日本で契約したスマホ(携帯)を海外で利用する際の「設定」や事前に確認しておいた方が良い事、注意点について解説!!
日本国内で契約した通信回線を海外で利用すると「高額請求」される可能性があります。
日本国内で利用する分には、「国内通話無料」「1回5分までの国内通話無用」「データ定額」というように、通話にもデータ通信にも定額サービスが提供されています。
上記プランはあくまでも「日本国内」限定ですので、海外で利用する場合は、ご利用中の定額料金に追加で、海外利用した分だけ料金が発生します。
その他、海外で利用する場合は、いくつか注意事項がありますので、まず初めに注意事項について確認してから、ご自身に合った方法で設定する必要があります。
海外でスマホを利用する注意事項
まず初めに、海外でスマホを利用する際の注意事項について説明します。
- 操作しなくても通信料がかかる可能性
-
スマホは自動でアプリやOSのアップデートなどにより通信が発生する場合があります。
ですから、データ通信を利用しないよう設定しておく必要があります。
- 対応している充電器の電圧と形状
-
スマホを充電するためには、AC100V~240Vに対応している充電器を利用する必要があります。
また、コンセントの形状が、日本と渡航先とでは異なる場合があります。
渡航前に必ず「電圧」と「コンセントの形状」を確認しましょう。
- 国や地域によって利用できるエリアや料金が異なる
-
WiFiのみを利用して通信する場合は問題ありませんが、通信回線を利用して利用する場合、ご利用いただける国(エリア)であるかの確認が必要です。
また、国や地域ごとに料金が異なりますので予め確認しておきましょう。
- 現地のWiFiはセキュリティ要注意
-
WiFiスポットの利用は、お金がかからず利用できる方法ですが、個人情報を盗まれたり、ウイルス感染の危険性があります。
予めウイルス対策ソフトを入れておく等、対策をしておきましょう。
- SIMフリースマホであることを確認
-
現地でプリペイドSIMカードを購入して差し替えて利用する場合は、必ずSIMフリー端末であることを確認しましょう。
SIMロック解除されていない場合、は利用ができません。
また、機種によっては、その国や地域の電波に対応していない場合もあります。
上記の注意事項を確認の上、海外でスマホを利用する方法について説明します。
海外でスマホを使う方法
利用方法 | 費用 | 高額請求 されない | セキュリティ 安全 |
---|---|---|---|
宿泊先の WiFiスポット利用 | 不要 | 〇 | ✕ 不正アクセスの可能性 |
プリペイド SIMカード利用 | SIMカード 代金 | 〇 | 〇 |
モバイルWiFiルーター レンタル利用 | レンタル料金 | 〇 | 〇 |
海外ローミング 定額なし | データ通信利用料 通話利用料 | ✕ 上限なしで請求の可能性 | 〇 |
海外定額サービス 利用 | 各社 定額料 | 〇 | 〇 |
海外でスマホを利用する場合、主に上記の5つの方法で通信を利用することができますが、「利用するための費用」「高額請求の可能性」「セキュリティ面の安全性」を加味して利用する必要があります。
宿泊先や現地のWi-Fiスポットを利用する際、セキュリティ対策されていないWiFiスポットに接続してしまった場合、「個人情報漏洩」「ウイルス感染」の危険性があります。
また、日本国内で契約している通信会社では「海外ローミング」サービスがあり、海外へ行く際もそのまま利用できるサービスがあります。
ただし、日本国内で提供されている「通話定額」や「データ定額」サービスは利用できませんので、ほとんど利用していなかった場合でも高額請求される可能性があります。
どうしても、海外で利用したい場合は、国際通話が無料になるサービスや、海外でもデータ定額となるサービスを提供している通信会社を契約する等、予め契約内容を確認しておきましょう。
以上の事から、海外でスマホを利用する場合は、以下の3つの方法がお勧めです。
- 海外定額サービス利用
- プリペイドSIMカード利用
- モバイルWiFiルーターレンタル
プリペイドSIMカードを利用する場合、SIMカード自体をスマホに差し替えるため、日本国内で契約中の通信会社の電波は利用しませんが、そのほかの方法で利用する場合、現地で利用できるWi-Fiがない限り、ご契約中の回線でデータ通信や通話において別途費用が発生します。
この記事では、主に現在ご利用中のスマホをそのまま持っていく場合の設定や注意事項について解説します。
ここからは、ご利用用途に合わせて、必要な設定方法について説明します。
利用用途別の設定/リスト
現在ご利用中のスマホを海外に持っていく場合、どのような使い方をするかによって設定方法が異なります。
海外定額サービスを利用
海外でネットも電話も利用する
- 海外に行く前に「海外ローミング」対応プランかを確認
- 「海外通話定額サービス」を申し込む
- 「海外データ定額」対応であることを確認する
- 「データローミング」をオンにする
- 各サービスの「自動更新」をオフにしておく
海外ではネットは使わないが電話やSMSを使う
- 海外に行く前に「海外ローミング」対応プランかを確認
- 「海外通話定額サービス」を申し込む
- 「モバイルデータ通信」をオフにする
- 「データローミング」をオンにする
海外データ定額や海外通話定額サービスを利用する場合、無駄に通信を使わない為にも、「自動更新」機能をオフにしておくことをお勧めします。
日本国内で利用できる定額サービスは利用できず、国によって利用料も異なりますので、必ず事前に料金を確認しておきましょう。
一部通信会社では国際通話が定額になるサービスがあります。
プリペイドSIMカードを利用
- スマホがSIMロック解除済みであることを確認
- スマホの対応周波数(対応バンド)を確認
- 現地で利用するプリペイドSIMカードの対応周波数(対応バンド)を確認
- スマホ・SIMカード共に周波数が異なる場合は、渡航先ではWi-Fi以外で利用できません。
- 「プリペイドSIMカード」を利用する場合は、ご利用するプリペイドSIMカードによって設定方法が異なります。
- 渡航前に「SIMロック解除方法」と「APN設定方法」を予めご確認下さい。
モバイルWi-Fiルーターレンタル
海外でWiFi以外でネットや電話を使わない
- 「データローミング」をオフにする
- 「モバイルデータ通信」をオフにする
海外ではネットはWiFi以外で使わないが電話やSMSを使う
- 海外に行く前に「海外ローミング」対応プランかを確認
- 「海外通話定額サービス」を申し込む
- 「モバイルデータ通信」をオフにする
- 「データローミング」をオンにする
ここからは、上記の設定方法の手順を説明します。
設定方法
機内モード
飛行機に乗る際には、WiFi以外の電波を接続できないようにする「機内モード」に設定する必要があります。
iPhoneの場合
「設定」から機内モードをオンにする
コントロールセンターから機内モードをオンにする
右上から左斜め下に向かって、画面をなぞる(スワイプ)
Androidの場合
※Android12で検証
「設定」から機内モードをオンにする
ステータスバーから機内モードをオンにする
指2本で上から下に向かって画面をなぞる(スワイプ)
データローミング
ネットを利用しない場合は、「データローミング」をオフにする必要があります。
iPhoneの場合
- 「モバイルデータ通信」も極力オフにしておきましょう。稀に意図しない通信をする場合があります。
SIMカードが複数枚(eSIM)入っている場合は、「モバイル通信プラン」欄のを押す。
その場合「主回線」「副回線」共に設定が必要です。
設定 | ネット使用 | SMS |
---|---|---|
オン | 〇 | 〇 |
オフ | ✕ | ✕ |
Androidの場合
Android12のスマホで検証
「ローミング」もしくは「データローミング」を開く
モバイルデータ通信
「データローミング」をオフにすれば、海外で通信を利用することはできなくなりますが、稀に意図しない通信をする場合があります。
Wi-Fi以外でデータ通信を利用しない場合は「モバイルデータ通信」もオフにしておくことをお勧めします。
また、ネットは使わないがSMSを利用したい場合は、「データローミング」をオンにしておく必要がある為、SMSだけ利用したい場合は、データ通信を利用しないために「モバイルデータ通信」を必ずオフにしておく必要があります。
iPhoneの場合
Androidの場合
※Android12の場合
設定画面の上部にある検索バーで「モバイルデータ」と検索する
自動更新機能
iPhone・Androidどちらにも、自動更新機能があります。
ご自身で操作をしなくても、勝手に通信をしてしまうため、意図せず高額請求となる場合があります。
特に、OSのアップデートは、データ量が多い為、オフにしておきましょう。
渡航前に自動更新機能自体をオフにしておくことをお勧めします。
iPhoneの場合
Androidの場合
Googleフォト
その他、バックアップ機能のあるアプリやサービスを利用している場合は、各サービスごとにご確認下さい。
SIMロック解除
ご利用中のスマホにプリペイドSIMカードを差し替えて利用する場合は、SIMロックが解除されている前提です。
2021年5月12日以降に、SIMロック解除対応製品を購入された方は、既にSIMロック解除されている状態である可能性が高いです。
それ以前に購入した端末については、必ずSIMロックをご自身で解除する必要があります。
- SIMロック解除対応機能対応機種
- ネットワーク利用制限中でない事
- 機種購入から101日目以降である事
解除方法は、下記記事にて解説しています。
海外でそのままスマホを利用したい場合
現在ご利用中のスマホを海外で利用する場合は、必ず料金プランや、海外利用時の定額プランの有無を確認しておきましょう。
通信会社 | データ定額 | 通話定額 |
---|---|---|
ドコモ | 〇 | ✕ |
au | 〇 | 〇 |
ソフトバンク | 〇 | ✕ |
ワイモバイル | 〇 | ✕ |
UQモバイル | 〇 | ✕ |
楽天モバイル | 〇 | 〇 |
ahamo | ✕ | ✕ |
povo2.0 | ✕ | ✕ |
LINEMO | 〇 | ✕ |
BIGLOBE モバイル | 海外利用 不可 | ✕ |
IIJ mio | ✕ | ✕ |
海外でそのまま通信や通話を利用するなら「楽天モバイル」がお勧めです!!
楽天モバイル以外の通信会社の場合、データ定額を提供していたとしても、1日当たり2,980円と、定額でも大変高額です。
海外でそのまま使うなら”楽天モバイル”
楽天モバイルをご利用中の場合、「Rakuten Link」アプリ経由で日本へ電話をかける場合、無料で利用できます。
楽天モバイル | データ定額 | 通話定額 |
---|---|---|
プラン名 | Rakuten UN-LIMIT VI | 国際通話かけ放題※ |
申込み | 不要 | 必要 |
利用料 | 1,078円/3GB | 980円/月 |
- 海外から電話をかける場合は、「Rakuten Link」アプリを利用する必要があります。
- 日本から海外へかける場合は、OS標準の電話アプリ使用時も通話定額対象となります。
対象の国と地域は楽天モバイル公式サイトをご確認下さい。
eSIMの利用がお勧め!!
現在、楽天モバイルをご利用中でない場合も、eSIM対応のスマホの場合、現在利用している通信会社のSIMカード(物理SIM)はそのまま、同じスマホで楽天モバイルのeSIMを利用することができます。
事務手数料も解除料もなく、海外で利用する場合も月間980円で通話し放題で利用できます。
また、日本に戻って来た際も、1GB未満の利用なら通信料は0円のままですので、解約する必要もありません。
楽天モバイルの料金プランやキャンペーン特典については下記記事をご覧ください。
フォンシェルジュ提携の楽天モバイルショップでもお手続き可能です。
まとめ
この記事では、海外へ行く際にスマホを安心して利用するための手順や、予め準備しておく必要のある事についてまとめました。
- 海外でスマホを利用する注意事項
-
- 海外での利用に対応しているプランかを確認
- 海外定額サービスがあるかの確認
- 対応している国・地域であるか確認
- 充電器の電圧とコンセントの形状
- 海外でスマホを使う方法
-
- 海外定額サービス利用
- プリペイドSIMカードの利用
- モバイルWi-Fiルーターの利用
- 渡航直前に設定する事
-
- モバイルデータ通信
- 機内モード
- データローミング
- 自動更新機能
- 現地のSIMカードを利用する場合
-
- SIMロックが解除されているか
- お持ちのスマホがその地域の周波数(対応バンド)に対応しているか
後から高額請求が来ないよう安心して利用するために、上記注意事項や設定を予めご確認下さい。
フォンシェルジュ公式LINEアカウントの登録が便利でおトク
- スマホの無料料金診断ができる
- お近くの店舗を探してすぐに来店予約ができる
- オンラインで機種予約ができる
- スマホなどの機種に関する情報やお役立ち情報を配信
- 期間限定クーポンを配信
- 契約・お手続き時の必要な書類や準備する事が確認できる
フォンシェルジュでは、スマホを便利に利用するための情報を配信してまいります。