本記事では2024年の7月と11月に料金プラン改定が行われたLINEMO、そして2024年11月12日に一部の料金プランが改定されたUQ mobile。この2つの格安SIMの料金プランやサービス内容比較をしています。
記事を読んで頂き、ご自身に合ったプラン選びの参考にして頂ければ幸いです。
- auひかり等とのセット割がお得
- 余ったデータ量をくりこせる
- 店舗あり
- とにかく基本料金が安い
- LINEのデータ消費ゼロ
- 店舗なし
※2024年11月12日時点の情報です。
筆者プロフィール
吉田裕紀
東京都を中心に店舗を構える「スマホ相談窓口『TOP1』」の運営会社、株式会社ディ・ポップス所属。11年間の現場経験から学んだことを記事作りに活かしている。格安SIM系の記事を得意としているライター。
東京都青梅市在住。
ITmedia Mobile 寄稿記事一覧
比較一覧表
UQ mobile | LINEMO | |
基本料金 (小容量) | トクトクプラン 1GBまで 2,277円 ミニミニプラン 4GB 2,365円 | LINEMOベストプラン 3GBまで 990円 |
基本料金 (中容量〜) | トクトクプラン 15GBまで 3,465円 コミコミプラン+ 30GB 3,278円 | LINEMOベストプラン 10GBまで 2,090円 LINEMOベストプランV 30GB 2,970円 |
セット割引後 料金(小容量) | トクトクプラン 1GBまで 990円 ミニミニプラン 4GB 1,078円 | LINEMOベストプラン 3GBまで 990円 LINEMOは セット割引なし |
セット割引後 料金(中容量) | トクトクプラン 15GBまで 2,178円 コミコミプラン+ 30GB 3,278円 コミコミプラン+は セット割引なし | LINEMOベストプラン 10GBまで 2,090円 LINEMOベストプランV 30GB 2,970円 LINEMOは セット割引なし |
通話 オプション | トクトクプラン ミニミニプラン 月60分無料通話 660円 10分かけ放題 880円 かけ放題 1,980円 コミコミプラン+ 10分かけ放題 無料 かけ放題 1,100円 | LINEMOベストプラン 5分かけ放題 550円 かけ放題 1,650円 LINEMOベストプランV 5分かけ放題 無料 かけ放題 1,100円 |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
データ くりこし | 翌月末まで | ー |
データ量追加 | 1,100円 /1GB 3,300円 /3GB 5,500円 /5GB | 550円/1GB |
低速時速度 | 最大300kbps or 最大1Mbps | 最大128kbps or 最大300kbps or 最大1Mbps |
回線 | au | SoftBank |
店舗 | あり | なし |
※料金は税込
UQ mobileはauのサブブランド、LINEMOはソフトバンクのオンライン専用プランとして提供されています。
UQ mobileの方が料金は高く設定されていますが、「自宅セット」等とのセット割引を適用させればLINEMOと同等程度の料金となります。
各料金プラン詳細
UQ mobile
UQ mobileには3種類の料金プランが提供されています。
- トクトクプラン
- ミニミニプラン
- コミコミプラン+
トクトクプランとミニミニプランはセット割引である「自宅セット割」と「au PAY カードお支払い割」を適用させることができます。
自宅セット割
auひかり、auでんき、WiMAX+5Gなどとのセット割引。毎月1,100円(税込)の割引を適用させることができる。
au PAY カードお支払い割
毎月の携帯料金の支払いをau PAY カードにすることによって受けられる割引。毎月187円(税込)の割引を適用させることができる。
トクトクプラン
トクトクプランはデータ量15GBまで使えて3,465円(税込)。その月の利用データ量が1GB以下だった場合は1,188円(税込)割引が入り月額2,277円(税込)で利用することができます。
自宅セット割とau PAY カードお支払い割を適用させると、利用データ量が1GB超だった場合の基本料金は2,178円(税込)、1GB以下だった場合の基本料金は990円(税込)となります。
正直、割高感が拭えないトクトクプランですが自宅セット割とau PAY カードお支払い割を適用させるとLINEMOベストプラン(月額2,090円(税込)でデータ量10GB)と料金的に良い勝負となります。
ミニミニプラン
ミニミニプランはデータ量4GBで月額2,365円(税込)。自宅セット割とau PAY カードお支払い割を適用させると基本料金は1,078円(税込)になります。
データ量4GBが月額1,078円(税込)で利用できるのはかなりお得です。
コミコミプラン+
「コミコミプラン」を料金プラン改定してできたプランがコミコミプラン+で、データ量は30GB使えて月額3,278円(税込)。さらに国内通話10分かけ放題がついてきます。
ちなみにサービス開始から期間限定で「コミコミプラン+データ10%増量特典」により、データ量は毎月33GBまで利用可能です。
コミコミプラン+は自宅セット割、au PAY カードお支払い割などのセット割引が効かないため、基本料金は高いかもしれません。しかし「データ量は30GB程度使いたい」「10分かけ放題があると助かる」という方にはおすすめのプランと言えそうです。
ここまでUQ mobileの料金プランを見てきました。
データ量30GBのコミコミプラン+を除けば、auひかり、auでんき等とのセット割引をプランに適用させることができます。
auひかり、auでんき等を契約している方であればUQ mobileを検討してみてはいかがでしょうか?
LINEMO
LINEMOには2種類の料金プランが提供されています。
- LINEMOベストプラン
- LINEMOベストプランV
LINEMOベストプラン
LINEMOベストプランはデータ量10GBまで使えて2,090円(税込)。その月の利用データ量が3GB以下だった場合は月額990円(税込)で利用することができます。
UQ mobileと違ってセット割引こそありませんが、基本料金自体安く設定されています。
LINEMOベストプランV
LINEMOベストプランVはデータ量は30GB使えて月額2,970円(税込)。さらに国内通話5分かけ放題がついてきます。
LINEMO独自のサービス
LINEMOベストプラン、LINEMOベストプランV共に以下のサービスが無料で使えます。
LINEギガフリー
LINEの対象サービス利用時(テキスト・音声メッセージ・スタンプ・画像・動画・ファイル送受信などのトーク)などのデータ消費量がゼロになるサービス。
LINE MUSIC for SoftBank
LINE MUSICの「一般」「学生」プランの月額料金がそれぞれ480円(税込)、980円(税込)で利用できるサービス。
電波、速度
UQ mobile、LINEMO共に「格安SIM」に位置付けられていますが、使われている電波はそれぞれau、SoftBankのメインブランドで使われているものと同等品質。
なので自社で基地局を持たない格安SIM(MVNO)と違い、通信が混雑しやすい昼時に通信速度が低下するということも起こりにくいです。
速度に関しては「みんなのネット回線速度」で計測されたものを載せておきますので、参考にしてみてください。
※2024年11月11日(月)15時30分時点
データくりこし
UQ mobile
→翌月末までくりこし可能
LINEMO
→くりこし不可
UQ mobileはトクトクプラン、ミニミニプラン、コミコミプラン共に余ったデータ量は翌月末までくりこすことができます。
その点で言ったらUQ mobileの方が無駄なくデータ量を利用することができます。」
通話料とかけ放題
UQ mobileとLINEMOの通話料とかけ放題は以下の表の通りです。
UQ mobile | LINEMO | |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
かけ放題① | トクトクプラン ミニミニプラン 月60分無料通話 660円 10分かけ放題 880円 かけ放題 1,980円 | LINEMOベストプラン 5分かけ放題 550円 かけ放題 1,650円 |
かけ放題② | コミコミプラン+ 10分かけ放題 無料 かけ放題 1,100円 | LINEMOベストプランV 5分かけ放題 無料 かけ放題 1,100円 |
※料金は税込
通話料は共通の30秒あたり22円(税込)。
上記の表では便宜上「かけ放題①」と「かけ放題②」と分けましたが、UQ mobile、LINEMO共に料金プランによってつけられるかけ放題オプションに違いがあります。
UQ mobile、LINEMO共に30GBのデータ量が使えるプランにはそれぞれ10分かけ放題、5分かけ放題が含まれているので短時間での通話が多い方にはおすすめです。
なおLINEMOでは「通話オプション割引キャンペーン2」により7ヶ月間、かけ放題が割引になっています。
LINEMOベストプラン
5分かけ放題 無料
かけ放題 1,100円(税込)
LINEMOベストプランV
かけ放題 550円(税込)
支払い方法
UQ mobile、LINEMO共に毎月の支払い方法は「口座振替」または「クレジットカード」から選ぶことができます。
手続き、サポート
UQ mobile、LINEMOの手続き・アフターサポートは以下のようになっています。
UQ mobile | LINEMO |
・店舗 ・電話 ・Web(有人チャット) ・LINE(有人チャット) | ・Web(有人チャット) ・Web(AIチャット) |
UQ mobileはauのサブブランドで、auショップやUQスポットといった実店舗で手続きやサポートを受けることができます。
一方、LINEMOはオンライン専用プラン。
なので実店舗でのサポートを受けることはできず、Webチャットでの対応のみです。
そのチャットについてですが、基本的にはAIが利用されたAIチャットですが、相談枠に「オペレーター」と入力すると、オペレーターの方に繋がることもあるようです(2024年11月12日時点)。
ただ必ずしもオペレーターの方に繋がるとは言い切ることはできません。
LINEMOを契約していて何か問い合わせをしたい時、UQ mobileと違って有人サポートが充実していないLINEMOでは少しストレスを感じるかもしれません。
UQ mobile おすすめな人
今までの解説を踏まえ、UQ mobileがおすすめな方は以下のような方々です。
- auの電波が入る方
- 自宅セット割が組める方
(auひかり、auでんき等を契約している方) - 月のデータ量が余りがちな方
- 10分かけ放題をよく利用する方
- 店舗で問い合わせをしたい方
特に「auひかり」「auでんき」「WiMAX+5G」を既に契約している方で、トクトクプラン、ミニミニプランを検討している方は是非ともUQ mobileをおすすめしたいですね。
LINEMO おすすめな人
一方、LINEMOがおすすめな方は以下のような方々です。
- SoftBankの電波が入る方
- とにかく基本料金を安くしたい方
- LINEをよく利用する方
(特に音声通話・ビデオ通話) - 店舗での手続きサポートが不要な方
店舗でのサポートが不要、データ量
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