2021年春に、オンライン限定プランが出揃いました。
これを機に、3キャリアのいわゆるメインブランドから、オンライン限定プランやサブブランドへの乗り換えを検討される方も増えているのではないかと思います。
しかし選択枠は増えたけれど、実際自分にはどのプランが合っているのか分からないというお声が多いのも事実です。
今回は、KDDIのブランドである「au」「UQmobile」「povo」の違いを、それぞれのメリット・デメリットも踏まえて徹底解説していきたいと思います。
KDDIのブランド間では各種手数料の負担なしで乗り換えることができるので、現在auやUQ mobileを使っている方は特に必見です!!
- 表示価格は特に断りがない限り税込です。
au/UQ/povoの料金プラン比較

はじめにプランを表にして比較してみました。
au|料金プラン
料金プラン | 使い放題MAX5G/4G | ピタットプラン5G/4G | ||||
使用データ量 | 無制限 | ~3GB | ~7GB | ~4GB | ~1GB | |
通常料金 | 7,238円 | 5,588円 | 6,765円 | 5,115円 | 3,465円 | |
家族割 プラス |
2回線 | -550円 | ||||
3回線 | -1,100円 | |||||
auスマートバリュー | -1,100円 | -550円 | ー | |||
au Payカードお支払い割 | ‐110円 | ー | ||||
最大割引適用時 | 4,928円 | 3,278円 | 4,928円 | 3,278円 | 2,178円 | |
学割 |
~30歳 | ‐3,938円 (6ヵ月) |
ー | ー | ||
学割 +最大割引適用時 |
990円 (6ヵ月) |
4,928円 (適用不可) |
3,278円 (適用不可) |
2,178円 |
- 2年契約N適用時料金にて算出
- 料金は1台当たりの料金を表示
- 学割は、2121年10月29日から開始の応援割(U30)で算出
UQモバイル|料金プラン
料金プラン | くりこしプラン S |
くりこしプラン M |
くりこしプラン L |
|
使用データ量 | 3GB | 15GB | 25GB | |
通常料金 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 | |
自宅セット割 | -638円 | -858円 | ||
最大割引適用時 | 990円 | 2,090円 | 2,970円 | |
学割 |
~18歳 | ー | -1,100円 (12ヵ月) |
|
学割 +最大割引適用時 |
990円 (学割適用不可) |
990円 (12ヵ月) |
1,870円 |
- 料金は1台当たりの料金を表示
- 学割は、2021年12月3日から開始のUQ応援割で算出
povo2.0|料金プラン
データトッピング | データ追加3GB (30日間) |
データ追加20GB (30日間) |
データ追加60GB (90日間) |
|
使用データ量 | 3GB | 15GB | 60GB | |
月額料金 | 990円 | 2,700円 | 6,490円 |
- 料金は1台当たりの料金を表示
選択をする上でおすすめなプランは「auの使い放題MAXプラン」「povo2.0」「UQmobileのくりこしプランS」です。
au|料金プラン詳細

auのオススメポイント
- データ使い放題
- キャリアショップでサポートを受けられる
「使い放題MAXプラン」はデータ使い放題という点が特にスマホのヘビーユーザーにとっては魅力的です。
通勤や通学時にスマホで動画を見たり、電子書籍を読んだり、ゲームをされる方には、大容量のデータ通信を通信速度制限を気にせずに使えるのでオススメです。
「使い放題MAXプラン」がスタートする以前のプラン「データMAX5Gプラン」では、毎月の料金が9,515円(税込)でした。
しかし今回の携帯料金値下げの流れで大きくプラン料金が見直され、「使い放題MAXプラン」は旧プランより2,000円以上安い毎月7,238円(税込)で使えるようになりました。
現時点でauをお使いの方も、プランを変えるだけで多くの方がガクッと毎月の料金が安くなります。
また家族割やau光等の固定回線とのセット割引、au PAYカードでの支払い割引を適用すると最大で毎月2,310円(税込)で使うことができます。
auは電気やガスの支払いをauでまとめたり、支払いをau PAYカードに変えることで、電気では電気料金の最大5%、ガスではガス料金200円につき最大4ポイント、ゴールドカードで電話料金の11%のPontaポイントを貯めることができ、単純な料金比較だけではないお得さもあります。
povoとは違いキャリアショップでサポートを受けられる点も大きいです。いろいろわからないことがあったときに近所のお店で教えてもらえる場所があるのは安心感が違うと思います。
また今KDDIのブランドでスマホをお使いの方の多くは、Gmailや銀行等の認証メールにauのキャリアメールを使っているとおもいますが、auを使い続けることでキャリアメールも無料で使い続けることができるので、Gmailや銀行等の認証メールにauのキャリアメールを使っている方には料金以外の手間を考えてもauがおススメです。
2021年12月20日以降より、キャリアメールアドレスを他社でも移行できるようになりましたが、事前に申し込み、設定が必要となり、他社へお乗り換え後も別途月々費用が発生します。(クレジットカード決済必須)
auのデメリット
- 1人で低用量のデータ利用時は高額
- 中間のデータ容量プランがない
データを大量に使う方や家族でまとめている方にはオススメですが、逆を返すと1人で低容量のデータ利用のユーザーにはほとんどメリットがありません。
3Gガラケーからスマホ移行をする限定プラン等の一部例外もありますが、段階性のピタットプランを含め、低容量のデータ利用ユーザー多くは、UQモバイルやpovoのプランと比較するとかなり割高になってしまいます。
ピタットプランは「○GBまで使えて〜円」というような定額制ではなく、ステップアップ式に使った分だけ料金が上がっていく段階制となっており、4GB以上使うとデータ無制限の使い放題MAXプランとほとんど変わらない料金になってしまいます。
毎月の料金を管理するためには、自分自身でデータ使用料を細かく確認をする手間が必要がなるデメリットが出てきます。
UQモバイル|料金プラン詳細

UQモバイルのオススメポイント
- 3GB:1,628円/月
- データ繰り越し可能
UQモバイルにはくりこしプランS/M/Lという3つのプランが用意されており、自分の使い方に合わせて選択できる様になっていますが、特におススメは3GB使える「くりこしプランS」です。
割引を利用しなくても、毎月1,628円という超低価格で利用することができ、、単身利用の方でも安心して利用できる内容です。
特筆すべきおススメポイントはデータの繰り越しができるところです。
くりこしプランという名前通り、使わなかったデータ使用量(いわゆるギガ)を翌月に繰り越しできるので、あまり使わない月があったとしても損をすることはありません。
更にUQポータルアプリ上で「節約モード」をONにすることで、好きなタイミングで通信の速度制限をかけることができるので、データ使用量を消費することなく通信を行うことが可能です。
他にも規定のデータ容量を使い切ってしまった時に追加でチャージできる機能があるのですが、0.1GB単位で追加チャージができるので、小容量のデータ利用ユーザーにとってうれしいところもおススメポイントと言えます。
auと同じく電気のサービスも提供しており、au IDの引き継ぎも可能なのでauで利用していたサービスをほとんどそのまま使えるのもメリットの一つです。
くりこしプランLの25GBというデータ容量もありますが、それは後述する「povoの20GBじゃ足りないけどauのデータ使い放題ほどは必要ない」という中容量のデータ利用ユーザー向けになります。
このくりこしLプランにも繰り越しと節約モードがあるので、上手く使うことでストレスなく使うことができます。
UQモバイルのデメリット
- 店頭でのアフターフォローが少ない
- 契約内容の変更や故障受付はWEBもしくはカスタマーセンター
UQモバイルはアフターフォロー関連が弱点と言わざるを得ません。
auショップでの扱いがはじまり取扱店が急激に増えてはいますが、UQ取り扱い店は基本的に販売専門店になるので、契約内容の変更や故障の受付等は出来ず、カスタマーセンターへの電話かWEBでの手続きとなります。
WEB上での操作が難しい方であればコールセンターに電話をかける必要があるのですが、時間帯によってはコールセンターは繋がり辛い場合もあり、手続きや問い合わせに時間がかかってしまいます。
povo2.0

povo2.0のオススメポイント
- 基本料が0円からスタート
- 好きな容量を好きなタイミングで追加できる
- オンライン限定プランの為事務手数料3,300円がかからない
povoのおススメはやはりなんと言っても、基本料が0円からスタートで、月額定額ではなく、足りなくなったときに、好きな容量を足していくシステムであることです。
前述のUQモバイルではUQ応援割もしくは自宅セット割時にくりこしプランS(3GB)で990円となりますが、povo2.0の場合は、特に割引申込なく、3GBのデータトッピングで990円で利用できます。
オンライン限定プランであるため契約事務手数料(3,300円(税込))がかからない点もメリットです。
auからそのままpovoの回線に切り替えて使えるので(一部のSIMカードに限る)auから比較的手間が少なく変更が出来るところもおススメポイントです。
povoの1番の特徴として「トッピング」という機能があります。
中でも「24時間データ使い放題(220円/回)」は、休日に「1日中動画を見て過ごす」といった様な、極端に1日でデータ使用料が増える使い方にも対応出来るサービスとなっており、この機能は他のキャリアをみても現状ではどこにもありません。
個々の使い方にマッチすることができる、かなり画期的なサービスと思います。
povo2.0のデメリット
- 店頭でのサポートは一切受けられない
- 店頭で契約できない
- 手続き方法を店舗で問い合わせられない
- クレジットカード決済必須
- 家族割引や自宅の固定通信サービスとのセット割が受けられない
申し込みも問い合わせもオンライン限定のプランなので、店頭でのサポートを基本的には一切受けられない点が1番大きなデメリットになるかと思います。
全て自分でやらなければいけないので、オンラインでの手続きが不安な方には少しオススメし辛いです。
また、auからの移行以外は、クレジットカードでの支払い方法設定が必須となっているので、他の格安SIM同様不便に感じる方も多いかも知れません。
割引等は一切ないので、応援割、自宅セット割を利用した場合、逆にUQモバイルの方が安くなる場合もあります。
おススメポイントのまとめ

auがオススメな方
- 大容量のデータ通信が必要な方にオススメ
- 家族やインターネット回線をまとめるとお得
- 新料金プランによって大幅に値下げがされ、au内のプラン変更だけでもおススメ
UQモバイルがオススメな方
- 小容量のデータ通信で充分な方にオススメ
- データ繰り越し等小容量のデータ通信ユーザーにうれしい機能が満載
- 自宅セット割やUQ応援割といった割引適用ができる場合にオススメ
povoがオススメな方
- ほどほどに使う中容量のデータ通信の方にオススメ
- 「トッピング」で細かい使い方に合わせることができる
- 家族割引や固定通信サービスとのセット割引を受けられない方にオススメ
ここまで各ブランドの特徴を簡単にまとめましたが、どうしてもまだ選択に迷うという方もいらっしゃると思います。
これはauに限った話ではないですが、昔からあるキャリアの場合は旧プランの種類も多く、自分がどのようなプランを利用していて、どのような割引が適用されているのかを把握するのがかなり難しいです。
家族全員分の管理となると更に把握が難しく、家族全員分のプランを完璧に把握している方はほとんどいらっしゃらないと思います。
店舗にてご相談いただくと、ご利用状況を確認の上、ご案内可能です。プランに迷ったら、是非店頭にてご相談くださいませ。

今後も、スマホに関する情報を配信して参ります。