今回はauの「かえトクプログラム」について解説します。
かえトクプログラムとはスマホ端末を
・24回の分割払いにする
・購入から25カ月目に端末を返却
・新たにauで端末を購入する
これらを満たすと、残りの本体代金の支払いが免除されるプログラムです。
特に重点的に解説する内容は、
・そもそもかえトクプログラムとは？
・絶好の返却タイミングとは？
・端末を返却しなかったらどうなる？
・スマホ端末を返却しただけでもOKなのか？
・スマホに傷があっても問題ないか？
・下取りと何が違うのか？
・かえトクプログラムは解約できるのか？
・他社に乗り換えた後でも有効なのか？
これら8点です。
目次に目を通して頂いて、ご興味のあるところからお読み頂ければと思います。
かえトクプログラムとは？
auの「かえトクプログラム」とは残価設定型のローンの一種です。本体価格92,000円(税込)のものを例にとりましょう。
スマホを24回の分割払いで契約。この時、
24回目の支払い時に残っている端末の価値
＝24回目の支払い金額
＝46,000円(税込)
とします。
この24回目の支払い金額を
販売価格から差し引いた金額は
92,000円ー46,000円=46,000円となり、
この46,000円が23回に分けられて請求されます。
そして、23回分の支払いを終えた後、24回目の支払い月に端末をauに返却し、auのスマホなどを購入すると、24回目の支払いが免除されます。
これが、かえトクプログラムの概要です。
今回は本体価格92,000円(税込)、24回目の支払い金額(残価)を46,000円(税込)として設定したので、支払い金額と残価が同じになっていますが、実際の例ではこのように綺麗に半分ずつにはなりません。
ちなみに、2024年1月25日現在では、かえトクプログラムの新規受付は終了しており、別の残価設定プログラムである「スマホトクするプログラム」が受付中です。
かえトクプログラム 返却タイミング
かえトクプログラムに関するauの公式ホームページを確認すると、以下のように書かれています。
対象機種ご購入後13カ月目～25カ月目までに当社・au取扱店でauのスマートフォン、ケータイなどへの買い替えかつ、本プログラムで購入された機種を当社が回収した場合です。
引用元 au かえトクプログラム
となります。
【具体例】
本体購入
2021年4月
24回目の支払い月(25カ月目)
2023年4月
2021年4月にかえトクプログラムでスマホを購入した場合、2023年4月に端末を返却するのがベストタイミングと言えます。
上記の引用では「13カ月目〜25カ月目までに」とありますので、13カ月目、つまり12回目の支払い月に端末を返却しても問題ありません。しかし、いずれにせよ23回分の本体代金を支払い終えるまで請求は来続けます。
かえトクプログラム 返却しないとどうなる？
「かえトクプログラムに入っていたら、必ずスマホを返却しないといけないのか？」
これも、「Yahoo!知恵袋」などによく挙がっている質問ですが、「かえトクプログラムに加入しているからと必ずしも端末を返却しないといけない」というわけではありません。
(端末を使い続けても問題なし）
その場合、24回分の支払い金額が再度24回に分割・請求がされます。
かえトクプログラム自体の効力は無くなっていないので、仮にこの期間に端末をauに返却しauの機種を購入すれば、本体代金の残りの支払いは免除されます。
しかし、時期が経過すれば経過するほど、免除される金額は減っていくことになるため結果として損します。タイミングによっては安易に端末返却はしない方が良いでしょう。
かえトクプログラム 返却だけの場合は？
かえトクプログラムは、今まで使っていたスマホを返却するだけでは残りの本体代金の支払いは免除されません。支払い免除を受けるにはauでの機種購入も必要です。
auでの機種購入はせず、端末返却のみした場合、au所定の買い取り価格で買い取りはされますが、残債支払い免除を受けるわけでないので、注意しましょう。
かえトクプログラム 傷がある場合
スマホが故障している時、残債の支払い免除を受けるために支払う必要のある「故障利利用料」を支払う必要のある故障にはどんなものが該当するのか？以下に示します。
| 支払いが必要な例 | Android向け 「故障紛失サポート」 加入時 | 保障なし |
| ・電話機本体、液晶に 破損/割れがある ・電源が入らない ・充電ができない ・水漏れ | 2,200円 | 22,000円 |
本体・画面破損の判定条件は以下の通りです。
| 表面 | ・画面割れ ・引っかかりがある傷 ・筐体に欠損がある ・基盤が見えている ・画面下に黒いシミが見られる ・液晶が浮いている ・発光が外へ漏れている ・画面上にバーコードがでる |
| 裏面 | ・背面、側面に溝、割れ、欠け ・背面、側面に擦り傷 ・リアカバーが欠損している ・リアカバーが純正品でない ・バッテリーが純正品でない ・カメラレンズ割れ |
iPhoneの場合、「故障紛失サポート with AppleCare Services」などの保障サービスに加入しても、iPhoneに損傷が見られると、表の様に故障時利用料2,200円になりません。
故障紛失サポート with AppleCare Servicesに加入している場合は、先にApple Storeで修理に出してからかえトクプログラムに出しましょう。
Apple Storeでの修理費用
(保障加入時)
・画面修理：3,700円(税込)
・背面ガラス修理：3,700円(税込)
・その他修理：12,900円(税込)
「微妙な傷」がある場合は？
こればかりは、auに査定を出してみないと故障時利用料が、かかるかどうかは分かりません。なお、auのサポートセンターに問い合わせましたが「故障時利用料が発生することが判明したとしても、一度かえトクプログラム自体はキャンセルができない」とのこと。
ただし、かえトクプログラムの規約を確認すると「故障時利用料が支払われない場合は」au側からかえトクプログラムの特典適用がキャンセルされ、端末は返却されるようです。「結局どちらなのか？」に関してはauの「電話機回収センター」で相談するようサポートセンターからは促されました。
かえトクプログラムと下取りの違い
かえトクプログラム
本体代金の残債支払いが免除される
下取りプログラム
Pontaポイントが還元される
Pontaポイントは次回機種変更で利用可能
(旧機種の残債支払い免除はされない）
かえトクプログラムと下取りプログラムは両プログラム共に「端末をauに返却する」という点は共通していますが、
前者は「残債支払いの免除」
後者は「Pontaポイント還元」
という点が大きな違いです。
そして、かえトクプログラムと下取りプログラムは併用ができないという点にも注意が必要です。
かえトクプログラム、下取りプログラム
どちらが得なのか？
(例)iPhone 12 128GBの場合
【かえトクプログラム】
10万8,260円ー57,500円=57,760円
この57,760円が残債免除額
※参考 ITmedia Mobile auのiPhone 12 価格
【下取りプログラム】
下取り額 37,400ポイント
※参考 au 下取りプログラム
25カ月目に端末を返却したとするならば、かえトクプログラムの方が下取りプログラムより、実質20,360円お得になります
(2024年1月25日時点)
かえトクプログラム 解約できる？
かえトクプログラムは解約はできません。
しかし、特にプログラム料というものはかかりませんし、かえトクプログラムに加入しているからといって特にデメリットはありませんので、そのままにしておいても良いでしょう。
解約とは少し意味合いが異なってきますが、端末代金を一括払いすると、当然ですが残債免除を受けることができなくなります。
かえトクプログラム 乗り換えしたら？
例えば、かえトクプログラムに加入している方が、UQ mobile、povo2.0、或いはahamoなどの他社に乗り換えをしても、或いはすでに乗り換えをしていても、かえトクプログラムには影響はありません。
auの端末購入から13~25カ月目に該当していれば、キャリアに関係なくかえトクプログラムのサービスを受けることが可能です。
ただし、繰り返しになりますが、残債免除を受けるためには
「端末返却」＋「auでの端末購入」
この2つの手続きが必要になるということには注意しましょう。
あまりない例ですが、auとUQ mobileは同じブランドということで「UQ mobileでの端末購入」をしても、残債免除できると思ってしまう方もいるようです。少しでも不安がある場合は、auのにカスタマーセンターなどに問い合わせをしましょう。
かえトクプログラム 対象機種
iPhone
iPhone 12 Pro Max、iPhone 12 Pro、iPhone 12、iPhone 12 mini、
iPhone SE（第2世代）、
iPhone 11、iPhone 11 Pro、
iPhone 11 Pro Max、
iPhone XS、iPhone XS Max、
iPhone 8、iPhone XS Max
Android
Galaxy A21 シンプル SCV49、
Redmi Note 10 JE XIG02、
Xperia 1 III SOG03、
OPPO Find X3 Pro OPG03、
Xperia 10 III SOG04、
OPPO A54 5G OPG02、
Galaxy S21 5G SCG09、
Galaxy S21+ 5G SCG10、
TORQUE 5G KYG01、
TORQUE 5G Coleman LIMITED KYG01、
Galaxy A32 5G SCG08、
AQUOS sense5G SHG03、
Galaxy A51 5G SCG07、
Galaxy Z Fold2 5G SCG05、
Galaxy Z Flip 5G SCG04、
Google Pixel 5、Xperia 5 II SOG02、
Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06、
AQUOS zero5G basic DX SHG02、
Mi 10 Lite 5G XIG01、GRATINA KYV48、
OPPO Find X2 Pro OPG01、
ZTE a1 ZTG01、
Galaxy A41 SCV48、
Galaxy S20 Ultra 5G SCG03、
AQUOS sense3 basic SHV48、
Xperia 10 II SOV43、Xperia 1 II SOG01、
Galaxy S20 5G SCG01、
Galaxy S20+ 5G SCG02、
AQOUS R5G SHG01、
Galaxy Z Flip SCV47、Xperia5 SOV41、
Xperia8 SOV42、Xperia1 SOV40、
Galaxy Note 10+ SCV45、
Galaxy A20 SCV46、Galaxy S10 SCV41、
Galaxy A30 SCV43、
AQUOS zero2 SHV47、
AQUOS sense3plus サウンド SHV46、
AQUOS sense3 SHV45、
AQUOS sense2 SHV43、
AQUOS sense2 かんたん 、
URBANO V04、TORQUE G04、
HUAWEI P30 lite Premium（HWV33）、
BASIO4、BASIO3、LG it LGV36
かえトクプログラムは
2020年2月21日から2021年9月16日まで
新規受付中でした。
この期間にauのスマホを24回払いで購入した方は、かえトクプログラムに加入していないか、ご自身の契約を確認してみましょう。
まとめ (お気軽に店舗まで！)
いかがでしたしょうか？
この記事では、auのかえトクプログラムについて解説してきました。内容をまとめます。
・残価設定型のプログラム
・24回目の本体代金の支払いが免除される
・返却タイミングは25カ月目がベスト
・端末返却だけでは残債免除不可
・auで新しい機種の購入も必要
・スマホ本体に故障箇所があると要注意
・下取りとは併用できない
・他社に乗り換えしても効力は残る
かえトクプログラムの様な各キャリアが提供している買い替えプログラムは内容を理解するのも大変ですが、それ以上に「加入していたかどうか？」覚えておくことも容易ではありません(2年前の契約内容を全て覚えている方も、なかなかいらっしゃらないかと思います)。
少しでも気になる方は、お近くのフォンシェルジュ提携店舗に足を運んでみてはいかがでしょうか？
フォンシェルジュ提携店舗では、auのかえトクプログラムだけでなく、他社の買い替えプログラムにも精通しているスタッフが在籍しております。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。
