楽天モバイルは5月13日、1GBまでは月額0円で利用できた「Rakuten UN -LIMIT Ⅵ」を2022年6月末で終了すると発表しました。
新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」では3GBまで月額1,078円(税込、以下同様)が最低金額になります。また、既存ユーザーも自動で新プランに移行されるということで大きな波紋を呼んでいます。
これに伴い、ネットでは他社への乗り換えを検討する声が多く挙がっており、中でも月額0円で楽天モバイルと競合であるKDDI「povo(ポヴォ) 2.0」は注目を浴びており、Twitterでのトレンド入りや、申し込み集中による手続き遅延を発表していました。

そこで今回は、最低月額1,078円の楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VII」と、最低月額0円のKDDI「povo 2.0」どちらを利用するべきなのかを比較してきます!
まず初めに各社のサービス内容をそれぞれ見ていきましょう。
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VII」
データ容量
現在、楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIを利用している場合、2022年7月1日から8月31日までは引き続き1GB以下の場合のみ0円で利用可能です。
それ以降は以下になります。
データ容量 | Rakuten UN-LIMIT VII |
---|---|
~3GB | 1,078円 |
~20GB | 2,178円 |
無制限 | 3,278円 |
注意すべき点は、楽天回線エリアでは高速データ通信を無制限で利用できますが、au回線を利用したパートナー回線エリアでは、国内5GBまで、海外2GBまでしか利用できないというところです。(通信量超過後は最大1Mbpsの速度で使い放題)
通話
通話料金は国内通話22円/30秒、国内SMS送信3.3円/通(70字まで)です。
通話やSMS送信を頻繁に行う方向けには、以下のオプションが用意されています。
月間で合計25分以上通話をかける方はオプションを付けた方が安くなるので、加入する目安にしましょう。
通話定額 | 15分(標準)通話かけ放題 |
---|---|
料金 | 1,100円 |
通話時間 | 15分以内/回 |
SMS | 無料 |
かけ放題の初回申し込み時は特典でオプション使用料が3ヵ月無料になります。
「海外⇒海外」「国内⇔海外」の通話を頻繁に利用する方向けには「国際通話かけ放題」というオプションも用意されています。
また、楽天モバイルでは「Rakuten Link」アプリをインストールし、アプリを使って通話を行うことができます。その場合、国内通話と国内SMSが無料になります。
オプション
楽天モバイルでは保障・セキュリティ・サポート・データ通信など様々なジャンルのオプションを扱っています。
保障
サービス名 | 料金 | 内容 |
---|---|---|
故障紛失保証 with AppleCare Services | 715円 ~ 1,309円 | 修理サービスとサポート、盗難や紛失に対する保証を Appleから直接受けられる |
スマホ交換保証プラス | 715円 | 楽天モバイルで購入したスマホやモバイルルーターの 故障・紛失時に一律6,600円で 最短当日に新品同等の同一機種と交換 |
持ち込みスマホ あんしん保証 | 715円 ~ 1,309円 | スマホの破損・全損・水没時に 最安6,600円で新品同等の同一機種と交換 |
あんしん保証 with AppleCare Services for Apple Watch | 240円 ~ 430円 | 修理サービスとサポートを Appleから直接受けられる |
セキュリティ
サービス名 | 料金 | 内容 |
---|---|---|
ノートン™ モバイル セキュリティ | 220円 | スマホやタブレットを 危険なWi-FiやWebサイトから保護する |
あんしんコントロール by i-フィルター | 330円 | お子さまのスマホ・タブレット利用を見守る フィルタリングサービス |
サポート
サービス名 | 料金 | 内容 |
---|---|---|
スマホ遠隔 サポート | 550円 | 専用オペレーターが 電話で問題解決をサポート |
データ通信
サービス名 | 料金 | 内容 |
---|---|---|
電話番号シェアサービス | 550円 90日間無料 | 1つの電話番号を iPhoneとApple Watchで共有して利用できる |
楽天モバイルWiFi by エコネクト | 398円 | 日本全国約150,000以上のスポットで 高速インターネットを利用できるWi-Fi接続サービス |
データチャージ | 国内 660円/GB 海外 660円/GB | パートナー回線エリアで消費するデータ容量を 必要な分だけチャージできる |
ここでは有料オプションのみ取り上げますが、便利なオプションが多く揃っており、保障やセキュリティ面でも安心して利用できると言えます。
その他オプションについて詳細はコチラ
メリットとデメリット
楽天モバイルの特徴をメリットとデメリットに分けると以下の通りです。
ネットの口コミでも「楽天エリアでも電波が繋がりづらい」など電波面での改善を求める声が多く挙がっています。
サービス面ではさすが第4のキャリアと言ったところで、価格に対して充実していると言えます。
povo「povo2.0」
データ容量
現在提供中のプラン「povo2.0」は基本料金0円です。使いたいデータ・通話・コンテンツを”トッピング”という形で追加課金することで利用できます。
まずはデータのトッピングを見ていきましょう。
データ トッピング | データ追加 1GB | データ追加 3GB | データ追加 20GB | データ追加 60GB | データ追加 150GB | データ追加 使い放題 |
---|---|---|---|---|---|---|
使用期間 | 7日間 | 30日間 | 30日間 | 90日間 | 180日間 | 24時間 |
料金 | 390円 | 990円 | 2,700円 | 6,490円 | 12,980円 | 330円 |
高速データ 通信容量 | 1GB | 3GB | 20GB | 60GB | 150GB | 無制限 |
注意すべきことは以下の2点です。
- 180日以内に有料トッピングを購入するか、通話料とSMS送信料の合計額が660円を超えなければ、利用停止・契約解除となることがある。
- 0円0GB時は、送受信最大128kbpsとなる。

何もしなくても0円維持し続けられるではないし、トッピングしないと速度が遅いのね…
通話
通話料金は国内通話22円/30秒、国内SMS送信3.3円/通(70字まで)です。
トッピングは2種類用意されています。
通話 トッピング | 5分以内 通話かけ放題 | 通話かけ放題 |
---|---|---|
使用期間 | なし 毎月自動で継続 | なし 毎月自動で継続 |
料金 | 550円 | 1,650円 |
オプション
povoにはオプションというものは設けられていませんが、機種が故障した時に使える「スマホ故障サポート」と、動画コンテンツに特化した「コンテンツトッピング」があります。
故障サポート
スマホ故障サポート | |
---|---|
使用期間 | なし 毎月自動で継続 |
料金 | 830円 |
内容 | iPhone・Androidスマホが故障、破損、水漏れなど した場合交換用の端末をお届け |
交換負担金 | iPhone:12,900円/回 Android:5,500円/1回目、8,800円/2回目 |
端末交換はトッピング購入の翌月から使用可能で、最短で当日中(原則申し込み完了の翌日)に届くので、非常に対応が速く便利なサービスです。
コンテンツ
コンテンツ トッピング | DAZN使い放題パック | smash.使い放題パック |
---|---|---|
使用期間 | 7日間 | 24時間 |
料金 | 760円 | 220円 |
内容 | DAZNの利用と DAZN利用中のデータが使い放題 | smash.の利用と smash.のデータが使い放題 |


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通常加入する場合、DAZNは月額3,000円、smash.は月額550円となっています。一時的に視聴したい場合はトッピングにした方が安く利用できます。
メリットとデメリット
povoの特徴をメリットとデメリットに分けると以下の通りです。
※1 auまたはUQ mobileからの移行時は「契約解除料」「番号移行手数料」「新規事務手数料 (SIMパッケージ料金)」が一度請求されますが、翌月以降に利用料金から割引されます。
povoと楽天モバイルの比較
これまでの内容から、項目ごとに比較すると以下のようになりました。


それぞれオススメできる人
2社それぞれオススメできる人の特徴をまとめるとこのようになります。
楽天モバイル | povo |
---|---|
毎月のデータ通信を20GB以上使う人 毎月のデータ通信を無制限で安く使いたい人 国内通話のかけ放題を無料で利用したい人 自分でプランを管理するのが苦手な人 店頭でサポートを受けたい人 セキュリティなどのオプションを使いたい人 キャリアメールを使いたい人 クレジットカードを持っていない人 | 毎月のデータ通信を3GB以上使わない人 国内通話をほとんど使わない人 プランを月ごとに自分でカスタマイズしたい人 店頭に行かなくても手続きできる人 オプションを使わない人 キャリアメールを使わない人 クレジットカードを持っている人 |
つまり、これまでのデータ使用量が1GB以下で、店頭サポートやオプションを活用したことが無い人はpovoに移行した方が向いており、安く利用できます。逆に、データ使用量が3GBを超える月があったり、Rakuten Link・店頭サポート・オプションなどを活用していたという人は楽天モバイルを利用した方が安く済む可能性が高いです。
どちらの通信会社を選ぶかは「現在の利用状況次第」になるので、まずは現在どのように使っているのかを店頭・Webなどで確認してみましょう。
利用状況によっては他の通信会社の方が向いている場合もあります。povo以外は以下の記事で比較しているので是非ご覧下さい。


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