「どっちが合っている？」ワイモバイルとUQモバイル料金プラン・サービス内容比較

大手通信キャリアのソフトバンク、auのサブブランドとして提供されているワイモバイルとUQモバイル。

この2つのブランドは大手通信キャリアのメインブランドのプランよりも料金が抑えられているだけでなく、実店舗でのサポートも受けられるといった特徴を持っています。

そう考えている方も多いのではないでしょうか？

本記事ではワイモバイルとUQモバイルの料金プランやサービス内容を様々な角度から比較してみました。

記事を読んで頂いて、本記事が、みなさん一人一人に合ったプランを決める手がかりになって頂ければ幸いです。

ワイモバイル UQモバイル比較

ワイモバイルとUQモバイルの料金プランやサービス内容について解説を細かく解説していきます。

まずは料金プラン、割引、かけ放題オプション、その他大きな特徴についてまとめた表を以下にまとめましたので、確認してみましょう。

料金プラン

ワイモバイルの料金プランはデータ量によって月額料金が3種類に分かれている「シンプル2」の1つのみ。

一方、UQモバイルは「ミニミニプラン」「トクトクプラン」「コミコミプラン」といったように、名称が異なる3つの料金プランが提供されています。

通話料金・かけ放題

ワイモバイルの通話オプションは10分かけ放題とかけ放題の2種類。

UQモバイルの通話オプションは10分かけ放題とかけ放題の2種類に加えて、1カ月最大60分の無料通話がついている「通話パック60」が提供されています。

また、UQモバイルで提供されている通話オプションのどれかを契約すると、留守番電話や割込通話機能がついた「電話基本パック(V)」(月額440円(税込))が無料で利用できます。

ワイモバイル・UQモバイル共に30秒あたりの通話料は22円(税込)なので、1分間の通話料は44円(税込)です。

1カ月に20分以上通話をするようであれば10分かけ放題、45分以上通話するようであればかけ放題をつけた方が良いでしょう。

インターネットセット割引

おうち割光セット(A)の対象インターネットサービスはソフトバンク 光、自宅専用ホームルーターのSoftBank Air(月額5,368円(税込))です。

ソフトバンク 光の基本料金自体は集合住宅で月額4,180円(税込)、戸建住宅で月額5,720円(税込)ですが、おうち割光セット(A)を適用させるためには、月額550円(税込)からの指定オプションに加入する必要があります。

自宅セット割の対象インターネットサービスは大きく分けると「au ひかり＋電話サービス」「J:COM(ネット＋テレビ)」「J:COM(テレビ＋電話)」「auホームルーター 5G」「auスマートポート」「WiMAX＋5G」など多岐に渡ります。

家族割引

ワイモバイルの家族割引である「家族割引サービス」の割引額はシンプル2 S/M/L共通で月額1,100円(税込)です。

最大9回線まで割引を適用させることができますが、割引が適用されるのは2回線目からであることには注意が必要です。

以下の表は基本料金に家族割引サービスと後述するPayPayカード割を適用させた場合の料金を表しています。

UQモバイルの家族割引である「家族セット割」を適用させることができる料金プランはミニミニプランとトクトクプランの2つで、割引額は共に月額550円(税込)となります。

割引を適用させることができる回線は10回線まで(家族がau回線を持っている場合、au回線と合わせて10回線まで)。
ワイモバイルの家族割引サービスと異なり、1回線目から割引を適用することができます。

以下の表は基本料金に家族セット割と後述するau PAY カードお支払い割を適用させた場合の料金を表しています。

なお、ワイモバイル、UQモバイル共にインターネットとのセット割引と家族割引は併用できない点、家族間であってもソフトバンク、auと違い通話は無料にならない点には注意しましょう。

モバイルWi-Fiセット割引

ワイモバイルのモバイルWi-Fiと言えば、「Pocket WiFi」、UQモバイルのモバイルWi-Fiと言えば、「UQ WiMAX」ですが、「モバイルWi-Fiとしてのセット割引」というものは(2024年5月時点で新規受付しているスマホ用のプランにおいては)提供されていません。

モバイルWi-Fiを契約することによる割引は、ワイモバイルでは2台目から月額1,100円(税込)の割引が受けられる家族割引サービス、UQモバイルでは月額1,100円(税込)の割引が受けられる自宅セット割となっています。

カード支払い割引

毎月の料金をクレジットカードで支払うことによる割引には、ワイモバイルではPayPayカード(年会費無料)の「PayPayカード割」、UQモバイルではau PAY カード(年会費無料)の「au PAY カードお支払い割」があります。

UQモバイルのコミコミプランを除けば、ワイモバイル、UQモバイルの全プランに月額187円(税込)の割引を適用させることができますし、インターネットセット割引または家族割引と併用させて割引を適用させることも可能です。

キャリアメールアドレス

いわゆるキャリアメールアドレスは、ワイモバイルだと無料で利用でき、「@ymobile.ne.jp」のドメインが付与されます。

他社に乗り換える際は、月額330円(税込)の料金を支払う必要がありますが、持ち運びも可能です。

一方、UQモバイルの場合キャリアメール(@uqmobile.jp)を利用するためには月額220円(税込)かかる点、他社に乗り換える際はメールアドレスの引き継ぎができない点がワイモバイルと異なっています。

電波、通信速度

ワイモバイルの電波はソフトバンク、UQモバイルの電波はauの電波が使われています。

ですのでワイモバイル、UQモバイルは「格安SIM」というくくりで扱われていますが、通信設備を持たず、大手キャリアから電波を借りている「MVNOobile Virtual Network Operator」とは違って安定した通信が期待できます。

実際の通信速度はどれくらいなのか気になる方もいるでしょう。

2024年5月6日(月)10時13時時点の「みんなのネット回線速度」から直近3カ月に測定されたワイモバイル、UQモバイルの平均速度を挙げておきます。

※みんなのネット回線速度とは？
日本各地で各ユーザーによって測定された実際のネット回線速度がわかるサイト。

2024年5月6日(月)10時13時時点では、ワイモバイルは「格安SIM速度ランキング」で20番中3位、UQモバイルは20番中1位という結果でした。

節約モード(低速時速度)

UQモバイルにはデータ消費なしで通信ができる節約モードを備えています。

ただし節約モードに対応しているのはミニミニプランのみで、その通信速度は最大300kbps。

この通信速度では用途は限られるでしょう。

一方、ワイモバイルにはデータ消費なしで通信ができるモードは提供されていません。

直近3日間制限

UQモバイルでは直近3日間で6GB以上のデータ通信を利用した場合、翌日にかけて通信速度が制限されます。

一方、ワイモバイルにはこのような制限はありません。

LINE ID検索

LINE ID検索とはIDを使って友だちを検索し、追加する機能です。

LINE ID検索をするにはLINEの年齢認証が完了している必要がありますが、本記事でご紹介したUQモバイルのミニミニプラン、トクトクプラン、コミコミプランはLINEの年齢認証機能には対応していません。

よって、UQモバイルではLINE IDを使った友だち検索機能を使うことはできません。

ワイモバイル UQモバイル共通

ワイモバイル、UQモバイルの比較をしてきましたが、共通点もあります。

ここではいくつかの共通点を挙げてみましょう。

データくりこし

ワイモバイル、UQモバイル共に余ったデータ量を翌月末までくりこすことができます。

ただしプラン変更をした場合にくりこしできるデータ量の上限については、ワイモバイル、UQモバイルで違いがあります。

データ増量

(データ購入とは別に)ワイモバイルには「データ増量オプション」、UQモバイルには「増量オプションⅡ」といってデータ量を増量することができるオプションが月額550円(税込)で提供されています。

それぞれ増量できるデータ量はプランによって異なり以下のようになっています。

ワイモバイル

	シンプル2 S	シンプル2 M	シンプル2 L
規定容量	4GB	20GB	30GB
増量分	2GB	5GB	5GB
合計	6GB	25GB	35GB

UQモバイル

	ミニミニプラン	トクトクプラン	コミコミプラン
規定容量	4GB	15GB	20GB
増量分	2GB	5GB	5GB
合計	6GB	20GB	25GB

60歳以上の割引

ワイモバイル、UQモバイル共に60歳以上の方だと、通常月額1,980円(税込)のかけ放題の月額料金が1,100円(税込)に割引されます。

【結論】ワイモバイル・UQモバイルが合っている人  

最後に、ワイモバイル、UQモバイルが合っていると思われる方についてまとめてみます。

ワイモバイルの家族割引サービスは2回線目からにはなりますが、シンプル2の基本料金から1,100円(税込)の割引を受けることができます。

UQモバイルにも家族割引である家族セット割があり、1回線目から割引が受けられますが割引額は月額550円(税込)と、ワイモバイルの半分です。

仮に3人家族でワイモバイル、UQモバイルを持った場合をシミュレーションしてみましょう。料金はそれぞれシンプル2 S(4GB)、ミニミニプラン(4GB)とします。

このように、インターネット回線を考慮しない場合、家族でまとめる回線数が多くなればなるほど、ワイモバイルの方がお得になります。

また、自宅のインターネット回線をソフトバンク光、あるいはSoftBank Airにしていれば1回線目からシンプル2 Sで月額1,100円(税込)、シンプル2 M/Lで月額1,650円(税込)のおうち割光セット(A)の割引が受けられます。

今度はインターネットセット割引がある状態で、ワイモバイルとUQモバイルの月額料金を比較してみましょう。
料金プランはワイモバイル、UQモバイルそれぞれシンプル2 M(20GB)、トクトクプラン(15GB)とします。

ワイモバイルの方が利用できるデータ量が5GB多いですが、おうち割光セット(A)により、UQモバイルと月額料金は同じになります。

よって、自宅のインターネット回線をソフトバンク光、あるいはSoftBank Airを契約している場合は積極的にワイモバイルを検討してみても良いでしょう。

一方、UQモバイルを検討してみても良い方は、次のような方です。

UQモバイルの1つ目の特徴としては、セット割引を組める対象サービスの種類が豊富であることです。

ワイモバイルのおうち割光セット(A)の対象のサービスは、ソフトバンク光、あるいはSoftBank Airに限ります(一部地域ではYahoo! BBシティも対象)。

しかしUQモバイルの自宅セット割の対象サービスは、auひかりやJ:COMなどのインターネットサービスだけでなく、auでんき、そしてモバイルWi-FiルーターのWiMAX＋5Gも対象です。

自宅のインターネット回線を新しく契約したり、他社から乗り換えたりする労力は人によっては大変なものでしょう。それに比べ電力会社をauでんきに切り替える手続きはそう難しいことではありません。

また、既にWiMAX＋5GのモバイルWi-Fiルーターを契約している場合も、自宅セット割の手続きは簡単にできます。

2つ目の特徴としては10分かけ放題をお得に利用できるということ。

10分かけ放題込み、データ量20GBのUQモバイルのコミコミプランは月額3,278円(税込)。

仮にワイモバイルで10分かけ放題を利用する場合、一番料金が安いプランであるシンプル2 S(4GB)だったとしても、月額合計は3,245円(税込)(2,365円＋880円)。

UQモバイルのコミコミプランの方が、ワイモバイルのシンプル2 Sよりもデータ量は5倍多く使えますが、10分かけ放題を加味すると両者の料金差はほとんどなくなります。