2024年9月4日にドコモ・au・ソフトバンクから、Googleの折りたたみスマホ第2弾である「Google Pixel 9 Pro Fold(グーグル ピクセル ナイン プロ フォールド)」が発売されました。
本記事ではGoogle Pixel 9 Pro Foldのデザイン・スペック・機能などを、機種選びのポイント14項目に分けて詳しく解説しています。購入検討中の方は是非参考にして下さい。
- コンパクトに持ち運べるタブレット級の大画面スマホが欲しい
- 2画面分割でマルチタスクを快適に行いたい
- 直射日光下でも明るい画面のスマホが良い
- Googleの最新プロセッサやAI機能を体験してみたい
- 長期のセキュリティ保証で安心できる機種が良い
- インカメラの自撮り撮影をよく使いこだわりがある
- カメラは画質よりも撮影機能や編集機能にこだわりたい
Pixel 9 Pro Fold|取り扱いキャリア・発売日
Pixel 9 Pro Fold|カラー展開
オブシディアン | ポーセリン | |
Google Store | 256GBのみ | |
ドコモ | ||
au | 256GBのみ | |
ソフトバンク | 256GBのみ |
Google Pixel 9 Pro Foldのカラーは黒系(オブシディアン)と白系(ポーセリン)のシンプルな2色展開です。
ポーセリンは本体容量256GBしか取り扱いしていないので注意しましょう。
Pixel 9 Pro Fold|デザイン
カメラが2段構造になっているのが印象的です。他のPixel 9シリーズと同様、Googleの検索窓をモチーフにした、楕円形のデザインです。
背面ガラスは耐久性の高いCorning Gorilla Glass Victus 2を採用しているので、傷に強いのはもちろん、コンクリートのような粗い表面への落下にも耐性があります。
質感は、背面・側面ともに光沢のあるマット加工になっており、指紋が付きにくいです。
旧モデルPixel Foldはベゼル(画面周りの黒いフチ部分)がやたら太く不均等でしたが、Pixel 9 Pro Foldは細く均一になり、違和感がかなり無くなっています。
旧モデルPixel Foldでは、開いた時に自然に180度まで開ききらない問題がありましたが、Pixel 9 Pro Foldはヒンジ部分が改良されており、完全にフラットに開くのは良くなったポイントです。
ヒンジの強度も以前より上がって頑丈になっています。
ヒンジは鏡面仕上げになっているので、ここだけ指紋が付きやすいです。
Pixel 9 Pro Fold|サイズ・重さ
本体サイズ | 開いた状態 約W150.2×H155.2×D5.1mm 閉じた状態 約W77.1×H155.2×D10.5mm |
重さ | 約257g |
画面サイズ | メイン 約8.0インチ カバー 約6.3インチ |
Pixel 9 Pro Foldの押しポイントとしては、旧モデルPixel Foldよりも大画面化したにも関わらず、薄く・軽くなっているという点です。
現在国内で購入できる折りたたみスマホの中で1番薄いようです。
開いた時の画面サイズ約8.0インチというと業界最大級のサイズで、タブレットと大差がないレベルなのに、折りたためばポケットに入れて持ち運び可能なので、大画面スマホが欲しい方にはおすすめです。
Pixel 9 Pro Fold|画面仕様
画面タイプ | メイン 有機EL カバー 有機EL |
解像度 | メイン 2,076×2,152 (QHD+) カバー 2,424×1,080 (フルHD+) |
最大輝度 | メイン 1,600ニト (HDR輝度) 2,700ニト (ピーク輝度) カバー 1,800ニト (HDR輝度) 2,700ニト (ピーク輝度) |
リフレッシュ シート | メイン 1~120Hz可変式 カバー 60~120Hz可変式 |
画面は旧モデルPixel Foldよりも80%明るくなり、直射日光の下でも画面が見やすくなりました。
リフレッシュレートは最大120Hzまで対応しているので、画面の動きもなめらかです。
Pixel 9 Pro Fold|基本スペック(OS/CPU)
OS | Android 14 |
OS/セキュリティ アップデート | 7年間の OSアップデート 7年間の セキュリティ アップデート保証 |
CPU | Google Tensor G4 |
Pixel 9 Pro Foldは、Pixel史上最も高速な最新プロセッサ「Google Tensor G4」を搭載しました。
Google Tensor G4では、アプリ起動やWebの閲覧など、日常的なタスクでの速度が向上したほか、最新の生成AIにも最適化しています。
OS/セキュリティのアップデートにも7年間対応しているので、長く安心して使うことができます。
Pixel 9 Pro Fold|メモリ・ストレージ(RAM/ROM)
RAM | 16GB |
ROM | 256GB 512GB |
RAMは他のPixel 9 Proシリーズと同じ16GBと大容量です。
折りたたみスマホならではのデュアルスクリーン(画面分割)を活用し、2つのアプリを同時に開くといったマルチタスクを行う際も、快適に操作することができます。
Pixel 9 Pro Fold|外部ストレージ(SDカード対応)
SDカード | 非対応 |
SDカードは他のPixel 9シリーズ同様に非対応です。
写真や動画をたくさん保存したり、アプリをたくさんダウンロードしたい方は、本体の保存容量が大きい512GBの方を選びましょう。
Pixel 9 Pro Fold|バッテリー容量・充電性能
バッテリー 容量 | 4,650mAh |
バッテリー 駆動時間 | 最長72時間 スーパーバッテリー セーバー使用時 |
急速充電 | |
急速 ワイヤレス充電 |
折りたたみスマホは画面が2つある分、通常のスマホよりも電池持ちが悪くなる傾向にありますが、Pixel 9 Pro Foldはスーパーバッテリーセーバーを使えば72時間、使わなくても24時間以上は持つようなので、普通に1日1回充電すれば良いと思っておきましょう。
パーバッテリーセーバーはバッテリーを長持ちさせるための機能です。オンにするとスマホの処理速度が遅くなり、ほとんどのアプリが一時停止し、機能がオフになります。(電話、メッセージ、時計、設定などの必須システムアプリ以外)
Pixel 9 Pro Fold|カメラ性能
基本のカメラ構成
背面カメラ | ①約4,800万画素 (広角/F値1.7) ②約1,050万画素 (超広角/F値2.2) オートフォーカス マクロフォーカス ③約1,080万画素 (望遠/F値3.1) |
前面カメラ | 約1,000万画素 (F値2.2) |
インナーカメラ | 約1,000万画素 (F値2.2) |
Pixel 9 Pro Foldは背面トリプルカメラ・前面カメラの他に、画面を開いた時に出てくるインナーカメラがあります。
端末のサイズや重量を優先したためなのか、他のPixel 9シリーズと比べると、各レンズの画質は正直物足りなく感じます…。
しかし、Pixel 9 Pro Foldは折りたたみスマホならではの便利な撮り方ができます。
以下はPixel 9 Pro Foldのカメラ機能をまとめたものですが、赤字がPixel 9シリーズから使えるようになった新機能で、青字が折りたたみスマホならではの便利機能になっています。
カメラ機能 | プロ設定 超解像ズーム最大20倍 一緒に写る マクロフォーカス 夜景モード ハンズフリーでの天体写真撮影 ポートレートモード 顔フォーカス 長時間露光 リアルトーン パノラマ トップショット よく撮影する人 デュアルスクリーンプレビュー 背面カメラセルフィー テーブルトップモードでの ハンズフリー撮影 こっちを見て |
編集機能 | 編集マジック 消しゴムマジック ベストテイク ボケ補正 ズーム画質向上 ポートレート ライト |
動画の機能 | 動画ブースト ビデオ夜景モード 音声消しゴムマジック マクロフォーカス動画 10ビット HDR動画 (背面カメラのみ) シネマティック撮影 天体写真のタイムラプス 音声拡張機能 |
【おすすめ機能①】高画質な自撮り撮影
開いた状態で前面ディスプレイで写り具合を確認しながら、高画質な背面カメラで自撮り撮影ができます。
【おすすめ機能②】ハンズフリーで自撮り撮影
テーブルトップモードを使えば、Pixel 9 Pro Foldを机に置いてハンズフリーで撮影できます。
タイマーをセットして画角に収まるか、「OK Google, 写真を撮って」と話しかけるだけで撮影できます。
天体写真やタイムラプスもテーブルトップモードで使えるので、天体観測にもおすすめです。
【おすすめ機能③】全員で確認しながら撮影
撮影時に前面ディスプレイで全員が写り具合を確認しながら、ベストな瞬間を撮ることができます。
誰かが目をつぶっていたりすることもなく、編集せずともお気に入りのレイアウトで撮影できます。
【新機能①】こっちを見て
「こっちを見て」は子供と写真を撮る時に使う機能です。
子供を画角に収めている間、前面ディスプレイに楽しい画像が表示され、気を引いてくれます。
子供がカメラの方向を向いている写真を撮るのは難しいので、活用できれば役に立ちますし、新発想の面白い機能です。
【新機能②】一緒に写る
「一緒に写る」は、集合写真を撮る時に”撮影する人は写真に写れない”という今まで当たり前だった悩みを解決する驚きの機能です。
2枚の写真をAIが合成することで、まるで一緒に撮ったかのような写真に仕上げることができます。
【新機能③】オートフレーム
写真編集機能「編集マジック」に、新しく「オートフレーム」が追加されました。
AIが写真の構図を自動で調整する機能で、撮影した写真から一部を切り抜いて位置を調整したり、周囲の景色を生成して継ぎ足したりしてくれます。
これは、Googleフォトにある既存の写真に対しても使うことができます。
Pixel 9 Pro Fold|防水・防塵・耐衝撃性能
防水|防塵 | IPX8| |
耐衝撃 |
Pixel 9 Pro Foldは防水性能は最高等級ですが、他のPixel 9シリーズと違い防塵性能は付いていません。
砂や埃の多い場所で使う際には、本体が汚れないように注意しましょう。
Pixel 9 Pro Fold|生体認証
指紋認証 | |
顔認証 |
他のPixel 9シリーズでは「超音波式指紋認証」が採用されていますが、Pixel 9 Pro Foldは側面にある電源ボタンでの指紋認証なので、例外となります。
Pixel 9 Pro Fold|オーディオ(スピーカー・イヤホンジャック対応)
スピーカー | ステレオ スピーカー 空間オーディオ |
イヤホンジャック | 非対応 |
Pixel 9 Pro Foldはステレオスピーカーで、空間オーディオにも対応しているので、左右だけでなく前後も含めた空間で音を感じることができ、その場にいるかのような没入感・臨場感を味わうことができます。
Pixel 9 Pro Fold|AI機能
AI機能 | Google アシスタント + Gemini |
Pixel 9 Pro FoldはGoogleの最先端AIGemini(ジェミニ)を搭載しています。
Geminiは、文章だけでなく画像や音声によるチャットにも対応した生成AIです。
GmailやGoogleマップなど、Googleの様々なサービスと簡単に連携でき、仕事や私生活でとても役立ちます。
例えば、ご飯のレシピが思いつかない時に、食材の写真を撮ってGeminiに話しかけるとレシピを考案してくれたり、GoogleドキュメントやGmailのメッセージを要約したりできます。
【まとめ】Pixel 9 Pro Foldは買うべき?どんな人におすすめ?
Pixel 9 Pro Foldは開くとスマホ最大級の大画面にも関わらず、販売中の折りたたみスマホで最薄(2024年8月時点)というのが最大の特徴です。
結論、どんな人が買うべきでおすすめできるのかを以下にまとめます!
- コンパクトに持ち運べるタブレット級の大画面スマホが欲しい
- 2画面分割でマルチタスクを快適に行いたい
- 直射日光下でも明るい画面のスマホが良い
- Googleの最新プロセッサやAI機能を体験してみたい
- 長期のセキュリティ保証で安心できる機種が良い
- インカメラの自撮り撮影をよく使いこだわりがある
- カメラは画質よりも撮影機能や編集機能にこだわりたい
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