2024年7月30日、ソフトバンクのオンライン専用プランのLINEMOから新プラン「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」の提供が開始されました。
LINEMOベストプラン、LINEMOベストプランVはデータ量3GB、10GB、20GB、30GBをカバーしています。そのため同じくこれらのデータ領域をカバーしている楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」と比較している方も多いでしょう。
本記事では、データ容量ごとの料金の比較を中心に、LINEMOと楽天モバイルのサービス内容を比較していきます。
※2024年10月23日時点の情報です。
料金プラン一覧図
以下の表では基本料金とデータ量に関して比較しています。
LINEMO | 楽天モバイル | |
基本料金 | 3GB以下 990円 (ベストプラン) 3GB超〜10GB 2,090円 (ベストプラン) 20GB以下 2,970円 (ベストプランV) 20GB超〜30GB 3,960円 (ベストプランV) | 3GB以下 1,078円 3GB超〜20GB 2,178円 20GB超 3,278円 |
データ量追加 | 550円/1GB | ー |
データくりこし | ー | ー |
低速時速度 | ベストプラン 最大300kbps※1 ベストプランV 最大1Mbps※1 | ー |
※料金は税込
※1 低速後、ベストプランは15GB、ベストプランVは45GBを超えると最大128kbpsに低下
10GB以下で比較
LINEMOはデータ量が「3GB〜10GB」の「LINEMOベストプラン」と「20GB〜30GB」の「LINEMOベストプランV」の2つに分かれています。
一方楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は利用データ量が「3GB以下」「3GB超〜20GB」「20GB超〜」の3段階で基本料金が変わる仕組みです。
月の利用データ量が10GB以内でおさまるようであればLINEMOベストプランの方が料金が安くなります。
30GB以上で比較
一方、毎月利用データ量が10GBを超えるようであれば楽天モバイルの方が料金が安くなります。LINEMOではカバーしきれていない30GB以上のデータ量も、楽天モバイルであれば3,278円(税込)で利用することができます。
通話料 かけ放題 比較
以下の表では通話料金とかけ放題に関して比較しています。
LINEMO | 楽天モバイル | |
通話料 | 22円/30秒 | Rakuten Linkアプリ 無料 標準電話アプリ 22円/30秒 |
通話オプション | LINEMOベストプラン 通話準定額(5分かけ放題) 550円 通話定額(かけ放題) 1,650円 LINEMOベストプランV 通話準定額(5分かけ放題) 無料 通話定額(かけ放題) 1,100円 | 15分(標準)かけ放題 1,100円 |
※料金は税込
Rakuten Linkなら通話料無料
楽天モバイルは「Rakuten Link」という無料の通話アプリから発信することにより、通話料が無料になります。
ただしRakuten Linkアプリは携帯電話標準の電話アプリでなく、「Rich Communication Services」という規格を使ったサービス。携帯電話の音声サービスとは規格が異なるためか、通話品質に関して気にする方もいるようです。
ベストプランVは5分かけ放題つき
LINEMOは通話オプションとして5分以内の国内通話が何回でも無料でかけられる「通話準定額」が月額550円(税込)で提供されています。
ただしLINEMOベストプランVであれば、この通話オプションもコミコミ。5分以内の通話が頻繁にある方にとっては大変お得であると言えるでしょう。
電波 基地局数 比較
以下の表では電波と基地局数に関して比較しています。
LINEMO | 楽天モバイル | |
電波 | ソフトバンク | 楽天モバイル au |
基地局数 | 5G 65,366 4G 175,333 3G 111,208 (計351,907) | 5G 21,593 4G 59,767 (計81,360) |
割り当て 周波数帯 | 700MHz帯、900MHz帯、 1.5GHz帯、1.7GHz帯、 2GHz帯、3.4GHz帯、 3.5GHz帯、3.7GHz帯、 4.5GHz帯、28GHz帯 (計720MHz) | 1.7GHz帯、3.7GHz帯、 4.5GHz帯、28GHz帯 (計580MHz) |
LINEMOはソフトバンクのオンライン専用プラン。
ソフトバンクのメインブランドで使われているものと全く同じ周波数帯が使われているわけではありませんが、通信品質はソフトバンクと同等と言われています。
一方、楽天モバイルは自社で設置した基地局からの回線、そしてauの基地局から借り受けている回線。この2つの回線が使われています。
基地局数 LINEMOの方が多い
楽天モバイルがauの回線を借りているのは自社で設置している基地局数の数が少ないためです。
上の表は令和5年度に総務省から公表された資料からのデータですが、基地局数の合計を見てみるとLINEMO(ソフトバンク)が351,907に対して、楽天モバイルは81,360。両社には4倍以上の開きがあります。
基地局の数が多ければ多いほど、電波の繋がりは良くなる可能性が高まります。
プラチナバンドも取得したが
さらに両社に割り当てられている周波数帯の種類に関してもLINEMO (ソフトバンク)の方が多いです。
建物内でも電波が入り込みやすいプラチナバンド(700MHz帯)において、2024年6月27日から楽天モバイルでも商用サービスが開始されましたが、「まだまだ繋がらない」という声も聞きます。
経済圏
・auのPontaポイント
・ソフトバンクのPayPayポイント
・楽天モバイルの楽天ポイント
通信キャリアは独自の「経済圏」を有し、顧客囲い込みのための壮絶な戦いを繰り広げています。
しかしLINEMOはソフトバンクのオンライン専用プランですが、PayPayポイントとの連携もなく、他と比べてポイントが貯まる仕組みを持っていません(LINEMOの携帯料金をPayPayカードで支払う場合や新規・乗り換え契約時のポイント還元などを除く)。
Yahoo!ショッピング(LINEヤフー株式会社が運営)での買い物でPayPayポイントアップが可能なのはソフトバンク、ワイモバイルだけです。
一方、楽天モバイルはSPU(Super Point Up Program)によって楽天市場での買い物時が4倍に上がるメリットがあります(月間獲得上限2,000ポイント)。
シンプルな料金体系、小容量帯の料金の安さが特徴のLINEMOですが、今後ソフトバンク経済圏に組み入れられることを期待したいところです。
セット割引
スマホとセットにするとスマホの料金が割引されるサービスが提供されているのは楽天モバイルだけです。
楽天モバイルの「最強家族プログラム」は家族でRakuten最強プランを契約すると、月額110円(税込)割引されるプログラムです。
基本料金 | 割引後 | |
3GB以下 | 1,078円 | 968円 |
3GB超〜 20GB | 2,178円 | 2,068円 |
20GB超 | 3,278円 | 3,168円 |
※料金は税込
「家族」の対象(別住所も可)
・親戚
・同性パートナー
・事実婚
アフターサポート
LINEMOと楽天モバイルのアフターサポート(問い合わせ窓口)は以下の通りです。
LINEMO | 楽天モバイル |
・チャット ・LINE | ・店舗 ・電話 ・チャット |
「格安SIMにしたいけど店舗サポートも欲しい」
そう考えている方は楽天モバイルを検討してみても良いでしょう。
結論 それぞれ合っているのはこんな人
以上、本記事ではLINEMOと楽天モバイルの料金、サービスについて比較してきました。
それぞれ合っているのは以下のような方です。
LINEMOが合っている人
・データ量は3GBまでしか使わない
・通信品質を重視する
・5分かけ放題が欲しい
・店舗サポートは不要
楽天モバイルが合っている人
・楽天モバイルの電波がつながる
・データ量は10GB〜20GBぐらい
・データ無制限を利用したい
・通話にお金をかけたくない
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