ドコモの新料金プランは本当に改悪？メリット・デメリットを徹底解説【MAX／mini／ポイ活】

6月5日から提供開始の「ドコモMAX」「ドコモmini」「ドコモポイ活MAX／20」は、サービス内容の変更に加え、実質的な値上げが行われ、戸惑う人も多いようです。

本記事では、それぞれの新料金プランの内容をわかりやすく紹介しつつ、「本当に改悪なのか？」「どこが変わったのか？」という疑問にお答えします。
メリット・デメリットをしっかり押さえて、自分に合うプラン選びの参考にしてください！

ドコモの新料金プランの種類と内容

2025年6月5日から、ドコモの新料金プランがスタートします！

これまで提供されていた「eximo（エクシモ）」や「irumo（イルモ）」は6月4日をもって新規受付を終了。代わって、以下の4つの新料金プランが登場します。

「使い方に合わせて選べる」というコンセプトはこれまでと同じですが、基本料金の値上げや割引条件が厳しくなったことにより、「改悪」や「囲い込み」といった声も聞かれるようになっています。

では実際のところどうなのか？ 各プランの詳細をひとつずつ見ていきましょう！

①ドコモMAX｜DAZN＆海外ローミング付きの無制限プラン

		ドコモ MAX
基本料金	～1GB	5,698円
	1～3GB	6,798円
	3GB～無制限	8,448円
各種割引	みんなドコモ割	2回線 -550円 3回線～ -1,210円
	ドコモ光セット割／ home 5Gセット割	-1,210円
	dカードお支払割	ノーマル -187円 ゴールド プラチナ -550円
	ドコモでんきセット割	-110円
	長期利用割	10年～ -110円 20年～ -220円
割引最大適用後の料金	～1GB	2,398円
	1～3GB	3,498円
	3GB～無制限	5,148円

「ドコモMAX」は、これまでの「eximo」に代わる無制限プランで、データ使用量に応じた3段階制の料金体系になっています。

割引の種類も豊富で、適用できるのは全部で5種類。
新たに「ドコモでんきセット割」や「長期利用割」なども加わり、割引額自体はアップしています！

こう聞くと「けっこうお得？」と思うかもしれませんが…

基本料金自体が1,133円値上がりしているため、割引をフル適用しても旧プランより毎月220円高くなります。

このうち、AmazonプライムやLenimo（レニモ）は期間限定の特典なので、とくに注目したいのは「国際ローミング30GB無料」と「DAZN見放題」の2つです。

これらの特典に魅力を感じる方にとっては、新料金プランはかなりお得な選択肢と言えるでしょう。

「海外では使わない」「DAZNも見ない」という方にとっては、内容が複雑になった上に値段も上がっただけ…という印象になるかもしれません。

正直なところ、そうした方々から「改悪」と言われてしまうのも、無理はないところですね。

②ドコモmini｜最安値！小容量プラン

		ドコモmini
基本料金	4GB	2,750円
	10GB	3,850円
特典（バリュー）		Amazonプライム 3カ月実質無料
各種割引	ドコモ光セット割／ home 5Gセット割	-1,210円
	dカードお支払割	ノーマル -187円 ゴールド プラチナ -550円
	ドコモでんきセット割	-110円
割引最大適用後の料金	4GB	880円
	10GB	1,980円

「ドコモmini」は、これまでの「irumo」に代わるライトユーザー向けの低容量プランです。

以前のirumoでは選べた3GB未満のプランがなくなり、ドコモminiは「3GB」と「10GB」の2つだけ。内容がグッとシンプルになりました。

とはいえ、料金については「3GB〜10GBくらい使う人」にとっては、そこまで高くない印象です。

むしろ、各種割引がフルで適用されれば月額880円〜で利用できるので、条件が合えば以前の「irumo」よりお得になるケースもありますよ。

③ドコモポイ活MAX｜ポイント還元×特典付き無制限プラン

	ドコモポイ活 MAX
データ容量	無制限
基本料金	11,748円
特典（バリュー）	①国際ローミング 30GBまで無料 ②DAZN見放題 ③Amazonプライム 6カ月実質無料 ④Lenimo6カ月割引
みんなドコモ割	2回線 -550円 3回線～ -1,210円
ドコモ光セット割／ home 5Gセット割	-1,210円
dカードお支払割	ノーマル -187円 ゴールド プラチナ -550円
ドコモでんきセット割	-110円
長期利用割	10年～ -110円 20年～ -220円
割引最大適用後の料金	8,448円
ポイ活還元	最大 5,000円相当
実質料金	2,948円

ドコモポイ活MAXは、これまでの「eximoポイ活」に代わる、新しいポイ活特化プランです。

データ通信は無制限で使え、支払いを「dカード」や「d払い（dカード設定）」にすることで、通常より多くのdポイントがもらえる仕組みになっています。

もらえるポイントの上限は月5,000ポイント。
このポイントはスマホの支払いに充てることができるので、割引をすべて適用すれば、実質の負担額は月2,948円まで下がることもあります。

また、5,000ポイントもらうにはそれなりのクレカ利用が必要です。カードのランクによって還元率や必要な月額利用額が異なるので、事前にチェックしておきましょう。

カードの種類	還元率	上限達成に必要な 月額利用額
dカード	3％	17万円
dカード GOLD	5％	10万円
dカード PLATINUM	10％	5万円

固定費や生活費をまとめてdカード払いしている方には、大きな恩恵がありますが、そこまでカードを使わない人にとっては、正直ちょっとハードルが高いかもしれません。

まとめると、ドコモMAXと同様に、特典を使う方にはかなりお得な内容ですが、使わない方にとっては“実質値上げ”と捉えてもよさそうです。

④ドコモポイ活20｜段階性のお手軽ポイ活プラン

	ドコモポイ活 20
データ容量	～20GB	20GB ～ 無制限
基本料金	7,898円	9,570円
特典（バリュー）	Amazonプライム 6カ月実質無料
みんなドコモ割	2回線 -550円 3回線～ -1,210円
ドコモ光セット割／ home 5Gセット割	-1,210円
dカードお支払割	ノーマル -187円 ゴールド プラチナ -550円
ドコモでんきセット割	-110円
長期利用割	－
割引最大適用後の料金	4,818円	6,490円
ポイ活還元	最大 2,500円相当
実質料金	2,068円	3,740円

「ドコモポイ活20」は、「ドコモポイ活MAX」ほどたくさんデータ通信を使わない人向けの、ポイ活特化型プランです。

データ通信量に応じて料金が変わる2段階制（20GBまで／20GB超）で、使った分に応じて月額が変わります。

こう見ると、ちょっとデメリットが目立つように感じるかもしれません。

ですが、もらった2,500ポイントをスマホ代に充当し、割引もすべて適用できれば、実質負担は月2,068円まで下がるので、格安SIM並みの安さになります。

ただし、こちらも還元率はカードのランク次第。
ポイントをフルにもらうには、以下の金額の支払いが必要になります。

カードの種類	還元率	上限達成に必要な 月額利用額
dカード	1％	25万円
dカード GOLD	2％	12万5千円
dカード PLATINUM	5％	5万円

そのため、「dカード GOLD以上を使っていて」「それなりにカード決済していて」「DAZNなどの特典は要らない」という人には、“軽めのポイ活”としてちょうどいいプランかもしれません。

ドコモの新料金プランの改悪点【デメリット】

割引の種類が多く、フル適用のハードルが高い！

新料金プランでは、適用される割引額自体は以前より増えています。
ただし、その“フル適用”を狙うには、以下のような条件をクリアする必要があります：

正直、今使っている他社スマホだけをドコモに乗り換えようかな…くらいの人が、これらすべての条件を満たすのは、かなりハードルが高いですよね。

とはいえ、ネットやでんき、スマホをまとめると割引があるというのは、ドコモに限らず大手キャリアではよくある仕組みです。

今、いろんな会社でバラバラに契約していて、特に割引も活用していないという人なら、この機会にまとめて見直すことで、結果的にお得になる可能性もありますよ。

特典を使わない人には、実質ただの値上げ！

新料金プランでは、すべての基本料金が旧プランより値上げされています。
しかも、割引をフルで適用したとしても、以前より高くなるのが現実です。

「DAZN見放題」や「国際ローミング30GB無料」などの特典をしっかり活用する人にとっては、たしかにお得な内容ではありますが…

それらを使わない人にとっては、“実質的にはただの値上げ”と感じるのも無理はないかもしれません。

「0.5GB／550円」プランが無くなった！

以前のirumoで、サブスマホ用として人気だった「0.5GB／550円」プランが、新料金プランでは廃止されました。

このプランの魅力は、割引なしでも月額550円で使えたという手軽さ。
とくに「最低限でいい」「番号を維持したいだけ」という人には、ぴったりの選択肢でした。

新料金プランの「ドコモmini」でも、4GBで月額880円〜という安さを実現していますが、これは割引をフルに適用できた場合のみ。

そのためには…

などの条件が必要です。

つまり、割引なしでも最安で維持したい人にとっては、デメリットと感じる部分ですね。

ドコモの新料金プランの改良点【メリット】

特典を使う人は、月数千円レベルでお得！

新料金プラン「ドコモ MAX」には、以下の特典がセットで付いてくるのが最大の魅力です。

たとえば、DAZNのスタンダードプランは月額4,200円かかりますし、海外でデータ通信を使う場合も、「世界そのままギガ」では1日あたり980円と高額です。

それが「ドコモ MAX」なら、DAZNは見放題、国際ローミングは30GBまで無料で使えるというのはかなり大きなメリット。

この特典のどれか一つでも活用できそうな人なら、新料金プランに乗り換えた方が断然お得と言えるでしょう。

DAZNについては、今は使っていない方でも、スポーツ観戦が好きな方なら試してみる価値アリ。
実際に使ってみると、「これが無料で見放題なの!?」と感じるかもしれませんよ。

20GB以下の人も、お得にポイ活できるように！

これまで、ドコモのポイ活向けプランは無制限の「eximo ポイ活」1本のみでしたが、2025年6月5日からは、以下のように2つの選択肢に分かれる形となります。

これにより、「ポイ活はしたいけど、無制限までは使わない」という方でも、自分に合ったプランを選べるようになったのは、大きなメリットです。

「ドコモ ポイ活 20」を検討している方は、オンライン専用の「ahamo ポイ活」プランも候補に入れると◎。

料金や特典のバランスを比べながら、自分の使い方に合った最適なプランを選ぶことが大切です。詳しい内容については、以下の記事もぜひチェックしてみてください。

低用量プランは、割引適用できればお得！

新料金プラン「ドコモmini」は、割引をフル適用できれば、以前のirumoよりもコスパが良くなるのがポイントです。

ドコモminiとirumoの比較（割引最大適用時）

		【～6/4】 irumo	【6/5～】 ドコモmini
割引最大適用後の料金	0.5GB	550円	－
	3GB	880円	－
	4GB	－	880円
	6GB	1,540円	－
	9GB	2,090円	－
	10GB	－	1,980円

つまり、以下の割引条件を満たしている方であれば、同じ値段で＋1GB使えるようになるため、ドコモminiに切り替えたほうがお得になります！

ドコモの新料金プランがおすすめな人

ドコモの新料金プランは、旧プランよりも値段は上がっていますが、条件によっては旧プランよりお得になるケースもあります。

ここでは、どんな人に新料金プランが向いているのかをまとめます。

DAZN見放題と国際ローミングを使う人

新料金プランのうち「ドコモ MAX」や「ポイ活 MAX」には、DAZNの月額4,200円相当の見放題と、海外で使える30GBの国際ローミング無料が付いてきます。

これらの特典を別途契約するとそれだけで数千円かかるため、もともとDAZNユーザーだったり、海外出張・旅行が年に数回あるような人にとっては、新料金プランの方が割安になります。

逆に、これらの特典をまったく使わない人にとっては、割高に感じるかもしれません。

割引条件をすべて満たせる人

新料金プランでは、適用できる割引が追加され、合計割引金額が以前より増えています。

これらすべての割引が適用できれば、旧プランと比べて月額の差は220円程度になります。

スポーツ観戦（DAZN）に多少なりとも興味がある、海外に年1〜2回くらいは行く、という人なら、220円の差で特典がついてくると考えれば、むしろお得感はあるかもしれません。

ただし、一人暮らしだったり、ネットを他社で契約していたりする場合は、割引の恩恵が受けづらくなるので注意が必要です。
割引前提で考えすぎないように、自分の利用状況と照らし合わせて判断しましょう。

月3GB以上のデータ通信を使う人

これまで、あまりデータ通信を使わない人には「irumo」の0.5GBと3GBプランが人気でしたが、irumoは6月4日で新規受付が終了します。

その代わりに登場した「ドコモ mini」では、選べるデータ容量は4GBと10GBの2つだけになっています。

つまり、もともと月3GB以上使っていた人にとっては、とくに不便は感じないはずです。

さらに、割引をフルで適用できれば、「ドコモ mini」は月額880円〜というかなりリーズナブルな価格で使えるので、むしろお得になります。

ドコモの新料金プランについてよくある質問

続いて、ドコモの新料金プランについて、よくある質問をわかりやすくまとめました。

【結論】ドコモの新料金プランは本当に改悪なのか？

新プランは「値上げ」や「割引条件の複雑さ」が目立ち、一見“改悪”と感じる部分も多いのが正直なところです。

特に、以下のような方にはデメリットが大きく映るかもしれません。

一方で、特典をフル活用できる人や、割引条件がそろっている人にとっては、月額料金を抑えつつ、便利なサービスをお得に使える「進化」でもあります。

つまり、ドコモの新料金プランが「改悪」かどうかは、あなたの使い方次第。

プラン選びは、特典・割引・データ量の使い方を総合的に見て判断するのがカギです。

「プランの選び方がわからない」「機種変更に不安がある」という方は、フォンシェルジュ提携店店舗でスタッフが丁寧にサポートいたします。お悩みの方はぜひご相談ください。

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