2023年は携帯電話会社各社で、料金プランの改定が行われました。
本記事で扱っているソフトバンクとワイモバイルも然りです。
今回は記事の内容を「2023年10月3日にサービス開始となったソフトバンク・ワイモバイルの新料金プラン」のものに書き換え、サービス内容を比較しています。
特にソフトバンクからワイモバイルへ乗り換えを検討している方、必見です。
ソフトバンクの料金プラン
まずは、ソフトバンクの料金プランから解説します。
ソフトバンクの料金プランの考え方としては、
①データ無制限のプラン
「メリハリ無制限+」
②従量制のプラン
「ミニフィットプラン+」
この2つに分かれていることをまず頭に入れておいてください。
そして、PayPayをよく使う方向けに、
③PayPayが貯まりやすいプラン
「ペイトク30」「ペイトク50」「ペイトク無制限」
も用意されている、といったような感じでプランを覚えておいて下さい。
ソフトバンク公式サイトで確認
メリハリ無制限+
ソフトバンクのデータ無制限プランは「メリハリ無制限+」で、各種割引適用前の月額料金は7,425円(税込)です。
メリハリ無制限+ | |
---|---|
基本料金 | 7,425円 |
新みんな家族割 (3回線以上) | ▲1,210円 |
おうち割光セット | ▲1,100円 |
PayPayカード割 | ▲187円 |
合計 | 4,928円 |
※料金は税込
※データ利用量2GB以下だと1,650円(税込)の割引
※新みんな家族割対象の家族が2人の場合は660円(税込)割引
家族で持った場合、SoftBank光やSoftBank Airなどとのおうち割光セット、そして毎月の通信料金をPayPayカードでの支払いにした場合のPayPayカード割の3つを適用させれば、最大4,928円(税込)にまで料金を下げることができます。
プラン名に「無制限」とついていますが、
- スマホ端末でのデータ通信を200GB利用すると
→送受信最大4.5Mbpsに制限 - 別途テザリング利用で50GB利用すると
→送受信最大300kbpsに制限
といった制限がある点には注意が必要です。
メリハリ無制限+の利用可能データ量を表に表すと、以下のようになります。
スマホ端末 | テザリング | 合計 |
---|---|---|
200GB | 50GB | 250GB |
ミニフィットプラン+
データ量は少しで良い。
そんな方はミニフィットプラン+の方が良いでしょう。
ミニフィットプラン+は1カ月の間に使ったデータ量によって料金が変動する従量制のプランで、上限が3GBまでとあまりデータ量を使わない方向けの料金プランとなっています。
〜1GB | 〜2GB | 〜3GB | |
---|---|---|---|
基本料金 | 3,278円 | 4,378円 | 5,478円 |
おうち割 光セット | ▲1,100円 | ▲1,100円 | ▲1,100円 |
合計 | 2,178円 | 3,278円 | 4,378円 |
※料金は税込
ペイトク
ペイトクはPayPayの還元率が上がるプランで、月間データ量とPayPay還元率によってさらに3つのプランに分かれています。
ペイトク30 | ペイトク50 | ペイトク無制限 | |
---|---|---|---|
データ量 | 30GB | 50GB | 無制限 |
基本料金 | 7,425円 | 8,525円 | 9,625円 |
新みんな家族割 (3回線以上) | ▲1,210円 | ▲1,210円 | ▲1,210円 |
おうち割光セット | ▲1,100円 | ▲1,100円 | ▲1,100円 |
PayPayカード割 | ▲187円 | ▲187円 | ▲187円 |
合計 | 4,928円 | 6,028円 | 7,128円 |
ペイトク特典 | (上限1,000円相当/月) | 1%(上限2,500円相当/月) | 3%(上限4,000円相当/月) | 5%
上限付与に必要な 決済額 | 10万円 | 84,000円 | 80,000円 |
実質負担額 | 3,928円 | 3,528円 | 3,128円 |
※料金は税込
※データ量はくりこし不可
※新みんな家族割対象の家族が2人の場合は660円(税込)割引
PayPayポイントのベースの還元率は0.5%(200円の決済で1ポイント)。
ペイトクを契約するとプランによって、還元率は1%、3%、5%まで上昇します。
ただし、各プランのペイトク特典で受けられるPayPayポイントには以下の様に上限があります。
- 1%のペイトク30は上限1,000円まで
- 3%のペイトク50は上限2,500円まで
- 5%のペイトク無制限は上限4,000円まで
※その他ペイトクの注意点
- ペイトク特典対象外サービスがある
(PayPayほけん、携帯電話料金支払い、病院、鉄道など) - PayPayカードでの決済は対象外
(あくまでもスマホアプリ上での決済のみ)
ペイトクのうち一番料金が高いペイトク無制限ですが、新みんな家族割、おうち割光セット、PayPayカード割の割引を最大限適用させ、上限4,000円相当までPayPay還元を受ければ、ペイトク無制限の実質実質料金は3,128円。
これは前述したメリハリ無制限+よりも安くなります。
ただし、それにはPayPayアプリでの決済額は最低でも80,000円となるため、日頃からPayPay決済をよく利用している方以外にはあまりおすすめできません。
ペイトク無制限のデータ量とテザリングの関係
ペイトク無制限はプラン名に「無制限」とついていますが、メリハリ無制限+同様、厳密な意味では無制限ではありません。
月のデータ量が200GBを超えると、送受信速度は最大4.5Mbpsにまで制限されます。
メリハリ無制限+との違いですが、ペイトク無制限はテザリングでのデータ量に関しては(月間データ利用量200GB以下であれば)制限はありません。60GB、100GB分をテザリングで利用しても速度が制限されることはないのです。
ただし、ペイトク無制限は「テザリングを含めての200GB」なので、メリハリ無制限+のように「別途テザリング用にデータ量が用意されている」という訳ではない点には注意しましょう。
スマホ端末+テザリング |
---|
200GB |
通話料について
30秒あたりの通話料は22円(税込)です。
ソフトバンクには「家族割引」があるため、同一グループ内の家族同士の国内通話やSMSは無料で利用できます。
通話オプションは24時間国内通話かけ放題の「定額オプション+」、1回5分以内の通話がかけ放題になる「準定額オプション+」の2つが用意されています。
(かけ放題) | 定額オプション+(5分以内の通話かけ放題) | 準定額オプション+
---|---|
1,980円/月 | 880円 |
※料金は税込
ワイモバイルの料金プラン
ワイモバイルの料金プランはデータ量によって3つのプランに分かれる「シンプル2 S/M/L」です。
以下、シンプル2 S/M/Lの基本料金、そして各種割引適用後の料金を表で示しますが、SoftBank光、SoftBank Airとのセット割引である「おうち割光セット(A)」と「家族割引サービス」は併用することができません。
シンプル2 S/M/L
①おうち割光セット(A)とPayPayカード割適用時
シンプル2S | シンプル2M | シンプル2L | |
---|---|---|---|
データ量 | 4GB | 20GB | 30GB |
基本料金 | 2,365円 | 4,015円 | 5,115円 |
おうち割光セット(A) | ▲1,100円 | ▲1,650円 | ▲1,650円 |
PayPayカード割 | ▲187円 | ▲187円 | ▲187円 |
割引後料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
※料金は税込
※M、Lはデータ利用量1GB以下だと1,100円(税込)の割引
②家族割引サービスとPayPayカード割適用時
シンプル2S | シンプル2M | シンプル2L | |
---|---|---|---|
データ量 | 4GB | 20GB | 30GB |
基本料金 | 2,365円 | 4,015円 | 5,115円 |
家族割引サービス | ▲1,100円 | ▲1,100円 | ▲1,100円 |
PayPayカード割 | ▲187円 | ▲187円 | ▲187円 |
割引後料金 | 1,078円 | 2,728円 | 3,828円 |
※料金は税込
※M、Lはデータ利用量1GB以下だと1,100円(税込)の割引
ソフトバンクの料金プランは小容量のプラン or 大容量〜無制限のプランが用意されている一方、ワイモバイルは小〜中容量プランが用意されています。どちらかといったらソフトバンクより低料金と言えるでしょう。
例えば、データ量30GBで比べた場合、以下の表にもありますがワイモバイルの方がお得になります。
ワイモバイル | ソフトバンク | |
---|---|---|
プラン | シンプル2 L | ペイトク30 |
基本料金 | 5,115円 | 7,425円 |
インターネット 割引 | ▲1,650円 | ▲1,100円 |
家族割引 | (▲1,100円) | ▲1,210円 |
PayPayカード割 | ▲187円 | ▲187円 |
割引後料金 | 3,278円 | 4,928円 |
※料金は税込
※ワイモバイルのインターネット割引と家族割引は併用不可
※新みんな家族割対象の家族が2人の場合は660円(税込)割引
また、ソフトバンクと違い、ワイモバイルの場合、月に余ったデータ量は翌月末まで繰り越すことも可能です。
NURO光はセット割が組めない
ソフトバンクのセット割であるおうち割光セットの対象固定通信サービスにはCMでもよく見かける「NURO 光」(NURO 光 でんわ)が対象に入っています。
しかし、ワイモバイルのおうち割光セット(A)はNURO 光は対象固定通信サービスには入っていません。
この点については筆者もワイモバイルショップで勤務していた頃(2015年〜2020年)にやってしまったミスがあります。
おうち割光セットを組んでいたソフトバンクユーザーの方がワイモバイルへの乗り換えをされたのですが、「Softbank光を利用している」と勝手に思ってしまい、その方の対象固定回線を調べずに手続きをしてしまいました。
しかし、その方が利用していた回線はNURO 光。
その結果、どうなったか?
当然、NURO 光ではおうち割光セット(A)を組むことはできませんので、ワイモバイルへの乗り換えはキャンセルとなりました。今でもお客様にはご迷惑をかけてしまったと思っています。
NURO 光を利用していて、ワイモバイルのおうち割光セット(A)の適用を考えている方は、他の固定通信サービスに変更するか、それが難しいのであればワイモバイルへの乗り換えを保留にしておいた方がよいでしょう。
通話料について
30秒あたりの通話料は22円(税込)です。
家族間通話についてですが、ソフトバンクと違い家族間の通話は無料にはなりません。
通話オプションは24時間国内通話かけ放題の「スーパー誰とでも定額(S)」、1回10分以内の通話がかけ放題になる「誰とでも定額」の2つが用意されています。
(かけ放題) | スーパー誰とでも定額(S)(10分以内の通話かけ放題) | 誰とでも定額
---|---|
1,980円/月 | 880円 |
※料金は税込
電波
ソフトバンクとワイモバイルの違いについて「エリア」「電波」を気にする方は多いですが、こちらに関してはワイモバイルの公式サイトにもあるとおり、「同じネットワークを利用」しています。
裏を返せば、もしお住まいの地域が「ソフトバンクが繋がらない」のであれば、同じネットワークを利用しているワイモバイルも電波が繋がらない可能性が高くなるので、ワイモバイルへの乗り換えは避けた方が良いのかもしれません。
端末(SIMロック解除、種類など)
ソフトバンク・ワイモバイル間(LINEMOも含む)の乗り換えの場合、2023年11月時点ではSIMロック解除は不要です。
SIMロックについては、ご不明な方はこちらの記事も参考にしてみてください。
ワイモバイルには最新機種がない!
ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える際、スマホ本体も新しく購入する場合について注意点があります。
それは、ソフトバンクで扱っているスマホでもワイモバイルでは扱われていない、ということです。
例えばiPhoneの場合、2023年11月5日時点のワイモバイルオンラインストアを覗いてみると、iPhone SE (第3世代)(64GB、128GB、256GB)とiPhone 12(64GB)しか在庫がないようでした。
Androidに関してもPixelシリーズが扱われていない、ハイスペック端末が扱われていない、といったこともあります。
ですので、もしスマホの性能や種類にも拘る方は、ソフトバンクで本体だけ購入するか、Apple Storeなどで購入しておきましょう。
詳しくは、ソフトバンク公式 オンラインショップでご確認下さい。
ヤフーショッピングの違い
ヤフーショッピングを利用した際の、PayPayポイントの違いを表でまとめます。
ソフトバンク | ワイモバイル | |
---|---|---|
最大還元 | 最大17% | 最大12% |
内訳と上限 | 12% ・スーパーPayPayクーポン10%(上限500ポイント) ・Yahoo!プレミアム2%(上限5,000ポイント) | 7% ・Enjoyパック会員特典※15%(上限1,000ポイント) ・Yahoo!プレミアム会員特典2%(上限5,000ポイント) |
5% ・買い物3.5%(上限5,000ポイント) ・ストアポイント1% ・PayPayでの支払い0.5% | 5% ・買い物3.5%(上限5,000ポイント) ・ストアポイント1% ・PayPayでの支払い0.5% |
※1 Enjoyパック(月額550円)の加入が必要
ソフトバンクの場合は、「スーパーPayPayクーポン」の分、還元率が5%高くなっています。
スーパーPayPayクーポンとは対象加盟店でPayPayでの決済を利用した際、最大で半額相当のPayPayポイントの還元が受けられるクーポンです。
対象加盟店は月によって変動があり、例えば2023年11月1日〜11月30日の期間だと、
- セブンイレブン
(上限200ポイント/回 回数は1回) - なか卵
(上限300ポイント/回 回数は1回) - サンドラッグ
(上限200ポイント/回 回数は1回)
などが対象加盟店となっています。
毎月5のつく日(5日・15日・25日)に対象金額の4%のPayPayポイント(上限1,000円相当)が返ってきて、さらに1,000円相当のヤフーショッピング商品券がもらえる「5のつく日キャンペーン」については、ソフトバンク、ワイモバイル共通です。
LINEヤフー株式会社が提供するLYPプログラム(旧ヤフープレミアム)が無料で使える点も共通しています。
使えなくなるもの(例)
ソフトバンクとワイモバイルは同じブランドとはいえ、やはりサービス内容が全く同じというわけではありません。
LYPプログラム(旧ヤフープレミアム)が無料で使える点などは共通していますが、ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換えたら利用できなくなるサービスもたくさんあります。
それこそ数え上げたらきりがありません。
簡単にですが、ここではその一例を挙げています。
使えなくなるもの(一例)
- エンタメ特典
- 5G LAB
- 子育て応援クラブ
- 長期継続特典
- アメリカ放題
なお、「あんしん保証パック with AppleCare Services」などの補償サービス、「新トクするサポート」などの買い替えプログラムは、ワイモバイルに乗り換えてもそのまま引き継げるものがほとんどです。(一部例外あり)
店舗数の減少について
あれ?昔はワイモバイルショップはあったのに、今は無くなっている。
最近そう思ったことはありませんか?
ワイモバイルだけに言えることではありませんが、実はドコモショップ、auショップ、ソフトバンクショップなどの専門店、いわゆる「キャリアショップ」はここ数年で減少の一途を辿っています。
ワイモバイルに関しては、「ワイモバイル(の看板を掲げた)単体の専門店」が閉店し、「ソフトバンクとワイモバイルが一緒になったショップ(いわゆる「デュアルショップ」)」になっている傾向にあります。
もし、お近くのワイモバイルショップが閉店したとしても、デュアルショップがあれば、契約後のワイモバイルのサポートを受けることも可能です。
ただ、(キャリアショップを含めた)携帯ショップの数が全国的に減少しているのは時代の流れだと思いますが、11年間、店頭で携帯電話を販売していた筆者としては少し寂しい気もしてしまいます。
まとめ
以上、本記事ではソフトバンクとワイモバイルの違いについて解説してきました。
まとめです。
- メリハリ無制限+(7,425円/月)
- ミニフィットプラン+(3,278円/月〜)
- ペイトク(7,425円/月〜)
- シンプル2 S(4GB) 2,365円/月
- シンプル2 M(20GB) 4,015円/月
- シンプル2 L(30GB) 5,115円/月
- 同じネットワークを利用している
- SIMロック解除不要
- ワイモバイルは端末少ない
- ソフトバンク→最大17%還元
- ワイモバイル→最大12%還元
- エンタメ特典
- 5G LAB
- 長期継続特典など
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