温度調整機能
- 絶縁キャップ付きプラグ採用
起きる可能性のある危険な例
- トラッキング現象
- 発煙
- 発火
トラッキング現象とは、コンセントとプラグの隙間に誇りが溜まり、その誇りが空気中の湿気を吸収することで、漏電し発火する現象のことです。
複数の安全性能を備えていると、万が一異常が発生した場合でも、発火や発煙のリスクを軽減する事ができます。
この記事では、スマホを急速充電するために必要な「USB PD対応充電器」について解説しました。
近年では、「USB PD 3.1規格」という給電能力上限が240Wに対応する規格もでています。
各通信会社専門店(au・ドコモ・ソフトバンク・ワイモバイル・UQスポット・楽天モバイル)や、フォンシェルジュ提携店舗であるTOP1(スマホ相談窓口)では、USB PD対応充電器やケーブルも豊富に取り揃えております。
スマホの生命線である充電性能も効率よく利用するために、本記事を参考にしていただければ幸いです。
フォンシェルジュでは今後もスマホに関する情報を配信して参ります。