【格安SIM】MVNOキャリア/プランの選び方

格安スマホや格安SIMと呼ばれる、MVNO各社を取り上げ、MVNO各社の違いを分析し、一番お得なMVNOはどこかに迫ってみたいと思います。

MVNOといってもたくさんの会社があるので、今回はMVNOの中では大手キャリアになる、OCNモバイル、IIJmio、BIGLOBEモバイル、mineoの4社を取り上げ、各社の違いを解説してまいります。

  • この4社で、新規受付をすでに実施していない楽天モバイル、LINEモバイル、KDDIになったUQモバイルを除くとMVNOの50%くらいのシェアがあります。
目次

MVNOの仕組みと特徴

まず、おさらいとしてMVNOって何?というところから入りたいと思います。MVNOは仮想移動体通信事業者の略で、ドコモ、KDDI、ソフトバンク等のMNO(移動体通信事業者)から携帯電話のサービスを行う上で必要な設備と電波を借りて携帯電話のサービスを提供している会社をいいます。

本来、携帯電話のサービスを提供するためには、総務省から電波の割り当てを受け、自社で基地局と呼ばれるアンテナをはじめサービスを行う上で必要な設備を持つ必要があります。この総務省から電波の割り当てを受け、自社で基地局と呼ばれるアンテナ等の必要な設備を持つ会社をMNO(移動体通信事業者)といい、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天がMNOに当たります。MNOとして携帯サービスを提供するには莫大な投資が必要で事業への参入障壁が高く携帯電話のサービスを提供する事業者の数は限られる状況にあります。

MVNOは設備を自社で持つことなく設備と電波をMNOから借りてサービスを提供していますので、初期投資が減り事業への参入障壁が下がりサービス提供事業者が増えやすいという特徴があります。サービス提供事業者の数が増えれば、必然的に提供される料金やサービスの競争がおこり料金の低廉化、サービスの向上が見込めるというユーザーメリットが発生します。実際に格安スマホと呼ばれるような動きが起こりスマホ料金の低廉化につながりました。

MVNOがMNOから設備と電波を借りるレンタル料を一般的にデータ接続料といいますが、これがMVNOのサービス原価の多くを占めます。一般的には、1秒間に何ビット転送できるかを示すbpsという単位で表される、帯域と呼ばれる電波の周波数の幅あたりいくらで料金設定されています。2021年は10Mbpsあたり26万円なんて言う報道もありましたが、この原価構造がMVNOのサービス特徴につながっています。

帯域はよく広いとか狭いといわれ、帯域が広いと≒データ通信の速度が速い、帯域が狭いと≒データ通信の速度が遅いという認識を一般的にはしています。通信速度を上げるためには帯域を広く使う必要がありますし、帯域をあまり使わないと通信速度が遅くなります。お昼時や夕方などの時間はスマホをたくさんの人が使うため、1人1人が使える帯域幅が狭くなり、通信速度が遅くなります。逆にあまりスマホが使われない時間帯は1人1人が使える帯域幅が広くなり、通信速度が速くなります。時間帯により通信速度が変わるのはこのためです。MNOはたくさんの人が使う時間にもストレスなく使える分の帯域幅を用意していますが、ほとんどのMVNOはそこまでの帯域幅を用意していません。

道路に例えるとMNO回線は4車線の高速道路、MVNO回線は1~2車線の一般道とするとわかりやすいでしょうか?道幅も広くたくさんの人が使っても混雑しづらい高速道路のMNO回線と、もともと道幅が狭く少しの人が使うと混んでしまう一般道のMVNO回線という差があるということです。現実的なMVNOの通信速度は会社により差がありますが1Mbps~5Mbpsくらいまでが実際のスピードであり、MNOの10/1以下のスピードと考えていただいてよいかと思います。
(参考 https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=397 MVNOの通信速度についてはMM総研という調査会社が調べた通信速度の記事が参考になるかと思います)

つまりは帯域をたくさん用意すれば高速のデータ通信のサービスが実現できますが、帯域あたりで接続料を払うので原価が高くなりサービス料金も高くなります。また帯域を使わないサービスにすればサービス料金は安くできますが、データー通信のスピードが遅くなります。

現状MVNOでは月に使えるデータ容量が3GB~5GBの低容量のプランが主力になっていますが、これはMNOと比較して差別化のあるプランを作ろうとすると、データ通信のスピードを抑え、料金を低く設定し、あまりスマホを使わない、多少データ通信の速度が遅くてもよいといったユーザー向けのプランを作ることが原価構造的に最適になるためです。

MNOと比較したMVNOのサービスは、通信速度(良く回線品質といわれます)はそれなりですが、サービス料金が安いということが一番の特徴になるかと思います。ドコモ等のMNOやアハモ等のオンライン専用プラン、ワイモバイル等のサブブランドとは回線品質(≒通信速度)が全く違うので同じ土俵で月々の料金やギガのコスパを比較するものではないという前提のもと、今回取り上げるMVNO大手4社のサービス比較に入りたいと思います。

MVNO 4社の月額料金の比較

まずは、OCNモバイル、IIJmio、BIGLOBEモバイル、mineoの音声通話付の2021年4月にはじまった新プランを取り上げ料金の比較表を作成してみました。

キャリア データ容量

基本料金

固定
家族割
OCN 1GB 770 -220
3GB 990
6GB 1,320
10GB 1,760
IIJ mio 2GB 858 -660
4GB 1,078
8GB 1,518
15GB 1,848
20GB 2,068

BIGLOBE
モバイル

1GB

1,078

-330 -220
3GB 1,320
6GB 1,870
mineo 1GB 1,298 -55
5GB 1,518
10GB 1,958
20GB 2,178
  • 固定回線の割引は、支払い総額からの割引で1回線毎の割引ではありません。
  • 家族割引の1回線目は割引がされず、2回線目からの割引となります。

ギガあたりの料金が一番安いのは、IIJmio、データ容量の小さいMVNOですので固定回線(家のインターネット)を同時に使うことが多いかと思いますが、IIJmioは固定回線とのセット料金の総額から660円割引になるので固定回線をつかった場合でも安くなり、ギガあたりの料金ではIIJmioがもっともおススメできます。

ギガをほとんど使わない方にはOCNモバイルの1GB/770円のプランが、維持費最安になるのでとりあえずスマホがあればという方にはおススメです。

各社キャンペーンを比較する

各社期間限定ですがキャンペーンをやっており、月額料金や初期費用の割引をしています。
代表的なキャンペーンの割引額を以下まとめてきました。

キャリア データ容量

基本料金

通信料金
割引
初期費用
割引
OCN 1GB 770
3GB 990
6GB 1,320
10GB 1,760
IIJ mio 2GB 858 -3,299
4GB 1,078
8GB 1,518
15GB 1,848
20GB 2,068

BIGLOBE
モバイル

1GB

1,078

初月:-1,078
1年間:-308
-3,733
3GB 1,320 初月:1,320
1年間:-550
6GB 1,870 初月:-1,320
1年間-550
mineo 1GB 1,298
5GB 1,518 3ヵ月
-1,188
10GB 1,958
20GB 2,178

キャンペーンでもっとも特筆すべきはBIGLOBEモバイルです。月額の通信料金では4社の中で最も高いキャリアでありますが、キャンペーンはもっとも強力です。まずMVNO各社には初期手数料3,300円とSIMカード手配料433円、の合計3,733円が申し込み時に初期費用として必要ですがこれが無料になり、次に月額費用でも加入初月が無料、それ以降1年間がプランよりですが最大で550円割引になります。3GBの料金コースを選択すると、本来初期費用含め最初の1年間で19,573円かかるところ、8,470円しかかからない割引額11,103円というキャンペーンです。同じ3GBでは月額料金が一番安いOCNモバイルは1年間で15,180円かかりますので45%近くBIGLOBEモバイルが安いことになります。ただこれ1年間だけですので、先ほどのOCNモバイルとの比較では33か月以上使うとOCNモバイルが安くなります。

 キャンペーンで最初だけ安いという手法は、過去MNOがさんざんやってわかりにくいといわれていた手法でKDDIグループであるBIGLOBEモバイルらしい料金です。キャンペーン特典をうけ、キャンペーン終了時に他のキャリアに乗り換えるという手間を惜しまない上級者にはBIGLOBEモバイルはおススメですが、キャンペーンを含んだトータルをみても初期手数料3,300円が1円になりギガあたりの料金が一番安いIIJmioがここでも1番のおススメです。

追加ギガと電話料金を比較する

次は、ギガ容量を使い切ってしまったときに追加で購入するギガ代金と電話の料金を比較してみたいと思います。今回取り上げている4社の通常の電話料金は30秒/22円で横並びですが、プレフィックスという仕組みをつかった各社の独自サービスを実施しており、今回の電話料金比較はプレフィックスをつかった各社の独自サービスの比較をしています。

  • プレフィックス電話の詳細は下記記事にて解説しています。
OCN
OCN電話
金額/円
通話料/30秒11
10分かけ放題935
トップ3かけ放題935
かけ放題1,430
かけ放題割引-330
データ追加
1GB
550
IIJ mio
みおふぉんダイヤル
金額/円
通話料/30秒11
誰とでも3分以内
家族と10分以内
かけ放題
660
誰とでも10分以内
家族と30分以内
かけ放題
913
データ追加
1GB
220
BIGLOBEモバイル
BIGLOBE電話
金額/円
通話料/30秒11
10分かけ放題913
通話パック90913
データ追加
100MB
330
mineo
mineoでんわ
金額/円
通話料/30秒10
10分かけ放題935
通話定額30924
通話定額601,848
データ追加
100MB
165

MVNOらしく、通話パックのオプションは各社横並びではなく特色が出ています。OCNでんわには、MVNOで唯一完全かけ放題のオプションがあり、ドコモのかけ放題が1,870円であることを考えると安く、データ通信をほとんど使わない人なら1GBのプランと組みあわせて使う使い方がおススメです。BIGLOBEモバイルには通話パック90という90分間の通話がパックになったオプションがあり、電話の回数は多くないけど、1回電話すると長くなってしまうなんて言うニーズにこたえられる商品になっております。

  • MNOのでんわオプションの詳細は下記記事にて解説しています。

またプレフィックス電話は本来専用番号をダイヤルするか、専用アプリを使わなければ使えないわけですが、OCNでんわがこの春から専用アプリを使わなくても自動でプレフィックスでの発信ができるプレフィックス自動付与機能をスタートさせました。この自動付与機能は今後他のMVNOにも広がると思われ、MVNOの電話が近い将来、ただ安いだけではなく、便利に使えて安いに変わると思われます。

追加のギガ容量に関してはIIJmioが圧倒的に安く、ここでもIIJmioのおススメポイントになっております。

その他機能の比較

MVNOはその他機能も充実しております。対象ややり方に多少の違いはありますが、データ容量の繰り越しやシェアは4社ともできますし、mineoにはフリータンクというmineoユーザー全体でデータのシェアができる機能があります。

面白い機能としてはOCNモバイル、IIJmioについているバースト機能があります。一時的に通信スピードを上げる機能で、データ容量を使い切って遅くなってしまった時など、SNS等のデータ量の小さいものであれば読み込み時だけ通信スピードを上げストレスなく使うようにする機能です。

BIGLOBEモバイルにはエンタメフリーという機能がありYouTube等の特定のサービスのデータ量を消費しないで使えます。(308円/月 税込)

MNOと比べると、MVNOは低容量プラン向けの機能が充実しています。

まとめ

今回取り上げたMVNO大手4社のサービスを比較すると、月額料金の面ではIIJmioが1番安くもっともおススメといえます。乗り換えの手間を考えず選ぶならBIGLOBEモバイルのキャンペーンを活用し、キャンペーンが終了した時に他社に乗り換えるという方法も選択枠に入ると思います。データ通信をほとんど使わない方で電話をよく使う方は、専用アプリを使わなくても安い電話が使えるOCNモバイルがおススメです。

MVNOキャリアを選ぶ選択枠は、上記で解説してきたことだけではなく他の選択枠もございます。今回解説してきた選択枠は自分にピッタリあったMVNOキャリアを選択する上で必要不可欠な部分と思います。自分にピッタリあったキャリアを失敗せずに選ぶために、今回解説してきました内容が参考になれば幸いでございます。

フォンシェルジュでは、これからも皆様が自分にピッタリのキャリアやプランを選んでいただく為のいろいろな情報をご案内してまいります。

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