「家のネット代を節約したい」
「ネット代とスマホ代を極力安くしたい」
こんな風に考えている方には、試しに楽天モバイルに申し込み、Wi-Fi代わりに使ってみることをおすすめします。
格安SIMの人気ランキングでは上位にランクインすることも多い楽天モバイル。データ無制限がいつでもリーズナブルで使え、良い口コミも多く、評判も良い格安SIMです。
本記事は楽天モバイルのSIMカードをNECの製品「Speed Wi-Fi 5G X12」に挿して活用し、固定回線化させて約1ヶ月間使ってみたレビュー記事で、使用感なども徹底解説しています(Speed Wi-Fi 5G X12を使った理由は「筆者の住環境や利用環境」にて触れています)。
筆者は東京都の多摩地区に位置しており、自然が魅力な青梅市にて在宅勤務をしています。
楽天モバイルの電波は山間部や地方では繋がるのかどうか気になる方も多いでしょう。通信費を安くしたい方は、この記事を読んで頂き参考にして頂ければと思います。気になる目次からお読みください。
※記事内の表記、記載、表示されている各料金・価格は税込です。
※2025年7月31日時点の情報です。最新の情報や詳細は公式サイト、ページのご確認をお願いいたします。
筆者プロフィール
吉田裕紀
東京都を中心に店舗を構える「スマホ相談窓口『TOP1』」の運営会社、株式会社ディ・ポップス所属。11年間の元 現場経験から学んだことを記事作りに活かしている。格安SIM系の記事を得意としているライター。
東京都青梅市在住。
ITmedia Mobile 寄稿記事一覧
楽天モバイルの基本情報と特徴について
楽天モバイルの基本情報と特徴について簡単に解説します。
Rakuten最強プラン概要
基本料金と データ容量 | 〜3GB 1,078円 3GB〜20GB 2,178円 20GB超(無制限) 3,278円 |
---|---|
通話料 | Rakuten Linkアプリ発信時 無料 標準電話アプリ発信時 22円/30秒 |
テザリング | 無料 |
事務手数料 | 無料 |
解約金※1 | 1,078円 |
※料金は税込。
※1 回線利用開始から1年以内に解約した場合。
※2025年7月31日時点。
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は月に使ったデータ量に応じて基本料金が変動するプラン。
楽天モバイルをWi-Fi代わりとして使う場合は、利用データ量は20GBを超えるかと思われますが、どれだけデータ量を使ったとしても月額3,278円(税込)で使える点がポイントです。
ドコモなどの大手の通信キャリアと比べるとデータ無制限の月額料金はなんと半額以下。

楽天モバイル公式ホームページによると、「国内の高速データ無制限エリアでは、混雑時などに公平なサービス提供のため、速度制御が行われる場合がある」といった注意点も書かれており、その点では完全にデータ無制限が使えるとは言えないのかもしれません。
しかし筆者の場合、連日10GB以上のデータ通信を利用していますが、今のところ通信速度が著しく制限されたことはありません。なので1日で大量にデータ量を使うユーザーの方にもおすすめです。

また今回の主旨とは少し外れますが、Rakuten最強プランはRakuten Linkという無料の通話アプリから発信すれば国内の通話が無料で利用できます。
どれだけデータ量を使っても3,278円(税込)。
1日の制限もなし。
そんな特徴を持つ楽天モバイルですが、速度が遅かったり、繋がらなかったりしたら意味がありません。次からは楽天モバイルの回線をWi-Fi代わりに利用した際の実際の通信速度をご紹介します。
※楽天モバイルのエリアは楽天基地局の電波を利用する楽天回線エリアと、パートナー(au)基地局の電波を利用する(レンタルする)パートナー回線エリアの2つが存在しています。
楽天モバイル 固定回線化の速度計測の結果

ここからは実際に楽天モバイルを固定回線化させて使ってみた時の通信速度をご紹介します。
筆者の住環境や利用環境
筆者の住環境や利用環境は以下の通りです。
- 東京都青梅市在住
- 奥多摩に続く自然豊かな地域
- 青梅市人口約13万人
(2025年7月1日時点) - 単身者
- 木造アパートの1階に住んでいる
- 在宅勤務
- 接続機器 パソコン2台 スマホ1台


(筆者居住地)

通常であれば固定回線化に使う端末は楽天モバイルが扱っているものを使うのが一般的でしょう。一応、筆者は昔楽天モバイルを契約した時に購入したモバイルWi-Fiルーター「Rakuten WiFi Pocket 2C」を持っています。
しかし今回、固定回線化に使った端末はNEC製のモバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi 5G X12」にしました。
理由はRakuten WiFi Pocket 2Cは今ひとつ、つながりが良くない点、SIMカードがmicro SIM対応なため、外出時にスマホに挿して使えない点(iPhoneはnano SIM)。この2点から今回は使用を見送りました。

「Rakuten WiFi Pocket 2C」
Speed Wi-Fi 5G X12は以前WiMAXを契約した時に購入した端末です。現在はWiMAXを解約しましたが、端末はとっておいたので、今回はそれを使うことにしました。
Speed Wi-Fi 5G X12はSIMフリー端末であり、APN設定という簡単な設定さえすれば楽天モバイルのSIMカードを入れてもインターネット通信を利用することができます。

もちろん楽天モバイルのSIMカードを挿す端末は、筆者が使ったものとは異なるものでもかまいません。ただし、Speed Wi-Fi 5G X12もそうですが、楽天モバイルの回線に対応しているとは限らない点には注意してください。

計測は1時間ごとに1回。9時〜22時まで
計測の内容は以下の通りです。速度を計測したのはPC(MacBook Air M2)です。
計測端末 | Speed Wi-Fi 5G X12 |
---|---|
接続端末(3台) | iPhone 15 iMac Late 2015、 MacBook Air M2 (速度計測は MacBook Air M2のみ) |
計測アプリ | Fast com |
計測場所 | 東京都青梅市にある自宅 |
計測日時 | 2025年7月28日(月) |
計測時間 | 9時〜22時の間で1時間 ごとに1回計測 (12時台は4回計測) |
計測結果
下り速度 | 上り速度 | |
---|---|---|
9時 | 46Mbps | 10Mbps |
10時 | 36Mbps | 39Mbps |
11時 | 32Mbps | 29Mbps |
12時 | ①31Mbps ②26Mbps ③21Mbps ④22Mbps | ①32Mbps ②38Mbps ③37Mbps ④38Mbps |
13時 | 34Mbps | 41Mbps |
14時 | 25Mbps | 16Mbps |
15時 | 43Mbps | 31Mbps |
16時 | 66Mbps | 36Mbps |
17時 | 36Mbps | 16Mbps |
18時 | 34Mbps | 37Mbps |
19時 | 15Mbps | 5.7Mbps |
20時 | 25Mbps | 9.1Mbps |
21時 | 43Mbps | 9.5Mbps |
22時 | 39Mbps | 9.5Mbps |
Fast.comの画像

















下り速度(ダウンロード速度)、上り(アップロード速度)、共に約30Mbps程度という結果でした。
ストレスなく使えるもの(推奨速度)
下り速度(ダウンロード速度)、上り(アップロード速度)共に平均30Mbpsの通信速度であれば、以下のようなアプリ(ソフト)も特にストレスなく使うことができます。
- ZOOM
- YouTube、Amazonプライムビデオなど
- Chat GPT
- ネットサーフィン
- Webサイトの閲覧
以下は UQ WiMAXの公式ページからの情報になりますが、各アプリ(サービス)利用時の推奨速度を表した表です。
SNSやメール
SNSやメールの送信 | 1Mbps(上り) |
---|---|
SNSやメールの閲覧 | 1〜10Mbps(下り) |
ネットでの検索
ネットでの検索 | 5〜10Mbps(下り) |
---|
動画の視聴
動画の視聴 | 10〜20Mbps(下り) |
---|---|
動画のアップロード | 10Mbps(上り) |
ビデオ会議
ビデオ会議 | 10〜30Mbps(下り) |
---|
オンラインゲーム
オンラインゲーム | 30〜100Mbps(下り) |
---|
UQ WiMAX公式HP Wi-Fiを快適に使える速度の目安は?
今回の計測結果のように約30Mbpsという下り速度であれば一部のことを除けば大抵のことはできます。レスポンスが求められるオンラインゲームになると、この通信速度では少し心許無いと言えるでしょう。
少し気になった点、ストレスに感じた点
私事になってしまいますが、筆者はこれまで楽天モバイルを5回契約し、4回解約をしました。
「契約→解約」を繰り返した理由は「楽天モバイルに興味はあって契約してみたけど、電波の繋がりが不安定で日常使用に耐えうるものではなかったので解約。数年後、電波が良くなったことを期待して再度契約したけど、やっぱりダメだったので解約」というサイクルが続いたためです。

ただ今回は、山間部での利用およびSpeed Wi-Fi 5G X12を端末として利用という条件が影響しているのかは不明ですが、非常に繋がりが良いと感じています。
しかしそれでもなお、少し気になる点もあったのも事実です。
約1ヶ月で2回ほど繋がらないことがあった
楽天モバイルのSIMカードをSpeed Wi-Fi 5G X12に挿してWi-Fi代わりに使っている毎日ですが、約1ヶ月利用してみて「2回ほど」インターネットが繋がらないことがありました。
その際はSpeed Wi-Fi 5G X12を再起動をすることによって、再度インターネットが繋がるようになりましたが、いきなり使えなくなるのは少しストレスを感じました。
地域によっては特定の時間帯になると遅くなるといった現象に見舞われることもあるかもしれません。
数GBのデータのダウンロードは10数分程度
Google ドライブや一般のWebサイトからのファイルのダウンロード、アップロードの利用の際はほとんどのケースでは待ち時間もほとんどなく実行できました。
しかし動画ファイルなど数GB程度のデータ量のファイルをダウンロードする際は、10数分程度の時間を要します。
筆者は一時期ソフトバンク光(下り速度は約200Mbps程度)を契約している時期がありましたが、ソフトバンク光を使っていた頃の数GBのファイルのダウンロードの所要時間は1〜2分でした。
数GBのファイルをダウンロードする場合
(筆者の場合)
Wi-Fi代わり 楽天モバイル | ソフトバンク光 | |
下り速度 | 30Mbps | 200Mbps |
所用時間 | 10数分 | 1〜2分 |
月額料金 | 3,278円※1 | 4,180円 |
※料金は税込。
※1 データ無制限で利用した場合。
やはり光回線と比べると、Wi-Fi代わりに使っている楽天モバイルの速度は数段落ちると言わざるえません。
以上、楽天モバイルをWi-Fi代わりに使った時のレビューをまとめました。記事を読んで頂き「これなら使えそう」と思われた方は、楽天モバイルを選択しても良いと思います。
楽天モバイルをWi-Fi代わりに使う方法
今回、筆者はモバイルWi-Fiルーターを使って楽天モバイルを固定回線化しましたが、何も固定回線化にはモバイルWi-Fiルーターは必須ではありません。
スマホのテザリング機能を使うことによって、固定回線化させることも可能です。
スマホのテザリング

テザリングとはスマホをモバイルWi-Fiルーターのように使う機能のこと。スマホのモバイルデータ通信を他の機器にも共有させる仕組みです。
楽天モバイルではテザリング利用に伴う費用もかかりません。オプションへの加入も必要ありません。スマホ一つあればモバイルWi-Fiルーターも不要でテザリングを利用することができます。
接続できる機器の数はiPhoneであれば5台まで、Androidであれば10台程度まで可能です。
テザリングには「Wi-Fiテザリング」「Bluetoothテザリング」「USBテザリング」の3つの種類があります。
Wi-Fi | Bluetooth | USB | |
---|---|---|---|
通信速度 | ○ | × | ○ |
バッテリー消費 | × | ○ | ○ |
接続台数 | 複数 | 1台 | 1台 |
セキュリティ | × | ○ | ○ |
Wi-Fiテザリング
メリット
- 通信速度が速い
- 同時に複数の端末を接続できる
- スマホ一台で利用可能
デメリット
- バッテリーの消耗が激しい
- パスワードが漏洩すれば不正アクセスされる
Bluetoothテザリング
メリット
- バッテリーの消耗が小さい
- ペアリングした機器のみで接続
(セキュリティに優れる)
デメリット
- 通信速度が遅い
- 接続が不安定
USBテザリング
メリット
- 通信速度が速く安定
- テザリング中もスマホを充電できる
- セキュリティが高い
デメリット
- USBケーブルを持ち運ぶ手間がかかる
スマホを使ったテザリング機能は別途、モバイルWi-Fiルーターを用意する必要がないため、金銭的な負担は小さいでしょう。Wi-Fiテザリングを使えば複数の端末を同時接続させることもできます。
その反面スマホのテザリング機能自体、バッテリーの消耗が激しく、固定回線代わりに使うとなると頻繁に充電が必要になってくるでしょう。
そうなるとスマホのバッテリーの寿命が縮む可能性がでてきます。
そして何よりもスマホの本来の機能からすれば、テザリング機能は補助的についているようなものなので、高速通信自体あまり期待できません。
スマホのテザリング機能は自宅の固定回線代わりに使うのではなく、外出時に一時的に使う程度に留めておいた方が良いでしょう。
モバイルWi-Fiルーター

モバイルWi-Fiルーターはスマホのテザリング機能を使った固定回線化と違い、別途端末を用意する必要があります。
ただし楽天モバイルではモバイルWi-Fiルーター「Rakuten WiFi Pocket Platinum」が1円(定価10,820円(税込))で購入できるキャンペーンが実施中です(2025年7月31日時点)。安く購入できる商品なので楽天モバイルを初めて契約する方は検討してみるのも良いでしょう。

1円キャンペーンの注意事項
・Rakuten最強プラン(データタイプ)は対象外
・キャンペーンを受けられるのは一度だけ
一般的にモバイルWi-Fiルーターは十数台程度の機器を接続させることが可能。スマホのテザリング機能よりも高速で安定した通信が期待できます。
楽天モバイルのモバイルWi-Fiルーターの代わりに、筆者の様に市販のモバイルWi-Fiルーターを使ったり、あるいは据え置き方のホームルーターを使ったりして、楽天モバイルを固定回線化させるという使い方もあるでしょう。
しかしその際はその機器が楽天モバイルの回線に対応しているかどうかは自己責任になってきますので注意してください。
(参考)Speed Wi-Fi 5G X12について

筆者は楽天モバイルの固定回線化のために、WiMAX+5G対応の「Speed Wi-Fi 5G X12」を使いました。
これはかつてUQ WiMAXを契約した時に還元を使って9,900円(税込)で購入した端末であり、UQ WiMAX解約後も保管していたものです。
これから楽天モバイルのモバイルWi-Fiルーターを初めて購入する方は、楽天モバイルで取り扱われている「Rakuten WiFi Pocket Platinum」を特典を使って1円で購入し、使ってみるのが良いでしょう。
既に楽天モバイルの購入特典を利用したことのある方は、筆者のようにSpeed Wi-Fi 5G X12などのSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを用意し、それを使ってみるのもありだと思います。
使用の際にはAPN設定という設定が必要になりますが、その設定方法は「〇〇(機種名) 楽天モバイル APN設定」といった感じでネットで検索すれば情報がヒットするはずです。
ただしそういった端末は楽天モバイルでの動作確認が取れていないものなので、使用は自己責任でお願いいたします。
(「解約して端末がいらない」というような状態になったとしても、このように使う機会がでてくるかもしれませんので、試しに残しておくのも良いでしょう)
Wi-Fi代わりに使うのに向いている人
楽天モバイルの回線をWi-Fi代わりに使うのに向いている人は以下の条件のどれか、または複数に当てはまるような方です。
- ネット代とスマホ代を安くしたい方
- 速度は数十Mbpsで十分な方
- 外出先でもデータ無制限を使う方
- 単身者の方
- たまに接続が切れても気にしない方
ひとつずつチェックしてきましょう。
ネット代とスマホ代を安くしたい方
光回線の月額料金の相場は戸建てタイプで約5,000円〜6,000円、マンションタイプで約3,000円〜5,000円といったところ。工事が必要であれば、さらに月額料金が高くなります。
外出時もある程度データ量を使う必要があるのであれば、スマホの料金プランはデータ容量10GB〜20GBのプラン、あるいはデータ無制限のプランを契約する必要が出てくるでしょう。
格安SIM(MVNO含む)、例えば料金の安さに定評がある日本通信、IIjmio、mineoやLINEMO、povo2.0などを契約すればある程度は携帯料金を抑えることも可能。ですが、ネット代とスマホ代を足すと、それなりの料金を毎月支払っていかねばなりません。

しかし楽天モバイルを自宅のWi-Fi代わりにし、外出時はSIMカードをモバイルWi-Fiルーターからスマホに差し替えれば、家でも外でもデータ無制限が利用可能。しかもかかる料金は3,278円(税込)だけです。
筆者の様にモバイルWi-Fiルーターを固定回線化した場合、電話の着信が取れなくなるので別途回線が必要になりますが、併用したとしても選び方によっては料金を安くすることもできます。
ネット回線+スマホ代の比較の例
(マンションタイプ)
楽天モバイルを 固定回線化 | スマホ ネットと | |
ネット | 3,278円 | 4,180円※1 |
スマホ (日本通信) | 290円※2 (1GB) | 1,390円※3 (20GB) |
合計 | 3,568円 | 5,570円 |
※料金は税込。
※1 ソフトバンク光を契約した場合。
※2 データ容量1GBの合理的シンプル290プラン。
※3 データ容量20GB+5分かけ放題つきの合理的みんなのプラン。
上の表「楽天モバイルを固定回線化」では外出時は楽天モバイルのSIMカードをスマホに差し替えてデータ無制限が利用できるので、日本通信のプランはデータ量1GB、月額290円(税込)の「合理的シンプル290プラン」を契約すると想定したものです。
このようにネット代とスマホ代をできるだけ安くしたい人には楽天モバイルを自宅のWi-Fi代わりに使うやり方が合っていると思います。
速度は数十Mbpsで十分な方
楽天モバイルをWi-Fi代わりに使う際の通信速度は、環境にもよると思いますが出ても数十Mbps程度でしょう。
ただ10Mbps以上であれば動画の視聴やビデオ会議など、大抵のことは利用できます。
「別に光回線の様に数百Mbpsもの通信速度を必要としない」という方は楽天モバイルの固定回線化を検討してみても良いでしょう。

外出先でもデータ無制限を使う方
外出時には特にスマホで大容量データを使わない方であれば、自宅に光回線を引いてスマホのプランはデータ容量が少ないものを契約すれば良いでしょう。
しかし外出時でもデータ無制限を利用したいと思っている方は、楽天モバイルの固定回線化で使った方が料金の節約につながります。そういった意味でも楽天モバイルは家でも外でもデータ無制限を利用したい方向けの格安SIMと言えるのです。
単身者の方
(モバイルWi-Fiルーターを使って)楽天モバイルをWi-Fi代わりに使う方法は、楽天モバイルのSIMカードをスマホに差し替えて外出した瞬間に機能しなくなります。
つまり仮に家族の方が自宅にいる状態で、楽天モバイルのSIMカードを挿したスマホを持っている方が外出していると、家にいる家族の方はWi-Fiを使うことができません。また一台のルーターを家族の方で共用することも、速度が遅くなる原因の一つとなります。

一方、単身者の方であれば上記のことは問題にはなりません。なので単身者の方にも楽天モバイルをWi-Fi代わりに使うことは合っていると思います。
たまに接続が切れても気にしない方
これは楽天モバイルの電波や環境にもよりますが、接続がたまに切れるようなことがあっても、「まぁいいか」と思える方は、楽天モバイルをWi-Fi代わりに使ってみても良いでしょう。
筆者は2025年7月5日から、この記事を執筆している2025年7月31日まで楽天モバイルをWi-Fi代わりに使っています。
約1ヶ月間の利用期間中、「2回」接続が途切れることがありました。
このように接続が切れることがある程度許容できる方は、楽天モバイルをWi-Fi代わりに使ってみても良いでしょう。
Wi-Fi代わりに使うのに向いていない人
今度は楽天モバイルをWi-Fi代わりに使うのに向いていないと思われる方は、以下の条件に当てはまる方です。
- 少しでも接続が切れると困る方
- 数GB〜のファイルのやりとりが多い方
- オンラインゲームをする方
ひとつずつ見ていきましょう。
少しでも接続が切れると困る方
在宅勤務をしている方でも、きちんと電波が繋がれば楽天モバイルをWi-Fi代わりに使っても問題はないと思います。
しかし長時間のビデオ会議やオンラインセミナーの受講や開催などが業務にあるような方だと、ほんの少しでも接続が切れると業務に支障をきたすでしょう。
こういった業務が多い方は楽天モバイルの固定回線化はおすすめできません。

数GB〜のファイルのやりとりが多い方
前述の「気になった点」にて「数GBのデータのダウンロードには10数分程度時間がかかる」ということをお伝えしました。
仕事で数GB以上のデータ量を持つファイルのダウンロードやアップロードを実行する機会が多い方は楽天モバイルをWi-Fi代わりに使用すると、ストレスを感じるかもしれません。
オンラインゲームをする方
楽天モバイルをWi-Fi代わりにした場合の通信速度は約数十Mbps程度。一方オンラインゲームに必要な速度は30〜100Mbps(下り)と言われています。
つまり最低でも30Mbps以上の通信速度が必要というわけです。しかし筆者が楽天モバイルの通信速度を計測した際は、30Mbpsを下回ることもありました。
また通信速度も重要ですが、オンラインゲームの利用の際には「Ping値」という数値も特に重要になってきます。
Ping値とはインターネット回線の「応答速度」を表す数値のこと。具体的には「データが送信されてから、その応答が返ってくるまでの時間を計測したもの」です。
Ping値は小さければ小さいほど良いのですが、オンラインゲーム利用時の推奨Ping値は50Msとされています。ただしスピード感が求められるシューティングゲームや格闘ゲームでの推奨Ping値はさらに低く1〜15Msとされています。
以下は「みんなのネット回線速度」を使って楽天モバイルをWi-Fi代わりに使った時のPing値ですが、15Msを大きく上回ってしまっています。

Ping値が高いと応答速度が悪くなり、タイムラグが生じてしまいます。なのでオンラインゲームを利用する方は光回線の利用を強くおすすめします。
楽天モバイルの関連サービスと比較
今回は楽天モバイルのSIMカードをWiMAX+5G対応モバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi 5G X12」に挿して、Wi-Fiの代わりに使う事例を解説しました。
しかし楽天モバイルは「楽天ひかり」と据え置き型のホームルーター「Rakuten Turbo」も提供しています。ここではこれらのサービス内容についてご紹介します。
最強プラン Rakuten | 楽天ひかり | Rakuten Turbo | |
基本料金 | 3,278円 | マンション 4,180円 戸建 5,280円 | 4,840円 |
工事費 | ー | 0円※1 | ー |
機種代金 | ー | ー | 実質0円※2 |
月額料金 | 3,278円 | マンション 4,180円 戸建 5,280円 | 4,840円 |
速度 安定性 | ?※3 | ○ | ?※3 |
解約金 | 最大1,078円※4 | マンション 4,180円 戸建 5,280円 | なし |
※料金は税込。
※1 キャンペーンにつき0円。
※2 キャンペーンにつき実質0円。
※3 地域、住居による。
※契約して1年以内に解約すると発生。
※2025年7月31日時点。
楽天ひかり

楽天ひかりはNTTフレッツの光回線を利用した光サービス。
回線とプロバイダサービスがセットになっており、月額料金はマンションプラン(集合住宅)が4,180円(税込)、ファミリープラン(戸建)が5,280円(税込)で利用できます。
楽天モバイルも合わせて利用すると、毎月1,000ポイントの楽天ポイントが永年にわたって還元されます。さらに今なら22,000円(税込)する工事費も0円になるキャンペーンも実施中です。

ちなみに契約期間は2年となっており、更新月以外に解約するとそれぞれのプランの1ヶ月分の料金が解約手数料として請求される点には注意してください。
Rakuten最強プランの月額3,278円(税込)よりは料金が高くなりますが、安定したインターネット通信の利用を希望される方は、上記の2つの特典が受けられる楽天ひかりを検討してみてはいかがでしょうか?
Rakuten Turbo

Rakuten Turboとは自宅据え置き型、置くだけのホームルーター。工事不要でコンセントに繋げば(給電すれば)すぐにインターネットが利用できる点が便利なサービスです(ただし持ち運びはできません)。

基本料金は月額4,840円(税込)。
本体代金は41,580円(税込)、48回払いだと初回が878円(税込)、2回目〜48回目まで866円(税込)の分割支払金が請求されます。
しかし「製品代金実質0円キャンペーン」により、同額の割引が基本料金に適用されるため、4年間継続して利用すれば実質0円でRakutenTurboが使えます。

楽天ひかり同様、楽天モバイルと楽天モバイルも合わせて利用すると、毎月1,000ポイントの楽天ポイントが永年にわたって還元。
工事不要で使え、4年間使えば端末代金も実質0円。
そんな特徴を持つRakuten Turboですが、使われている回線はモバイル回線であるため、光回線である楽天ひかりと比べると、安定感で劣り繋がりにくいといったこともでてくるかもしれません。その上、途中で解約すると製品代金分の割引が無くなってしまうというデメリットもあります。
さらにモバイル回線が使われているとは言っても、Rakuten最強プランで利用できるサービスエリアとは同じではないため、お住まいの地域では利用できない可能性がでてきます。


月額料金も4,840円(税込)と楽天ひかりのマンションタイプと比べると660円(税込)高く、コスパが良いとは言えません。ルーターと言えども据え置き型の機器なので、持ち運んでどこでも使えるという類のものでもありません。
光回線工事ができないというケースを除けば、無理にRakuten Turboを契約する必要はないかもしれません。通信の安定性を重視される方は、楽天ひかりを契約されることをおすすめします。このあたりは用途によって決めて頂ければ良いでしょう。
楽天モバイル 固定回線化のよくある質問
楽天モバイルを固定回線化させた時によくある質問をまとめます。
1日の利用可能データ量に上限はあるか?
楽天モバイルのRakuten最強プランには1日の利用可能データ量に上限はありません。
筆者は1日に20GBを超えるデータ量を使った日が数日ありましたが、特に速度制限などは起こりませんでした。

なので1日の内に制限なくデータ通信を利用したい方にも、楽天モバイルはおすすめできます。
充電しながら利用は良くないか?
一般的にスマホやモバイルWi-Fiルーターなどの端末は充電しながらの利用は避けた方が良いと言われています。理由は端末利用時は熱を発しますが、端末が高温になっている状態で充電をすると、バッテリーの寿命が短くなる傾向があるためです。
しかし筆者が今回利用した「Speed Wi-Fi 5G X12」は専用のクレードルに挿して充電しながらデータ通信を利用することもできるため、一概に充電しながらの利用は良くないとは言い切れません。

ただし使用するモバイルWi-Fiルーターにもよりますが、端末の温度が熱くなってくると自動的に充電が停止される機能を持つ端末もありますので、その点には気をつけてください。
契約期間の縛りはあるか?
2025年4月1日より、楽天モバイルを契約して1年以内に解約するとプラン料金の月額最低利用料金の1ヶ月分(最大1,078円(税込))の解約手数料がかかる、といったような縛りがあります。
まとめ 楽天モバイルの固定回線化は30Mbpsぐらい
以上、今回は楽天モバイルのRakuten最強プランをWi-Fi代わりに使った時のレビュー記事でした。
山間部での使用、使用端末はWiMAX+5G用端末「Speed Wi-Fi 5G X12」という筆者の条件では実測30Mbps程度は安定して出るようです。
これぐらいの通信速度が安定してでれば、光回線なしでも日常生活を送れますし、状況によっては在宅勤務時の利用も問題ないでしょう。
ただし「たまに繋がらなくなる」ということを除けばですが。
当サイトフォンシェルジュの提携店舗では以下の様なご相談、ご質問、ご要望を多くのお客さまからいただくことがあり、情報を提供したりご自身に合った機種を探すお手伝い、トラブルの対処法などをお伝えしています。
- モバイルルーターが欲しい
- タブレットが使いたい
- データ量を追加したい
- 通信費を抑えたい
- オプションの支払いを節約したい
- データ消費を抑えたい
- 安いスマートフォンが欲しい
- 画面の見方を教えて欲しい
- どのキャリアが良いか知りたい
- 他社への乗り換え(mnp)を相談したい
- テザリングの手順を知りたい
- auかソフトバンクどちらが良いか?
- 設定のサポートをして欲しい
- 海外で使いたい
- プランの変更をしたい
初めて利用する方も大歓迎。自分ではできないこと、わからないこともわかりやすくご対応させて頂きますので、お気軽にご利用していただければと思います。最適なご提案をさせて頂きます。
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