
動画の広告が勝手に再生される…



この自動再生って止める設定とかないの?
スマートフォンでウェブサイトを見ている時や、SNSのタイムラインをスクロールしている時に、広告の動画が勝手に再生されて困っていませんか?
動画の広告が勝手に流れると、データ通信量を必要以上に消費したり、急に音声が出てきて非常に不快ですよね…。
この「広告の動画が勝手に再生される」という問題は、多くのスマホユーザーにとってストレスの原因となっています。
そこで本記事では、この自動再生を止めるための設定や機能、対策について紹介します。
初心者の方でもわかりやすいように、お使いのスマホの種類別(iPhone、Android)、主要なSNSアプリ別に解説しています。
この記事を参考に、自分のスマホの設定を変更し、快適な利用環境を手にいれましょう!
なぜ、動画の広告は勝手に再生されるの?


ユーザーが再生ボタンを押していないのに、動画広告が自動的に再生されるのはなぜか不思議に思いませんか?
動画広告の自動再生は以前から存在していましたが、特にここ数年で主流の仕様となっています。
この勝手に再生される動作は、通信量を消費したり、見たいコンテンツの邪魔になるのでユーザーにとっては大きなストレスとなります。
しかし、動画広告は静止画よりもユーザーの目を惹きやすく、再生が自動で始まれば、広告が見られる確率が向上するため広告の仕組みとして定着してしまいました。
動画コンテンツを中心としたSNSなどのアプリでは、次のコンテンツへの移行をスムーズにするため、自動再生がデフォルトの設定になっていることが多くあります。
この自動再生の機能をオフに変更することが、勝手に再生される動画広告を止めるための最重要な方法となります。
iPhoneの設定で自動再生を止める方法


それでは、iPhoneを利用している方向けに自動再生の設定を変更する方法を解説します。
残念ながらiPhoneの設定だけですべての動画広告の自動再生を完全に止める設定は現時点ではありません。
しかし、iPhoneの機能やこれから紹介する方法を組み合わせることで、ほとんどの広告の自動再生を大幅に減らすことができますので設定していきましょう。
スマホに表示される広告自体を止めたい方はこちらの記事も要チェック!




ビデオプレビュー自動再生をオフにする
まずは、ビデオプレビューの自動再生をオフにする設定をしていきましょう。
ビデオプレビューとは、App Storeや一部のアプリで動画のプレビューが勝手に再生されることで、オンの場合はユーザーがタップしなくても動画のプレビューが勝手に再生されます。
この機能をオフにすることで勝手に再生されるのを防ぎ、手動で再生ボタンを押すまでは広告は動きません。
- 設定アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 「動作」をタップ
- ビデオプレビュー自動再生をオフにする
画像付き解説はこちら






画像のようにグレーになっていればオフになっています。
ポップアップブロックをオンにする
ポップアップブロックとは、主に新しいウィンドウやタブを自動で開こうとする動作を防ぐ機能です。
一部の悪質な広告や、ウェブサイトのコンテンツとは別に全く関係ない動画を再生しようとする広告は、ユーザーの操作なしで新しい小さなウィンドウやタブを勝手に開いて動画広告を再生しようとします。
ポップアップブロックをオンにすることで、まさにこの勝手に新しいウィンドウやタブを開く動作を防ぐことができます。
ただし、ページ内に埋め込まれている動画広告(YouTubeの動画再生前の広告や、ニュースサイトの記事内に埋め込まれれている広告など)は、「新しいウィンドウで開く」動作ではないため防ぐことはできません。
ページに埋め込まれていない動画広告に効果的なので設定していきましょう。
- 設定アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 「Safari」をアプリ一覧から選択する
- 「ポップアップブロック」をオンにする
画像付き解説はこちら


下部にあるので下までスクロールしてください。




画像のように緑色になっていればオンになっています。
Androidの設定で自動再生を止める方法


Android(アンドロイド)スマホを利用している方向けに自動再生の設定を変更する方法を解説します。
残念ながらiPhone同様、すべての動画広告の自動再生を完全に止める設定は現時点ではありません。
広告を発しているアプリを特定しアンインストールする、データセーバー機能やポップアップをブロックすることで勝手に再生される広告を止める効果があります。
広告を発しているアプリを特定してアンインストール
動画広告に限らず、「何もしてないのに急に広告が表示された」「スクロールできないほどの広告に困っている」このような場合は、広告を発している特定のアプリをアンインストールすることで止めることができます。
一般的にはクリーナーアプリ、ブースターアプリ、 ファイルマネージャー、セキュリティアプリが多いです。
こちらの記事を参考に、原因と思われるアプリをアンインストールすることをおすすめします。


Chromeでポップアップをブロックする
Androidでウェブサイトを見ている時の動画広告が気になる場合は、Chrome(クローム)の標準設定にある「ポップアップ」をブロックしていきましょう。
ポップアップに関しては、iPhoneの設定で解説していますので省略します。
- Chromeを開く
- 右下の「…」マークをタップ
- 「設定」をタップ
- 「コンテンツの設定」をタップ
- 「ポップアップのブロック」をオンにする
SNSアプリ別!動画広告の自動再生を止める方法


動画の広告が勝手に再生される問題は、SNSなどのアプリを使っている時に多く発生します。
アプリ別の設定方法を確認し、自動再生をオフにしましょう。
今回は、「X(Twitter)、Instagram(インスタグラム)、YouTube(ユーチューブ)」の3つのアプリの設定方法を紹介します。
X(Twitter)で自動再生の設定変更
X(Twitter)は、タイムライン上の動画が自動再生される代表的なアプリです。
X(Twitter)を見ている時に動画広告が勝手に再生されて困っている方は、動画の自動再生をオフにする方法を試してみましょう。
- Xアプリを開く
- 左上の自分の名前(アイコン)をタップ
- 「設定とプライバシー」をタップ
- 「アクセシビリティ、表示、言語」をタップ
- 「データ利用の設定」をタップ
- 「動画の自動再生」をタップ
- 「オフ」にして完了
画像付き解説はこちら










選択肢の中から「Wi-Fi接続時のみ」または「オフ」を選択します。
勝手に流れる動画広告を完全に止めたい場合は「オフ」がおすすめです。
Instagramで自動再生の設定変更
Instagram(インスタグラム)アプリ内で「動画の自動再生を完全にオフにする」という設定は、現在公式で用意されているものはありません。
Instagramのフィード、ストーリーズ、リールに表示される動画は、スクロールして表示されると自動的に再生される仕組みになっているからです。
ただし、勝手に再生される不快な動画を抑制する効果が期待できる方法はありますので紹介していきます。
- ①WEB版のインスタグラムを利用する
-
アプリを使わず、SafariやChromeなどのブラウザからインスタグラムにアクセスする方法。
WEB版では通常、動画は自動再生されません。
どうしてもInstagramの動画広告が勝手に再生されるのが嫌な人はWEB版をおすすめします。 - ②モバイルデータを節約機能を使う
-
動画の自動再生を止める設定ではありませんが、モバイルデータ通信時に動画の読み込み速度を遅らせてモバイルデータを節約する機能があります。
結果的に、意図しない場所での自動再生を抑制できるので試してみる価値ありです。- インスタグラムを開く
- 右下のアカウントアイコン(人型のマーク)をタップ
- 右上の「三(メニュー)」をタップ
- 「メディアの画質」をタップ
- 「モバイルデータを節約」をオンにする
- ③特定の広告動画を非表示にする
-
少々面倒ではありますが、この広告は不要だとInstagramに学習させることで、自分に不要な種類の広告が表示されにくくなります。
- 不要な広告が表示されたら「…」マークをタップ
- 「興味なし」をタップ
これを繰り返すことでインスタグラムの広告アルゴリズムが学習し、不要な広告が表示される頻度が減る可能性があります。
YouTubeで自動再生の設定変更
YouTube(ユーチューブ)アプリ内で、完全に動画広告を表示させたくない場合はYouTube Premiumに加入するのが確実な方法です。
月額料金が発生しますが、YouTubeすべての広告が非表示になります。
広告を完全に止める方法ではありませんが、「関連する動画が自動で再生されるのが嫌」「ホーム画面のサムネイルが勝手に再生されるのを止めたい」場合は、設定で可能です。
- 連続再生をオフにする方法
-
- YouTubeアプリを開く
- 右下の「マイページ」をタップ
- 右上の設定アイコンをタップ
- 「再生」をタップ
- 「次の動画を自動再生」をオフにする
- フィードで再生(サムネイルの自動再生)をオフにする方法
-
- YouTubeアプリを開く
- 右下の「マイページ」をタップ
- 右上の設定アイコンをタップ
- 「再生」をタップ
- 「フィードで再生」を「Wi-Fiのみ」または「オフ」にする
動画広告を止めるその他の対策とポイント


アプリやブラウザの設定変更以外にも、広告の動画が勝手に再生されるのを止めるための方法や知っておくべきポイントがあります。
広告ブロックアプリの活用
広告ブロックアプリやコンテンツブロッカーを使用することで、ウェブサイト上の広告を表示させなくなり、動画広告の勝手に再生を根本的に止めることができます。
しかし、広告ブロックアプリを選ぶ上での注意点もあります。
広告ブロックアプリは無料のもの、有料のものなど多くの種類があります。
利用する際は、利用規約やプライバシー情報の取り扱いを確認し、信頼できるものを選択することが必要です。
一部のサイトでは広告ブロック機能が有効だとコンテンツが表示されない場合や、無料の広告ブロックアプリだと反対に広告が増えてしまったケースもあります。
実際に使用している人の口コミやレビューも参考に導入するか検討しましょう。
アプリのキャッシュを削除する
動画広告のデータがキャッシュとして残っている場合、勝手に再生の原因になる可能性があります。
スマホの動作を軽快にするためにも、定期的なキャッシュ削除を試してみるのも有効です。
キャッシュの削除方法については、下記の記事で詳しく解説していますので手順等参考にしてください。
- LINEアプリのキャッシュ削除方法
- あわせて読みたいLINEのキャッシュ削除のデメリットとは?それでも「やるべき」本当の理由 最近、LINEの動作が重たい…。 スマホのストレージ容量が減らない…。 そんな悩みを抱えている方は、LINEアプリのキャッシュが溜まりすぎているのかもしれません。 LINEの…
- Chromeアプリのキャッシュ削除方法
- あわせて読みたいChrome(クローム)のキャッシュ削除:スマホの不調を解決する方法! スマホの調子が悪い気がする… スマホの動作が遅くなっている… このような経験はありませんか? もしかしたら、それはGoogle Chromeブラウザにたまりすぎたキャッシュやc…
- Safariのキャッシュ削除方法
-
- 設定アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 「Safari」を選択する
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 期間を選択し、「履歴を消去」をタップし完了
まとめ:再生を止めるためにスマホの設定を活用しよう


本記事では、iPhone、Android別に勝手に再生される動画の広告を止めるための様々な設定と対策方法を紹介しました。
最後に、重要なポイントをまとめます。
- 完全には広告は止められないので、デバイス、アプリ両方の設定を見直そう
- 勝手に再生される広告の動画を完全に根本からブロックしたい場合は、有料で広告ブロックアプリを活用する
これらの設定を自分の利用環境に合わせて的確に変更することで、快適にスマホを利用できるようになります。
動画の再生は、自分が見たい時に、クリックして始めるのが理想的ですよね。
本記事が、スマホの広告に悩んでいる方の解決に繋がれば嬉しいです。