大手通信キャリアに比べて基本料金が安い格安SIM。
ですが、格安SIMへの乗り換えを検討している方の中には料金が安い分「電波がきちんと繋がるか不安」「サポートが受けられるか不安」「乗り換えたら後悔するのではないか?」といった声もあるようです。
本記事では5年以上格安SIMを利用している筆者が「どういった人が格安SIMに乗り換えて後悔するか・後悔しないか」について意見を述べます。
この記事を読めば「格安SIMに乗り換えると後悔する人」あるいは「格安SIMに乗り換えても後悔しない人」の傾向がわかります。
※本記事の「格安SIM」とは大きく分けて以下の3つの内、いずれかを指します。
- サブブランド
→ワイモバイル、UQモバイル
(大手通信キャリアと同等の電波) - キャリアのオンライン専用プラン
→ahamo、povo2.0、LINEMO
(大手通信キャリアと同等の電波) - MVNO
→IIJmio、日本通信など
(大手通信キャリアから回線を借りている)
※記事内で記載されている料金・価格は税込です。
※2026年1月6日時点の情報です。最新の情報や詳細は公式サイト、ページのご確認をお願いいたします。
格安SIMにして「後悔した」と言われる理由は何が多い?

「格安SIM=後悔する」という声を見かけると、不安になりますよね。
ただし、実際に後悔した人の理由をよく見ていくと、「致命的な失敗」というよりも事前に知っていれば避けられた不満が多いのが実情です。
ここでは、特に多く挙がる代表的な後悔理由を整理し、「本当に深刻なのか?」という視点で一つずつ確認していきましょう。
通信速度が遅い・繋がらないと感じた
格安SIMの後悔理由で最も多いのは「時間帯によって通信速度が遅くなること」です。格安SIMは大手キャリアの回線を借りて提供されているため、利用者が集中する時間帯は速度が制限されやすくなります。
特に平日のお昼休みや夕方以降に「動画が止まる」「ページ表示が遅い」と感じる人が多く、SNSや口コミでも頻繁に挙げられています。
ただし格安SIMの内、お昼休みや夕方以降に通信速度が低下傾向にあるのは、IIJmio、日本通信など大手通信キャリアから回線を借りている「MVNO」と呼ばれる事業者が該当します。
ahamoなどの大手通信キャリアのオンライン専用プラン、そしてワイモバイル、UQモバイルなどの大手通信キャリアのサブブランドは、通信速度の低下は起こりにくいです。
サポートが不安・店舗が少ない
「困ったときにすぐ相談できない」と感じて後悔する人も多いです。格安SIMはオンライン契約が基本で、実店舗や電話サポートが限定的な事業者が多いためです。
初期設定やトラブル時に自分で調べる必要があり、「ショップで全部任せたい」という人ほど不便さを感じやすくなるかもしれません。
ただしワイモバイルとUQモバイルは、ソフトバンクショップやauショップでの契約手続き、アフターサポートを受けることも可能。対面でのサポートが必要な方はワイモバイル、UQモバイルを検討してみましょう。
初期設定や乗り換え手続きが面倒だった
手続きの手間を想像以上に感じて後悔するケースもあります。例えば大手キャリアでは不要なAPN設定などの作業が必要になることもあるためです。
スマホ操作に慣れていない人ほど「こんなに自分でやることがあると思わなかった」と感じやすい傾向があります。ただし、一度設定が終われば日常的に操作が増えるわけではないので、そこまで心配する必要はないでしょう。
「後悔した人の声」を冷静に分解すると、実は致命的ではない理由

「やっぱり格安SIMはやめたほうがいいのかな…」
そう感じる人の多くは、「後悔した」という言葉そのものに強く引っ張られています。
しかし、実際の不満内容を一つずつ冷静に見ていくと、日常生活が成り立たなくなるほどの欠点はほとんどありません。ここでは、先ほど紹介した後悔理由が本当に“致命的”なのかを分解して考えていきます。
多くの不満は「常に起きる問題」ではない
格安SIMの後悔理由の多くは、常時発生するトラブルではありません。通信速度の低下や使いにくさは、特定の時間帯や状況に限られていることが多いためです。
「昼休みだけ遅い」「夕方に動画が止まりやすい」といった声が代表例で、深夜や午前中は快適に使えている人も少なくありません。24時間ずっと使えないわけではない点を見落としているケースが多いのです。

筆者はMVNOであるmineoのデータSIMを契約していますが、平日の12時台を除けば、通信速度は数十Mbpsでます。
大手キャリアと同じ感覚で使おうとすると不満が出やすい
後悔の原因は、品質そのものより「期待値の高さ」にあることが多いです。料金が半額近くになるにもかかわらず、大手キャリアと全く同じ使い心地を求めてしまうからです。
大手キャリアは自社回線と手厚いサポートを維持するために高額な料金設定になっています。その点を理解せずに比較すると、小さな不便さが過度にストレスとして感じてしまうことになるでしょう。
使い方によっては不満を感じにくい人も多い
同じ格安SIMでも、不満を感じない人は利用目的が「連絡・SNS中心」という方です。その理由は連絡やSNSは通信速度自体、そこまで必要とされないためです。
実際に「普段使いなら全く問題ない」「思ったより普通に使える」という声も多く、重たいオンラインゲームや高画質動画を頻繁に使わない人ほど満足度が高い傾向があります。
ここまで見てきたように、格安SIMの後悔理由は
“使えない”のではなく、“合わなかった”ケースが大半です。
次の見出しでは、具体的にどんな人が格安SIMに向いていないのかを整理していきます。
格安SIMで後悔しやすい人の特徴【乗り換え注意】


ここまで読んで、「致命的ではないとはいえ、自分は大丈夫だろうか?」と感じた人もいるはずです。
格安SIMは誰にでも万能な選択ではなく、向いていない人が無理に乗り換えると後悔しやすいのも事実です。
ここでは、実際に後悔の声が多い人の特徴を整理し、乗り換え前にチェックすべきポイントを明確にします。
通信速度や安定性を最優先したい人
常に快適な通信環境を求める人は、後悔しやすい傾向があります。格安SIMは時間帯によって通信速度が落ちることがあり、常時安定を保証できないためです。
動画視聴やオンラインゲーム、テザリングを頻繁に使う人ほど、昼休みや夕方の遅さがストレスになります。「少し遅いだけでも耐えられない」という人は注意が必要です。
店舗サポートや対面相談が必須な人
困ったときにすぐ店舗で相談したい人には不向きです。格安SIMはオンライン完結型が多く、実店舗が少ないからです(ワイモバイル、UQモバイルは除く)。
初期設定やトラブル時に自分で調べる必要があり、「ショップに行ってその場で解決したい」という人ほど不安や不満を感じやすくなります。
スマホ操作や設定が苦手な人
スマホ操作に強い苦手意識がある人も後悔しやすいです。
説明を読んだり検索したりすることが負担になると、「こんなはずじゃなかった」と感じやすくなります。一度設定すれば終わる作業でも、心理的ハードルが高い人にはストレスになります。
キャリアメールや独自サービスに強いこだわりがある人
大手キャリア特有のサービスを手放せない人も注意が必要です。格安SIMではキャリアメールや一部の独自サービスが使えなくなるところが多いためです。
メールアドレス変更の手間や、各種サービスの再設定を面倒に感じる人ほど、乗り換え後に後悔しやすい傾向があります。
ここに当てはまる項目が多い人は、
無理に格安SIMへ乗り換えず、大手キャリアを継続するのも十分に合理的な選択となりうるでしょう。
次の見出しでは、逆に格安SIMでも後悔しにくい人の特徴を紹介します。
逆に、格安SIMでも後悔しにくい人の特徴


「後悔した人がいるなら、自分もやめておいた方がいいのでは?」
そう感じる一方で、実際には格安SIMに満足して使い続けている人も非常に多いのが現実です。
ここでは、後悔の声と対照的に、格安SIMでも問題なく使えている人の共通点を整理します。
自分がどちらのタイプに近いのか、照らし合わせながら読んでみてください。
普段の使い方が「連絡・SNS・ネット閲覧」中心の人
日常使いが中心の人は、格安SIMでも後悔しにくいです。これらの用途は高速・大容量通信を必要としないため、速度差を体感しにくいからです。
LINE、メール、SNS、地図検索、Web閲覧程度であれば、混雑時間帯でも大きな支障が出にくく、「思ったより普通に使える」と感じる人が多くなります。
通信が多少遅くなる時間帯があっても許容できる人
常に完璧な通信環境を求めない人は満足しやすいです。格安SIMの弱点は「一部の時間帯」に集中しているためです。
昼休みや夕方に少し遅くなることを理解したうえで使えば、不満は最小限に抑えられます。「ずっと快適でなくてもOK」という考え方ができる人ほど後悔しません。
オンライン手続きや自己解決に抵抗がない人
自分で調べて対応できる人は、格安SIMと相性が良いです。格安SIMはサポートを簡素化することで料金を下げているからです。
初期設定やトラブル時に公式サイトや検索を活用できる人は、サポート不足を感じにくく、「特に困ることはなかった」と評価する傾向があります。
料金を抑えたい目的がはっきりしている人
「スマホ代を下げたい」という目的が明確な人は後悔しにくいです。多少の不便があっても、料金メリットに納得できるためです。毎月数千円の節約効果を実感できると、小さな不満よりも満足感が上回り、「乗り換えてよかった」と感じやすくなります。
ここに当てはまる項目が多い人は、
格安SIMでも大きな後悔をする可能性は低いと言えます。
「格安SIM 後悔」の よくある質問


格安SIMは長く使い続けると不便さを感じやすくなりますか?
使い続けたからといって急に不便になることは基本的にありません。通信環境やサービス内容は契約当初と大きく変わらないため、最初に納得して使い始めた人ほど満足度を維持しやすい傾向があります。むしろ生活スタイルが変わった時に見直す意識が重要です。
格安SIMにしてから後悔しても、すぐに元に戻せますか?
多くの場合、番号そのままで大手キャリアへ再度乗り換えることは問題ありません。確かに事務手数料など必要経費がかかるというデメリットはありますが、乗り換え先の格安SIMが合わなければ大手キャリアへ乗り換えるの一つの手でしょう。
まとめ


以上、本記事では「格安SIMに乗り換えたら後悔した理由」について解説してきました。改めて本記事のまとめを見てみましょう。
- 格安SIMで後悔したという声の多くは、通信速度やサポートなどの軽微な不満が中心で、日常生活が成り立たなくなるような致命的な欠点であるケースは実際にはほとんどありません。
- 後悔の原因はサービス品質そのものよりも、大手キャリアと同じ使い心地を期待してしまったことによるギャップであり、事前に特徴を理解していれば防げるものが大半です。
- 通信の安定性や店舗サポートを最優先する人、スマホ操作が苦手な人は格安スマホに不向きな傾向があり、大手キャリアを継続する判断も十分に合理的です。
- 連絡やSNS中心の使い方で、多少の速度低下を許容でき、料金を抑えたい目的が明確な人は、格安SIMでも不満なく使える可能性が高いと言えます。
- 回線の種類や利用時間帯、サポート体制を事前に確認しておけば、格安SIMの後悔はほぼ回避でき、自分に合うかどうかを冷静に判断できます。
格安SIMに乗り換えて後悔するケースに当てはまらない方は、積極的に乗り換えを検討してみましょう。














