最近、LINEの乗っ取り被害が増えてきています。
これから解説する設定がオンになっていると、LINEのアカウントが乗っ取られるリスクが上がると言われています。
本記事は、LINEをできるだけ安全に利用するためにTikTokでも解説している3つのおすすめ設定と、個人情報を守るための設定も解説していきます。
今回は、iPhoneの画面で説明していきますが、Androidも基本は同じです。
もし、初期設定のままLINEを使っているという方は、本記事を参考に設定の見直しをしてみてください。
- ログイン許可をオフにする
- 情報の提供をオフにする
- メッセージ内容を表示をオフ
TikTokでも解説中
必ずしてほしい3つの設定
ログイン許可をオフにする
LINEのログイン許可をオフにすることで、勝手に他の端末からログインすることができなくなるので友人を装った詐欺などアカウントの乗っ取り被害を防ぐことにつながります。
また万が一、自分のLINE IDやパスワードが流出してしまった場合でも、第三者がほかのスマホ、パソコン、タブレットなどからログインするのを防ぐこともできます。
この設定は、デフォルトではオンになっているので自分でオフにするしかありません。
- 右上の設定をタップ
- アカウントをタップ
- ログイン許可をオフにする
「スマホでしかLINEは見ない」という方は、ログイン許可をオフにしておくことをおすすめします。
もし「パソコンでもLINEを見る」という方は、ログイン許可の一つ下にある「Webログインの2要素認証」をオンにしておきましょう。
ご自身で設定しているパスワードと、画面に表示された認証番号をスマホ版LINEで入力するという、2つの要素を使ってLINEのログインを行うことになりますので、不正ログインを防げる可能性が高くなります。
情報の提供をオフにする
LINEの運営会社は、不正利用の防止やサービスの改善・向上、広告配信を目的に、ユーザーの利用状況や位置情報などの一部を収集しています。
友だちとのトーク内容が見られてるってこと?
プライベートな内容は取得することはないとされています。
友だちとのトークや通話内容を取得することはないとされているものの、プライベートな情報の提供に不安がある場合は、オフにしておいた方が良いでしょう。
- 右上の設定をタップ
- プライバシー管理をタップ
- 情報の提供をタップ
- コミュニケーション関連情報、位置情報の取得を許可、LINE Beaconをオフにする
情報の提供のページに出てくる、コミュニケーション関連情報、位置情報の取得を許可、LINE Beaconをすべてオフにすることをおすすめします。
「コミュニケーション関連情報」とは?
コミュニケーション関連情報で取得される情報は、以下の通りです。
- ユーザー同士のトーク
- 無料通話における情報
- LINE VOOMの情報
- 各種機能の利用に関する情報
- webサイトの閲覧に関する情報
- 公式アカウントとのトーク
ただし、メッセージ内容や、画像、動画、通話内容などは利用されません。としています。
LINEはこれらの情報をもとに、不正利用防止の観点でアカウントの乗っ取りや、LINEを使ったスパムなどの対策のためにデータを分析しています。
またコミュニケーション情報から利用者が興味あることや気になることを分析して適切な広告が表示されるようにしています。
プライベートな情報なので他人に知られたくない方はオフにすることをおすすめします。
「位置情報の取得を許可」とは?
LINEでは位置情報の取得を許可しているユーザーの端末内のLINEアプリがアクティブなときに位置情報や移動速度のデータを取得しています。
なんで移動速度までデータを取っているの?
どこに移動したかで、その場所にあったお店の広告やクーポンなどを配信するためです。
良い例としてはその位置情報を使って、大規模災害や避難情報、現在いる地域の天気の情報などの提供を受けることができます。
もし旅行先であれば、近くのお店のクーポンや情報をお知らせしてくれるというものです。
災害時には状況が知れて良いサービスかもしれませんが、自分の位置情報を知られているってなんだか気持ち悪い感じもしますよね。
オフにすることをおすすめします。
「LINE Beacon」とは?
LINE Beaconとは?
実店舗に設置してあるビーコン端末からBluetooth信号をユーザーが受信することでお得なサービスや便利な情報を受け取れる機能のことです。
受信できる情報には様々な種類があり、店舗に到着するとユーザーのLINEにそこで利用できるクーポンが届いたり、商品の細かな情報を受け取ることができます。
LINE Beaconを受信するには、スマホの端末とLINEアプリの両方で設定が必要なためスマホ本体の位置情報とBluetoothをオンにしておかなければいけないのがデメリットでしょう。
バッテリーの消費にもつながりますので、お得な情報やクーポンの配信が不要の方はオフにすることをおすすめします。
メッセージ内容を表示をオフ
LINEのメッセージ内容が、スマホの通知画面に出てしまうのを防ぐ機能です。
これでLINEの通知が届いても「新着メッセージがあります」とだけ表示されるので、誰かにメッセージの内容を知られてしまう心配はありません。
- 右上の設定をタップ
- 通知をタップ
- メッセージ内容を表示をオフにする
※通知の設定がオフだと表示されません
やっぱり通知画面にメッセージ内容を表示する方法に戻したいとなった場合は、同じ画面から「メッセージ内容を表示」をオンに戻すことが可能です。
個人情報を守るためのLINEの設定
他にも自分の個人情報を守るためのおすすめの設定がありますので紹介します。
ID検索をオフにする
LINEは友だちを検索する機能のひとつに「ID検索」があります。
このID検索ですが、LINEでつながりたくない人にLINEのIDがバレてしまうとメッセージが送られてきてしまうのでID検索はオフにすることをおすすめします。
最近では、LINEのIDをランダムに検索し勝手に友だち登録し詐欺サイトやスパムメールを送り付けてくるといった事例もあるそうです。
SNSをやっている方や、同じIDを使い回している方は特に気を付けてください。
- 右上の設定をタップ
- プライバシー管理をタップ
- IDによる友だち追加を許可するをオフにする
自動で友だち追加されないようにする
LINEでは、電話番号を知っている相手は友だちとみなし自動で友だち追加する設定があります。
連絡先はスマホの電話帳に登録されていても、LINEではつながりたくない人っていますよね。
友だち自動追加、友だちへの追加を許可はオフにすることをおすすめします。
- 右上の設定をタップ
- 友だちをタップ
- 友だち自動追加、友だちへの追加を許可をオフにする
QRコードを更新をしておく
友だち追加でQRコードをよく使う方必見です。
友だち追加をするときにその場でQRコードを見せ合うのではなく、スクリーンショットを撮り相手に送った場合など相手側には自分のQRコードが残ることになります。
もしそのQRコードで知らない人が読み込みを行った場合は友だちに追加されてしまいますのでQRコードを更新しておくのがおすすめです。
更新すると新しいQRコードになりますので、安全です。
- 右上の設定をタップ
- プライバシー管理をタップ
- QRコードを更新をタップ
- 更新をタップ
アプリからの情報アクセスを拒否にする
「アプリからの情報アクセス」機能が許可になっていると、自分を友だち追加しているユーザーがLINE以外のアプリから自分のプロフィール情報へアクセスできるようになってしまいます。
たとえば、共通で利用しているLINEゲームアプリがある場合、「アプリからの情報アクセス」機能をオンにしておくと、お互いのランキングにLINE IDが表示されたり、友だちからゲームアイテムが贈られてくるのはこの機能がオンになっているからです。
常に許可、お互いに友だちの場合は許可、拒否の3つが選べますので、ゲームなどをやらない方は外部アプリに自分のプロフィールなどを公開されないように拒否にしておくことをおすすめします。
- 右上の設定をタップ
- プライバシー管理をタップ
- アプリからの情報アクセスをタップ
- 拒否をタップ
LINEが乗っ取られたらどうする?
- 公式LINEから不明なデバイスによるログイン通知が来た
- トークルームを確認したら見知らぬメッセージが送信されていた
上記の場合は、LINEが乗っ取られている可能性が非常に高いです。
普段利用しているスマホ以外のパソコンやタブレット端末などからLINEをログインした場合、LINEの公式アカウントから通知が来ます。
たとえば「パソコンからLINEにログインしました。IPアドレスは~」などのメッセージです。
LINEに通知がきても公式アカウントの場合軽視しがちですが、不明なデバイスからのログインに関する通知はスルーしないよう注意しましょう。
LINEアカウントを利用できている場合
現在、手元にあるスマホでLINEが通常通りメッセージの送受信やLINE通話等出来ている場合は、LINEの乗っ取りにはあっておらずこの後も今まで通り利用することが出来ます。
でも、LINE公式から不正なログイン通知が届いたんだけど…
その場合は、以下の対策を行ってください。
LINEアカウントが利用できなくなった場合
「利用することができません」という画面が突然表示された場合は、LINEの乗っ取りにあっている可能性が高いです。
その画面に表示されている「確認」「削除」というボタンを押してしまうと今までのトーク履歴などはすべて削除されてしまうのでご注意ください。
LINEに調査を依頼し、その回答を待ちましょう。
よくある質問
LINEのパスワード変更の方法を知りたい
LINEのパスワードに限った話ではありませんが、簡単にわかるパスワードは避けましょう。
- 右上の設定をタップ
- アカウントをタップ
- パスワードをタップ
Letter Sealingをオフにできない
LINEにはメッセージ暗号化機能「Letter Sealing」があります。
これをオンにするとトークの内容が暗号化され、万が一にデータ漏洩した場合でもトークの中身は暗号化されているので第三者に知られることはないです。
Letter Sealingは初期状態でオンのままユーザーが任意でオフにすることはできません。
ログイン中の端末を確認したい
ログイン中の端末は、ログイン許可の設定をオンにしている場合にしか表示されません。
ですので、ログイン許可の設定がオフになっている方は、「ログイン中の端末」という項目はそもそも表示されません。
- 右上の設定をタップ
- アカウントをタップ
- ログイン中の端末をタップ
心当たりのない端末がログインしていた場合は、すぐに「ログアウト」ボタンを押し、パスワードの変更を行いましょう。
位置情報をオンした方が良い人は?
- LINEでよく位置情報を送る人
- 位置情報から自分のことを分析されても、興味のある広告が流れてきてほしい人
このような方は、オンにしておいたままでも良いでしょう。
今までの位置情報は削除できる?
安心してください。
今までの位置情報のデータは削除することが出来ます。
情報の提供の画面の一番下に「情報の削除」がありますのでそこに進み、「削除」をタップしましょう。
これで情報提供されていた位置情報のデータは削除されます。
LINEの設定は初期設定のままだと危険がいっぱい!
本記事は、LINEをできるだけ安全に利用するための3つのおすすめ設定と、個人情報を守るための設定、乗っ取りにあった場合の対処法を解説してきました。
LINEを初期設定のまま利用されている方、結構多いのではないでしょうか?
本記事で紹介したLINEの設定をしておくだけで、ぐっとLINE乗っ取りの被害を防げる可能性が高まりますので是非ご家族やご友人にも教えてあげてください。
フォンシェルジュでは、LINEに関する記事も多数配信していますので是非チェックしてください。