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モバイルガジェットのルーツを振り返る①「ストラップの原点と進化の歴史」

モバイルガジェットのルーツを振り返る① 「ストラップの原点と進化の歴史」
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スマホをポシェットのように斜めがけする人をよく見かけますね。スマホを持ち歩く際に、すぐにスマホの画面を見ることができるし、ショルダーストラップなら落下させることもないので安心!

ショルダーストラップ

ストラップといえば、かつてのガラケーの時代では誰もが当たり前にケータイにストラップを付けて利用していたものでした。

そもそも高価だったケータイ端末をうっかり落下させないために必須のアイテムとして利用されていたのです。

そのストラップはのちにノベルティになったり、さらには地域のお土産として売られるなど、ストラップ自体も時代のニーズに応じて変化を遂げてきました。

本日は、こんなストラップの歴史を振り返ってみましょう。

目次

ストラップのルーツはベルトだった!

携帯電話のルーツをたどると、1987年に登場した、まさに「携帯電話」と称された端末から始まります。

この黎明期の携帯電話には、背面にベルトが取り付けられていました。携帯電話を使用するときは、ベルトに手を通す形で端末を握り、通話をしたのです。

TZ-803B型携帯電話(NTT、1989)
TZ-803B型携帯電話(NTT、1989)

通話時はもちろん、携帯電話を携行する際にうっかり落とすこともなく役立つベルトでした。

TZ-803B型携帯電話(NTT、1989)

当時の携帯電話はすべてレンタル品で、解約するときにはキャリアに端末を返却する必要がありました。そもそも当時はとても高価なものでしたから、破損せず使用できるようにという工夫だったのでしょう。

じつはこのベルトこそが、ストラップのルーツともいえるのです。

初期の携帯電話ではストラップは標準付属品

その後、携帯電話は小型軽量化の競争が始まります。

’90年代は毎年次々と新しい端末が発売され、携帯電話利用者数は毎年倍々増の勢いで増加していきました。

辞書のような大きくて重たい携帯電話から、ポケットに入れられるようなサイズに進化したのは1991年の「ムーバ」と呼ばれるシリーズが登場してからです。

なんとこのムーバシリーズには全ての端末にストラップ穴があり、標準付属品としてストラップが封入されていたのです。

これがわが国のストラップ文化の始まりといえるでしょう。

ムーバP(NTT、NTTドコモ 1991)
ムーバP(NTT、NTTドコモ 1991)
ムーバP(NTT、NTTドコモ 1991)

このようにストラップに腕を通して利用するよう取扱説明書にも書かれていました

ムーバP(NTT、NTTドコモ 1991)とストラップ
万が一手を滑らせても安心

その後も各キャリアから続々と新機種が発売されて行きますが、ストラップは必ず付属するものとなっていました。

付属ストラップ
’90年代後半の携帯電話。ストラップは標準付属品でした

ストラップはノベルティとしても人気を誇った

携帯電話の標準付属品だった何のしゃれっ気もない黒いストラップでしたが、実際に使ってみると端末の落下防止に役立ち、多くのユーザーとって欠かせないアイテムとなっていきました。

その利便性や欠かせないアイテムという点に各キャリアや端末メーカーが着目し、オリジナルストラップをノベルティとして用意し、ユーザーにプレゼントしていたのが’90年代後半です。

このあたりからカラフルでユニークなストラップが次々に登場してきます。首からぶら下げるネックストラップなどの派生アイテムも登場していきます。

携帯ストラップ
ストラップがアクセサリーへと発展していきます。カラフルなものやネックストラップなども

さらには、お土産ものとして観光物産店の店頭などにもストラップが並ぶようになったのもこの頃からでした。

携帯ストラップ
お土産や記念品、限定品なども登場

大人気となったストラップは本来の目的から逸脱?!

ノベルティやお土産としてさらに一段と人気を誇るようになったストラップは、その後さまざまな形状のものが販売されるようになります。

そして’00年代に入ると、本来の落下防止という目的で使われるよりも、むしろ携帯電話を彩るためのグッズへと発展していきます。

本来、腕を通して落下防止に使うためのものだったストラップは、そのうちに腕を通すことがもできない装飾品へと変化していきました。

携帯ストラップ
’00年代前半は、こんな感じで1台のケータイにたくさんのストラップをぶら下げる人も多かったですね

iPhoneにはストラップ穴が無い!

じつは世界を見渡すと、ストラップを使うというのは日本特有のカルチャーでもあったようです。

世界ではむしろストラップを取り付ける「穴」が無いケータイが主流でした。

2007年、米国でiPhoneが発売されます。翌年にはiPhone 3Gとしてわが国をはじめとする世界各国でもiPhoneの取扱いが始まります。iPhoneの登場自体も衝撃的でしたが、このiPhoneにはストラップ穴がありませんでした。

初代iPhone
米国で発売された初代iPhone(2007)にはストラップ穴は無かった

iPhoneをはじめその後海外のメーカーが販売するスマホにはストラップ用の穴が無いものが大多数で、ケータイからスマホへの移行が進むと同時にわが国でもストラップのブームは静かに去っていたのでした。

2022年頃からスマホストラップブームが再燃

ここまでストラップの歴史的変遷をご紹介してきましたが、’90年代や’00年前半にかけて一世を風靡したストラップですが、2022年頃から再び若者を中心にブームになりつつあります。

ショルダーストラップ

スマホの多くにはストラップ穴は無いのですが、それを補完するようにストラップやショルダーが付いた様々なスマホケースがラインアップされるようになりました。

いざ使ってみると想像以上に合理的なスマホの携行方法だということがわかります。

カバンのなかで行方不明になることもなく、ポケットがふくらんで洋服のシルエットが崩れる心配もなし。サッと手に取れるため、シャッターチャンスも逃しませんし。もちろんスマホの落下防止にも役立ちます。

ショルダーストラップ

単にショルダー掛けするストラップから、最近では財布やポーチなどを備えたお出かけに最小限必要なものをすべてスマホと一緒にショルダーできるタイプのものまでラインアップされるようになっています。

両手があき手ぶらでお出かけできたりと常にスマートフォンを身に着けていられる魅力的なアイテムとして注目されていますよ。

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