「コンセントに挿すだけWi-Fi」は、コンセントに挿すだけで使えるということから、契約なしで使えると思っている方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、契約なしで使える「コンセントに挿すだけWi-Fi」はありません。
本記事では以下の内容について詳しく解説しています。
- 「コンセントに挿すだけWi-Fi」のメリット・デメリット
- 「コンセントに挿すだけWi-Fi」が向いている人
- ドコモ・UQモバイル・ソフトバンク・楽天モバイルの「コンセントに挿すだけWi-Fi」の比較
- 「コンセントに挿すだけWi-Fi」に関するよくある質問
「コンセントに挿すだけWi-Fi」を探している方はぜひ参考にしてみてください。
契約なしで使える「コンセントに挿すだけWi-Fi」はある?
契約なしで使える「コンセントに挿すだけWi-Fi」はありません。
全ての「コンセントに挿すだけWi-Fi」は、利用するために、何らかの契約が必要になります。
例えばドコモの「docomo home 5G」や、ソフトバンクの「SoftBank Air」などの「コンセントに挿すだけWi-Fi」は、スマホと同じようにSIMカードを挿して利用しています。
そのため、スマホと同じように通信事業者との契約が必須です。
「コンセントに挿すだけWi-Fi」のメリット
この項目では「コンセントに挿すだけWi-Fi」のメリットを解説していきます。
では、1つずつ詳しく解説していきます。
工事不要でWi-Fiが使える
「コンセントに挿すだけWi-Fi」の一番のメリットは、工事不要でWi-Fiが使えるという点でしょう。
その名の通り、コンセントに挿すだけですぐにWi-Fiが利用できます。
店舗で契約できる「コンセントに挿すだけWi-Fi」を契約すれば、契約したその日に使い始めることができるという訳です。
また、工事ができない物件に住んでいる場合も、「コンセントに挿すだけWi-Fi」なら工事が不要なので、Wi-Fiが使えるようになります。
データ容量無制限で使い放題
「コンセントに挿すだけWi-Fi」は、データ容量無制限でデータ量を気にすることなく利用することができます。
以前までは「3日間で〇GB使うと、通信速度制限がかかる」という「コンセントに挿すだけWi-Fi」も多かったのですが、最近ではそのような通信速度制限が設定されていない「コンセントに挿すだけWi-Fi」がほとんどです。
そのため、自宅でYouTubeやNetflixなどの動画サービスを多く見るという方でも、通信速度制限にかからず、安心です。
しかし、あまりにも多くの通信をすると「サービスの安定供給にともなう通信速度制限」にかかってしまう可能性があるので注意しましょう。
配線がコンセントのみですっきり
固定回線を契約する場合、近くの電柱から自宅に回線を引き込み、さらに自宅の中にいろいろな機器や、配線を設置する必要があります。
工事が終わり、固定回線が使えるようになるころには、以下画像のように、ごちゃついてしまったり、ある程度のスペースが必要になってしまうんです。
一方で「コンセントに挿すだけWi-Fi」は、配線はコンセント1つのみなので、非常にすっきりとした配線にすることが可能です。
そのような理由から、部屋の中で配線を目立たせたくない人には、「コンセントに挿すだけWi-Fi」がおすすめです。
解約金(契約解除料)がかからない
以前までは高額な解約金(契約解除料)がかかるようになっていましたが、WiMAX+5GのMVNO製(とくとくBBなど)の一部の「コンセントに挿すだけWi-Fi」を除けば、現在(2024年4月時点で)各社の「コンセントに挿すだけWi-Fi」を契約した方は、いつ解約しても解約金(契約解除料)はかかりません。
もちろんSoftBank Airも、解約金(契約解除料)はかかりません。
ただし、SoftBank Airを、2021年6月30日以前に契約した場合は、解約金(契約解除料)が10,450円かかってしまう可能性があります。
「コンセントに挿すだけWi-Fi」のデメリット
メリットがたくさんある「コンセントに挿すだけWi-Fi」ですが、デメリットももちろんあります。
では、1つずつ詳しく解説していきます。
固定回線よりも通信速度や安定性は劣る
店舗で契約すれば最短当日に利用可能で、工事不要な「コンセントに挿すだけWi-Fi」ですが、やはり固定回線と比較すると、通信速度や安定性は劣ってしまいます。
ドコモが提供している固定回線「ドコモ光」と、ドコモで提供している「コンセントに挿すだけWi-Fi」の「docomo home 5G」を比較してみましょう。
ドコモ光 (固定回線) | docomo home 5G (コンセントに挿すだけWi-Fi) | |
---|---|---|
平均Ping値 | 18.66ms | 48.75ms |
平均ダウンロード速度 | 267.59Mbps | 187.83Mbps |
平均アップロード速度 | 285.62Mbps | 19.63Mbps |
出典:みんなのネット回線速度
差が大きいところでいうと、平均Ping値と、平均アップロードですね。
Ping値とは?
ネットワークの通信の応答速度を表す数値で、この数字が小さければ小さいほど「ラグ」が少ない通信を行えます。
例えば、シューティングゲームなどのオンラインゲームで、敵が見える前にやられてしまったり、敵が瞬間移動しているように見えたりする場合は「Ping値」が高いことが原因でしょう。
平均アップロード速度とは?
YouTubeなどに動画をアップロードしたり、自分からインターネットにデータを送る際の速度です。
「コンセントに挿すだけWi-Fi」は、固定回線の約6%程度のアップロード速度になっており、動画をアップロードする際はかなりの時間がかかってしまうでしょう。
登録住所以外で利用できない
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの「コンセントに挿すだけWi-Fi」は、最初に登録した住所以外での利用ができません。
もしも自宅以外の場所で、「コンセントに挿すだけWi-Fi」を利用した場合、利用停止や強制解約されてしまう場合もありますので、注意しましょう。
また、もしも「コンセントに挿すだけWi-Fi」利用中に、引っ越しなどをする際は、引っ越し前に住所変更手続きを行うことで、引き続き利用することができます。
ただし、登録住所の変更は各事業者共に月に1回までとなっているため注意しましょう。
端末代が高額
「コンセントに挿すだけWi-Fi」の月額料金は、基本料金+機器代金の合計金額になります。
ただし、機器代金に関しては、3年間利用すると実質無料になるという会社も多いです。
参考までにUQモバイル・ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイルで提供している「コンセントに挿すだけWi-Fi」の機器代金を見てみましょう。
(Speed Wi-Fi HOME 5G L13) | WiMAX 5Gdocomo home5G | SoftBank Air | Rakuten Turbo | |
---|---|---|---|---|
機器代金 | 6,732円 ※UQ WiMAXおトク割適用 | 39,600円 ※36回払いで実質無料 | 71,280円 ※36回払いで実質無料 | 41,580円 |
ドコモとソフトバンクはどうして実質無料になるの?
どういう仕組みかというと、機器代金を36回払いにし、毎月機器代金相当の割引が入ることで、実質無料になります。
例えばドコモの「docomo home5G」を36回払いで購入する場合、月々の機器代金は1,100円です。
契約した後は毎月1,100円の割引が適用され、実質0円になるということです。
そのため、3年間必ず利用するという方は機器代金を気にしなくていいと思いますが、短い期間での利用を考えている方は、機器代金が安い会社で契約しましょう。
「コンセントに挿すだけWi-Fi」が向いてる人
ここまでは「コンセントに挿すだけWi-Fi」のメリット・デメリットを解説してきました。
では、実際、「コンセントに挿すだけWi-Fi」が向いてる人はどのような人なのでしょうか?
筆者が考える「コンセントに挿すだけWi-Fi」が向いてる人はこのような人です。
- 工事できない物件に住んでいる
- 転勤や引っ越しが多い
- オンラインゲームをあまりしない
- 動画のアップロードなどはしない
- 一人暮らし(大人数で利用しない)
「コンセントに挿すだけWi-Fi」は、コンセントに挿すだけでWi-Fiが利用できるので、固定回線の工事ができない物件や、転勤、引っ越しが多い人におすすめです。
また、「コンセントに挿すだけWi-Fi」は、通信速度はまずまずなものの、Ping値やアップロード速度があまり高くありません。
そのため、オンラインゲームをあまりしない人や、動画のアップロードをしない人にもおすすめできます。
「コンセントに挿すだけWi-Fi」は、大人数で利用すると、通信速度が遅くなってしまう可能性が高いです。
そのため、家族4人で利用する予定などの方にはおすすめできません。
1人暮らしの方であれば、通信速度はそこまで落ちず利用できるでしょう。
「コンセントに挿すだけWi-Fi」の比較一覧表
ドコモ・UQ WiMAX・ソフトバンク・楽天モバイルで取り扱っている「コンセントに挿すだけWi-Fi」の情報を一覧にまとめてみました!
サービス名 | (Speed Wi-Fi HOME 5G L13) WiMAX 5G | docomo home5G | SoftBank Air | Rakuten Turbo |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 | 0円 |
月額料金 | 4,950円 | 4,950円 | 5,368円 | 4,840円 |
端末代金 | 6,732円 ※UQ WiMAXおトク割適用 | 39,600円 ※36回払いで実質無料 | 71,280円 ※36回払いで実質無料 | 41,580円 |
セット割引 | au:最大1,100円 UQモバイル:最大-1,100円 | 最大1,100円 | SoftBank:最大1,100円 Y!mobile:最大1,188円 | なし |
データ容量 | 無制限 | |||
最大通信速度 | 4.2Gbps | 4.2Gbps | 2.1Gbps | 2.1Gbps |
実質通信速度 | 208.77Mbps | 187.83Mbps | 94.91Mbps | 84.36Mbps |
同時接続数 | 42台 | 65台 | 128台 | 128台 |
※実質通信速度はみんなのネット回線速度参照
基本的に、おすすめなのは使っている携帯会社で割引が適用できる「コンセントに挿すだけWi-Fi」を選ぶのがおすすめです。
割引などを加味せず、性能や月額料金とのコスパで選ぶなら「UQ WiMAX」がおすすめです。
通信速度も安定していて、月額料金も平均的なので、この4社から選ぶならUQモバイルのWiMAXがおすすめです。
フォンシェルジュでは、より詳しく比較している記事も公開されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
「コンセントに挿すだけWi-Fi」に関するよくある質問
「コンセントに挿すだけWi-Fi」に関するよくある質問をまとめました!
契約なしで使える「コンセントに挿すだけWi-Fi」はある?
2024年4月時点では、契約なしで使える「コンセントに挿すだけWi-Fi」はありません。
そのため、「コンセントに挿すだけWi-Fi」を利用する際には、携帯キャリアなどで契約する必要があります。
「コンセントに挿すだけWi-Fi」でオンラインゲームはできる?
オンラインRPGや、オンラインボードゲームなど、素早い動きを要さないゲームであれば、可能です。
FPSなどのシューティングゲームも、できなくはないと思いますが、ラグが発生し、満足にプレイできない可能性が高いです。
FPSなどをする場合は、固定回線をおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「コンセントに挿すだけWi-Fi」について詳しく解説させていただきました。
では、本記事のまとめです。
- 契約なしで使える「コンセントに挿すだけWi-Fi」はない
「コンセントに挿すだけWi-Fi」のメリット
- 工事不要でWi-Fiが使える
- データ容量無制限で使い放題
- 配線がコンセントのみですっきり
「コンセントに挿すだけWi-Fi」のデメリット
- 固定回線よりも通信速度や安定性は劣る
- 登録住所以外で利用できない
- 端末代が高額
「コンセントに挿すだけWi-Fi」が向いてる人
- 工事できない物件に住んでいる
- 転勤や引っ越しが多い
- オンラインゲームをあまりしない
- 動画のアップロードなどはしない
- 一人暮らし(大人数で利用しない)
フォンシェルジュのLINE公式アカウントでは、自分が知りたいスマホに関する情報をかんたんに見つけることができます。ぜひご活用下さい