「1.5Mbps 思ったより速い？」mineo マイそくスタンダードレビュー

月〜金曜日の12時から13時を除く時間帯は、最大速度1.5Mbpsでデータ使い放題になるmineoのマイそくスタンダード。

マイそくの料金プラン自体、3日間で10GB以上のデータ量を使うと最大速度は32kbpsに制限されるといった注意点もあります。

しかし、筆者はこのマイそくスタンダードの使い心地には概ね満足しており、マイそくスタンダートをメイン回線にしています。(2023年9月18日時点)

今回は、マイそくの中でも「一番コスパが良い」と言われているマイそくスタンダードのレビュー記事を書いてみました。

各アプリ、使用感についてのレビューを可能な限り動画・画像を使って解説しています。是非参考にしてみてください。

マイそくスタンダード レビュー

筆者は仕事柄、大手キャリアの無制限プラン・オンライン専用プラン、サブブランド、格安SIM(MVNO)問わず、様々なスマホ・モバイルWi-Fiルーターの料金プランを契約して使ってきました。

ちなみに、自宅にはインターネット回線はひいていません。

画像引用 mineo公式HP

満足できること

Google Choromeを使ってのネット閲覧

こちらの動画は最大速度1.5MbpsのiPhone 14でGoogle Chromeを使い、当サイト「フォンシェルジュ」のWebサイト内のページを切り替えている画面を収録したものです。

サイト内のテキストを読む程度であれば、問題ない通信速度であると言えるでしょう。

その他、Yahoo!トップページの記事の切り替えもスムーズにできました。

このようにWebサイトの閲覧であれば問題ないケースがほとんどです。

しかし、画像がページ内に多く入っているサイトなどはタップしてもページがなかなか開かないこともあります。

事実、フォンシェルジュのページでも画像表示には時間がかかっています。

やはり最大1.5Mbpsの通信速度では、スムーズに開けるサイト・開けないサイトがでてくるようです。

YouTube(480p,720p程度)の再生

※YouTube動画の内容は2023年3月22日時点の情報です。

480pの画質

720pの画質

YouTube動画に関しても、最大速度1.5MbpsのiPhone 14で流している画面を収録しました。

上のYouTube動画の画質はスマホでも問題ないレベルで見られる「480p」で設定してあります。
途中で動画が停止することなく動画を視聴することができました。
さらに画質が良い、「720p」でも同様に再生が途切れることはなかったです。

Amazon Prime ビデオに関しても、ストリーミング品質を「中」で試してみたところ、最初の読み込みは数秒かかりますが、一度再生が始まれば途切れることはありませんでした。ストリーミング品質が「最高」の状態でも同様でした。

尤も、ストリーミング品質は「中」の状態でも推定消費データ量は1時間あたり1.8GB。

3日間で10GB制限のあるマイそくでAmazon Prime ビデオを視聴することは現実的ではないのかもしれません。

TikTokもコメント読み込み時には多少タイムラグが発生しましたが、動画の再生自体は問題ないことがほとんどでした。

Google Mapなどのナビ系アプリも問題なし

Yahoo!乗換案内やGoogle Mapなどのナビ系アプリもストレスなく使うことができました。

以下の動画はGoogle Mapで行き先を決めて経路案内をタップした後に、経路が表示されるまでの様子を表したものです。

最初のものはマイそくスタンダード(最大1.5Mbps)利用時のもの。

参考になるよう、下には速度制限状態(最大1Mbps)になったahamo利用時のものも載せました。

速度制限状態のahamo利用時に比べると、経路が表示されるまでの時間が短くなっていることに気づかれるかと思います。

マイそくスタンダード(1.5Mbps)

ahamo速度制限(1Mbps)

その他、LINEトークでのやりとりや、PayPayなどのキャッシュレス決済も問題なく使うことができました。

少しストレスを感じること

ネット閲覧時の画像/動画読み込み

繰り返しになりますが、Google Chromeを使ってのネット閲覧自体はすることができます。

しかし、Yahoo!ニュースにせよ、当サイトフォンシェルジュのサイトにせよ、ページ内に画像があった場合、その読み込みには数秒のタイムラグが発生します。ページ内に動画が埋め込まれている時も同様です。

以下の動画は、最大速度1.5MbpsでiPhone 14から「動画が埋め込まれているWebページを開き、その動画を再生しようとしている」シーンの画面収録動画です。見て頂くと、一向に動画が再生されないことが確認できると思います。

動画の読み込みができない。動画が再生されない。

Webページに埋め込まれている動画の容量によっては、マイそくスタンダードの通信速度では読み込めないこともある点に注意して下さい。

(Amazon Prime ビデオなど)動画の早送り

Amazon Prime ビデオなど、動画アプリの再生はできても、「早送り」「巻き戻し」などの操作をすると、読み込みに時間がかかることもあります。

この2点については、人によっては少しストレスを感じることもあると思われます。

利用が少し厳しいもの

最後に、「最大1.5Mbpsの通信速度では正直厳しいもの」についてご紹介します。

• Instagram
• 漫画アプリ
• 飲食系、ファッション系アプリ
• アプリのダウンロード/更新

Instagram、漫画アプリ、飲食系アプリ、ファッション系アプリなどにはたくさんの画像が使われています。

そして、一番厳しいと感じたものが次にご紹介するアプリの更新でした。

LINEアプリの更新をしてみた

これらのことを確かめるため、マイそくスタンダードでLINEアプリの更新をやってみました。以下はその時の動画です。ただし時間がかかり過ぎたので尺を1分に編集してあります。

開始1分で動画は終了していますが、その時点でのダウンロード進捗状況は1割程度。

結局、294.1MBのLINEアプリの更新データをダウンロードするだけでも約11分かかりました。

マイそくスタンダードでのアプリダウンロード、更新には相当時間がかかりますので、避けた方が良いでしょう。

3日間の利用データ量(テザリング含む)

2023年9月17日(日)、9月18日(月)、9月19日(火)。

この3日間は筆者が普段使っているUQ WiMAXは使わず、mineoのマイそくスタンダードだけでデータ通信をしてみました。家のパソコンもです。

※記事執筆時点での筆者のmineo契約は22時30分からデータ無制限で使える「夜間フリー」オプションを契約している状態です。
なので、上記の「3時間程度」とは「19時30分から22時30分まで」と捉えて頂ければと思います。

通勤時に利用したスマホアプリはYouTube、Apple Music、Safari、Google Chrome。

帰宅後は3時間程度、Web制作のオンラインレッスンをMacbook Air上で受けていました。(一日あたり1時間程度Google Chromeにて動画を視聴、コードエディターのVisual Studio Code、Google Chromeのデベロッパーツールを使って、2時間程度のコーディング作業)

合計3GB程度となっており、最大速度が32kbpsまで制限される「3日間10GB」のラインには届きませんでした。

仕事がある日の3日間においては3日間で10GBのデータ量を利用する機会はあまりないのかもしれません。

しかし、
「土日や連休中にYouTubeやAmazon Prime ビデオを観まくる」
といった使い方だと、3日間で10GBのラインを超えてくる可能性も高くなってくるでしょう。

筆者がテザリングを利用した時の条件は以下の通りです。

• Wi-Fiテザリング
• パソコンはMacBook Air M2

この条件でテザリングをした際のFast.comの計測結果(下り速度)は概ね1.0〜1.5Mbps程度。

テザリング時でも数値上は、スマホでmineo回線を使った場合と通信速度は変わりません。

通信速度が影響してか、再生が途中で止まる、画面が不鮮明な状態になる、といった状況に陥ってしまったのです。

これでは動画内で解説されているHTML、CSSコードを確認することもできません。

画像はイメージ。画面が不鮮明になるとコードが判別できない。

なので、「mineoのマイそくスタンダードでのテザリングは実用的か？」と聞かれたら、

「Webサイトを見たり、YouTubeを視聴したりするぐらいであれば、実用的かも」

といった回答になります。

mineoの料金プラン 

ここまではmineoのマイそくスタンダードのレビューをご紹介してきました。

ただ、中にはmineoのマイそくに興味があっても、mineoの料金プランについて詳しくない方もまだいると思います。

そういった方のために、この章ではmineoの料金プランについての概要をまとめていきます。

マイそく

最大通信速度で選ぶデータ無制限プラン。
(ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線)

マイそくとは？
月曜日から金曜日の12時から13時までの通信速度が32kbps制限される代わりに、データ無制限が利用できるプランです。

ただし、データ無制限といっても「3日間で合計10GB」のデータ量を利用すると月曜日から金曜日の12時から13時までと同様、最大32kbpsに通信速度が制限されます。

通話料は30秒あたり22円(税込)ですが、「mineoでんわ」アプリ(無料)からの通話であれば、30秒あたり10円(税込)まで料金を下げることができます。

マイピタ

月間データ容量によって、4つのプランに分かれている。
(ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線)

マイそくと違い、マイピタは月のデータ容量によってプランが決まっているプランで、他の通信会社でもよく見られる料金体系です。
月曜日〜金曜日の12時から13時まで速度が制限されるといった仕様もありません。

通話料はマイそく同様、30秒あたり22円(税込)ですが、「mineoでんわ」アプリ(無料)からの通話であれば、30秒あたり10円(税込)まで料金を下げることができます。

パケット放題plusをつければ
最大1.5Mbpsで使い放題に！

正直マイピタ単体で見た場合、他の格安SIM(MVNO)と比べると、料金は高めで際立った特徴はないように思えます。

しかし、月額385円(税込)の「パケット放題Plus」のオプションをつけ、mineoアプリ上でmineoスイッチをONにすると最大1.5Mbpsでデータ量が使い放題にすることができます。

mineoスイッチとは？
データ容量を消費しないようにできる機能。

通信速度は最大200kbpsに制限される。

10GB以上のプランであれば、385円(税込)の月額料金も無料になります。

ただしパケット放題Plusに加入していても、3日間で10GB以上のデータ量を利用すると、通信速度は最大200kbpsに制限されます。

マイそく・マイピタどちらが良い？

マイそくとマイピタはよく比較されますが、ここではマイそくスタンダートとパケット放題Plusが無料で使えるマイピタの10GBプランを比較してみたいと思います。

それ以外にも、マイピタには「ゆずるね」「フリータンク」などのマイピタ限定のサービスが用意されています。

といったことを基準にしてプランを選択すれば良いと思います。

マイそくスタンダード応用例

この章ではマイそくスタンダードと相性が良いオプション、あるいは他社サービスを組み合わせて使う方法をご紹介します。

24時間データ使い放題

1回198円(税込)

マイそくスタンダードでは最大1.5Mbpsの通信速度ですが、マイそく専用オプション「24時間データ使い放題」を利用するとマイピタ同様通常の回線速度で通信が利用できます。

文字通り、「3日間で10GB制限」「月〜金曜日の12時から13時までの制限」の影響も受けません。
データ使い放題が24時間楽しめるのです。

マイそくスタンダードとは少し話がそれますが、例えば月額250円(税込)のマイそくスーパーライトをサブ回線で契約。
そして、必要な時に24時間データ使い放題を1回198円(税込)で申し込めば、使いたい時にデータ無制限をお得に使うことができます。

2023年3月23日から1回330円(税込)から198円(税込)に値下げされたため、後述するpovo データ使い放題(24時間)とも料金的に張り合えるサービスとなりました。

夜間フリー

月額990円(税込)

毎日22時30分〜翌7時30分の9時間、通常の回線速度でデータ無制限で使えるサービスです。
(申し込みできるマイそくプランはマイそくスタンダードとマイそくプレミアムの2つのみ)

24時間データ使い放題同様、「3日間で10GB制限」「月〜金曜日の12時から13時までの制限」の影響も受けません。なので、夜間にスマホやパソコンのアップデートをしたり、大容量の動画データをダウンロードしたり、といった使い方が可能です。

かけ放題サービス

10分かけ放題→月額550円(税込)
時間無制限かけ放題→月額1,210円(税込)

mineoの通話料はマイピタ・マイそくともに30秒あたり22円(税込)。

「mineo でんわ」という専用アプリから通話すれば通話料は30秒あたり10円(税込)に下がります。

10分かけ放題、時間無制限かけ放題共に専用アプリ不要で、通常の電話アプリから利用可能です。
(10分かけ放題で10分経過した場合の通話料は30秒あたり11円(税込))

mineoのかけ放題サービスは他社と比べると安い料金設定となっています。

基本料金・10分かけ放題共に料金を安くするため、マイそくスーパーライトと10分かけ放題をセットに契約する方も多いようです。

10分かけ放題サービスと最低基本料金セットの比較表

	基本料金	10分かけ放題	合計
mineo	250円	550円	800円
LIBMO	1,320円 (500MB)	無料	1,320円
IIJmio	850円 (2GB)	700円	1,550円
NUROモバイル	792円 (3GB)	880円	1,672円

※料金は税込
※mineoのプランはマイそくスーパーライト

povo2.0 データ使い放題(24時間)

1回330円(税込)

auのオンライン専用プランpovo2.0とmineoのマイそく(スタンダード)を組み合わせて使ってみることもおすすめです。

povo2.0は基本料金が0円。なので、1回データ使い放題(24時間)を利用するのに必要な料金はデータ使い放題(24時間)トッピングの330円(税込)のみです。

しかも、povo2.0のpovo データ使い放題(24時間)はトッピング購入の翌日の23時59分59分まで利用することができます。

つまり、実質的に48時間データ使い放題が利用できることになります。

しかも1回330円(税込)で。

povo2.0のデータ使い放題(24時間)はmineoの24時間データ使い放題よりも132円(税込)料金は高くなります。
しかし、実質的には48時間データ使い放題が利用可能なので、使い方によっては大変お得になります。

マイそくと比較される格安SIM

最大速度1.5Mbpsのマイそくスタンダードは月額990円(税込)です。

マイそくスタンダードと違い、データ使い放題ではありませんが、月額990円(税込)程度で利用できる格安SIMの料金プランを簡単にご紹介します。

HISモバイル(ドコモ回線)

自由自在プラン

NUROモバイル(ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線)

バリュープラス

IIJmio(ドコモ回線・au回線)

ギガプラン

LINEMO

まとめ
マイそくスタンダード おすすめな人

以上、この記事ではmineoのマイそくスタンダートのレビュー、mineoの料金プランの概要、マイそくスタンダードと組み合わせて使えるオプション、マイそくと比較される格安SIMについてまとめてきました。

今後とも、みなさまにお役立てできるような記事をお届けしたいと思います。

よろしくお願いいたします。