「機種変更後の旧端末はいつまで使える?」
この質問には大きく分けて以下の2つの解釈(内容)が考えられます。
機種変更の契約完了後、
1.何時間ないしは何日間使えるのか?(切り替え)
2.何ヶ月ないしは何年間使えるのか?(寿命)
「1」の意味では旧端末自体というよりも携帯電話の中に入っているSIMカードのことをイメージしている方も多いかもしれません。
本記事では「機種変更した後、旧端末はいつまで使えるのか?」について上記2つの角度から解説します。さらに「LINEなどのアプリ、アラーム、カメラ機能は使えるのか?」といったように個々のアプリや機能の使用可否についても触れています。
また使用しなくなった端末の活用方法(ネット用、売却など)や処分方法についても記事の中で解説しました。是非参考にしてみてください。
※記事内で記載(表示)されている料金・価格は税込です。
※2025年5月18日時点の情報です。最新の情報は公式サイトのご確認をお願いいたします。
筆者プロフィール
吉田裕紀
東京都を中心に店舗を構える「スマホ相談窓口『TOP1』」の運営会社、株式会社ディ・ポップス所属。11年間の現場経験から学んだことを記事作りに活かしている。格安SIM系の記事を得意としているライター。
東京都青梅市在住。
ITmedia Mobile 寄稿記事一覧
旧端末はいつまで使える?(切り替え)

「機種変更後の旧端末は手続き完了後、いつまで使えるのか?切り替わるのはいつか?」
オンラインショップで機種変更した方であればこのように考える方もいるでしょう。
これは機種変更の手続き後に「新しいSIMカードになるか・ならないか?(届くか・届かないか?)」によって決まってきます。
SIMカードとは?
ICチップがついたカードで、携帯電話やスマートフォンに挿して使うもの。
SIMカードには契約者情報や電話番号が書き込まれており、通話や通信をするために必要。

それぞれのケースについてチェックしましょう。
SIMカードの種類が変わる場合
機種変更後に新しいSIMカードになる場合(新しいSIMカードが届いた場合)は「電話回線の切り替え手続きが完了するまでは」その旧端末を使うことができます。この場合の「使える」とは電話が使えたり、インターネット通信が使えたりといった意味、つまりSIMカードが使えるという意味においてです。
電話回線の切り替え手続きは一般的に各通信会社のWebサイトで手続きをしたり、カスタマーセンターへ電話をしたりすることで完了。回線切り替えと同時にプランも変わることもあります。
ただし各通信会社は「商品到着後から〇日以上経過したら自動的に切り替えが完了する」と定めています。「気づいたら旧端末が使えなくなっていた」といったこともあるので、機種変更の契約手続き時、自動的に回線が切り替わるタイミングについても確認しておきましょう。
SIMカードの種類が変わらない場合
機種変更後も旧端末で使っていたSIMカードがそのまま使える場合は、電話回線の切り替え手続きを必要としません。よって旧端末にSIMカードが入っている限りは電話もインターネット通信も利用可能です。
SIMカードの種類が変わらないということは新旧どちらの機種も状況に応じて使い分けることができ、大きなメリットと言えるでしょう。
このようにSIMカードの種類が変わるか、変わらないかによって状況は異なります。機種変更後、SIMカードが届いているかをきちんと確認するようにしましょう。
旧端末はいつまで使える?(寿命)

機種変更後の旧端末は使うアプリや機能にもよりますが、バッテリーが持ったり、OSがメーカーによってサポートされていたりする状態であれば安心して使い続けることができるでしょう。
OSのサポート期間についてはメーカーによって公表・非公表が分かれるところです。例えばiPhoneの場合だとApple社はiOSのサポート期間については明確に公表はしていません。
(参考)「Androidスマホが“短命”なのは過去の話? OSアップデートが長期化されたワケ」 ITmedia Mobile(2024年10月27日)
ただ最新のiOS 18に対応している一番古いiPhoneは2018年9月に発売されたiPhone XR。なので発売から7年程度は使えるということが言えます。
OSのアップデートができなくなってくると、各アプリのバージョンアップにも対応することができなくなり、結果としてサービスを十分に使うことができなくなってきます。。
機種変更後の旧端末で使える機能
機種変更後の旧端末は様々な用途で使うことができます。仕事用としてもプライベート用としてもです。ここでは活用方法の一部をご紹介します。
Wi-Fiに繋いでネット閲覧、ゲーム利用

旧端末もWi-Fiに繋げばWebサイトを閲覧、YouTubeなどの動画視聴、ゲームアプリなどの利用もできます。もちろんアプリのダウンロード、インストールも可能です。
ただしアプリによっては使用の際に携帯電話番号を使ったSMS認証が必要になるケースもあります。その場合は機種変更後の新端末も手元に置いておく必要があります。
アラーム、カメラ、音楽など

インターネット通信を介さない、アラーム、カメラ、音楽アプリなども利用したり、設定を変更したりすることも可能です。Wi-Fiに繋げばApple Musicなどの音楽アプリから楽曲を購入したり、ストリーミングを楽しんだりすることもできます。
見守りカメラ

現在では機種変更後の端末をお子さんの見守りカメラとして使うという手もあります。
上記画像のアプリ「アルフレッドカメラ」は無料で使える見守りカメラで映像の録画、再生、動体検知も可能。Wi-Fi環境さえあれば見守り用、防犯用として十分使えるサービスでしょう。
このように機種変更後の旧端末は自分で使うためだけでなく、他の人のために使うこともできます。手元に置いておくのであればサブ機として色んな使い方を試してみてください。
機種変更後の旧端末の注意点
機種変更をした後の、旧端末の注意点やよくある質問をまとめます。
アカウントなどはログアウトした方が良い?
もし旧端末をお子さんなど他の方に使わせるのであれば、Apple IDやGoogle アカウントなどのアカウント情報はログアウトしておきましょう。
そうしないと写真、メールアドレス、ブックマークなどのデータが共有されてしまったり、片方の端末でデータを消したらもう片方の端末でもデータが消去されてしまったりといった問題が起きる可能性があります。
ただしデータのバックアップ用として旧端末を使われるのであれば、初期化まではしなくても良いでしょう。
LINEは使えない(Android除く)
LINEはAndroidであれば旧端末(サブ端末)でもログインが可能になりましたが、依然iPhoneでは非対応のままです。旧端末でログインをすると、新端末からはログアウトされてしまいます。
SIMカード変更→旧機種では使えない
機種変更後にSIMカードが変更した場合は、そのSIMカードを旧端末に挿しても通信を利用することはできません。
SIMカードの入れ替えで通信ができるのは機種変更時にSIMカードの変更がなかった時だけです。
特にauの場合は要注意!!
auは5Gでも「5G」と「5GSA」のように回線種別が異なっており、SIMカードの種類も異なっています。つまり同じ5GでもSIMカードの種類によっては通信ができないということを意味します。
eSIMクイック転送前に初期化しないこと
iPhone 11以降のiPhoneであれば通信事業者経由での手続きなしで、旧端末から新端末へeSIMを移行させることができる「eSIMクイック転送」。
eSIMとは?
端末内に予め埋め込まれているSIMのこと。SIM情報をWebなどのネットワーク経由で書き換えることが可能なSIM。
データ移行で使われる「クイックスタート」のようにBluetoothやiCloudを使うだけで(Apple IDのパスワードの入力は必要)eSIMの移行ができる便利なサービスですが、旧端末の初期化の方法を誤るとeSIMの情報も消去されてしまいます。
eSIMを利用している方で、旧iPhoneを初期化しようとしている方はeSIMクイック転送後に初期化するか、初期化の際に「eSIMをすべて保持してデータを消去」を必ず選択してから初期化するようにしましょう。

旧機種を使わない場合
「もう古い機種は使う予定はない」
そう思った方には次のような方法をおすすめします。
- キャリアの下取りに出す
- 買取専門店にだす
- 廃棄する
キャリアの下取りに出す

楽天モバイルの「スマホ下取りサービス」に申し込みすれば新しい機種に機種変更をした後でも、楽天キャッシュの還元を受けることができます(事前に端末の初期化が必要)。
下取りに出す旧端末はドコモやソフトバンクなど楽天モバイル以外のキャリアで購入したものでも、SIMフリー端末でもOKなところもポイントの一つです。現金での受け取りはできませんが、楽天キャッシュの還元額はかなり大きいので、お得だと思います。
買取専門店やリサイクルショップで売却

機種変更後の旧端末は「にこスマ」などの買取専門店や中古携帯ショップに買い取ってもらうのも良いでしょう。買取専門店は店舗への持ち込みだけでなく、郵送でも対応しているところがほとんど。機種や容量をサイトで入力すればおおよその買取額もわかります。
買取に出して現金での支払いをしてもらいたい方は買取専門店やリサイクルショップなどで売却されることをおすすめします。ただし、本体に傷や故障があったり、正常に動作しないようなケースでは買取されないこともありますので注意しましょう。
処分する
デバイスを継続して使う予定もなく、売却する予定もないのであれば最後はデータを削除してリサイクル処分することになります。
処分方法としては、ドコモショップ、auショップ、ソフトバンクショップ、楽天モバイルショップに持ち込む方法もあります。データ消去の方法がわからなければスタッフの方にも聞くことができます。ただしこの方法はお近くにショップがある方向けの処分方法。ショップが近くない方にとっては至難の技でしょう。
他の方法としては各市町村が管理している「使用済小型家電」として処分するという手もあります。

ただし使用済小型家電を回収するボックスは各市町村の役所やその支所などにしか配置されていないことはデメリットと言えるかも。そのためお住まいの地域によっては回収ボックスが置かれている場所に行くこと自体が難しいかもしれません。
その場合は自治体にもよりますが「不燃ゴミ」として処分することもできるようです。端末を処分する際は「携帯電話処分 〇〇市」のように検索をすれば、処分方法が見つかると思います。専用の業者に依頼しても良いでしょう。
処分する際は端末を完全に初期化して個人情報の流出が起きないように注意してください。それぞれご自身にあった方法で処分して頂ければと思います。
機種変更した後でも、しばらくは使える!
以上、今回は機種変更後の旧端末がいつまで使えるのか?について回線が切り替わるタイミング、あるいは「寿命」の観点から解説してきました。
機種変更後の古いスマホでもWi-FiがあればWebサイトを閲覧したり、ゲームで遊んだりすることもできます。さらにはご家族の方を見守る「見守りカメラ」としても使うことができるでしょう。
今回ご紹介したもの以外にも便利で重要な使い方はたくさんありますので、是非とも有効活用してみてください。
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