スマホが古くなった、壊れた等の理由でスマホを新しく買い替える時、スマホを買い替えるにはざっくり大きく分けて3つの方法があります。
1つ目は今使っているキャリアで機種変更をする方法、2つ目はキャリアごとスマホも変えてしまう乗り換え(MNP)をする方法、3つ目はスマホだけを入手する方法。一般的には、1つ目を機種変更、2つ目は乗り換え(MNP)、3つ目は端末購入と呼ばれています。
今回は、そもそも機種変更と乗り換え(MNP)と端末購入では何が違うのか?
それぞれのメリット、デメリットは何か?
プラン変更、乗り換え(MNP)、端末購入の違いを比較し解説してまいります。
機種変更
機種変更とは、今使っているスマホと同じキャリアで発売されているスマホに新しく買い替えることです。
現在ドコモのスマホを使っているとするならば、ドコモから発売されているスマホに変更し、ドコモの扱い店舗で手続きをします。現状ではスマホを買い替える方法としては一番一般的な方法といえます。
機種変更のメリット
手間と時間がかからない
スマホの買い替え方法の中では一番手間も時間もかかりません。各キャリアショップや扱い店舗で手続きをすれば、細かい設定は別ですが、とりあえずスマホを使えるようにして渡してくれます。
注意事項が少ない
いままで使っていたキャリアのサービスもほぼそのまま使えます。
機種変更のデメリット
スマホの割引や特典がない
後述する乗り換え(MNP)と比べるとスマホ本体の割引や特典が無かったり少なかったりします。
スマホの選択枠が狭い場合がある
一部キャリア(ワイモバイル、UQモバイル、楽天モバイル等)では最新モデルが発売されていないなど、今使っているキャリアに縛られるため他の方法とくらべスマホの選択枠が狭くなります。
乗り換え(MNP)
乗り換え(MNP)とは、モバイルナンバーポータビリティの略で今まで使っていた、電話番号を変えずに乗り換えた先のキャリアのサービスを利用できる制度のことです。
乗り換え(MNP)を活用することで、キャリアのサービスだけでなくスマホも一緒に換えることができます。例を上げると、今ワイモバイルを使っているけれども、iPhone12proが欲しいので、auに乗り換え(MNP)をして、無制限プランへの変更とiPhone12proへの変更を一緒に行うということができます。
乗り換え(MNP)のメリット
割引や特典が受けられる
どのキャリアも乗り換え(MNP)には最大で2万円分の割引や特典がついており、他の買い替えの方法より価格的なメリットがあります。
選択枠が広い
キャリアごと端末も乗り換える方法なので、どのキャリアで発売している端末にも乗り換えられます。機種変更に比べ選択枠が広くなります。
乗り換え(MNP)のデメリット
手間がかかります
乗り換えをするためには、今のキャリアに転出の手続きを行い、予約番号という転出の手続きに必要な番号を取得し、その番号をもって乗り換え先のキャリアで手続きをする必要があります。
扱い店舗で手続きすれば、細かい設定は別ですが、とりあえず使える状況にして渡してくれます。しかし機種変更にくらべ手続きの時間と手間は確実にかかります。
注意事項がたくさんあります
キャリアごと乗り換える方法ですので、いままで使っていたサービスが使えなくなったり、キャリアメールのアドレスが引き継げなかったり、前のキャリアの長期加入の特典が無くなってしまったり、家族割引等の月々の料金の割引が受けられなくなったりといったような注意事項がたくさんでます。
端末購入
文字通りスマホ(端末)だけを購入し、今まで使っていたSIMカードを自分で差し替えて使う方法です。
スマホだけの購入方法として代表的なものは、1つ目、家電量販店等で販売されているSIMフリーと呼ばれるスマホを購入する方法、2つ目、キャリアの扱い店舗でスマホだけを購入する方法、3つ目、中古のスマホを購入する方法などがあります。
先ほどの例を使うと、今ワイモバイルを使っているけれども、iPhone12proが欲しいので、1つ目、家電量販店でiPhone12proのSIMフリーモデルを購入し今使っているワイモバイルのSIMを自分で差し替えて使う、2つ目、キャリアの扱い店舗でiPhone12proだけを購入して今使っているワイモバイルのSIMを自分で差し替えて使う、3つ目、中古のiPhone12proを購入して今使っているワイモバイルのSIMを自分で差し替えて使うといった様に、スマホだけを購入することで、今使っているキャリアを変更せずに、キャリアの扱いがないスマホを自分でチョイスして組み合わせて使うことが可能になります。
端末購入のメリット
SIMフリー端末や中古端末は、機種変更に比べスマホの価格を抑えてスマホを購入できる
例えばiPhone12/64GBならSIMフリー版が94,380円、ドコモ版101,376円、AU版103,430円、ソフトバンク版110,880円、楽天版101,176円でSIMフリー版が一番お得です。ちなみに中古は状態によりますが84,800円~89,800円程度で販売されており新品にこだわらなければお得に購入できます。
今使っているキャリアを変えずにお得なスマホをチョイスできる
今使っているスマホを下取りに出すことが条件ですが、ソフトバンクのトクするサポートを使うと、iPhone12/64GBが実質55,440円で持つことができ、ドコモのスマホおかえしプログラムをつかってもiPhone12/64GBは実質67,584円ですので、例えばアハモとソフトバンクのiPhone12/64GBの組み合わせでお得に使うなんてこともできてしまします。
端末購入のデメリット
正直使うまでに一番手間がかかります
今使っている以外のキャリアのスマホを購入して使おうと思うと、APN設定と呼ばれる接続先の設定やSIMロックといわれる、他のキャリアでスマホを使えなくしてある設定を解除する必要があります。SIMフリー版ではSIMロック解除は必要ありませんが、APN設定は必要です。これらはお店ではほぼやってくれませんので自分で行う必要があります。
APN設定とSIMロック解除に関して詳しくはこちら(APN設定方法、SIMロック解除のやり方)で解説しております。
乗り換え(MNP)に比べるとスマホ代金が高い
上記に上げた3つのどの方法でもスマホだけを購入する場合は、乗り換え(MNP)に比べると特典が受けられないのでスマホ代金が高くなってしまいます。
まとめ
機種変更と乗り換え(MNP)と端末購入の違いをまとめると、機種変更は他の方法にくらべ手間も時間もかからず、変更時の注意事項も少ないですが、ほとんどの場合でスマホの代金が一番高くなり、選択枠も狭くなってしまいます。
乗り換え(MNP)は他の方法に比べ、ほとんどの場合でスマホの代金は一番安くなり、選択枠も広いですが、キャリアそのものが変わるため手間も時間もかかり、変更時の注意事項がたくさんでてしまいます。
端末購入は今使っているキャリア以外の端末が選べるため、月々の支払とスマホの代金のお得な組み合わせをすることが可能ですが、他の方法にくらべ手間も時間もかかりますし、自分で設定しなければいけないことが多いので上級者向けの使い方となってしまいます。
スマホを新しく買い替えようと思ったときは、機種変更前提の機種選びに入る前に、乗り換え(MNP)やスマホだけ買う端末購入という方法もあるということをご理解いただき、スマホの買い替えの選択肢の一つとして検討いただければと思います。
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