
Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)って何ができる?



使い方って難しいかな?実際の使い方が知りたい!
「Apple Intelligence」ってなんだか難しそうだから使ったことない方必見!
本記事は、Appleが発表した新しいAI技術「Apple Intelligence」について、iPhoneユーザー向けにわかりやすく紹介します。
筆者のiPhoneでApple Intelligenceの機能を試してみましたので、実体験をもとに解説していきます。
設定方法や使い方は非常に簡単なので、使ったことない方はぜひ試してみてください。
iOSの最新情報はこちら!


Apple Intelligenceとは?


Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)とは、Appleが開発したAI(人工知能)技術のことです。
iPhoneだけではなく、Appleのデバイス(iPadやMac)にも搭載されています。
これまでのSiri(シリ)や検索機能とは違って、使っているiPhoneの中の情報を理解し、文脈に合った手助けをしてくれます。
簡単に言うと、「自分のことをよく知る、頼れる相棒(AI)」のことです。
対応しているiPhone一覧
Apple Intelligenceは、iPhone上で高度な処理を行うため、特定の高性能なチップ(A17 Proチップ)を搭載した機種のみが対応しています。
現時点でAppleが正式に発表している対応機種は以下の通りです。
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Pro Max
- iPhone 16
- iPhone 16 Plus
- iPhone 16 Pro
- iPhone 16 Pro Max
これから発売されるiPhone 17シリーズでもApple Intelligenceを使うことができます。
Apple Intelligenceでできること


それでは、Apple Intelligenceでできることを具体的に解説していきます。
「こんなこともできるの!」「すごい便利じゃん!」と思ってもらえる機能がたくさんあります。
日々の生活はもちろん、仕事でも使いこなすことができれば驚くほど仕事効率化につながる機能をご紹介します。
文章をもっと楽に上手にする機能
- 書き直し
-
友達に送るメッセージ、仕事のメール、メモなど…文章を書くのって意外と大変ですよね。
Apple Intelligenceがあれば、書いた文章をワンタップで「もっと丁寧な言い方」や「もっと面白くて遊び心のある言い方」に変えてくれます。
文章を書くのが苦手だな…と感じていた人にはぴったりの機能です。
- 校正
-
書いた文章のスペルミスや文法的な間違いを自動で教えてくれて、直してくれます。
取引先に送る大事なメールなど、恥ずかしい間違いをしなくて済みます。
- 要約
-
非常に長いメールや記事、「読むのが面倒くさい…」「結局何が言いたいの?」って時はありませんか?
そんな時は「要約して!」とお願いするだけで、大事なポイントだけをサッとまとめてくれます。
さらに録音した会議の内容を自動で文字起こしし、さらにその内容を要約してくれるので議事録作成などのビジネスシーンで非常に役立ちます。
写真や画像を生成する機能
- Image Playground
-
テキストで指示するだけで、オリジナルの画像を生成する機能です。
「公園を散歩している犬のイラスト」と入力するだけで、あっという間に可愛いイラストが完成!
メールやメッセージで、自分の言葉にぴったりな画像を添えることができます。 - Genmoji(ジェン文字)
-
世界に一つだけの、あなたオリジナルの絵文字を生成できます。
「虹色のパンダ」「テレビ見ている自分」など想像したものを入力してみましょう。
友達とのメッセージのやり取りがもっと楽しくなりますよ。 - 画像のクリーンアップ
-
撮った写真に、知らない人が写り込んでしまった…なんて時でも大丈夫。
その人を指でなぞる、囲むだけで、まるで最初からいなかったかのようにきれいに消してくれます。
人の顔にモザイクもかけられるので、SNSでも安心です。
Apple Intelligenceのメリット・デメリット


Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)はiPhoneユーザーに多くのメリットをもたらしますが、同時にいくつかのデメリットも存在しますので紹介していきます。
デメリットを理解していないと、「あれ?思ったよりもApple Intelligence使えない?」「Apple Intelligenceいらないかも…」となってしまう可能性があります。
しっかりと理解した上で、Apple Intelligenceを活用していきましょう。
メリット
- 面倒な作業を代わりにやってくれる
-
自分で文章をまとめたり、写真を編集する手間が省けるので、スマホやパソコンの操作が苦手な人でも簡単に高度なことができるようになります。
- 自然な会話で操作ができる
-
Siriを使う時に「Hey、Siri!」と決まった言葉で話しかけるのが何だか恥ずかしかった人もいるはず。
もっと自然な会話で操作ができるので、友達や家族に普段話しかけるように操作できます。 - プライバシーが守られる
-
個人的なデータをもとに作業する場合、Appleのサーバーを経由することなくiPhoneのデバイスの中で処理されるので、外部に個人情報が漏れるリスクを減らし安心してAIを使うことができます。
- 自分のアイデアを簡単に形にできる
-
「自分のアイデアは頭の中にたくさんあるけど、絵や文章にするのが苦手…」そんな人でも、Apple Intelligenceがアイデアを形にする作業を手伝ってくれるので、SNSでも個性を表現できるようになります。
デメリット
- 最新のiPhoneが必要
-
Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)を使うには、最新のチップが搭載された機種が必要です。
限られた機種でのみ利用可能なため、旧モデルのiPhoneユーザーは利用することができません。 - 日本語での対応はまだ不十分
-
英語圏のユーザーが先行して多くの機能を体験できるように作られたものなので、日本語での対応はまだ不十分なところがあります。
順次対応していく予定なので、待つ必要があります。 - 完璧ではない可能性がある
-
AIが生成した画像や文章は、必ずしも完璧なものとは限りません。
Chat GPTのような外部AIモデルより劣る可能性もあるので、完璧を求めている人には「Apple Intelligence、使えない、いらない。」となってしまう可能性があります。
Apple Intelligenceの設定方法


それでは、Apple Intelligenceが使えるように設定していきましょう。
設定する前の事前準備と設定方法を画像付きでわかりやすく解説していきます。
設定の前に確認すること
事前準備としてまずソフトウェアを最新版にアップデートする必要があります。
Apple Intelligence対応機種だったとしても、古いiOSの場合は利用することができません。
確認方法は以下の通りです。
- 設定アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
最新のソフトウェアになっている場合は、「iOSは最新です」と表示されます。
もし最新ではない場合は、iPhoneのバッテリー残量が十分にある状態、かつWi-Fiの環境でアップデートをしてください。
設定の手順
事前準備が終わったら、いよいよ設定していきます。
設定の手順は以下の通りです。






この時、カメラコントロールやSiriに関する説明が表示されることがありますので、内容を確認して「続ける」をタップしましょう。
Apple Intelligenceをオンにするボタンの下に、言語設定を確認できますので念のためSiriの言語が「日本語」になっているかも確認してください。
この設定が完了すると、メール、メモ、写真などの各アプリでApple Intelligenceの新しい機能(要約、校正、画像生成など)が表示され機能が使えるようになります。
Apple Intelligence実際に使ってみた


実際にApple Intelligenceの機能をいくつか使ってみましたので、実体験をもとにレビューさせていただきます。
メールで文章を書き直してみた
まず試してみたのは、取引先から届いたメールに返信する作業をApple Intelligenceを使って書き直してみました。
メールアプリでいつも通り返信をするところから始めます。
文章の入力は大変なので今回はマイクから音声入力をして、その文章を作文ツールの「プロフェッショナル」という機能を使って正しい文章に書き直してもらいました。
手順はこちらです。








このままでは、ちょっと送れない文章もしっかりと書き直してくれました。
気になるところだけ修正するだけなので、時間もかからず作業の効率が格段にアップしました。
ジェン文字使ってみた
メッセージアプリもよく使うので、次は「ジェン文字」を試してみました。
やり方は以下の通りです。
- メッセージアプリを開く
- 「+」をタップ
- 「ジェン文字」をタップ
- 作りたい絵文字のイメージを入力
「虹色のパンダ」と入力してみたら、いくつかの絵文字を生成してくれました。


試してみた感想は、画像が生成されるまでの時間が少しかかるのと、人間だとそこまで可愛くないなと感じました。
人の認識もできるので、「今何してる?」とメッセージがきたらジェン文字で「昼寝中の私」と入力すると自分に似た絵文字(アイコン)を作成してくれるので、絵文字だけでやり取りできそうな点は良かったです。
Apple Intelligenceよくある質問


Apple IntelligenceはiPhone 14でも使える?
残念ながら、Apple intelligenceはiPhone 14シリーズでは利用することができません。
iPhone 14シリーズ以前のモデルでは、iOS 18にアップデートしたとしてもApple Intelligenceは使えないです。
この機能を使うには、A17Pro以降のチップを搭載したモデル(今後発売されるiPhone 17など含む)最新のiPhoneシリーズが対象です。
利用したい場合は、対応している新しい機種に買い替える必要があります。
Apple Intelligenceはアプリなの?
Apple Intelligenceは、独立した単体のアプリではありません。
わかりやすく例えると、「アプリ」ではなく、スマートフォンに元々組み込まれた「新しい能力」のようなものです。
iPhoneの標準アプリである写真アプリ、メールアプリ、メモアプリなどに深く入り込んでより便利にしてくれる存在なので、「Apple Intelligence」という名前のアプリをダウンロードすることはできません。
Apple IntelligenceとChat GPTの違いは?
Apple IntelligenceとChat GPTは、どちらもAIですが、役割や目的、性質が大きく異なります。
- Apple intelligence
- デバイスに統合され、iPhoneを使っているユーザーのデータ(写真、メール、カレンダーなど)を活用して、個別のタスクを効率化することに特化しています。
多くの処理はデバイス上で完結し、プライバシーが重視されます。
- デバイスに統合され、iPhoneを使っているユーザーのデータ(写真、メール、カレンダーなど)を活用して、個別のタスクを効率化することに特化しています。
- Chat GPT
- 一般的な知識や情報に基づいた、広範な質問応答やテキスト生成に特化しています。
ウェブ上の膨大なデータを利用して、様々なトピックに関する回答を生成します。
- 一般的な知識や情報に基づいた、広範な質問応答やテキスト生成に特化しています。
Apple Intelligenceは、「あなた専用の専属アシスタント」、Chat GPTは「何でも知ってる知識のプロフェッショナル」だと思っておくと分かりやすいでしょう。
Apple IntelligenceとGeminiの違いは?
Apple Intelligenceは、AppleのiPhoneやMacなど、Apple製品を便利に使うために作成されたAIです。
一方、GeminiはGoogleが開発したAIで、Googleの検索サービスやAndroidスマホなど、Googleのいろんなサービスで活躍するAIです。
それぞれ、得意なことや活躍する場所が違うので使い分けると良いでしょう。
Apple Intelligenceでできること:まとめ


本記事では、Apple Intelligenceでできることを中心に、メリット・デメリット、実際に使ってみた感想まで詳しく解説してきました。
Apple Intelligence対象機種をお持ちの方は、文章作成のサポートから、画像の生成・編集、そしてSiriも進化していますのでぜひ試していただければと思います。
Apple公式サイトでも詳しく解説していますので、下記にリンクを載せておきます。
iPhone 17を購入する予定の人もぜひApple Intelligenceに注目してみてください。

