急速充電対応のスマホを買ったはずなのに、急速充電ができないのはなぜ?
急速充電対応なはずなので、充電が遅いのはなぜ?
最近では、「充電を忘れてもたった10分で〇%充電できます!」というような急速充電対応のスマホや充電器が増えています。
寝る前に充電するのを忘れて、朝起きて慌てて充電するなんてことはありま専科?
こんな時の為に、せっかく急速充電対応のスマホを購入したのに、全然急速充電できないなんてことがあるととても困ってしまいますよね
スマホを急速充電するためにはいくつかの条件があります。
この記事では、急速充電対応のスマホなのに急速充電できない場合の原因と対処法について解説します。
急速充電するための前提条件
急速充電するためには、スマホだけでなく、充電器やケーブルも確認する必要があります。
急速充電/前提条件
- スマホが「USB PD対応」である事
- 充電器(ACアダプタ)がUSB PD対応である事
- ケーブルがUSB PD対応であること
- 「USB PD対応」については下記記事をご覧ください。
ここからは、急速充電をする上で最低限必要な上記条件を満たしている状況でも充電できない場合について解説していきます。
急速充電できない場合の確認事項
急速充電対応のスマホ・充電器・ケーブルを利用していても急速充電にならない可能性は、大きく分けて「利用環境が要因」である場合と「スマホの状態が要因」「故障が要因」である場合があります。
代表的な要因について解説します。
【要因】利用環境
ACアダプタとスマホ本体の規格は合っているか?
- 要因
-
急速充電するためには、ACアダプタとスマホ本体の規格があっていることが前提です。
万が一規格が違う場合は、急速充電できない要因となっている可能性が高いです。
例)「Quick Charge」「USB PD」等
- 対処方法
-
スマホ本体の規格を確認し(Quick Charge/USB PD)、規格が違っている場合は、スマホの規格に合わせてACアダプタを購入しましょう。
充電規格 | 詳細 |
---|---|
USB PD | Googleが推奨している規格。ノートPCやMacBookを中心に搭載されている。 最大出力:5A/20V(100W) |
Quick Charge | Qualcommが開発した充電器の規格 最大電圧:20V(5V/9V/12V/20V) |
SmartIC | 充電機器に接続された端末を自動的に検知し、その機器に合った電流で充電する規格 |
Voltage Boost | 充電器に接続したケーブルの抵抗を認識し電圧を自動的に調整する規格 |
Super Charge | HUAWEIが独自開発した急速充電技術。 この規格に対応している場合、原則純正品以外急速充電ができません。 |
コンセントから直接充電器をさしているか?
- 要因
-
電源タップ等を利用している場合、電力が分散してしまうため、急速充電に必要な電力が足りなくなることで急速充電できない可能性があります。
コンセントから直接さして充電していても充電されない場合は、他に要因がある可能性が高いです。
- 対処方法
-
ACアダプタを壁のコンセントから直接さして利用しましょう。
正規認証「MFI」を通過したケーブルを利用しているか?
- 要因
-
激安のType-CケーブルやLightningケーブルも販売されていますが、正規認証の「MFI」を通過していない粗悪品もよく出回っています。純正のケーブルが付属している場合は、純正のものを利用するのが一番ですが、購入する場合は必ず「MFI」を通過したケーブルを利用しましょう。
- 対処方法
-
- 純正のケーブルがついている場合は、純正のケーブルを利用する
- 「MFI」を通過した正規認証品を購入する
【要因】スマホの状態
ソフトウェアのバージョンが古いままでないか?
- 要因
-
ソフトウェアのバージョンが古いままだと、充電ができない不具合が起きる可能性があります。
- 対処方法
-
iPhoneの場合
- 設定
- 一般
- ソフトウェア・アップデート
Androidの場合
- 設定
- システム
- システムアップデート
接続箇所にゴミやホコリが溜まっていないか?
- 要因
-
充電ケーブルと接触する箇所には金属が使われていますが、ゴミやホコリが詰まっていると、電気がうまく供給できずに、充電できない可能性があります。
- 対処方法
-
ゴミを除去しましょう。ただし濡れたもので除去するのは厳禁です!
例)エアダスター、乾いた綿棒、乾いた布等
充電しながらスマホを操作していないか?
- 要因
-
急速充電は、通常の充電スピードよりも速い分、電力も多く流れます。機種によってはスマホの負荷を最小限に抑えるために、スマホの操作中は急速充電されないように制御されている場合もあります。
- 対処方法
-
スマホの操作をしない状態(画面をオフにした状態)で充電をし「急速充電」となるか確認してみて下さい。
そもそも充電自体ができない場合
そもそも充電できない
そんな場合は、急速充電以前に、何か要因が潜んでいる場合がありますので、下記を参考にしてみて下さい。
【要因】スマホの状態
ケーブルは奥までささっているか?
- 要因
-
ケーブルが奥までささっていない場合、金属部分の接触が不十分で、充電できない場合があります。
特に古いケーブルを利用している場合は、内部でケーブルが断線している可能性もあります。
スマホ・ケーブル・ACアダプタの中で一番壊れやすいのが「ケーブル」です。見えなくても内部で断線している場合もあります。
- 対処方法
-
ケーブルを抜き差しし、端子の根元がまっすぐになるよう固定してみましょう。
- ケーブル抜き差し
- 端子の根元にゆがみがないか確認
- 端子の接続箇所を固定
スマホが熱くなっていないか?
- 要因
-
スマホ本体の温度が高くなりすぎた場合、内部の機械が破損しないように、自動的に充電を停止する機能を搭載しています。この場合は温度が下がるまで充電できません。
ベッド(布団)やソファー等、熱のこもる場所に置いて充電する場合等、熱くなりがちです。YouTube等の動画を見ている際も、スマホが常に動いている状態が続くため熱くなる事が多いです。
また、操作しながら充電するのもスマホの温度が上がる要因の一つです。
- 対処方法
-
スマホの利用を一旦やめ、アプリを終了してから電源をオフにし、温度が下がるのを待ってから再度充電してみましょう。
バッテリーが放電しすぎていないか?
- 要因
-
スマホの電池残量が0%のまましばらく放置していると、過放電状態となります。
過放電状態になると、充電しようとケーブルをさしても充電できなくなってしまいます。
また、充電を開始してからしばらく充電ランプもつかない場合があります。
- 対処方法
-
充電ケーブルを差し込んでしばらく置いておく。
- 充電開始されるまで数時間かかる場合もあります。
- 数時間経っても充電されない場合は、既にバッテリーが寿命を迎えている可能性もあります。
【要因】故障の可能性
ケーブルの接触不良/故障
- 要因
-
スマホとケーブルが接触不良を起こしている場合は充電ができません。
他の充電ケーブルで充電できる場合は、ケーブルが故障している可能性が高いです。
- 確認方法
-
- ケーブルの抜き差しをして充電できるか確認
- 他の機器につないで充電できるか確認
ACアダプタの故障
- 要因
-
ACアダプタが故障している場合、充電ができなくなります。
ケーブルや充電する端末を変えて充電できるかを確認しましょう。
他の端末でも充電できない場合は、ACアダプタが故障している可能性があります。
- 確認方法
-
- 別のケーブルに差し替えて充電できるかを確認
- 別の端末(機器)で充電できるか確認
- 別のACアダプタに変えて充電できるか確認
※別のACアダプタで充電でき、「MFI」対応のケーブルを使用している場合は、ACアダプタが故障している可能性があります
スマホ本体の故障
- 要因
-
ケーブルやACアダプタの故障より可能性は低いですが、日常的に使用しているスマホも故障する場合があります。日々の使い方だけでなく、時には予期せぬ不良を起こす場合もあります。
- 確認方法
-
- スマホを再起動
- 充電する接続箇所にゴミや汚れが溜まっていないか
- 複数の充電器で充電できるかを確認
バッテリーの経年劣化
- 要因
-
バッテリーは、どんなに丁寧に利用していても、劣化していきます。
利用年数、充電の頻度、使い方など様々な要因により劣化スピードは異なります。
- 確認方法
-
下記記述にある、「バッテリーを劣化させる使い方」に該当するものがないか確認してみて下さい。
すでに数年利用している場合は、劣化が進んでいる可能性があります。
まとめ
急速充電するためには、上記のようにいくつかの条件があります。
上記の方法をすべて確認の上、それでも解決しない場合は、残念ながらスマホ・ケーブル・ACアダプタの内どれかが故障している可能性があります。
万が一「修理」が必要となる場合、スマホのデータを全て消した状態で、専門ショップでスマホを修理に出す必要があります。
そうならないためにも、下記にある「バッテリーを劣化させる使い方」を避けることで、バッテリー劣化を防ぐことをお勧めします。
バッテリーを劣化させる使い方
いつもバッテリー残量が0%になってから充電している
- 要因
-
以前の電池は、「電池を使い切ってから充電した方がいい」と言われていましたが、現在スマホに使われている「リチウム電池」では、電池を使い切る前に継ぎ足しても劣化しづらいと言われています。
逆にリチウム電池の場合は、バッテリーが0%になるまで充電をしないと、劣化を早める要因となると言われています。
- 確認方法
-
バッテリーがなくなる前に充電するようにしましょう。
電池が100%になっていてもずっと充電したままにしている
- 要因
-
充電が満タンになっても充電し続けることを「過充電」と言います。
過充電は、電池に負荷を与えて劣化を招きます。
また過充電は、スマホ本体が熱くなる要因にもなります。
- 対処方法
-
充電が完了したらケーブルを外しましょう。
スマホを熱のこもる場所に置く(充電する)
- 要因
-
スマホを充電器につないだまま、ベッド(布団)やソファ等に置いていませんか?
熱がこもる場所に置くと、スマホ本体が熱くなり、バッテリーにも負荷がかかることで劣化を早めます。
- 対処方法
-
特に充電中は、熱のこもる場所にはおかないようにしましょう。
また、就寝前にスマホを操作して、そのまま寝落ちしてしまうということがないよう、寝る前にはスマホを一度置いてからベッドや布団に入るようにしましょう。
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