家族の携帯代の平均額は?
総務省が令和3年5月31日に発表した「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査」によると、携帯電話会社に支払っている毎月の料金は、一人あたり1か月約5,824円が平均額です。
1年間で計算した場合は69,888円です。
それをもとに計算すると、単純計算で家族4人では、1ヵ月23,296円平均額となります。
1年間では279,552円となりますので、1年間で考えると結構な金額になってしまいますよね。
家族4人、1年間の携帯料金の平均は279,552円なので、その差は183,552円です。
1年間で約18万円も節約できれば、毎年家族で旅行だって行けちゃいます!
携帯代の割合は家計の何%に抑えるべき?
総務省「家計調査」(総世帯)によると携帯代の消費支出に占める割合は4.35%です。
家計の何%に抑えるべきか?
具体的な数字はありませんが、消費支出割合の平均値よりも抑えることができれば、節約できているといえるでしょう。
まずは家計の支出額を計算して、その後携帯代が支出額の何割を占めているか確認してみましょう。
意外に平均値以上の家計も多いと思います。
携帯代を節約するための3つのポイント
ここからは携帯代を節約する為のポイントを3つ紹介します。
家族の携帯代を節約したい時は以下3つのポイントを抑えておきましょう!
では1つずつ詳しく解説していきます。
①プランの見直しと適切なプランを選択する
家族の携帯代を節約するために、まずは現在のプランが自分に合っているか見直し、適切なプランを選択することが重要です。
各キャリアは様々なプランを提供していますが、自分や家族に合ったプランを選ぶことがポイントです!
プランの料金は月々利用できるデータ通信量(ギガ)によって変動することがほとんどです。
そのため、自分が1ヶ月にどのくらい通信量を利用するのかを把握することが、最適なプランを選択するために必要になります。
実際に大手キャリアの料金プランを見てみましょう。
※ドコモはeximo、
auはスマホミニプラン 5G/4Gと
使い放題MAX 5G/4G、
ソフトバンクはミニフイットプラン+と
メリハリ無制限+を表記。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
~1GB | 4,565円 | 3,465円 | 3,278円 |
~2GB | – | 4,655円 | 4,378円 |
~3GB | 5,665円 | 5,665円 | 5,478円 |
~4GB | – | 6,215円 | – |
~5GB | – | – | – |
~7GB | – | – | – |
無制限プラン | 7,315円 | 7,315円 | 7,425円 |
※料金は税込
例えば、ドコモでデータ容量を毎月3GBしか利用していないのに、無制限プランであるeximoに加入していたとしましょう。この時の料金は5,665円(税込)です。
しかし、後述する同じドコモのブランドである「irumo」に切り替えれば月額料金は2,167円(税込)にまで下げることができ、その差は3,498円(税込)となります。
このように、自分に合っていないプランを使っていると、月額料金を余分に払っている可能性があるということです。
携帯料金を安くするためには、自分に最適なプランを選ぶことが重要です。
②オプションの見直しをする
携帯代には、通話がかけ放題になるオプションや、スマホの保証、エンタメサービスなどのオプション料金がかかっている場合があります。
加入しているオプションを見直して、必要なければオプションの解約をすることで、携帯代の節約に繋がります。
一例ですが、通話のオプションに加入した方がいいか解説させていただきます。
通話オプションは2種類あり、5分以内の通話がかけ放題になるオプションと、24時間通話かけ放題のオプションの2種類です。
料金は以下の通りです。
キャリア | 5分以内かけ放題 | 24時間かけ放題 |
---|---|---|
ドコモ | 880円 | 1,980円 |
au | 880円 | 1,980円 |
ソフトバンク | 880円 | 1,980円 |
※料金は税込
通話のオプションに加入した方がいいかは、1か月にどの程度通話するかによって決まります。
- 1ヶ月に20分以上通話する
→5分以内の通話かけ放題に加入した方がお得 - 5分以上の通話を25分以上する
→24時間かけ放題に加入した方がお得
自分がどのくらい通話をするか思い返してみましょう。
思い返してみて、必要なければ通話オプションは解約した方がいいです。
通話オプションと同じくらい多いケースが、サブスクリプションのサービスを携帯料金とセットで支払っていて、その金額が上乗せされて、携帯料金が高くなっているケースです。
また、携帯ショップで契約する際に「〇〇ヵ月無料だからお試しにどうですか?」と契約して、無料期間が過ぎてから料金が発生して、携帯料金が高くなるケースも多いです。
これらのサブスクリプションのサービスも必要なければ解約してしまいましょう。
解約方法はこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。
③家族割引やネット割引を活用する
大手キャリアを利用している人は、家族割引やネット割引を活用することで、携帯代を節約することができます。
キャリアや加入しているプラン、利用している家族の人数によって割引額は異なります。
各社割引額は以下の通りです。
ドコモ 「みんなドコモ割」 | 「家族割プラス」 au | 「新みんな家族割」 ソフトバンク | |
---|---|---|---|
割引額/月 | 550円~1,100円 | 220円~1,100円 | 660円~1,210円 |
大容量のデータ通信プランで、家族3人以上利用している場合は最大割引額になることが多いです。
また、各社提携しているネット回線を利用していると毎月1,000円程度の割引が受けられます。
ネット回線の割引を受けていない場合は、割引が適用されるネット回線に変えた方が、携帯代が安くなります。
ネット回線の割引は1回線だけではなく、利用している家族全員から割引されます。
そのため、3人家族で1台につき1,000円割引されると、約3,000円の節約になります。(プランなどにより変動あり)
ネット割引の料金と、対象のネット回線は以下の通りです。
ドコモ 「ドコモ光セット割」 | au 「auスマートバリュー」 | ソフトバンク 「新みんな家族割」 | |
---|---|---|---|
割引額/月 | 550円~1,100円 | 550円~1,100円 | 550円~1,100円 |
対象のネット回線 | ・ドコモ光 ・ドコモ home 5G | 【光サービス】 ・au ひかり ・auひかり ちゅら ・コミュファ光 ・eo光 ・Pikara[ピカラ光] ・メガエッグ ・BBIQ 【ケーブルテレビ】 ・J:COM ・提携先ケーブルテレビ 【光コラボレーションサービス】 ・ビッグローブ光 ・So-net光 ・@nifty光 ・@TCOM (アットティーコム)ヒカリ ・ひかりゆいまーる ・ひかりJ ・auホームルーターなど | ・SoftBank 光 ・SoftBank Air ・Yahoo! BB ADSL ・SoftBank ブロードバンド ADSL (エンジョイBB) ・ケーブルライン ・ひかりdeトークS (ケーブルライン) ・NURO 光 でんわ (ケーブルライン) ・Yahoo! BB 光シティ |
キャリア別の節約方法
ではここからは各キャリアオススメの節約方法について解説していきます。
ドコモの場合
ドコモの月額料金を安くする方法は4つあります。
みんなドコモ割・ファミリー割引を活用する
※画像引用ドコモ公式HP
1つ目はみんなドコモ割・ファミリー割引を活用する方法です。
ドコモでは、月額料金が回線ごとに最大1,100円割引になる「みんなドコモ割」と家族内の国内通話が無料になる「ファミリー割引」という割引があります。
「みんなドコモ割」は、同居していない家族同士でも割引の対象になります。
つまり1人暮らししている子供や、同居していない親なども割引対象です!
どこに住んでいようが、家族での利用回線が3回線以上であれば最大の1,100円割引を受けることができます。
割引の詳細は下記の通りです。
みんなドコモ割 | 「ファミリー割引」グループ内で2回線で月額550円割引、 3回線以上で月額1,100円割引 |
ファミリー割引 | ・家族内の国内通話が24時間無料 ・FOMAご契約の方向けの基本使用料が25%割引 |
ドコモ光セット割を活用する
※画像引用ドコモ公式HP
ドコモ光は、インターネット回線と携帯電話のセット割引が適用されるサービスで、両方を利用することで割引が受けられます。
ドコモを利用している家族全員の携帯代が永年最大1,100円割引になります。
現在ドコモ光以外を契約している人は、ドコモ光に変更することで割引が適用できるのでオススメです。
割引の詳細は以下の通りです。
ドコモ光セット割 | 家族全員のスマホ料金から永年最大1,100円割引 |
home 5Gセット割 | 家族全員スマホ料金から永年最大1,100円割引 |
ahamoに乗り換える
ahamoはドコモの回線を使ったドコモのオンラインブランドです。
現在ドコモを利用している人からすると、かなり料金的には魅力的ではないでしょうか?
もちろんドコモの回線をそのまま使っているので、繋がりやすさや、通信速度はドコモと変わりません。
家族割やインターネット割はないですが、そもそもの料金が安いため、ahamoに変えることで携帯代の節約に繋がる場合もあります。
irumoに乗り換える
irumoはドコモショップで契約できる格安SIMです。
irumoは月額550円から利用ができます。
大容量のプランはありませんが、データ通信量が3GBまでに収まる方にオススメです!
irumoが合っている方は以下のような方です。
- ドコモの電波を使いたい
- 格安SIMのことが気になっているけど1人で契約するのは不安
auの場合
auの月額料金を安くする方法は4つあります。
- 家族割プラスを活用する
- auスマートバリュー対象のインターネットを利用する
- UQモバイルに乗り換える
- povoに乗り換える
家族割プラスを活用する
※画像引用au公式HP
auには「家族割プラス」という家族割引サービスがあります。
「家族割プラス」に加入している家族が3回線以上の場合、携帯代が永年1,100円/月割引されます。
auの場合はドコモと違い、同一住所にお住まいの家族であることが条件となります。
割引の詳細は以下の通りです。
家族割プラス | 2回線550円/月割引、3回線以上で1,100円/月割引 |
auスマートバリューを活用する
※画像引用 au公式HP
「auスマートバリュー」は、auのインターネット割引の名称です。
家族割プラスと異なり、50歳以上の場合は、契約するご家族と異なる住所でも割引を受けることができます。
割引額はプランによって異なります。
スマホミニプラン 5Gの場合最大550円/月割引、使い放題MAX 5G等のプランは最大1,100円/月割引となりますのでご注意ください。
対象のインターネットサービスは以下の通りです。
光サービス | au ひかり auひかり ちゅら コミュファ光 eo光 Pikara[ピカラ光] メガエッグ BBIQ |
ケーブルテレビ | J:COM 提携先ケーブルテレビ |
光コラボレーションサービス | ビッグローブ光 So-net光 @nifty光 @TCOM (アットティーコム)ヒカリ ひかりゆいまーる ひかりJ |
その他 | auホームルーターなど |
UQモバイルに乗り換える
3つ目はauのサブブランドである、UQモバイルに乗り換えることです。
UQモバイルはauと同じ電波を使いながら、月額料金が非常に安いです。
サブブランドながら、申し込みやサポートも全国のUQスポットやauショップなどの実店舗で受けることが可能です。
まだ格安SIMを利用したことがなく、格安SIMだとサポート面で不安を感じている方でも安心して契約することができるのでオススメです。
povoに乗り換える
4つ目はauのオンラインブランド「povo」に乗り換えることです。
povo最大の特徴は、自分が必要なデータ通信量を都度トッピングするという点でしょう。
毎月決まったプランを使う他のキャリアよりも自由度がかなり高いです。
そのためUQモバイルと比較すると、難易度は少し高めの格安SIMです。
スマホの操作などに比較的慣れていて、毎月自分の通信量に合わせてプランを選択したいという人にオススメです。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクの月額料金を安くする方法は4つあります。
- 新みんな家族割を利用する
- おうち割 光セットを利用する
- ワイモバイルに乗り換える
- LINEMOに乗り換える
新みんな家族割を活用する
※画像引用 SoftBank公式HP
1つ目はソフトバンクの家族割サービス「新みんな家族割」を活用することです。
「新みんな家族割」は、メリハリ無制限プランの場合、家族の回線数に応じて最大月額1,210円割引されます。
こちらはドコモ・auよりも割引額が110円多く、同居家族だけではなく親戚や同居中のパートナー等も割引の対象となります。
同居中で名字が異なる場合も割引を受けられるのは嬉しいですよね!
割引の詳細は以下の通りです。
新みんな家族割 | 家族の回線数に応じて月額料金が最大1,100円割引 ※メリハリ無制限+の場合 ・2回線:月額660円割引 ・3回線以上:月額1,210円割引 |
おうち割光セットを活用する
※画像引用 SoftBank公式HP
2つ目はソフトバンクのインターネット割引サービス「おうち割光セット」を活用することです。
セット契約すれば、対象サービス利用中は永年割引が受けられるので、現在他のインターネット回線を利用している場合は、SoftBank 光・SoftBank Airへの乗り換えを検討してもいいと思います。
おうち割光セット | Softbank 光・SoftBank Airとのセット契約で最大1,100円/月割引 ※メリハリ無制限/ミニフィット+の場合 |
ワイモバイルに乗り換える
3つ目はソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」に乗り換える方法です。
また、プランも3つだけで、自分の利用するデータ量に合わせて選ぶだけでいいので、プラン選びも簡単です。
家族割や光回線セット割の割引もあるので、家族全員でワイモバイルに移行するのがオススメです。
家族割や光回線セット割を適用することで、1,078円/月から利用することができます。
全国にあるワイモバイルショップで契約前・契約後のサポートが受けられる点も安心ですよね!
LINEMOに乗り換える
4つ目はソフトバンクのオンラインブランド「LINEMO」に乗り換える方法です。
LINEMOもワイモバイル同様で、ソフトバンクの電波をそのまま利用できます。
LINEMOの特徴として、LINEのメッセージや通話で利用したデータ量がカウントされる「LINEギガフリー」が無料で利用できる特典があります。
LINEでよく通話をしたり、写真や動画を送る人にもオススメです。
機種代金が高いと感じる場合、中古スマホの検討もオススメ
最近のスマホは機種代金が高く、最新のiPhoneだと毎月2,000円以上の機種代金を支払っていることも少なくありません。
機種代金が2,000円以上かかっていると、せっかく安いプランに変更しても、その安さをあまり実感できないかもしれません。
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数年前のスマホでも、インターネットやLINEの基本機能は問題なく利用できるためオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は家族の携帯代の平均額と、節約方法について解説させていただきました。
では本記事のまとめです
- 家族4人の携帯代の平均は23,296円/月
- 携帯代の消費支出に占める割合は4.35%
携帯代を節約するための3つのポイント
- プランの見直しと適切なプランを選択する
- オプションの見直しをする
- 家族割引やネット割引を活用する
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今後もスマホに関する情報を発信して参りますので、よろしくお願いいたします。