通信キャリアとの契約といえば2年契約や2年縛りがあり、途中解約の場合は違約金が発生するという感覚をお持ちの方が多いかと思います。その為に料金の安い通信キャリアへの乗り換えを断念した方も多いのではないでしょうか。
過去は違約金発生が当たり前でしたが、現在は2年契約や違約金が大きく見直されております。
今回は今ドコモを使っていて、違約金をかけずに他社に乗り換えをする方法について解説していきます。
- 表示価格は特に断りがない限り税込です。
違約金とは

通信キャリアとの契約時に、定められた契約期間の途中で解約を行った場合に発生する契約解除料金の事です。
現状でも2年契約があるプランは2年契約を選んだ方が月額料金が割引きされお得になる為、2年契約で通信キャリアと契約することが一般的です。しかしながら最近は契約期間そのものがなくなっているプランが新しく登場しており、契約期間そのものがないプランの方が一般的になってきています。
ちなみに電気通信事業法改定前(2019年9月まで)の過去の違約金は10,450円でしたが、改定後の違約金は1,100円となっております。
違約金をかけずに乗り換えをする方法は?

現在ドコモを使っていて、違約金をかけずに他社に乗り換えをする方法は全部で3つあります。
- 更新期間に乗り換えをする
- 事前に違約金の無い料金プランに変更を行ってから乗り換えをする
- 同一事業者間での乗り換えを行う
これらの切り替え方法とやり方について具体的に解説していきます。
更新期間に乗り換えをする
これが一番わかりやす方法ですが、2年契約には更新期間と呼ばれる、2年契約を更新して使い続けるかどうかを選べる期間があります。この2年契約の更新期間は契約満了月の当月、翌月、翌々月の3カ月間あり、期間中に他社に乗り換えを行うと違約金がかかりません。
- 例)契約開始が2019年3月の場合の更新期間は2021年の3月から5月の3カ月間となります。
勘違いしやすいことですが、機種の分割支払いでの購入は通信キャリアとの契約とは連動していません。最近機種変更をしたばかりの方でも、更新期間はすぐの可能性があります。
ちなみに更新期間の間、何もしないで放っておくと2年契約が自動更新されます。
更新期間はご自分の契約したタイミングに応じて異なる為、更新期間を確認をしたい方はドコモ取扱店またはドコモお客様センターへお問い合わせするか、自分の契約内容がわかるMy docomoへアクセスすればわかります。
- 詳しくはdocomo料金やデータ量を確認する方法をご確認下さい。
料金プランの変更を行う

ドコモでは現在違約金がないプランと違約金が1,100円のプランが展開されています。2019年10月以前のプランを使っている方は違約金が10,450円かかる為、現在展開しているプランに変更してから、他社に乗り換えをすることで違約金を無くす(又は負担額を減らす)ことが出来ます。
現在(2021年5月)のドコモの料金プランは大きく分けて4つあります。
- 5Gギガホプレミア
- 5Gギガライト
- ギガホプレミア
- ギガライト
- データ大容量のギガホプレミアと、データ小容量で料金段階性のギガライト、このプランに4G用と5G用という違いがあります。
4G用のプランにはどちらも2年契約が存在しますが、旧プランの違約金が10,450円に対して、現在のプランの違約金は1,100円となる為プラン変更してから、他社に乗り換えをすることで違約金を減らすことが出来ます。5G用のプランは2年契約なしとなり違約金がありませんのでプラン変更してから、他社に乗り換えをすることで違約金を無くすことができます。
現在展開しているプランに変更してから他社に乗り換えをする場合、ドコモには解約金留保という仕組みがあり注意が必要です。
解約金留保とは、旧プランから新プランへプラン変更をした場合でも、元々の2年契約の適用修了月までに解約をした場合には、旧プラン基準の違約金10,450円が発生するというものです。本来の契約期間が重要になり、auやSoftBankにはこの仕組みはなくドコモ独自のものとなっています。
例として上げると、旧プランでの契約期間の終了月が2022年5月の方が、2021年5月に新プランへプラン変更を行った場合でも、2022年5月までに他社に乗り換えたり解約した場合は違約金が発生します。
- 2021年秋ごろを目処に、解約金留保については見直しがされる予定となっています。
同一事業者間での乗り換え
これはドコモからahamoに乗り換える場合を指します。ドコモとahamo間の移行手続きにおいては乗り換えにかかる違約金が発生しません。
現状は、ドコモからahamoへ切り替えをした場合にも、ドコモの解約金は保留となる為、前に使っていたドコモの契約期間中にahamoから他社に乗り換えたり、解約したりすると、ドコモの時の違約金が発生するので注意が必要です。
まとめ

現在は、総務省からの指導もあり、過去に比べキャリアの契約縛り=2年契約がだいぶ少なくなり、通信キャリア間をまたいだ乗り換えが気軽に出来るようになりました。
今回解説したように、以前のような契約更新期間を待たずとも、ひと手間加えるだけで違約金を減らす事ができます。自分にぴったりなキャリアやプランを選ぶ為に、今までネックとなっていた違約金の負担が大幅に減少した今こそ積極的にキャリアやプランを見直し、自分にぴったりなキャリアやプランを選択していくチャンスと思います。
フォンシェルジュでは、これからもいろいろな情報をご案内してまいります。