2024年10月29日にリリースされたiOS 18.1のアップデートでは、AppleのAI技術「Apple Intelligence」を活用した新機能の追加とともに、日常の使い勝手を高めるさまざまな改善が行われました。
しかし、アップデートにはいくつかの不具合も報告されており、対策が求められる場面も。
この記事では、iOS 18.1の新機能や改良点、不具合情報、さらに解決方法まで詳しく解説します。
アップデートの前後に知っておきたいポイントをぜひチェックしてみてください。
- Apple Intelligenceが日本語で利用可能に
- 電話・FaceTimeオーディオ通話の録音機能
- カメラコントロールでの前面カメラ切り替え
- iPhone 15 Proでの空間写真撮影
- コントロールセンターの強化
- AirPodsにヒアリングチェックとヒアリング補助機能が追加
- RCSでの企業チャット対応
- Face IDが正常に動作しない
- Bluetoothの接続が切断される
- アプリが頻繁に落ちる・立ち上がらない
- カメラアプリが落ちる
- バッテリー消耗が激しくなる
- インターネットに接続できない
- ごみ箱に入れたメールが削除されない
- 同じ通知が連続して届く
iOS 18.1:アップデートの内容
Apple Intelligenceが日本語で利用可能に
クリーンアップ機能
iOS 18.1では、Apple Intelligenceが日本語設定で利用可能になり、写真から不要な物や人物をワンタップで削除できる「クリーンアップ」機能が追加されました。
Google Pixelの「消しゴムマジック」をはじめとするAndroidスマートフォンにも搭載されているオブジェクト削除機能が、ついに日本語設定のiPhoneでも利用できるようになりました。
さらに、クリーンアップ機能には、写真内の特定部分を丸で囲むだけで簡単にモザイク処理を施す機能も追加されています!
電話・FaceTimeオーディオ通話の録音機能
iOS 18.1では、通話中画面上の録音ボタンをタップすることで通話の録音が可能になりました。
録音開始時には、「この通話は録音されます」とアナウンスが流れるため、相手に無断で録音されることはありません。
録音内容は、メモアプリ内のボイスメモに保存され、必要に応じてメモアプリから再生できます。
今後のApple Intelligenceの更新により、録音内容が自動で要約され、文字起こしが可能になる見込みです(日本での対応は2025年4月以降とされています)。
ちなみに、録音中に録音ボタンをクリックするとそのままメモアプリに遷移するので、通話をしながら自分でメモをとることができます!
カメラコントロールでの前面カメラ切り替え
iOS 18.1では、iPhone16シリーズから搭載されているカメラコントロール機能により、前面のTrueDepthカメラへの素早い切り替えが可能になりました。
これにより、撮影の柔軟性が向上しています!
iPhone 15 Proでの空間写真撮影
これまでiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは空間ビデオ撮影のみ対応していましたが、iOS 18.1で空間写真の撮影も可能になりました。
コントロールセンターの強化
個別に追加できるコネクティビティ項目が増えた
iOS 18.1では、コントロールセンターに追加できる「コネクティビティ」項目が増えました。
AirDrop、VPN、Wi-Fiなどを個別に追加できるため、操作性が向上しています。
コントロールセンターの設定をリセットできるように
iOS 18.1では、コントロールセンターをカスタマイズした後、簡単に元の状態に戻すことができます。
「設定<コントロールセンター」の項目内に新たに追加された「コントロールセンターをリセット」ボタンを押すと初期設定戻せます。
AirPodsにヒアリングチェックとヒアリング補助機能が追加
iOS 18.1では、AirPods Pro 2を使って簡単に聴力検査が行える「ヒアリングチェック」機能が追加されました。
AirPods Pro 2から小さい音を出して、その音がちゃんと聞こえているかをチェックすることができます。
その結果に応じて「ヒアリング補助機能」が適用され、周囲の音や音楽の聞き取りやすさを向上できます。
iPhoneの設定画面から5分程度で完了するため、AirPods Pro 2を持っている方はぜひ試してみてください。
RCSでの企業チャット対応
iOS 18.1では、RCSに対応している通信会社を利用している場合に限り、企業や店舗とRCSで直接メッセージのやり取りができるようになりました。
RCSとは?
これまでのSMS(ショートメール)を進化させた、次世代のメッセージサービス。
グループチャットができるなど、通常のSMSよりも多機能なのが特徴。
iOS 18.1:アップデートで修正された不具合の内容
iOS 18.1のアップデートでは、いくつかの不具合が改善されています。
この項目では、アップデートで修正された不具合の内容を詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
- ポッドキャストの未再生エピソードが「再生済み」と表示される不具合
- iPhoneの発熱時に4K動画がスムーズに動かない不具合
- バックアップやデータ転送後に車のデジタルキーが使えない不具合
- iPhone 16やiPhone 16 Proが突然再起動する不具合
ポッドキャストの未再生エピソードが「再生済み」と表示される不具合
iOS 18.1では、ポッドキャスト再生していないエピソードが勝手に「再生済み」と表示されてしまう問題が解決されました。
これで未再生エピソードが正しく表示されるようになります。
iPhoneの発熱時に4K動画がスムーズに動かない不具合
iOS 18.0.1では、iPhoneが熱を持っているときに4K 60fpsの動画を再生すると、早送りや巻き戻し操作中に映像がカクつく問題がありました。
iOS 18.0.1でこれが解決され、スムーズに操作できるようになりました。
バックアップやデータ転送後に車のデジタルキーが使えない不具合
iOS 18.0.1では、iPhoneをバックアップから復元したり、他のiPhoneから直接データ転送を行った後に、車のデジタルキーがうまく機能しないことがありました。
iOS 18.1でこの問題が修正され、パッシブエントリーを使ってスムーズに車を解錠したりエンジンをかけたりできるようになりました。
iPhone 16やiPhone 16 Proが突然再起動する不具合
iOS 18.0.1では、一部のiPhone 16およびiPhone 16 Proモデルで、突然再起動が発生する問題がありましたが、iOS 18でこの問題が修正されました。
これにより、予期せぬ再起動が発生しにくくなり、安定して使用できるようになっています。
iOS 18.1:新たな不具合情報と解決方法
iOS 18.1のリリース後、SNSでの投稿などを調査してみると、新機能を楽しむ一方で、不具合に悩む声もいくつか見られました。
本項目では、iOS 18.1で報告されている新たな不具合と、その解決方法について詳しく解説していきます。
最新のiOSを快適に使うために、ぜひ参考にしてください。
- Face IDが正常に動作しない
- Bluetoothの接続が切断される
- アプリが頻繁に落ちる・立ち上がらない
- カメラアプリが落ちる
- バッテリー消耗が激しくなる
- インターネットに接続できない
- ごみ箱に入れたメールが削除されない
- 同じ通知が連続して届く
Face IDが正常に動作しない
- 不具合内容
-
Face IDがうまく反応しなかったり、認識に失敗する不具合が出ているようです。
- 解決方法
-
Face IDの設定を一度リセットし、再設定することで解消される場合があります。
設定 > Face IDとパスコード > Face IDをリセット
それでも解決しない場合は、iPhoneを再起動してみましょう。
Bluetoothの接続が切断される
- 不具合内容
-
Bluetoothイヤホンやスピーカーが突然切断されたり、接続に時間がかかる不具合が出ているようです。
- 解決方法
-
Bluetoothを一度オフにしてからオンに戻すか、Bluetoothアクセサリのペアリング削除と再登録を行うと解消される場合があります。
設定 > Bluetooth >
>このデバイスの登録を解除>検出モードにして再接続
アプリが頻繁に落ちる・立ち上がらない
- 不具合内容
-
アップデート後にアプリが頻繁に落ちてしまう不具合が報告されています。
特にサードパーティ製のアプリで発生するケースが多いようです。 - 解決方法
-
App Storeで該当のアプリに最新バージョンの更新がないか確認してください。
互換性が改善された最新バージョンに更新することで解消されることが多いです。
まだ更新がない場合は、アプリがアップデートされるのを待ちましょう。
カメラアプリが落ちる
- 不具合内容
-
カメラアプリを開いた瞬間に落ちてしまう、または撮影中に落ちてしまう不具合が出ているようです。
- 解決方法
-
iPhoneの電源を再起動する、またはアプリのキャッシュクリア(アプリをスワイプして閉じる)で改善することがあります。
バッテリー消耗が激しくなる
- 不具合内容
-
iOS 18.1に関わらず、iOSのアップデート後にバッテリーの減りが早くなる不具合は毎回多く報告されています。
- 解決方法
-
前提として、iOSアップデート直後の48時間程度は、新機能の適応などでバッテリー消耗が増える傾向があります。
それ以降も改善されない場合は「設定 > バッテリー」で消費の多いアプリを確認し、該当のアプリを開いている場合は、一度スワイプして閉じます。
不要なバックグラウンド処理をオフにするために、アプリのバックグラウンド更新をオフにするのも効果的です。
設定 > 一般 > アプリのバックグラウンド更新
インターネットに接続できない
- 不具合内容
-
Wi-Fiやモバイルデータ通信が途切れたり、接続が不安定になる不具合が出ているようです。
- 解決方法
-
ネットワーク設定のリセットで解決することが多いです。Wi-Fiルーターとの再接続や再起動も試してみましょう。
設定 > 一般 > 転送またはiPhoneをリセット > リセット > ネットワーク設定をリセット
ごみ箱に入れたメールが削除されない
- 不具合内容
-
iPhoneのメールアプリでごみ箱に入れたメールが、一定期間(通常30日間)経っても自動削除されない不具合が出ているようです。
- 解決方法
-
メールアカウントを一度ログアウトしてから再同期することで改善されることがあります。
次回のiOSアップデートで修正される可能性もありますので、そちらも併せて期待しましょう。
同じ通知が連続して届く
- 不具合内容
-
一部のアプリからの通知が、何度か繰り返し届く不具合が出ているようです。
- 解決方法
-
該当アプリの通知設定をオフにしてから再度オンにするか、アプリを再インストールすると解決する場合があります。
次回のiOSアップデートで修正される可能性もありますので、そちらも併せて期待しましょう。
アクセスガイドが反応しない方もアップデートが原因かもしれません。詳しくはこちらの記事で解説しています。
まとめ
iOS 18.1では、うれしい新機能と利便性向上のための改善があった一方で、アップデート後にいくつかの不具合が発生している方もいるようです。
この記事では、それぞれの不具合の詳細と、簡単に試せる解決策をまとめました。
万が一、ここで紹介した方法で改善しない場合は、次回のiOSアップデートでの修正に期待しつつ、Appleサポートへの問い合わせも検討してみてください。
新しい機能を存分に活用し、iOS 18.1を快適に使いこなしていきましょう!
- Apple Intelligenceが日本語で利用可能に
- 電話・FaceTimeオーディオ通話の録音機能
- カメラコントロールでの前面カメラ切り替え
- iPhone 15 Proでの空間写真撮影
- コントロールセンターの強化
- AirPodsにヒアリングチェックとヒアリング補助機能が追加
- RCSでの企業チャット対応
- Face IDが正常に動作しない
- Bluetoothの接続が切断される
- アプリが頻繁に落ちる・立ち上がらない
- カメラアプリが落ちる
- バッテリー消耗が激しくなる
- インターネットに接続できない
- ごみ箱に入れたメールが削除されない
- 同じ通知が連続して届く