この記事では皆さんも最近よく耳にするであろう”格安スマホ”について、分かりやすく解説します。
最近CMなどでよく見かけたり耳にする「格安スマホ」。

「格安スマホ」は、気になるし月々のスマホ代が安くなるならありがたいけど、なんだか難しそうだし変えてしまって大丈夫なの?
など不安はありませんか?今回は不安を解消して、格安スマホへの第一歩を踏み出してみましょう!
格安スマホや格安SIMって何?


そもそも格安スマホや格安SIMとは何なのかご説明します。最近は「格安スマホ・格安SIM=月額料金の安いスマホ」という解釈が一般的になっていますが、厳密には異なります。
格安スマホについて
まず、格安スマホとは本体価格が安いスマートフォンのことを指します。iPhone・Xperia・Galaxy…など様々な機種のスマートフォンが発売されていますが、その多くが6~10万円ほどです。この値段が安いスマートフォンのことを格安スマホと呼びます
格安SIMについて
格安SIMも同様に、値段の安いSIMカードのことを指します。SIMカードとは、契約情報を管理する小さなカードで、スマートフォンに必ず挿入されているものです。
通常、携帯会社(docomo、au、SoftBank)でスマートフォンを購入すると、その会社のSIMカードが挿入されたスマートフォンを手に入れることができます。つまり、その会社のSIMカードでスマートフォンを使用しており、携帯会社にはSIMカード料金を支払っていることになります。
格安SIMとは、このSIMカードの月額料金が安いものを指し、楽天モバイルやOCNモバイルONE等が提供しています。
ここまで説明したように、格安スマホと格安SIMとは厳密には異なるものを指しますが、CMなどで「格安スマホで月額料金を安く!」などの宣伝文句を多く見かけることや、この格安スマホと格安SIMはセットで販売・購入されていることが多いので、上記のような解釈が増えているんですね。
この記事でも、内容を理解していただきやすいように、格安スマホ=月額料金の安いスマホという定義で話を進めていきます。
格安スマホ/SIMの種類(サブブランド、オンラインプラン、MVNO)
ここまで格安スマホと格安SIMについて解説してきましたが、これには様々なブランドがあります。そのブランドの種類について解説します。
格安スマホの種類について理解していただきやすいように、まずは簡単にMNOとMVNOと呼ばれる通信事業者について説明します。
MNOとはdocomo(ドコモ)・au(エーユー)・SoftBank(ソフトバンク)を代表とする自社の携帯電話通信網を持つ大手通信キャリアのことです。
対してMVNOとはこの大手キャリアであるMNOから通信回線を借りて通信サービスを提供している会社のことです。大手キャリアとは違い自社通信基地局を持たないため、設備費や管理費などを抑えることが可能となっています。
格安スマホには主にサブブランド・オンラインプラン・MVNOの3種類があります。サブブランドとは、「Y!mobile(ワイモバイル)」「UQモバイル」のことを指します。
Y!mobile(ワイモバイル)はSoftBank(ソフトバンク)の電波、UQモバイルはauの電波を利用しているため基地局の維持費や管理費などの費用を抑えつつ、店頭でのサポートは受けることが可能であるというメリットがあります。
オンラインプランとは大手通信会社から電波を借り、その名の通り契約からサポートまで全てオンラインのみの対応であるため、自身で取り組む必要があるプランのことです。
オンライン対応であるために、店舗維持費や人件費を削減することで低コストの通信サービスを実現しています。代表的なものとしては、「ahamo」「LINEMO」「povo」があります。ahamoはdocomo(ドコモ)の電波、LINEMOはSoftBank(ソフトバンク)の電波、povoはau(エーユー)の電波を使用しています。
MVNOとはオンラインプランと似ており、大手通信会社から電波を借りてサービスを提供している上記以外の会社のことです。基本はオンライン対応のみの所が多いですが、店舗サポートを設けていたり、回線キャリアをご自身で選んで契約することのできる会社など種類が豊富です。
また、最近よく聞く楽天モバイルは2020年4月よりMNOサービスを開始した新しいキャリアです。他の3社に比べるとかなり新しい会社であるためまだ電波拡大の途中ではありますが、格安スマホと同じくらいの低価格でサービスを提供していることが特徴となっています。
格安スマホを利用する上でのメリット


ここまで格安スマホについての解説をしてきましたが、利用する上でのメリットについて解説していきます。様々なメリットがありますが、特に、
- スマホ代が安い
- 料金体系が豊富なうえに分かりやすい
- データ容量を自分のニーズに合わせて柔軟に対応できる
という3つがよく挙げられます。
月々のスマホ代が安い
格安スマホを利用する上で最大のメリットは、やはり月々のスマホ代がかなり安くなる点でしょう。
上記の解説で格安な理由についてはご理解していただけたかと思いますが、通信回線のレンタルやオンラインのみで人件費を削減するなどで、従来のような大手キャリアとの契約スタイルと比べるとかなり費用を抑えることが可能です。
料金体系が豊富かつ分かりやすい
格安スマホでは基本的に月々に使えるデータ容量の大きさに応じたプランがいくつか用意されており、そこに自分が必要だと感じている電話やSMSの利用が可能となるオプションを付ける形が多いです。
契約者本人が料金体系を選択をすることが大前提であるため、非常に分かりやすい作りになっていることが多いです。
また、自分の必要最低限のサービスに絞ることが出来るのも月額料金を下げることの要因の一つでもあります。
データ容量を自分のニーズに合わせて柔軟に対応できる
上記でも少し述べたように自分に合ったデータ容量のプランを選択して契約することが可能なうえに、追加や変更など様々な方法でデータ容量に柔軟に対応できます。
格安スマホには様々なプランがあるのでそれぞれ異なりますが、1GBずつ追加が出来たり、自分の使用状況に応じてデータ容量プランの変更が比較的簡単に出来たりします。
また、データ容量の翌月繰り越しが可能なプランや家族でシェアをすることが可能なプランもあります。
以上が格安スマホのメリットとしてよく挙げられる点です。
格安スマホを利用する上でのデメリット


魅力的なメリットがある反面、格安スマホにはデメリットも挙げられます。
- 通信環境が悪い場面もある
- キャリア独自の機能が利用不可になる
- 契約からサポートまでオンラインがメイン
という3点がよく挙げられます。
通信環境が悪い時や場所がある
格安スマホのデメリットとして1番よく上げられるのはこの点なのではないでしょうか。
MVNOは大手通信会社から通信回線をレンタルしているため、朝夕の通勤・通学ラッシュやお昼など多くの人が利用している時間帯で不安定になることもしばしばあります。
キャリア独自の機能が使えない
キャリアメールやキャリア決済などのキャリア独自の機能が利用できなくなります。
ただ、キャリアメールはdocomo(ドコモ)・au(エーユー)では月々330円(年間3,960円)、・SoftBank(ソフトバンク)・Y!mobile(ワイモバイル)では年間3,300円を支払うことで引き継ぐことが可能ですし、決済方法も代替えの機能はたくさんあります。
なので生活に支障が出る可能性は低いですが、キャリア決済のみのサービスなども稀にあるため1度ご自身の利用しているサービスを確認してみると良いでしょう。
初期設定はご自身/サポートはオンライン
店舗を構えている格安スマホ(Y!mobile(ワイモバイル)やUQモバイル)もありますが、格安スマホの多くはオンラインのみです。
なので、SIMカード設定や初期設定は自分で行い、疑問点があればチャットなどオンライン上で解決することがほとんどです。
説明書を読み、その通りに進めれば問題なく出来ることがほとんどですが、デジタルに不慣れな方や店舗でのサポートが必要な方には不便に感じるでしょう。
格安スマホが向いている人向いていない人


格安スマホのメリットデメリットについてご理解頂いたところで、自分に向いているのか向いていないのかなんとなく分かってきたのではないでしょうか?
ここで向いている方向いていない方についてしっかり解説していきますので利用し始める判断材料の一つにしてみてください。
格安スマホを選ぶポイント


格安スマホの向き不向きが大体分かってきたところで、様々な種類がある格安スマホの選ぶポイントを解説していきます。
データ量
格安スマホを選ぶ際、自分に必要なデータ量と通信速度は重要なポイントなのではないでしょうか。
格安スマホでは1GBから無制限までのプランが用意されていることが多く、自分が今使っているデータ量は携帯会社のホームページから確認することが可能なので、それに合わせてプランを選択すると良いでしょう。
スマホとセットで買うか別々で買うか
「格安スマホや格安SIMって何?」のパートで格安スマホや格安SIMについて説明しましたが、この2つは単体の販売もセットの販売もあり、どちらの買い方も可能です。
つまり、格安スマホと格安SIMが元々セットになっているものを購入するのか、SIMフリーのスマートフォンをAmazonや家電量販店で購入し、格安SIMを別で購入するか、ということです。
一緒に購入することで、SIMサイズを間違えたりなどのミスは無くなりますが、スマホのデザインや機能で値段が変わってくる可能性があります。
通信回線
格安SIMの解説でも述べましたが、大手通信会社から通信回線をレンタルしているパターンが多いため、現在利用しているスマートフォンをそのまま格安に切り替えたい場合などは通信回線のキャリアもしっかり見定める必要があります。
例えば、docomoで購入したスマートフォンをそのまま格安に切り替えたい場合は、ドコモオンラインプランのahamoやOCNモバイルONEなどが選択肢ということです。
ただ、SIMロック解除を行えば他キャリアの格安SIMを利用して格安スマホにすることも可能です。
通話SIMかデータSIMか
SIMには通話SIMとデータSIMの2種類があります。
通話SIMとは電話機能とデータ通信の両方が利用できるSIMです。データSIMとは電話機能は利用できずデータ通信のみのSIMです。データSIMだと110や119が咄嗟に利用できないなどがありますので、2台目やタブレット用等ではない限り、通話SIMを利用している方がメジャーです。
格安スマホの始め方|シュミレーション
まず、格安スマホを始めるにあたっていくつか確認しておくべきことがあります。
- 電話番号を引き継ぐためのMNP予約番号を取得すること
- 現在使用のスマホをそのまま使用する場合はSIMロックが解除されているか
の2点はしっかり確認しておきましょう。
事前に手続きをすることで電話番号を引き継ぐことが可能です。
MNPと呼ばれる電話番号を移転先でそのまま使える制度があり、この制度を利用するためにはMNP予約番号を予め取得しておく必要があります。
利用中のキャリアからこのMNP予約番号を取得することができ、有効期限は発行日を含めて15日間となっていますので、この期間内に格安スマホへの移行を完了する必要があります。
また、現在使用しているスマホをそのまま使用しつつ、購入したのとは異なる携帯会社の格安スマホに切り替える場合は、格安SIMに差し替える方法が一般的です。
この場合は、SIMロック解除をしてから切り替える必要がありますので、ご自身の状況を一度確認してみてください。SIMロック解除方法がご不明な場合はぜひ下記の記事も合わせてご確認ください。




MVNOが販売しているスマホとセットで購入する場合
- 購入するスマホを決める
- 契約手続きをする
- 本体とSIMが届く(eSIMの場合はそのまま切り替え)
- MNP切り替え
- SIMカード装着
- 通信接続の設定
現在のスマホのまま切り替える場合
- 動作確認済み状況を確認
- SIMロック解除が必要か確認(必要なら解除)
- 契約手続きをする
- SIMが届く(eSIMの場合はそのまま切り替え)
- MNP切り替え
- SIMカード装着
- 通信接続の設定
いかがですか?意外と簡単に切り替えられると思っていただけたのではないでしょうか?
まとめ


基礎的な格安スマホの内容から始める場合のシミュレーションまで解説してきましたが、格安スマホの悩みや不安点などは少しは解消できたでしょうか?
現在様々なプランやスマートフォンの種類があるので、一見難しそうに思われる方も多いと思います。
また、この記事を読むだけでは解決できない点も多くあると思いますので、是非一度フォンシェルジュ提携店舗へご相談ください。店舗にて分かりやすくサポート致します!